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調査未だ足りず

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匿名ユーザー

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調査未だ足りず  ◆i7XcZU0oTM




「……少し休もう」

 読んでいた本から目を離し、ふうと一息。
 最初はバイク君の手も借り、調査を行っていたが……。


『やっぱり、川越さんの了承を得た方が良いと思うので……すいませんが、後で必ず戻って来ますから。
 ですから、僕は一度川越さんの所に行って来てもいいですか』


 と、彼から切り出された。
 駄目だと言う理由も、特に無かったので、「気を付けて」と一言沿えて見送った。
 ……その後は、俺ひとりでずっと調査を続けていたのだ。

(少々疲れたな。その労力の割には有用な情報は得られなかったけれど……)

 飲みかけの缶コーヒーをグイと飲み干す。
 ……目の前の机に積まれた本の山に、自然と目が行ってしまう。
 少しでも役に立つ物がないかと図書館中を回り、掻き集めた本たち。
 残念な事に、今の所役に立ちそうな物は見つかっていないが。
 それでも、何もせずにジッとしているよりかは幾分かましだ。

「どうすればいいものか……」

 さっきはああ言ったが……この殺し合いが、鮫島事件と本当に関係があるのかどうか……。
 自分で言っておいて何だが、調査を進める内に、何だか雲行きが怪しくなって行ったのだ。
 ここの施設やらは、おそらくひろゆきが用意した物のはず。
 わざとこのような資料を仕込んで、俺達にミスリードさせようとしている可能性も無くはない。
 だが、そうさせたいなら他にも資料を用意していても良さそうだが……今は、まだ調査不足だ。

(まだまだ……調査すべきことは山積みだ)

 しかし、自分1人では少々手数が足りない。
 バイク君を呼び戻して手伝って貰おうか?
 ……いいや、彼は「かならず帰って来る」と言ってくれた。
 それを信じて、待つのが礼儀と言う物ではないか。
 とりあえず、彼が帰って来るまでは俺一人でなんとかするか。

 ……そういえば、まだ鞄を検めていなかったな。
 今、自分は何を持っているのかを把握しておくのも、重要なことだ。
 身を守るための武器となりうるような物も、一応欲しい。
 ここでは、何が起こるか予測不能なのだ。
 もしもの事態に備えて、用意をしておくのは悪い事ではない。
 ……そう思って、鞄から取り出したのは。

「…………これは?」



(・∀・)



 ――――奇妙な生き物(?)。
 一体こいつは何者なのか?と言うか、生き物なのだろうか?
 どうすればいいんだ。
 取り出したはいいが、このまま放置しておくのも気が引ける。

「ヤットソトニデラレタ! アンナバショニトジコメラレルナンテ、タマラナイヨ」

 よく分からないが……どうやら、結果的に俺が助け出した事になるのか。
 まあ、良しとしようか。俺がこうやって荷物を検めなければ、一生閉じ込められていたかもしれないんだから。

「君、名前は?」
「ジサクジエン」
「……自作自演?」

 一瞬、我が耳を疑った。
 幾ら何でも、そんな名前の生き物がいるとは思えないが……。
 とはいえ、嘘をついているようにも見えない。

「……俺は、キバヤシだ」
「アリガトウ、キバヤシ!」

 何はともあれ、話相手ができた。
 一人で黙々と調査をするのも、寂しく恐ろしい物があったが、これで少しは解消される。
 でも……あまり、強そうには見えないな。小さいし。

「ノドカワイチャッタ……」
「水ならあるが……飲むか?」
「クレー」

 鞄から水を取り出して、ジエンに与える。
 ……その間に、残りの支給品も確認してしまおう。












(鞄に入っていた物は、これで全てか)

 PDA、コンパス、筆記用具、食料と水、時計、ランタン。
 そして、このジサクジエンととてつもない量の雑誌だけだった。
 ……訳が分からない。

「ナンダ、コノザッシ?」
「俺が聞きたいくらいだ……」

 大量に入っている雑誌を、一つ取り出す。
 タイトルは"Vやねん!タイガース 2008激闘セ・リーグ優勝目前号"。
 ……何故だか、嫌な予感のするタイトルだ。
 一応、中身も確認してみたが、ただの雑誌だった。
 この分だと、役に立ちそうにはない。

「ソンナノ、ヤクニタチソウニナイゾ」
「確かにな……だが、他に入っているのは君だけだった」
「フーン」

 そっけない返事で返すジエン。
 何だか、調査する項目が増えた気がする。一体、このジサクジエンとやらは何なのか……。
 改めて、自身の置かれている異常さが如実に現れて来た気がする。

「……調査を続けよう。ジエン君、手伝ってくれるかい」
「ナンダカワカラナイケド、イイヨ」



【D-3・図書館/一日目・黎明】
【キバヤシ@AA】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、Vやねん!タイガース×36@なんでも実況J
[思考・状況]
基本:バトルロワイヤルの謎を解明する
1:改めて、調査開始だ
2:今の所はジサクジエンに手伝って貰うか……
3:バイク君が帰って来たら彼にも手伝って貰いたい
4:バトロワは鮫島事件と何か関係がある……?他にも資料があれば……

【ジサクジエン@AA】
[状態]:(・∀・)イイ!
[思考・状況]
基本:よく分からないけれどキバヤシに従う
1:ガンバルゾー


≪支給品紹介≫
【Vやねん!タイガース@なんでも実況J】
阪神タイガースの優勝を祝って発売された"はず"の雑誌。36冊ある。

【ジサクジエン@AA】
元は2000年頃に、モナー板に現れた荒らしだった。
荒らす時に使っていた半角カナで話す口調が、キャラ構成に繋がっている。
「モララーの【僕も1なら君も1】スレ」にて、荒らしからキャラクターへと変わった。


No.55:暇を持て余した神々の馬鹿騒ぎ 時系列順 No.43:希望的観測
No.55:暇を持て余した神々の馬鹿騒ぎ 投下順 No.57:Knight of Nights
No.25:かなりやばい資料見つけました キバヤシ No.73:キバヤシで学ぶバトルロワイヤルの忍法帖システム

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