古森さん「歴史ロンダリング」。(その5)新資料ではない


産経新聞者の古森義久記者がワシントンからお書きになった、
・産経新聞5月12日の記事http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/51406/
・izaブログ5月14日http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/171421/
・izaブログ5月18日http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/174406/
これらに関して、

古森義久記者自らが、ここで紹介している米軍文書は新資料でもなんでもないことを、データをあげて表明なさいました。記事の発表から半月たってようやく、引用元の文書名を古森氏が明らかにしたのです。



「またまた新資料発見!」
と沸きにわいて2次ブログをお書きになった iza同人の皆様、このままでは古森記者が、デマの発信元になってしまいます。

速やかに、ご自分のブログを訂正されるよう、御願いいたします。

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【資料】

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/171421/

コメント欄より

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2007/05/15 05:15

 

Commented by 古森義久 さん

jion999さん

追加です。
報告書49というのは日付が1944年10月1日となっていますが、
私が今回、報じた報告書は日付が同年9月21日となっています。
これではどうも同じ報告書とはいえないようですね。 

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(中略)


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2007/05/27 12:59

Commented by ni0615 さん 

To 古森義久さん 


>報告書49というのは日付が1944年10月1日となっていますが、
>私が今回、報じた報告書は日付が同年9月21日となっています。
>これではどうも同じ報告書とはいえないようですね。

古森さん、それはこの報告書の日付ではないのではありませんか?

Note: The following is derived from interrogation at C.S.D.I.C.(I) of M.739, and from O.W.I. Interrogation at Ledo Base Stockade of 20 Korean “comfort girls", Report dated 21 Sept. 1944

「以下はCombined Services Detailed Interrogation Centre(英軍機関)によるM.739の尋問と、米軍情報部のLedo基地における20人の“従軍慰安婦”の尋問、報告日1944年9月21日に由来する」

で、
A JAPANESE ARMY BROTHEL IN THE FORWARD AREA”
は文書名ではなくて、中見出しですね。

文書発行者と、報告日はいつになっていますか?
教えて下されば幸いです。

 
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2007/05/27 13:31


 

Commented by 古森義久 さん 


ni0615さん




まじめなご質問だと思って、お答えします。
しかし、なにかキーの打ち間違いその他で、以下の記述にミスがあっても、ここは産経新聞の紙面ではありませんから、必ずしも責任は持てませんので、念のため。あくまで私の私的な説明です。

"A Japanese Army Brothel in the forward area"という題の文書(報告書)は、South-East Asia Translation and Interrogation
Center という組織が出した Interrogation Bulletin No.2 のなかに含まれています。このBulletin の日付は1944年11月30日です。
この報告集は9本の個別の報告書から成っており、その一つ(最後の第9の報告書)が前記の「日本軍の売春宿ーー」なのです。だからそのタイトルは中見出しではありません。他の8本はまったく別件ですから。

そして「日本軍の売春宿ーー」という報告書は先の1944年9月21日付の尋問報告書を基礎にしている、と記されています。

あなたが日本語で「報告日1944年9月21日」と訳している部分は
Report dated と Rが大文字になっているので、やはりそこにもう一つ「報告書」(9月21日付の)が存在したのだと思います。 

 
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2007/05/27 16:33

 

Commented by ni0615 さん 

TO 古森義久


やはり予想したとおり、出典は、

東南アジア翻訳尋問センター
心理戦 尋問報告 第二号 
South-East Asia Translation and Interrogation Center,Psychological Warfare Interrogation Bulletin,No.2(11/30/1944)

だったのですね。

これは新資料でも何でもありませんね。
すでに 
吉見義明『従軍慰安婦資料集』(大月書店1992/11/27 isbn:4272520253)に収録されてることが確認されています。

心理戦 尋問報告 第二号 の9個のコンテンツ

1、ビルマにいる日本軍に対する連合国側宣伝の効果
2.対日宣伝における「べし・べからず集」(ある捕虜の手記)
3.『軍陣新聞』のある号について捕虜が詳述した批判
4.悪名高い丸山大佐
5、日本軍将校による兵士の人命軽視
6、増援部隊の混成による難点
7、ビルマへの増援部隊兵士の平均年齢
8、日本軍隊内の平和主義者
9、前線地域の日本軍慰安所

このうち4と9が、吉見義明『従軍慰安婦資料集』には収録されています。

古森さんともあろう方が、
慰安婦問題の日本の主流派のオピニオンリーダーともあろう方が、
米国テレビネットワークで、わが国首脳を代弁して意見を述べてこられた方が、

既知の資料の存在を知らなかったとはいえませんし、
そんなことは、ありえないことです。

>調査報告書があることがわかった

と、あたかも『新発見資料』であるかのような装いを施したのは、なぜですか? 

最後まで出典をお隠しにならなかったのはせめてもの幸いです。

しかし欺瞞は、国際世論の中での日本と日本人の立場を弱めるものです。世界の人々の信頼を欺くこと、報道を隠れ蓑にしたプロパガンダと指弾されても言い訳ができないのは誠に残念です。

記事を正式に訂正なさり、古森様におかれても産経新聞社に置かれても、今後はこのようなことをなさらぬこと、お誓いくださるようどうか御願い申し上げます。

敬白

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最終更新:2017年03月30日 19:29