有末機関と特殊慰安施設協会 RAAについて


http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/157217/allcmt/#C254655
への質問です。

2007/05/06 12:38
今ごろになってすみません。
古森さんによる高橋正ニ証言のご紹介は、とても貴重なものとして感謝申し上げます。そこで、何回も繰り返し読んだのですが、

【古森さんによるリード】
その有末機関時代に米軍は日本側に売春宿の開設や日本女性の売春婦としての徴用を命じた経緯が証言されています。

これを読むと、米軍は有末機関を通じて売春宿の開設や日本女性の売春婦としての徴用を命じた、とうけとられますが、それでいいのでしょうか。高橋正ニ証言の部分を読みますとそこがなんともはっきりいたしません。

【高橋正ニ証言】
これら期間を通じて、頭を悩まし続けたのが、進駐軍兵士により暴行、強姦などが毎日毎日、被害の訴えがあることでした。

【有末機関長の手記】
『進駐軍兵士により治安騒乱のうち、最もてこずったのは日本婦人に対する暴行、強姦などの風紀上の問題であった。最初の訴えに対し、第八軍司令官アイケルバーガー中将は「若い学生がジャングルから飛び出して、広々として校庭に出たようなもの、しばらく我慢してくれ、我々の方でも十分、気をつけるから」との話であったが、来る日も、来る日も、この種の訴えは一向に減る様子もなく、そのたびごとに報告者の悲憤慷慨は想像に絶する激越なものであった』(有末精三著『有末機関長の手記』)

これらには、売春宿の開設や日本女性の売春婦としての徴用、という主題についての記述がありません。いきなり、エリザベスサンダースホームの話に飛んでいます。(つづく) 

 2007/05/06 12:42
(承前)

先を見てみましょう。
  
【進駐軍の初仕事とはなんであったのか】
 「一、厚木飛行場に先遣隊が進駐してきた日の翌日の8月29日、米軍連絡将校が東京の警視庁に現れ、『娼家の施設をみせろ』と言ってきた(売春施設問題が初仕事ではないか)
  二、同年9月28日、東京都衛生局が初めて受けた命令は『女』の問題。都衛生課員の与謝野光博士がGHQ連合軍総司令部)公衆衛生局長サムス大佐のもとで交渉を開始、都内に残っていた花柳街五箇所および特飲街十七箇所(うち一箇所『千住』のみ日本人用)を接取された。

この項が関連します。しかし、これは有末機関が関与したことの記述とは思えません。どうも違うような気がしています。伝聞情報か後年の情報ではありませんか?


有末機関は、特殊慰安施設協会 (とくしゅいあんしせつきょうかい, RAA: Recreation and Amusement Association )に関与していたのですか?
高橋正ニさんの講演録には、
http://www.geocities.co.jp/NeverLand/8947/syoji.htm
有末機関としての厚木での任務のことが詳しくかかれていますが、慰安所設置任務については少しも触れられていません。関与はなかったように思われます。 

2007/05/06 12:46

(承前 付記)

それとも

有末機関は、特殊慰安施設協会 RAA の件を所轄していたが、あまりにスキャンダラスなので、記述していない、ということなのでしょうか? 







最終更新:2017年03月30日 18:53