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ファヌソ、探索始めるってよ  ◆i7XcZU0oTM





 未だ、辺りが暗い闇に覆われていた頃。
 人気のない場所……台場に着陸する、1台のヘリコプターがあった。
 それに乗っていたのは、誰であろう"髪の子"ファヌソであった。

(……暗さ故に、上空からは良く見えませんでしたが……それなりに広さはあるようですね)

 ポツポツと立っている街灯が、闇を照らす。
 ……夜明けまでは、まだまだ時間がある。
 普通に歩き回るだけなら、この程度の明かりでも問題無いが、探索するとなれば話は別だ。
 やはり、ある程度の明かりは欲しいと思うのが自然であろう。
 ここで、荷物の中にランタンがあったことを思い出した。
 ヘリコプターを仕舞うついでにランタンを取り出す。
 ……ランタンを点灯させると、ぼんやりとした明かりが自分の周囲を照らし出す。

「さて、行きましょうか」

 石畳の敷かれた遊歩道を、ズンズン進む。
 どうやら、そこそこ手入れはされているようだが……。
 地面に敷かれている石畳が所々割れていたり、雑草が生えていたりと少々見苦しい所が。
 こういうものは、美しく保ちたいものだ。
 自身の力で元にでも戻してやろうか、とも思ったが、思い留まってやめた。
 ……忌々しいことではあるが、ここに来させられてから調子が出ない。
 それに先程、力を行使した後に、妙な疲労感を覚えたのだ。
 何故なのかは分からない。が、多分これもひろゆきの仕業であろう。
 まったく、面倒な事をしてくれる。
 まあ、私の力に全く枷が無かったなら、今頃この殺し合いは終わっているでしょうがね。

「……なかなか、悪くないじゃあないですか」

 私が、わざわざこのような辺鄙な場所に出向いたのには、理由が2つあった。
 まず、1つ目。――――先程、何気無く地図を参照した時の事だった。
 ふと、ある場所に目が止まったのだ。
 海の上にポツンと存在している場所……台場。
 地図を見る限り、ここに向かう方法は船にでも乗るか、それともヘリコプターにでも乗るか……。
 少なくとも、何らかの手段を持っていなければ此処には来ることはできない。
 ということは……それを生かして、ここに何か"大切な物"でも隠しているのではないか。
 来る方法が限られるなら、自然と来る人も減る。こんな状況じゃなおさら。
 そんな場所ならば……何かを隠すのにはうってつけではないだろうか。
 そう思い、ヘリコプターに乗り込んでここまでやってきたのだ。

(…………まあ、今の所は、大した物を見つけられていませんがね)

 次に、2つ目の理由。これは……1つ目の理由から派生したようなものだ。
 もしもここに何かがあるならば、それを入手するのも悪くない。
 それを、ひろゆきに一矢報えそうな仔羊に与える。そうすれば、間違い無くひろゆきは困る。
 そうなれば私にとっても損はないし、忌々しいひろゆきの鼻も明かせるだろう。
 ……そう考えると、笑みが止まらなかった。
 とはいえ、何も見つかっていない現状では、その笑みも苦笑いに変わってしまいそうだ。

「……」

 それにしても。
 地図には"台場"と書いてあったが、それらしい物は何も見当たらない。
 石垣くらい、あっても良さそうなのだが。
 あるのは、中途半端な林に挟まれた石畳の道くらい。
 時々、風に乗って潮の香りと波の音が小さく響くのみだ。
 ――――こういうのもなかなか、風情があっていいものだ。
 そんなどうでも良さそうな事を考えながら歩いていた時。
 道の端に、小さな案内板が立っているのが見えた。

「ふむ……真っすぐ行けば公園、左に曲がれば浜……」

 何かを隠すならば……開けた場所より物が多い方が隠しやすいだろう。
 ならば、公園に行ってみようか。
 と言っても、ここの広さから考えると、大して広くはないだろうが。
 まあ、そちらの方が探す分には楽だ。

(さて、行ってみましょうか)







  ◆






 数十分後。
 本当に狭かった公園を隅から隅まで調べ尽くした結果……。
 ――――自分の持っている鞄と、同じ物が見つかった。
 見つけた場所は……公衆トイレの掃除道具置き場であった。
 何故こんなところにあったのかは分からない。
 こう言った場所に隠しておけば、そうそう見つからないと踏んでいたのかもしれない。
 ま、私が見付けてしまいましたがね。中身は、まだ見ていない。

「さて……何が入っているのでしょうか?」

 一応、何が入っていてもいいように、慎重に取り出す。
 ……そろりそろりと、鞄の中から。

「これは一体? おや、これは…………」

 ……得体の知れない、金属製の箱が飛び出した。
 それと同時に、紙切れがパサリと地面に落ちる。
 それによると……。





 どうも、こんにちわ。
 ここにどんな方が辿り着くかは知りませんし、興味もありません。
 ですが、こんな辺鄙な場所にまで辿り着いた貴方にプレゼントを用意しました。
 銃火器の弾薬セットです。これを入手した貴方が何者なのかは予測できませんが、有効活用してください。

 嘘を嘘と見抜ける人でないと(殺し合いを生き抜くのは)難しい。

                             ひろゆき




「……」

 ――――ひろゆきの意図が読めない。
 何故、このような物を?
 いくら殺し合いを促進するためとは言え、このような物を渡すのは。
 流石に、自身の身をも脅かすのではないか。
 それとも、こんなものを渡しても問題無い、と思っているのか。

「いいでしょう……この挑発、あえて受けてあげましょう」

 とりあえず、全て持って行く必要はないだろう。
 詳しい事は分からないが、強力そうな弾丸のみを持って行く事にした。
 これを、弾薬にあった銃を持つ仔羊に渡せば、強大な力を得る事になる。そうなれば……!

(……フッ。しかし、そのような仔羊に出会えるかは、まだ分かりかねますがね)

 ……とにかく、もうここに用はない。
 荷物を整理して、ここを発とう。

「ひろゆき……今は、安全な場所でふんぞり返っているがいいでしょう。もっとも、近い内に……。
 ――――そんな余裕はなくなると思いますがね」





【E-5・6の境目・小さな公園/1日目・早朝】
【髪の子ファヌソ@ゲームサロン】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、お医者さんカバン(4/5)@ドラえもん、ヘリコプター@現実
    12.7mm弾×25、25mm弾×5
[思考・状況]
基本:気まぐれに行動する
1:気の向くままに、向かいたい場所へ向かう
2:ひろゆきをゆくゆくは地獄に落とす
3:手に入れた弾薬は、相応しい仔羊に与える
※神通力が制限されています。さじ加減はそれぞれの書き手の方にお任せします
※小さな公園の中に、弾薬箱とわさび@オラサイトが放置されています。
 ファヌソが入手した物以外にも弾薬はあるようですが、種類と量は不明です


No.52:おっぱいなんて、ただの脂肪の塊だろ 時系列順 No.54:夢で逢えたら
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