九尾の狐

彼は早く悪魔の味方にならなかったことを今更に悔やんだ。
悪魔と恋して、悪魔の味方になって、悪魔とともにほろびるのがむしろ自分の本望であったものをと、彼は膝に折り敷いた枯草を掻きむしって遣る瀬もない悔恨の涙にむせんだ。
その熱い涙の玉の光るのを、玉藻はじっと眺めていたが、やがて優しい声で言った。
「お前はそれほどにわたしが恋しいか。人間を捨ててもわたしと一緒に棲みたいか」
「おお、一緒に棲むところあれば、魔道へでも地獄へでもきっとゆく」
――岡本綺堂『玉藻の前』

ステータス

※個体値0のステータスを表記しています。

No ファミリー モンスター名 種族 タイプ アビリティ スキル
219 魔獣 九尾の狐 - 妖女 術式
君主
連携
狐神楽
ぬばたまの夜(潜在)
カード 原/亜 レア レベル HP 攻撃 魔力 防御 命中 敏捷 属性耐性 状態耐性
原種 Lv.1 2900 700 1400 900 900 500 虚耐性30
炎耐性30
冷耐性-30
眩暈耐性10
睡眠耐性5
恐怖耐性7
Lv.70 5022 2100 4200 2700 2700 1500
亜種1 白金 Lv.1 3000 800 1600 1000 1000 600 虚耐性40
炎耐性40
冷耐性-40
Lv.90 5613 2800 5600 3500 3500 2100
亜種2 白金 Lv.1 3100 1000 1500 900 900 500
Lv.90 5800 3500 5250 3150 3150 1750
その他 『九尾の狐』は同じパーティに1体しか配置できない

Illustrated by ゆーこー


入手方法


備考

  • 中国神話に登場する妖狐の究極形態。万単位の年月を生きた古狐。→wiki
  • 基本的には悪しき存在として描かれる
    • 殷の紂王の后妲己や出典にある玉藻前、天竺(インド)の華陽夫人のように絶世の美女に変化する話も多い
  • なぜか『周書』や『太平広記』などでは瑞獣とされ平安な時代を迎える吉兆とされる
  • ”白面金毛九尾の狐”は歌舞伎や人形浄瑠璃での設定
    • あまりにもこれが浸透してしまい九尾の狐=玉藻の前のような状態になったため、日本では妲己・華陽夫人・玉藻の前が同じ個体として扱われることも多い
  • ぬばたま(射干玉)とはアヤメ科の植物、檜扇の種子のこと。色が黒いことから「夜」や「髪」などの枕詞である


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最終更新:2016年09月01日 10:07