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If you were here  ◆i7XcZU0oTM






 大きな木の下。
 どこかの敷地の中に堂々と茂っている、大きな木。
 その根元に、誰かが横たわっている。
 いや、かつて、その"誰か"であった抜け殻が、横たえられている。
 それは、殺し合いが始まってからそれほど経たずに、殺されてしまったMSKKの遺体だった。

(今のボクには……こうすることしかできない……ごめんなさい、MSKKさん)

 できれば、きちんと埋葬してあげたかった。
 こんなところに寝かせるだけじゃなく、ちゃんと弔いたかった。
 でも、穴を掘る道具なんて、何も持ってなかった。




 ――――ごめんなさい。




 もう届かない謝罪の言葉が、口から零れる。
 ここに来るまで、何度も呟いたはずの言葉。
 ……今更、謝った所で何にもならない。
 そんなことは、分かりきっていた。

(…………)

 だからこそ、クラウドさんは諦めない。
 いや、諦めてなるものか、と言うある種の執念でもあった。
 ……しかし、未だにレベル男との合流は果たせていない。
 それもそのはず、クラウドさんが向かった方向と、レベル男の向かった方向は反対だったのだから。
 残念ながら、交戦中にレベル男が何処に向かったかを確認する余裕はなかった。
 そのせいで、このような事態に陥ってしまったのかもしれない。

「…………少し、休もう」

 本当は、今すぐにでも探しに行きたい。
 でも、体が言う事を聞いてくれない。
 遺体を背負い、1時間以上歩き通しだったのだ、疲れない訳が無い。
 人並み以上の体力はあるつもりだが、疲労に関してはどうしようもなかった。

「……」

 今気づいたが……喉がカラカラに乾いている。
 デイパックから水を取り出し、一口。
 喉が乾いている時の水程、ありがたい物はない。
 喉を通って、そのまま全身に染み渡るかのような感覚が、全身を包む。
 …………気がつけば、ペットボトルの中の水は半分に減っていた。
 無意識の内に、半分も飲んでしまったのだろうか。
 ……まあ、そんなことは些細な事だけど。
 それより気になる事が、他にある。

「……ここはどこなんだろう」

 地図を確認しながら歩いた訳じゃなかったせいで、ここがどこだか分からなくなっていた。
 仕方無く、バッグからPDAと地図を取り出し、現在位置を確認する。
 ……そして、調べた位置情報によれば、ここは"A-4"のようだ。

「うーん……」

 ……何処に行けば、合流できるのか。
 皆目、見当も付かない。
 それでも、じっとなんかしてられない……。
 この間にも、もしかしたら、レベル男の身に危険が迫っているのかもしれないのだから。

「行かなきゃ……ベルジャネーゾさんを探しに」

 当てはない。けれど、じっとしてられない。
 まだ疲れは残っているが、動けない程ではない。
 疲れた体にムチ打って、再度歩き出した。
 ……これ以上、誰も死なせないように。




【A-4/1日目・黎明】
【クラウドさん@ゲームハード】
[状態]:健康、疲労(小)、不安
[装備]:バールのような物@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、エルメスのティーカップ@電車男、大盛りねぎだくギョク@吉野家コピペ
[思考・状況]
基本:みんなと協力して、殺し合いから脱出する
1:レベル男を探して、合流する
2:もう誰も殺させない
3:猫(モララー)を警戒


40話時点 現在位置地図


No.39:汚いなさすがひろゆききたない 時系列順 No.41:それでも人ですか?
No.39:汚いなさすがひろゆききたない 投下順 No.41:それでも人ですか?
No.03:MSKK「不遇キャラってレベルじゃねぇぞ!」 クラウドさん No.63:良識を持って行動してきた結果www
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