8年たっての復刻です。リンクアウトご容赦ください。可能なものから順次つなげていく所存です。

4月5日 『深刻な事態』(4)京大・小出裕章さんのお話


ここでは3回目。

京大・原子炉研の小出さんのラジオ解説の転載です。

 

引用者、私が《青字》で合いの手をいれます、お許しください。

書き起こしした方が、

>今日のお話は最も強烈でした。再臨界の話は初めてでした。

といってます。

 

 

=======

 

毎日放送ラジオ、たね蒔きジャーナル、今日も放送がありました。今日は強烈な内容です。

 

 まず、毎日新聞、平野幸夫解説委員より、前日に出た田田中真紀子氏のような人がなぜ政権中枢にいないのかと、政権批判がありました。

 

 そしてスタッフによるニュース、放射性ヨウ素が、国の基準の1.3億倍(!)という話を聞いて、水野さん、本当かと聞いてきたのです※113号機のタービン建屋にある汚染水は6万トンあると、保安院は言っています※2。東電は2号機の復水機に回収し、残りはメガフロート他に入れるのですが、メガフロートは今日午後出発したのです※3(何日も前に話が出たのに今頃…)。横浜で改造し、その後福島に行くので、福島到着は16日以降であり、スタジオでは政府は何をやっているとの指摘がありました。廃棄物処理施設は低レベルが1万トンあり、東電は4000トン以上出したと言うことです。

 

低レベルでも、法律の400倍!よほど高いものより低レベルであり、大人は0.6ミリシーベルトしか受けないと東電は言っているものの、水ガラスなどを入れても※4(地盤ごと固める)水はまだ止まっていないということです(少し減った程度)。水ガラスを12000リットル用意していると言うことです。

 

また魚のコウナゴからセシウム検出であり、1kgあたり525ベクレル(基準は500)で、漁協は自粛すると言うことです。またヨウ素も出ています。ヨウ素も設定値が出ています(1kgあたり2000ベクレルにした)。

 

 東電は避難世帯に2000万円支払ったと言うことです。10の市町村で、二葉町他9つの自治体※5で、しかし他のところでは町民一人1000円にも満たないのです。

 

 そしてアメリカの西部で、ヨウ素131が飲料水から出たと言うことです(これまでは雨水などから出ていた)。自然界の1/7000ですが…

 

 で、小出先生のお話、びっくりするような数字が並んでいるが、ピット内の汚染水のヨウ素は1.3「億」倍である、この「億」とか、高い数値は、事故は続いており、311日 に原子炉損傷、その後収束にまったく向かっていない、「自分の考えが甘かった」、原子炉は一度止まったと(ウランの核分裂が止まる)思っていたが、それが もう一度核分裂(再臨界)がひょっとして起きているかも知れないと思った、ヨウ素の濃度が減らずに増えている、半減期が8日であり、もう1/10になっていいのに減っていない、タービン建てや内は塩素38(変わった放射性核種)が出ており、これは再臨界としか思われない、しかし測定の誤りかも知れないが、分析が間違っていないと、再臨界と思われる(塩素38※6が出ているなら)と言うことです。

 

東電は再臨界の恐れを得ているのか、ヨウ素134は再臨界の証拠であり、しかしそれは間違いであり安心したのですが、今回は間違いではない、ヨウ素が減らないと、再臨界かも知れない、原子炉内の水はタービン建屋 にあるが、ここに行くには被曝しないといけないので大変ということ、再臨界は爆発ではなく、ウランの核分裂で、ウランの融けて固まっている場所の形状が変 わり、それが変わると臨界が収まるが、また再発して、そういう臨界~止まる、を繰り返しているのでは、という指摘でした※7

 

これだと、発熱が止まらないので、小さい原子炉が止められない、動いている=核物質が出る=放射能が出る→ヨウ素が1億 倍出ている、そして今までなかった放射性物質が出ている、濃い放射能が出る、環境を汚染する、と言うことです。燃料棒にはジルコニウムはもうない、棒の形 をしておらず、中のウランが山になりどこから堆積している(炉心)、圧力容器の底に落ちるのではなく、想像で、しかし、炉心の下部に留まると最悪の事態に なる、圧力容器は水を入れて冷やそうとしているが、炉心は裸であり、蒸気で冷やしているが、圧力容器の底に水があり、ウランは放射熱+再臨界熱があり、ウ ランペレットが融けて、圧力容器の水の上に落ちたら水蒸気爆発(一番恐れていた)になる。

 

水 は必ず入れないといけないが、ホウ素の注入量が少なすぎると指摘がありました(最初に大量に入れたが、どれだけ残っているか分からない)。だから、大量の ホウ素を福島に集めないといけないと言うことです。これは小出先生の想像ですが、福島の現地では分かっているはずと言うことです。再臨界の危険は一番大き いのは1号機であるが、23号機でも炉心が融けたら同じである、全部、ホウ素を入れて冷やさないといけないということです。

 

 周囲の避難のありようは、小出先生、炉心のメルトダウンを恐れており、小出先生、起きないとは言えないということであり、起きたら爆発的に放射能が出てくる、周囲の人はいつでも逃げられるようにして欲しいということでした。

 

 小出先生は官邸、保安院のデータしか分からないが、彼らはもっとデータを持っている、これ、パニックを恐れていると小出先生、指摘していました。再臨界を否定するにはデータの間違いが必須であり、データが誤りであるといいのだか、と言うことでした。

 

 今日のお話は最も強烈でした。再臨界の話は初めてでした。明日もお知らせいたします。
======

 

 


COMMENT:
AUTHOR: ni0615
DATE: 04/06/2011 18:40:38
4/6 18時現在
今日 3,609 アクセス 昨日 8,142 アクセス 戴いてます。
ありがとうございます。












,
最終更新:2019年02月08日 07:33