米進駐軍は日本側用意の「軍慰安所」を利用した


古森さんのけさの記事をよんで、ブログのコメント欄に投稿したことを要約します。
2007/05/06 07:59


1)私は戦後まもなく、米軍用の「慰安所」が設置されていたことは、相当前から知られていたことだと思います。新発見ではありません。なんせ、私のようなボンクラでも知っていましたから


2)米軍用の「慰安所」設置準備は、
マッカーサーが厚木に降り立つよりはるか以前に、日本の内務省が手配していたときいています。


3)高橋正ニさんは「有末機関」の一員として米軍の命令を実行するお立場だったそうですが、どのような命令をうけ、どのような行動をしたのでしょうか?その当事者としての行動が何一つわからないのは、「体験」としては説得力に欠けると思います。


4)辣腕のマイケル・ホンダ氏がこのような既知のことをまったく知らないでいたのでしょうか? それも少し不思議です。古森記者の特電を読んで、鬼の首を取ったように喜んでしまうと、予想外のしっぺ返しを食らうかもしれません。


AP通信が「新事実」として食らいついたのかもしれませんが、すでに、日本側資料によって明らかになっていることだったということを、外国メディアもすぐに知るでしょう。

と書きましたが、AP報に接したところ・・・


2007/05/06 09:59


私の上の書き込みに訂正があります。


AP通信の記事には、そもそも、慰安所設置、慰安婦の募集は、日本側の手配で進められ、それを米軍が利用した、という趣旨が書かれているようです。昭和20年8月の内務省資料などが紹介されているようです。


GIs Frequented Japan's 'Comfort Women'  (登録制)


古森さんの記事は、そのAP報の、終戦直後のことには触れず、9月以降のことを切り取っているようです。触れると高橋正ニ証言と矛盾します。


「米進駐軍用慰安所は米軍の命令で作られた」という高橋正ニさんの証言は、当時の内務省資料やそれを今回報じたAP報の事実とは相違します。


しかし、日本側の配慮で作られた「軍慰安所」を、米軍が利用したことは事実のようですから、
アメリカ側の倫理的釈明は求められます。


(なお、このことは「新事実」ではなく「初めて英訳された資料」としてAPは紹介しています。また、日本では既に知られていたこととして書かれています。) 


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最終更新:2017年03月30日 18:52