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命も賭けずに殺し合いとな!?  ◆i7XcZU0oTM




(殺し合いとか、正気じゃねえぞ……)

 まさか、俺がこんなことに巻き込まれるとは。
 殺されるなんてまっぴらごめんだが、生きて、家に帰るってのも……。
 ヒキニートの俺が、家に帰ってどうするんだ。
 家に帰っても、また肩身の狭い思いをするだけだ。
 盆や正月、親戚が尋ねて来る時の、あの居心地の悪さ……。
 稀に、顔を合わせた時に両親から放たれる、無言の圧力……。
 俺だって、好きで無職な訳じゃねぇ。
 俺に合う仕事が、無いのが悪いんだよ。

「クソッ……!!」

 忌々しい記憶が蘇る。


『ゆうすけ君は、まだ無職なのかい?』
『ええ……こっちとしても、早く就職して欲しいんですけどね……』
『当の本人はどこに?』
『今日も、自分の部屋に引き籠ってて……』


『お前、いつまで遊んでいるつもりなんだ?』
『いい加減に、職を探したらどうなんだ』
『なあ……お前は、いつになったら、真面目に働いてくれるんだ?』
『…………』


『……ご飯、ここに置いておくからね?』
『自分が出てきたくなったら、いつでも出て来ていいからね?』


「…………ふぅ」

 ……憂鬱だ。
 鞄から水を取り出し、一口。
 特に味の付いてない水が、口に入って来る。
 何とも感じない。
 ただ、液体が口に入って来ると言う、感覚だけだ。
 俺がおかしいのか、この水がおかしいのか……。

「やってらんねぇよ……」

 ベッドに寝ころび、明かりが煌々と灯る天井を見上げる。
 …………電気が通ってて良かった。
 最初は真っ暗で戸惑ったが、何とかなったぜ。

「しかし、どうするか…………そういえば、確か、ひろゆきは……」

 ひろゆきは、あの時こう言っていた。


『最後の一人になった方には商品として、どのような願いでも一つだけ叶えられる権利を差し上げましょう』


 最後の一人になったら、何でも叶えてくれる……。
 ……こいつはいいな。これを利用すれば……。
 いや、待て。流石に殺人を犯すほどまで、俺は腐ってはいない。
 それ以前に、ひろゆきにそんな力があるのか、怪しいものだ。
 …………しばらくは、自分の身を護る事に専念するか。
 俺の意思に同調したのかどうかは知らないが、俺に支給された物は、それに相応しい物だった。

「……まさか、銃が貰えるとは」

 しかも、結構使えそうな銃だ。
 名前は……"H&K G36"とか言うんだったか……名前なんてどうでもいい。
 使えるかどうかが、重要なんだから。
 ――――まあ、その点は問題ないだろう。
 銃なんて撃ったことは無いが……何とかなる。

(……暫くは、ここに籠ろう。沢山ある家の内の一軒だ、居場所がバレる訳がない)

 ……念の為だ。
 灯りは、消しておいた方がいいだろう……。








(クソっ、何でこんな事に……! MSKK……!)

 2人分のバッグを抱え、ただ走る。
 ――――俺が逃げ出した後、あいつはどうなったんだろうか……。
 流石に、殺されてはないだろうが……。
 一旦、引き返そうか。
 今まで、何度も思った。だが、引き返さなかった。
 今引き返せば、あいつが……クラウドが、俺を逃がしてくれた意味が無くなる。
 クラウドの思いを無駄にする訳にもいかず、俺は、逃げ続けていた。

(ハァハァ……どれくらい走ったんだ、俺は……)

 乱れた息を整えるために、地面に座り込む。
 流石に、追って来てはいないはずだ。
 もしかしたら、クラウドも俺を追ってこっちに来ているかもしれない。

 ――――来てないはず。

 ――――来ているかもしれない。

 両方とも、あくまで願望だ。
 だが、俺はそれを信じたい……信じなきゃ、やってられない……。

(…………クラウド、お前は無事なのか?)

 クラウドの身を案じる。
 やはり、心配だ。
 あれから、時間的には結構経っているはず。
 もうそろそろ、引き返しても……。



「ほほう…………どうやら、麿はまだ運には見放されておらんかったようでおじゃる」
「な……?」

 声に反応し、顔を上げると――――。


        // /
       // /              ,r-、
       // /              /;:l;;ヽ
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     rゝミXッ' )             l;:;:;l;;;;;;;l,
    ,(ニミ、'^ヾ"               l;:;:;:l;;;;;;;;;l,
    f-、_)  }、            l;:;:;:;:l;;;;;;;;;;l,
    7ゝ<_ / 丶               l;:;:;:;:;l;;;;;;;;;;;;l,
   ,lミlミハ'"  丶             l;:;:;:;:;:l;;;;;;;;;;;;;;l
   lミlミl i,   丶         ,' 、__l__;:;:;:;:j、
   ,lミlミl  'i,    丶       /ゞ、,_l_,,. ィ彡!
   lミlミl  ヽ     丶      lミl r=, ,r=、ヾミ゙i
   ``トイ  丶     \       N ,ィoョ! ; ィoュ、lミゝ
    ゞハ   丶   ,r',ニ≧、   l(,  イ t,   l/ュ!
     f=l    \//'"^``ー-、`ュ /'ー'^ヽ  li-'′
     ヾト、   //   / / ,/ィ"ヘ =三=  ,/,久、
      {l ヽ  / /    / /V'"/  ,ゝ、__,/.:'_,:.,ィt、
      \ / /    / /  / '"´,ィゝ-ィ":./,r-,ニ`ヽ
        ,l ,l    ,'  /  ,/  /{i _, ‐'"/ / ,.-‐-、!l丶
          l l    l  l   /  /      / /'´    ヽ ヽ
        l l      l  /  イ      /       ヽ ヽ
       ノ     l  l    ノi,     /        ヽ ヽ
       /     j ,l ,ゝ- 、、_l__,, ィ"   ⌒ヽ、  lト、ヽ
      ,l     l ,l f        ,.: .:'"^ヽ  ミ<、_ヽ j ヽ l

 ――――月明かりを背に、時代錯誤な格好の男が立っていた。
 その手に、日本刀を握りしめて。

「か、刀……!? それ危ない! 危ないよそれ!!」
「ええい、黙りゃ! お主は黙って麿の刀の錆になるでおじゃる!!」
「う、うわ―――――っ!!」

 ガギッ、と妙な音が響いた。
 き、斬られた……!?

「むっ!? こ、小癪な!!」

 いや、俺は無事だ……じゃあ、何が起こったんだ?
 ……こ、これは!

「ゲームキューブに、刀が……!」

 よく見てみると……奴の振り下ろした刀が、ザックリとゲームキューブに食い込んでいる。
 慌てて、ゲームキューブをかざしたからか?それとも、只の偶然?
 ……いや、今はそんな事冷静に考えている場合じゃないだろ!
 唯一の武器になるゲームキューブが壊れたんだ、逃げるしかない!

(こ、コイツもやる気か! 唯一の武器も無くなったし、逃げるしかない!!)

 とにかく、逃げなければ!
 慌てて荷物を拾い、一目散に逃げ出す。

(死んで……死んでたまるか!)

 一目散に、走る。
 方向なんて、分からない。
 何処に向かっているのかも、分からずに。

「ま、待てい! 2度も逃がしてなるものか!!」

 とにかく、逃げなければ……。
 月明かりの照らす道を、俺は再び走りだした――――生きる為に。
 あんなにもあっけなく殺されてしまった、MSKKの為にも。
 こんな俺を、身を呈して助けてくれた、クラウドの為にも……。


【C-3・C-4の境目辺り/1日目・深夜】
【レベル男@ゲームサロン】
[状態]:健康、疲労(中)、悲しみ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、お守り@寺生まれのTさん、きゅうり×10@なんJ、イオナズンの巻物@FLASH「イオナズン」
[思考・状況]
基本:生き残る
1:妙な男(一条三位)から逃げる
2:クラウドは無事なのか……?
3:MSKK……
※レベル男がどこに逃走したかは、後の書き手さんに任せます
※壊れたゲームキューブ@現実が、C-3とC-4の境目辺りに落ちています







(……今度は逃がさないでおじゃる)

 ……ツイてない。
 1回目のドラ猫の時は仕方無いとしても、今回は。
 みすみす逃したとしては、一条三位の名が泣いてしまう。

(このままでは、桃源郷には程遠いでおじゃるな……)

 だからこそ、次は仕留めなければ。
 この麿が、たかが平民ごときに負けてたまるものか。
 麿の誇りのためにも。
 そして……。

(zipの集まる桃源郷のためにも、必ず優勝するでおじゃる!!)


【C-3・市街地/1日目・深夜】
【一条三位@AA】
[状態]:健康、怒り
[装備]:日本刀@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)不明支給品×0~2
[思考・状況]
基本:優勝して、全てのzipが手に入る桃源郷を創る
1:さっきの輩(レベル男)を追う
2:zipが欲しい










「全く、変な人もいたもんだ」

 さっきの一部始終、全て、この家から見させて貰った。
 ……刀を持った方。
 あいつは、どうやらゲームに乗ってたようだ。
 そして、もう片方の奴。あいつは、乗ってはいなかったようだ。
 刀の奴に襲われてはいたが、運よく死なずに済んだようだ。

(危ないところだったな……。下手にここから出ていたら、ヤバかったかも)

 この暗さじゃ、「誰か2人があそこにいた」くらいしか分からない。
 万が一、家を出た瞬間に鉢合わせたら……。
 考えただけでも、身震いする。

(ああ、クソッ……やっぱ、死にたくねえよ……)

 やっぱ、ここは殺し合いの場なのか。
 ――――死にたくねえよ。やっぱり……。
 まだ、遊んでいたい。童貞のまま、死にたくない。
 気が付けば……俺の涙で、少しだけ、ベッドが濡れていた。


【C-3・民家/1日目・深夜】
【ゆうすけ@ニュース速報】
[状態]:健康、恐怖
[装備]:H&K G36(30/30)@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、不明支給品×0~1、予備マガジン
[思考・状況]
基本:今の所は、自分の身を護ることに専念する。死にたくない
1:死にたくねえよ……



≪支給品紹介≫
【H&K G36@現実】
ドイツ製突撃銃。装弾数30発。
どうやら、予備マガジンもセットだったようだ。

【日本刀@現実】
ただの日本刀。特に銘はないが、切れ味はそこそこ。
使いこなせれば、強力な武器になるはず。



No.20:ありのままに今起こった事を書くぜ…… 時系列順 No.22:ステマ ~Stealth Murder~
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ゆうすけ No.46:で、出たーww家から一歩も出ないでずっと隠れて奴wwwww
No.01:【今だ!】画像も張らずにバトロワとな【2ゲットオオオォォォ!!】 一条三位 No.38:Bump of Belgianeso
No.03:MSKK「不遇キャラってレベルじゃねぇぞ!」 レベル男 No.38:Bump of Belgianeso