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カルネアデスの板  ◆shCEdpbZWw




方や筋骨隆々の元・警察官。方や2.5頭身の猫男。
必然的に同じ速度で足を進めていたとしても、歩幅の違いから二人の距離は開いていく。

「ちょ、ちょっと待つウラ」

置いていかれてはかなわない、とウラーが小走りになってミルコへと駆け寄る。

「これでもゆっくり歩いているつもりなんだがな」
「そんなこと言ったって体の大きさが違いすぎるウラ」

ミルコも周囲を警戒しながら歩いているので、普段の歩調からすればずっと遅く進んでいたのだ。
それでもなお、ウラーよりは歩くスピードが速くなってしまうのだが。

「……仕方ない、お前のペースに合わせるから先に行ってくれ」
「えっ!? お、俺が先に!? そ、それは嫌ウラ」

かと言って、ウラーは自分が矢面に立つのも避けたかった。
前から誰かが現れれば真っ先に危険に晒されるのは自分だということは分かっている。

「……じゃあ、どうしろって言うんだ。死にたくないのは分かるが怯えているだけでは何にもならないぞ」

僅かばかりの苛立ちも滲ませながらミルコが吐き捨てる。
言葉に窮したウラーは俯いてしまった。

「だ、だって……だって仕方な……!」

先ほどミルコに取り押さえられた時のように感情を爆発させてしまう、その瞬間だった。
ウラーの口をミルコが急に塞ぎにかかってきた。

「!? な、何をするウラ……!?」

モゴモゴさせながら言葉を発しようとするウラー。
まさか、自分を言葉巧みに誘い出し、油断させて殺すつもりだったんじゃ……そんな悪い予想を思わず巡らせてしまう。

一方、ミルコは口を塞いだウラーを小脇に抱え、路地に立つ電柱の陰へと飛び込む。
そして、辺りを警戒するかのようにそっと電柱から顔をのぞかせた。

ここに来てようやくミルコに自分を殺す気が無いことに気づいたウラーが囁くような声で問いかける。

「ど、どうしたウラ……?」
「……誰かが角の向こうから歩いてくる。蹴られたのか小石が転がって来たからな」

そう言いながらミルコはジッと息を殺して数十m先にある四つ辻をジッと睨む。
鬼が出るか、蛇が出るか……そんな警戒をしていたミルコの目が驚きで丸くなってしまったのはその数秒後のことだった。
何故なら、四つ辻の向こうから姿をのぞかせたのは……



    ゚ 。 ,∧_∧ ゚。
    ゚ ・(゚´Д`゚ )。
       (つ   ⊃
        ヾ(⌒ノ
         ` J

ミルコが小脇に抱える猫男に瓜二つの猫男だったからだ。




 *      *      *



            ∧_∧      A_A
   ……   ( ´Д`)    (´Д` )  ……
           (    )   (    )
           | | |    | | |
           (__)_)    (_(__)



        ∧_∧         A_A
       ( ´Д`)')      ('(´Д` )
       (     ノ サッ サッ  ヽ     )
       |  l |        | l  |
       (___)__)       (__(___)



        /)__∧          A__(\
        | |´Д`)        (´Д`| |
        (    ) ササッ ササッ (    )
      / /> >         く く\ \
     (__)(__)        (__)(__)



       ∧_∧        A__A
      (   ´∀) キャッホーイ (∀`   )
     と     つ       と     つ
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     イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゙i,
     t;;;;;;;リ~`゙ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ  u  i,;;;;;;!
     ゙i,;;;;t    ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゙  ヾ;;f^!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ト.;;;;;》U =ニー-彡ニ''"~´,,...,,.  レ')l. < おまえらは何をやっているんだ
     t゙ヾ;l   __,, .. ,,_   ,.テ:ro=r''"゙ !.f'l.   \____________
      ヽ.ヽ ー=rtσフ= ;  ('"^'=''′  リノ
    ,,.. -‐ゝ.>、 `゙゙゙゙´ ,'  ヽ  u . : :! /
 ~´ : : : : : `ヽ:.    ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、
 : : : : : : : : : : ヽ、  /. .゙ー:、_,.r'゙: :ヽ. : :/ ヽ\、
  :f: r: : : : : : : : !丶  r-、=一=''チ^  ,/   !:: : :`丶、_
  : /: : : : : : : : :! ヽ、  ゙ ''' ''¨´  /   ,i: : : l!: : : : :`ヽ、
 〃: :j: : : : : : : ゙i   `ヽ、..,,__,, :ィ"::   ,ノ:: : : : : : : : : : : :\
 ノ: : : : : : : : : : :丶   : : ::::::::: : : :   /: : : : : : : : : : : : : : : :\


「ハッ……! つい自分とうり二つな人に会えてちょっと動揺したモナ」
「俺もだ、なんだかちょっと嬉しくなってしまったウラ。まるで鏡に映ったみたいに見えたもんだから……」

辛うじてその語尾からどちらが最初から同行していた猫男かを判別できたミルコは、ため息を一つ深くついた。
よくよく見れば耳の形がほんの少し違うことを除けば2体の猫男はまるで兄弟か親子のようにそっくりなのだ。
もう一つの違いは外見、自分に襲いかかってきた猫男はその素肌を晒している。
だが、新たに現れた猫男は生意気にもピチッと仕立てられたスーツを着こなしているのだ。
AAでは素肌に見えるかもしれないが、聡明な読者諸君ならオーダーメイドのスーツが幻視出来ると信じたい。

――閑話休題。
互いを不思議そうに眺める二人を横目に、ミルコはアスファルトにどっかと腰を据えた。
そして、スーツ姿の猫男に対して話しかけた。

「あー、それでなんだが……単刀直入に聞きたい。
 あんたは……殺し合いに乗っているのか?」

"殺し合い"というフレーズにモナーは敏感に反応する。
そして、何かを思い出したかのようにガタガタと震え始めた。

「そっ、そんなこと考えてないモナ!」
「本当ウラ?」

ウラーがジロリと睨みつける。
基本的に他者を無条件で信じないことを決めているだけに、自分とそっくりとは言えども気を抜くつもりはなかった。
そんなウラーの言葉に対し、うっすらと目に涙を浮かべながらモナーがまくしたてる。

「だっ、だいたいさっきだってライオンに襲われて殺されるところだったモナ!」
「ライオン……だと?」

口に出された猛獣の名に今度はミルコが反応する。
そんなミルコの方を見ながら、モナーがコクコクと激しく頷く。

「命の奪い合いなんてサバンナじゃ日常茶飯事だ、って……
 弱肉強食がサバンナのルールだ、常識だ、って……」
「……ちょっと待つウラ。ライオンがそんなこと喋ったウラか?」

ますます疑念を深めたウラーが吐き捨てる。

「嘘つくならもっと上手な嘘つくウラ! ライオンが喋るわけないウラ!」
「ほっ、本当モナ! なんかシャドーボクシングみたいなことまでして……」
「そんなライオンがサバンナにいる訳ないウラ!」

猫の外見をしたお前が言うな、そんなツッコミをグッとミルコは飲み込んだ。
今はコントをやっている場合ではないのだ。

「ライオン……だな。それはどこにいるんだ?」
「え……さ、さっきは学校に……」
「お、おい! そんなバカげたこと信じるウラか?」

ウラーからの抗議の視線を受け流し、ミルコは語りかけた。

「俺だって、さっきは化け猫に襲われてんだ。
 こんなのに順応し始めてる自分が恐ろしいが、喋るライオンぐらいいたっておかしくない気がするんだ」
「化け猫……って俺のことウラ?」
「いや、お前たち二人よりも一回りは大きい奴だったな……
 ボウガンを持っていてすでに一人殺している」

殺人の禁忌を犯した参加者の存在を知らされ、思わずモナーとウラーは震え上がる。
ウラーに関しては自分もその一線を越えそうになるところではあったが、自分がやるのと他人がやるのとでは訳が違う。
唇をギュッと噛みしめ、膝の上に乗せた手もギュッと握りしめる。

「学校……ってことはA-1エリア、ってことだな……
 俺が化け猫に襲われたのが確か野球場でC-1エリア、か」

そんな二人を尻目にミルコはPDAの地図とにらめっこする。
2つの危険な地点を指でなぞりながら、ひとしきりうぅむと唸る。

「……となると、このまま北に向かうのは危険だということだな。
 一度東に向かってどこか落ち着ける場所を探すとするか」
「ちょ、ちょっと待つモナ」

今後の方針を決めようとするミルコをモナーが押し留める。

「何だか、勝手に話が進行しているけど……あんたは信用できるモナか?」

モナーからすれば、まだ出会ってから数分しか経っていない相手だ。
共にこんなイベントに放り込まれてしまったという奇妙な連帯感はあるとはいえ、それ以上でもそれ以下でもない。
目の前の男が信頼に足る男かどうかというのを量りかねていたのだった。

「んー……まぁ、信用してもらえるかどうかはお前次第だがな」

そこで一つ間を置いてミルコが告げる。

「これでも俺は元警官だ。誰かを護る術に関しちゃ、多少の覚えがあるがな」

ミルコからすれば、不安がる相手を落ち着かせるための言葉だった。
軍人だとか、SPだとか、そこまでの域ではないにしろ、警官から格闘家としての道を歩んだ自分は決してそれらにひけは取らないという自負はあった。

だが、警官という言葉を前にしてモナーが見せた反応はミルコの想像するものとはまるで違うものだった。
一目で分かるほどに顔が青ざめ、先ほどのウラーのように唇を固く噛みしめて俯いてしまった。
それに敏く気づいたのはミルコではなくウラーの方であった。

「……どうしたウラ。警官、って聞いた瞬間に押し黙っちまって……」
「え、そ、そんなこと……ないモナ……」

動揺を読み取られたことに気づかれ、慌ててその場を取り繕おうとするモナーだったが、ウラーの追及は止まらない。

「……分かったウラ。お前は何か隠しているウラ」
「そ、それは……」
「黙るウラ! そんな奴のことが信用できるわけないウラ! 後ろ暗いことが無いって言うんなら、包み隠さず言えるはずウラ!!」

ややもすれば、手に握ったバスタードソードを振りかざしかねない程にウラーは興奮していた。
それを制するかのように、ミルコが丸太のように鍛え上げられた腕を伸ばす。

「……悪いな。だが、俺としても隠し事をされるのは気分のいい話じゃない。
 このままじゃ、さっきのライオンの話から何から信じられなくなっちまうからな」

口調こそ柔らかかったが、ミルコのその眼光は鋭いものであった。
射抜かれるような視線についに観念したか、モナーがその口をゆっくりと開く。

「……分かったモナ。全部……全部話すモナ」



 *      *      *



「……これで全部モナ」

事のあらましを全て説明するのに30分近くはかかっていた。

――10年前の水難事故。
――その時の実習生が、自分のことで手一杯になり助けを求める老コックを見捨ててしまったこと。
――罪滅ぼしに自分が見捨てたコックの親族を探し出し、コックの故郷に錦を飾らせようと奮闘していたこと。

言葉に出したモナーの脳裏には、10年前のことが鮮明に蘇ってきたのか、時々言葉を詰まらせながら。
それでも、きっちりと要点を整理して語られた。

「……要するに」

ミルコに止められていた手前、話の間は静かにしていたウラーが口火を切る。

「お前は自分可愛さに仲間を見捨てた最低野郎だってことウラな?」

鋭い言葉のナイフがモナーに刺さる。
モナーはジッと俯いたまま、返事もする気配が無かった。

「俺の思った通りだウラ。そんな奴と一緒に行くなんて俺は御免だウラ!」

そして、ミルコの方を向き直ってウラーは言う。

「さっさと行くウラよ! こんなのといたらいつ背後から……」
「……なぁ、こんな話を知ってるか?」

しかし、そのウラーの申し出をミルコが遮る。

「大昔、ギリシャでの話だったかな。ある一隻の船が座礁して沈没したんだ。
 乗組員は全員海に投げ出されてな。ほとんどが海の藻屑となったんだが、ある一人の男が板切れにしがみついていたんだ」
「なっ、何の話をして……」
「いいから最後まで聞け。命からがら板にしがみついてその男は難を逃れたと思っていたんだ。
 ところが、そこに別の男が泳いできて、同じ板にしがみつこうとしたんだ」
「……その話なら聞いたことあるモナ」

モナーの相槌を引き取って一つ頷き、ミルコが話を続ける。

「先にしがみついていた男は思った。もし、こいつも板にしがみついたら重みで一緒に沈んでしまうかもしれない。
 ……そして、後から来た男を突き飛ばした。突き飛ばされた男はそのまま海の底へ沈み……そして突き飛ばした男は救助された」
「な、なんて酷い話だウラ!! そんな殺人野郎、さっさと死刑にでも……」
「だが、裁判にかけられた男は罪に問われなかった。無罪ってことだ」
「な、なんでウラ!! おかしいウラ!!」

興奮するウラーを宥めるようにミルコが続ける。

「法律では緊急避難、と言ってな。急に見舞われた危険に対してやむを得ず、他人の権利を侵害しても一定の条件下なら罪に問われないんだ」
「……どういうことウラ」
「もっと簡単な話にするか。例えば街中で急にナイフを持った奴に襲われそうになったとしよう。
 抵抗する手段を持たない被害者が、慌てて近くに会った誰かの家の中に飛び込んで鍵をかけたとしよう。
 何でもない時なら住居侵入で罪に問われるところだが、この場合は仕方のないこととして無罪ってことになる」

ミルコの説明に対してウラーが不満そうに続ける。

「理屈は分かるウラ……でも、人命がかかっている時にまでそんなこと……
 大体、その板に二人捕まっても沈まなかったかもしれないウラ、それなのに……」
「逆もまた然り、だ。二人捕まって沈むかもしれない、それを証明する手段なんてその瞬間にはないだろう。
 後から外野が口を出すことは出来るだろうが……それを言ったところで仕方のない話だ」

ピシャリと反論されてしまったことで、ウラーが俯く。

「生きて帰ったその男がその後どうなったかまでは知らない。
 ただ、お前みたいにその行為を責める人もいただろうな、その気持ちはよく分かる」

だがな、とミルコが前置きをしてなおも続けた。

「そんな怨嗟の声に晒されて生きるってのは、その場で死ぬのと同じくらい辛いことだろうよ。
 それでもお前は生き続けるってことを選択した、自分が見殺しにした奴の親族を探し出して償うことを選択した、そうだろ?」

ミルコの問いかけに、モナーがコクリと小さく頷いた。

「……だったら、俺からとやかく言うことはないな。償いが出来るように頑張って生きて帰らないとな」

ミルコはモナーを励ますかのように、その丸太のような腕で一つドン、と背中を叩いた。

「分かってる、分かってるモナ……」

何度もうん、うんと頷きながら、モナーは肩を震わせてしばらくの間むせび泣いたのだった。





 *      *      *





「……もう大丈夫モナ」

ひとしきり涙を零したところでモナーが改めて二人の方へと向き直る。

「二人はこれからどうするつもりモナ?」
「俺は……」

モナーの質問を引き取ったミルコが、先刻ウラーにしたのと同じ説明をする。
それを聞いたモナーはしばらく腕組みをして思案に耽った。

「首輪を外す……そんなことが本当に出来るモナか?」
「さぁな。だが、何らかの形で外すことが出来ないと困るだろう」

確かに、とモナーが一つ呟く。
そして、ウラーの方をチラチラと視線を向けながら言う。

「私としては、一人も心細いし、一緒に行かせてもらえればありがたい……いや、一緒に行きたいモナ。
 だけど、そちらのお兄さんが私みたいなのと一緒に行きたくないって言うのなら……」

急に水を向けられたウラーが戸惑いの表情を見せる。

「えっ!? おっ、俺は……」
「気にしなくていいんだぞ」

そんなウラーにミルコが諭すように語りかけた。

「お前の言い分だって分かるんだ。どうしても一緒に行動できないって言うのなら仕方がない。
 わだかまりを持ったまま一緒に行くのもリスクがあるだけだしな。
 そうなったら、先に行動しているお前を優先しようと思っているからな」
「……でも」
「もちろんアイツを見捨てるわけじゃない。互いに首輪を外す方法を探したり、別の仲間を探すことだって出来るだろう。
 時間を決めて合流する約束を結ぶことだってできるんだ。そうすれば、お前も少しは考えを整理できるんじゃないか?」

そんなミルコの提案にウラーは頭を抱えてしばらく悩む。
何度かモナーの表情を窺うかのように視線を向けた後、絞り出すような声で言った。

「……分かったウラ。アイツも一緒に行くウラ」
「……それでいいんだな?」

念を押すようにミルコが問いかける。

「俺だってガキじゃないウラ。そういう分別くらい……つけられるウラ」

ふむ、とミルコが少しばかり考えた後、よし、と一声発する。

「それなら決まりだな。改めてよろしく頼む」

そして、その大きな手をモナーの方へとグッと差し出した。
モナーは照れ臭そうに小さく微笑むと、

「……こちらこそよろしくモナ」

ミルコとがっちり握手を交わしたのだった。

「……ふぅ。すったもんだはあったけれど、これで一安心だな。もう怖いものなんてないぞ」
「……? ということは、首輪を外す当てでもあるウラか?」

そんなことは聞いていないぞ、と言いたげなウラーを前にし、ミルコが顎のあたりをポリポリと掻きながら答えた。

「いや、別に何か手段があるってわけじゃないんだがな……
 でも、確か日本の諺にこんなのがあるって聞いたぞ……三人揃えば……」



       .,,_  _,,=-、
       '、  ̄_  _.,! __       .r-,.  _   r -、
      _/  _!」 .└ 、( `┐   .,,=! └, !、 .ヽ ヽ  丿
     .(.     ┌-'( ヽ~ ,.-┐ `┐ .r'  r.、''" r' ./
      ゛,フ .,.  |   `j .`" .,/ .r'" ヽ  | .l  '、ヽ、
     ,,-.'  , 〈.|  |  i' .__i'"  .( .、i .{,_ノ ヽ  ヽ \
  、_ニ-一''~ ヽ   |  \_`i   丶,,,,、     }  ヽ_丿
         ヽ__,/            ~''''''''''''″


「……ってな」

「「……それ、何か間違ってるモナ(ウラ)」」

二人から同時にツッコミを受けたミルコは何が間違っているのか分からないという表情を見せるのだった。



【B-1/路地/一日目・早朝】

【ミルコ・クロコップ@AA】
[状態]:健康、後悔
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、キック力増強シューズ@少年漫画(名探偵コナン)、ロープ@現実、工具セット@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗らない
1:首輪を外す術を探す
2:ウラー、モナーと行動する
3:化け猫(お断りします)とライオン(サバンナ)を警戒、東に向かおう
4:……すまなかった
※シューズが武器だとはまだ気づいていません



【モナー@AA(FLASゲーム「密室船」)】
[状態]:健康、疲労(小)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品1~2(確認済み)
基本:殺し合いはしたくない。脱出する
1:ミルコ、ウラーと行動する
2:サバンナと化け猫(お断りします)から逃げるために東へ向かう
3:生きて帰って謝罪する
※残りの支給品は武器ではない、もしくは武器には見えないものです





(……)

ミルコとモナーが固い握手を交わしていたその時、もう一人の同行者であるウラーはそれを冷ややかな目で見ていた。
理屈ではモナーのした行動を理解できていたとしても、自分の中にどうにもならないわだかまりを抱えていた。
そんなモヤモヤした感情を抱えていたウラーが、はたと思いつく。

(自分の命が危険に晒されている今の状態って……アイツの言っていた緊急避難がどうこうっていうのに当てはまるんじゃないウラ?)

彼の精神は元・警官であるミルコや、自責の念に10年耐え続けてきたモナーほど強いものではなかった。
ほんの僅かな心の弱さが、ウラーの心中にある選択肢を作ってしまうこととなる。



(……そうだ。もし危なくなったら二人を盾にしたっていいウラ。生きるためなら……それも仕方のないことウラ)



【B-1/路地/一日目・早朝】

【ウラー@AA】
[状態]:死に対する恐怖
[装備]:バスタードソード@FF&ドラクエ(FF7)
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品(0~2)
[思考・状況]
基本:生存最優先
1:ひとまずはミルコ、モナーと一緒に行動する
2:とにかく死にたくない……だから最悪の場合は二人を盾にしてでも生き延びる
3:化け猫(お断りします)とライオン(サバンナ)を警戒



No.43:希望的観測 時系列順 No.50:心の闇
No.44:グンマーの大冒険 VS吸血鬼編 投下順 No.46:で、出たーww家から一歩も出ないでずっと隠れて奴wwwww
No.29:葛藤は時として人を毒蛇に変えてゆく ウラー No.76:さー、新展開。
No.29:葛藤は時として人を毒蛇に変えてゆく ミルコ・クロコップ No.76:さー、新展開。
No.18:バトルロワイアル?サバンナでは日常茶飯事だぜ! モナー No.76:さー、新展開。