崖の街 又は 崖の村

■浜松

■崖の街

妙義山のような奇岩の並ぶこの地域は、かつて魔法によって地面が隆起し、破滅的な損害が発生した場所である。
人が住めるような環境ではないのだがそのせいで、大勢の人が生き残った。
二次以降の攻撃や、掃討作戦が行われなかったためである。

この地には断崖絶壁に木で足場を作って人々が住んでいる。

道の細さと高さは絶望的ですらあり、知らぬものにとっては人間が住んでいるなどまったく思いもよらない。
炊事の煙くらいでしかその痕跡は見つからぬだろう。

岩をくり抜いて作られたスペースも少々あるが、これらは共用スペース、集会場になっており、個人のスペースは山の側面、断崖絶壁である。
ここに丸太を30cmおきに岩に突き刺して、上に板を通して足場を作って立体都市を作っている。

建物の平均的な幅は2mほど。 それ以上貼り出すと、足場が壊れる。


この地は猿のようにすばしっこくないと、生活に支障がである。そもそも食料も豊かでないので皆小柄である。
近寄って話しかけるのが大変難儀な土地のため、遠くから見て、職業や個人が特定できるような色鮮やかで派手な模様が
発展し、また楽器や歌で遠くの人々とやり取りを行うことが一般化した。

その断崖の人々は音楽の使い手である。楽器作りも盛んである。

近年人口増に食料供給が追いつかず、移民や貿易の必要を得て、目となる旅人をあちこちに送ろうとしている。

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現在、数千人、ハママツさんの話では3000人ほどが住んでいる。人だけではなく妖精もいるようであるが
作中描写にはでてきてはいない。

奥行きがないため、一か所に集まれない崖の街では「長老と少女」の話し合いを近くの大人が
「大声の歌」で上下前後に広げている。 一か所に集まれないのでこうして寄り合いが成立している。
大声の歌とは、テンテケテンというあの歌である。

人々の生活は主に、農業と猟と編み物などをしているとのこと。 中でも鳥鍋が人気らしい。
この街は崖に作られた環境上、畑も何もなく(でも農業してたのでどうやってたのだろうか・・・。)
食料を手に入れる手段は乏しく、それでいて人口は増え続けていた。
過去の戦争により男女比率がおかしくなっており、男が少ないらしい。

希望世界でかつて起きた戦争により、崖の街の下には、戦闘騎と呼ばれる自律魔法兵器がおり
崖から落ちた人間を虐殺し食べるという。故に、崖から落ちる=死なのである。 
近年の人口増加により崖から落下する危険性が強まり、各家族から一人落下させる「人減らし」の案が考えられている。
人減らしの第一号は、ハママツさんであった。 

過去に戦闘騎と岩とか持って大勢で立ち向かったことがあるが、しかし全滅した過去を持つ。
戦闘騎たちは100日に渡って無謀な人間どもを生きながらに食い荒らし、悲鳴が絶えることなく聞こえ続けたという。
その結果、崖の街は戦うことを放棄してしまっている。

 

■崖の街(第八話)

元々、ここに結構大きな街があった。 戦闘中の牽制として使われた絶技1つで地面が隆起して
今に見られる山が完成した。 その際に人や妖精が死んだ。
その後、掃討作戦が行われ、多数の戦闘騎が放たれ、これでさらに人が死に、何年にも渡って戦闘騎は動き続け
人や妖精は死に続けた。 それでも、人も妖精も生き残り、切り立った山の斜面に木の杭を打ち込んで、足場を作りの上に住んでいる。

■崖の街の生活(第八話)
 杭を打って作られた幅は人がすれ違うことが出来ないほど、通路と家がだいたい一緒になっており、昼は
通路、夜は家として機能していた。 
 家と言っても垂れ幕でどうにかしきりを設けたもので、大風の日には役立たずだった。
この街は、細い足場を譲り合って生きていくしか無く、争いはすぐに下に落ちる事を意味する。

■崖の街の人々(第八話)
 数千人が住んでいる。 人数が増えすぎて、足の踏み場もない。住むには不向きな堅い岩場にすら杭を打って
 どうにか凌いでいる。 素早い動きができそうな身体つきをしている。

■崖の街の寄り合い(第八話)
 奥行きがない為、一か所に集まれない崖の街では、「長老と少女」の話し合いを近くの大人が「大声の歌」で
上下前後に広げている。一か所に集まれないのでこうして寄り合いが成立している。
 話している内容は深刻だけど、この街を知らない人から見ればテンテケテンテンとしか聞こえない。

 

■崖の街の男女の構成比率(第十話):藤前
エルスー希望世界でかつて起きた戦争により、崖の街の男女の構成比が
著しくおかしくなっているとの事。
少女曰く、自分が生まれる前だから全然実感が無いらしい。
「男一人占めしてたらそれこそ駄目だと思うけどなぁ。」という台詞から
見るに、男が少ないようだ。
ー戦争で男女の構成比率が著しくおかしくなっている
ーあ、うん。私が生まれる前だから全然実感ないけどね。
ー男一人占めしてたらそれこそ駄目だと思うけどなぁ。

■崖の街周辺地形 (第十一話)
少女のいる崖の街は、藤前のいる世界では浜松SAに当たる。
ー君のいる現在地の、こっち側の名称なんだよ。浜松SA付近になる。

■崖の街の住人(第二十二話)

ハママツさん曰く、3000人はいるらしい。

ーうん。沢山。3000人とか言ってたなあ(第二十二話)

■崖の街の住人の生活(第二十二話)

着替えしたり、商談していたり、料理していたりする。

ー奥行きのほとんどない山の街を、ハママツは大股で歩いた。着替え中や商談中や、料理中の人々の横を通って行く。(第十一話)

ハママツさん曰く、農業、猟、編み物などをしているとのこと。
ー何って。生きるために農業したり、猟をしたり。編み物したり (第二十二話)

■崖の街の食料事情(第三十三話)
 希望世界の崖の街は、崖に作られた街で、畑も何もなく、食料を手に入れる手段は乏しく
 それでいて人口は増え続けていた。 それゆえにいつ人減らし(崖から落として戦闘騎に食べさせる)
が始まってもおかしくない。時間的余裕はあまりなく、全くない。

ー希望世界の浜松は崖に作られた街で、畑も何もない。食料を手に入れる手段は乏しく、それでいて人口は増え続けていた。
それでいて人口は増え続けていた。いつ人減らしがはじまっても、おかしくない。時間的余裕はあまりない。
あまりないというより、全くない。(第三十三話)


ひもじい時は崖に生える草を食べているようである。

ーひもじいと崖に生えている草を食べていたものである。ハママツはここも貧しそうねと、ため息をついた。(第四十二話)

 

■崖の街の人減らし(第三十二話)
 崖の街が人口の増加により、崖からの落下の可能性がある。下には戦闘騎という獣がおり
彼らに殺されるのである。 これを含めて人減らしと呼ぶ。
 各家族から一人という方向で進んでいるという。

ー……叔父さんとか叔母さんが下に落とされるのは嫌だな
各家族から一人という方向で話が進んでいたから、大丈夫だ。少なくとも今は(第三十二話)

■崖の街での戦闘騎との戦闘(第三十六話)
かつて、岩とかを持って大勢で立ち向かったこともある。そして全滅したという。
 戦闘騎たちは100日に渡って、無謀な人間どもを生きながら食い荒らし、悲鳴が
絶えることなく聞こえ続けたという。 その結果、崖の街は戦うことを放棄してしまっている。

ー崖に張り付いて何十年と故郷の人々も何もしなかったわけではない。
 時には飢えに苦しんだ末とはいえ、岩とかを持って大勢で立ち向かったこともあったのである。そして、全滅した。
 戦闘騎たちは100日に渡って無謀な人間どもを生きながら食い荒らし、悲鳴が絶えることなく聞こえ続けたという。
それで、ハママツの故郷は戦うことを放棄してしまっている。

■崖の街と西にある街との関係(第三十六話)
 西の街から援軍を呼んでくるのが、ハママツさんの使命である。

しかしシタラ曰く、崖の街周辺には司令騎や巨人殺しがおそらくいるという事なので、西の街から援軍を呼んできても
 おそらく勝つことは難しいだろうとハママツさんは考えている。

シタラは、それに対し鉄砲を量産すればあまり被害を必要とせず勝つことができると言っているが
 それだと、西にある街の人々が崖の街を占領してしまうのではないかとハママツさんは懸念する。

それに対し、フジマエは、崖の街の人々は食料的にも飲料的にも医療的にも、つまりあらゆる分野で単独では
生きられない規模になりつつあり、人数に比して物資が少なすぎており、どこかの行政区分に組み込まれた方が
 いいと長老とも話をし了承を得ているとのこと。

占領した人が悪い人である可能性をハママツさんは懸念するが、フジマエはかなり慎重に人選びをしたつもりだとの事。
これに対して、ハママツさんは、故郷がなくなると言う事に懸念を示している。

■崖の街の梯子と縄梯子

崖の街各所にある梯子と縄梯子
これらを使って、崖の街の一番上まで行くことが出来る。
一番上はかなり寒いという。

ー梯子と縄梯子を連続して登り、ついに崖の街の一番上まで来た。(第十一話)

■崖の街の山の上

崖の街から一番上から山の上に登るのに、街の住人たち、大勢の大人が手伝う必要がある。
主に、ロープや臨時の足場を各所に作って、人を引っ張りあげ、あるいは上に押し上げる必要がある。(第十一話)

ー山の上に登るのに、街の住人たち、大勢の大人が手伝った。
ロープや臨時の足場を各所に作ってハママツをひっぱりあげ、あるいは上に押し上げるのである。(第十一話)

■魚(第二十一話)
エルスにもいるらしい。
ーシタラは前脚で水面をはたいて魚を一匹釣り上げた。

ハママツさんは山育ちなので魚を食べるのは初めてらしい。(第二十二話)

■精霊(第九話)
空に舞ういくつもの柔らかな光の点の事。
風に飛ばされる。
希望世界では、精霊が踊るという。

ー「君たちが言う精霊が吹いている」
少女が顔を上げるといくつもの柔らかな光の点が風に飛ばされていた。
“こっちでは精霊が踊るというのよ”(第九話)

■関連項目:

■大声の歌(第八話):絶技:歌
 長老と少女の話し合い。(第八話)を建物の上下前後に広げる効果を持つ歌。 拡声器?

 

 

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最終更新:2016年07月26日 06:59