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グンマーの大冒険 VS吸血鬼編  ◆i7XcZU0oTM




 月が綺麗だ。
 ガラにもなく、そんなことを考えてしまう。
 ――――ああ、早く血を吸いたい。
 結局、さっきの妙な髪形の男からは大して血を吸えなかったしな。
 ま、どうせ吸うなら若い女の方がいい……。まだ、チャンスはある。

「……」

 それにしても……ここはどこだ。
 道なりに進んだのはいいが、誰にも出会わない。
 若い女はおろか、男にすら出会わないとは。
 ……あまり、時間が経ちすぎては困る。
 朝にでもなれば、行動は大幅に制限されるだろう。
 吸血鬼である以上、"太陽光"のリスクからは逃れられない。
 "太陽光"は最も忌むべきものであり、避けるべきものだ。
 そのためにも、夜の内に若い女の血を吸い、欲望を満たしたい。
 朝になれば、血を吸うどころか身動きを取る事すら難しくなる。
 ……まだ、時間に余裕はあるが、こういう事は早いに越した事はない。

「…………ふむ」

 気がつけば、少し離れた場所に巨大な建造物が見えて来た。
 あれは何だろうか?ビルのようにも見えるが、良くは分からない。
 その時、ふと頭に浮かんだことがあった。
 ……もしかしたら、この中に誰か潜んでいるかもしれない。
 辺りはフェンスで囲まれているが、これくらいならば障害にもならない。
 楽々飛び越え、そのまま小走りで建物に近づいて中を伺う。
 ぼんやり明るい場所はあるが……詳しくは、入ってみないと分からないな。
 キョロキョロと辺りを見回すと……入り口があった。

「……よし」

 ぐるりと、建物の壁を沿うように歩く。
 ……1分もかからずに、入り口に辿り着いてしまった。
 ここから、入るか。

 ウイーンと小さく音を立てて、自動ドアが開く。
 これが開くと言う事は、停電している訳ではないようだな。
 非常口のライトも点灯しているし、まず間違い無いだろう。
 しかし、なぜ明かりが点いてないのだろうか。
 別になくても支障はないが、何となく気になる……まあ、そんなことは些細な問題だ。
 そこまで深く考える必要もない。

 予想通り、中は結構広い。
 見る限り、ここは吹き抜けのあるエントランスのようだ。
 所々、非常灯が辺りをぼんやりと照らしている。
 中を、じっくり見て回ってみてもいいが……。

「さて……どうするか……」

 まだ、夜明けまでは余裕がある……。
 じっくり、行こうじゃないか。












「ドコナンダヨ……ココハ……(ここは……どこなんだろうか)」

 獲物を探し、コンクリートジャングルをズンズン進んで行くグンマー。
 本能のままに、そして他の参加者を探すためにズンズン歩く。
 ……しかし、歩いている内に、1つの疑問が。

「シッカシ、ワケワカンネェナ……ナンデコンナバショデセイジンシキスルンダ……イママデキイタコトネーゾ」
(でも、分からないな……何故、こんなところでやるんだろうか? 今まで、聞いたことがない……)

 いつもは、大抵紐無しバンジーだったり狩りだったりするのに。
 なぜ、自分の時はこれなんだろうか。
 ……しかし、そんなことはグンマーにとっては些細な事であった。

「マ、ドウデモイイカ。ンナコトキニスルヒマアッタラ、トットトセイジンシキオワラセルワー」
(まあ、気にするほどの事でもないか。そんなことより、生き残る方が大事だし……)

 そして、スタスタと歩く事数分。
 ……グンマーの意識が、ある建物に集中する。

「ウワー、デケェナオイ! ヤベークライデケェ!!(な、なんて大きいんだ……こんな物、見た事ない……)」

 その何かの周りは、また見た事のない"何か"で囲まれている。
 仕方無いので、よじ登って乗り越える。
 ……改めて見てみると、余計に大きく感じる。

「ウッシャ、イッチョツッコンデミルカ!」
(よし、入ってみよう!)

 ここで、1つ問題が生じた。
 ……残念ながら、グンマーは入り口の場所が分からなかったようだ。
 もし分かったとしても、自動ドアなんて知るはずもないので、それはそれで問題が生じるが。
 とにかく、グンマーには入り口が分からなかった。
 なら、どうやって入るのか?
 ――――そりゃあ、もうこれしかないでしょう。










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 勢いをつけて、窓から一気に突入!

 鍛え抜かれた肉体が、砕け散ったガラスと共に、華麗に宙を舞う!
 それと同時に、へし曲がった窓枠が、大きな音を立てて吹き飛ぶ!
 ……そして、見かけからは想像もできないような軟着陸。

「ウッシャァ!(これでよし!)」

 ……中はひっそりと静まり返り、誰もいないように見える。
 とはいえ、油断は禁物である。

「オイ、ダレカイネェノカヨ! イルナラトットトデテコイヤ!!」
(誰かいますか! いるなら、出てきてくれー!)

 しかし、声は虚しく中に響き渡るだけだった。
 なんだ、誰もいないのか?
 これなら、別にここにいてもどうしようもないな。
 ……時間のムダだったか。

「チッ、ナンダヨ……トットトデルカ」
(むぅ、仕方無い……他の場所に行こう)

 そう思って、ぶっ壊れた窓から出ようとした時。
 ……僅かな殺気を、グンマーの野生の勘がはっきりと捉えた。
 一体、どこから?
 そう思った時だった。

「――――WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
「!?」

 ズブッ、と鈍い感触と共に、首に指が突き刺さる!
 それと同時に、何かを吸い取られているような感覚が、グンマーを襲う!
 ――――いけない!
 そう思った瞬間、体が勝手に動いていた。

「…………イテェンダヨ、ヤメヤガレ!!」

 相手の腕をつかみ、乱暴に放り投げる!
 それと同時に、突き刺さっていた指も乱雑に抜けていく。
 ……ドロッとした感触が、首筋を撫でる。一体、今のは?訳が分からない。
 でも、その中で1つだけはっきりしていることがある。
 ――――ここは危険だ。留まっていてはいけない。

「……イワレナクテモスタコラサッサダゼ!」
(……ここは一旦逃げよう!)

 とにかく、今は逃げなきゃ。
 碌に武器もないのに、得体の知れない相手と戦うのは得策じゃない。
 ……それも、グンマーの野生の勘が告げていた。
 躊躇わずに、壊れた窓から外に飛び出す。
 そのまま、全速力でコンクリートジャングルへと走り去っていく。

「ナンダヨサッキノ!? イキナリクルトカヒキョウスギルダロ!!」
(いきなり襲い掛かって来るとは……危ない所だった)

 疾走中、後ろを振り返る。
 不思議な事に、追いかけられていない。
 ……それを確認してから、普通の速度に戻った。

「ラ、ラッキー」
(よ、良かった)

 とにかく、今は逃げよう。
 村を守る戦士になるためにも、ここでやられる訳にはいかないのだから……。




【E-2・テレビ局付近/1日目・黎明】
【グンマー@まちBBS】
[状態]:健康、首筋に血を吸われた痕、首元から出血(微量)
[装備]:熱光学迷彩服(所々破れている)@攻殻機動隊
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本:優勝して、村を守る戦士になる
1:とりあえず逃げる
2:使えそうな武器を探したい
3:武器が見つかるまでは弱そうな参加者のみを仕留める








 ガラガラと、瓦礫の中から起き上がり、体についた埃やらを払いながら溜息をつく。
 ……まさか、あれほどの力があるとは。
 追撃されていたら、間違い無く殺られていただろう。
 しかし、何を考えてそうしたのかは知らないが、幸運にも奴は逃げていってくれた。
 その点は、感謝すべきだろう。
 ……それに、なかなか珍しい物も味わえた。

(ふむ、男の血も捨てた物じゃないが、やはり女の血の方がいい……)

 機会があれば、もう一度吸ってみたいものだ。
 まあ、できればあんな強者と正面からやりあいたくはないが。

「ずいぶんと手荒な奴だった」

 この私をこうも簡単に投げ飛ばすとは。
 流石にあの程度で死にはしないが、無傷と言う訳にも行かなかった。
 体のあちこちが痛む。骨は折れていないようだが、結構な数の打撲が……。

(少し、休息が必要だな)

 不本意ではあるが、少し体を休めたほうがいいだろう。
 ……なに、この程度ならすぐに治る。

「…………ふん」



【E-2・テレビ局1階/1日目・黎明】
【田代まさし@ニュー速VIP】
[状態]:吸血鬼化、打撲多数
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品(0~3)、石仮面@ジョジョの奇妙な冒険
[思考・状況]
基本:獲物を探す。
1:少々体を休め、怪我を癒す
2:治り次第、獲物を探しにいく
※再生力や不死性が制限されています。
※人をゾンビにする能力も制限されています。


No.42:探し物はなんですか~? 時系列順 No.46:で、出たーww家から一歩も出ないでずっと隠れて奴wwwww
No.43:希望的観測 投下順 No.45:カルネアデスの板
No.15:ヤバイ。最近の若者ヤバイ。マジでヤバイよ。 グンマー No.52:おっぱいなんて、ただの脂肪の塊だろ
No.19:ありのままに今起こった事を書くぜ…… 田代まさし No.65:人間の証明 ~ A place in the sun~