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キバヤシで学ぶバトルロワイヤルの忍法帖システム  ◆m8iVFhkTec




「遅い……!」

読み終えた本をパタンと閉じて、キバヤシは呟いた。
あれから結構な時間が経った。バイク君はまだ帰ってこないのか。
話に聞く限り、レストランがある場所はそこまで遠くはないはずだが。

「川越に呼び止められて説得されてるのだろうか?……まぁいい、それならそれで俺だけで調査するまでだ」
「キバヤシー、ボクハー?」
「あぁ、ジサクジエン君。君にも手伝ってもらう。頼りにしているよ」
「オー!!」

この生物はジサクジエン、僕に支給された謎の生物だ。
UMAの類なのは間違いない。コイツは頭だけで動き、さらに人語を話す。
とても興味をそそられる存在だが、意思疎通をする内に『UMA』と言う観念が『相方』に変わってしまった。
そして気が付けば、ジサクジエンの調査は後回しでいい、先に鮫島事件を……と考えていた。
もはや「それがコイツの能力だろうか?」と疑いたくなるほど、コイツの存在は俺の中にスルリと馴染んでいた。
どうにもジサクジエンの方を調査する気が起きないため、結局鮫島の方を再開することにした。優先順位的に間違ってないため、構わないだろう。

ジサクジエンに手伝ってもらい、図書館中から集めてきたいくつもの資料や本。
机の上に山積み……というほど多くはないが、それらのうち、一つを手に取って読み始める。




……先程からいくつもの資料に目を通しているが、一向に情報がまとまらない……。
鮫島事件関連と思われる資料を抜粋し、メモを取ってまとめているものの、どれも内容に統一性が無い。
ある資料では「鮫島と言うコテハンの男がリンチされた事件」と書かれている。
またある資料には「鮫島代議士絡み」の話が語られた。
先ほどの資料じゃ「呪いが関係する」と記されており、この本には「2002年に自殺者、行方不明者が増えた理由に鮫島が……」と明言されている。

「きっとデマが……デマが多すぎるせいだ……。完全に隠蔽されてしまっている……」

そう、諸説を数多く流すことにより、どれが正しい情報かを判別出来ないようにする隠蔽工作……。
それがこの鮫島事件において行なわれている可能性が非常に高い。
この手法は有名なもので挙げれば『都市伝説』なんかに使用されている。

都市伝説のほとんどは、個人の範疇では真相が確認出来ない程の突拍子もない陰謀論やウワサが語られている。
そのどれもが妄想や夢物語のような内容であるものの、確実にウソだとは言い切れないようなものばかり。
―――悪魔の証明。"100%無い"と断定するのは不可能、そんな話が集められているのが都市伝説である。
そこが魅力であり、話のタネとして広がる要因なのだ。ただし、口では「本当にあるかもよ?」と語りつつも、多くの人々は内心では信じていない。

では、その突拍子のないウソが詰められた箱の中に、たった一つだけ突拍子のない『事実』を混ぜてみたらどうだろう?
それを真実だと見抜ける者がどれだけいるだろうか? 仮に見抜いたとしても、それを公表したところで人々は信じるだろうか?
……これがいわゆる隠蔽工作の一つ。木を隠すなら森の中とはよく言ったものである。
もはや真相と言う名の木は、とてつもなく広大な森の中に埋もれてしまっていた。


俺は荒々しく本を閉じると、机の上へと放り出した。
検証出来る術が無い状況で諸説ばかりを集めたところで、もはやどうにもならないだろう。

「調査が完全に行き詰まってしまったな……」

このバトルロワイヤルの真相へたどり着くまでの道のりは果てしなく長い。
そして、それまでに俺が生き残っていられるかどうかの保証は無い……。
あぁ、なんてやるせない思いなんだろうか。何も分からないまま、死んでいくのだと思うと悔しくてならない。
机に突っ伏したまま、感情に任せて拳を机に叩きつける。
ドンッ、と激しい音が薄明かるくなった図書館に響き渡り、やがてすぐに静寂が戻ってきた。

……音? そういえばこれは何の物音だ?

キバヤシが図書館内の『音』に注意を傾けた時、初めて先程からガサゴソといった物音がしていることに気が付いた。

「ジエン君、何をしているんだ?」
「ピーディーエーダヨ」

何かと思えば、退屈していたであろうジサクジエンが、キバヤシのデイパックを漁っていたようだ。
ジサクジエンはPDAを取り出して床に置いて、上に乗ったりして遊んでいた。

「……PDAか。ひろゆきは2ちゃんねるが閲覧出来ると言っていたが……」

キバヤシはジサクジエンからPDAを取り上げて、じっくりと観察をする。

「な、なんだこの凄まじい性能は……! 大型のコンピュータ並の機能性! さらに高画質!
 そしてこんなにもコンパクト……携帯電話のように折り畳む必要すら無いだなんて……!」

何を驚いているのかと思うかもしれないが、彼が活躍していたMMRは1990年代後半の話である。
その頃の携帯電話は、ここ最近画面がカラーになり、折り畳み携帯が普及してきた時代。
一方、PDAはモノクロ画面が主であり、パソコンというより電子手帳としての役割が大きかった。
インターネットはダイヤルアップ接続で出来たが、性能はデスクトップPCに大きく劣る。
携帯の方はiモードが実装されていたが、サイトが少なく、何よりコストがかかるため利用者はそれほど多くなかった。
だが、それが最新式だと言われていた当時の世界から、この世界に来てPDAを見たら驚くのも無理はない。

……90年代の人がどうして2ちゃんねるを知ってるかって? ほら、多分本編終了直後の2000年代から来たんじゃないだろうか。

「ミセテミセテ!」
「あぁ、いいだろう。……こんなことなら、真っ先にコレの機能を把握しておくべきだったな」

前述した通り彼は若干ステレオタイプの時代の人であるため、情報収集と言えばコンピュータよりも図書館を優先してしまう。
というか、彼にとって携帯はただの通信機器と言う見解が根付いているため、主催者から配信を受け取る
だから、支給されたPDAについては盲点だった。主催者からの配信を受け取るためだけの機器だと考えていた。

彼にとっては未来の世界の道具であるPDA、それをタッチペンを巧みに使いこなして操作する。
キバヤシのIQは170とも言われ、ほぼ初見である道具をものの数分で把握していくだけの知力はあった。
カメラにボイスレコーダー、現在位置がわかる地図に手書きメモ帳と、彼の想像を超えた万能さにまたしても驚いた。

「現在の地球の技術ではここまで画期的な物は無いだろう……主催者は相当な技術力を持っているに違いない……!」
「ソウカナー?」
「おそらく、裏社会のスパイなどがこう言った機器を使っているのかもしれない。
 それを一般市民であるこの俺が手にする日が来るとはな……あぁ、実に興味深い機械だ……」

まさかこのレベルの機械を一般人が、それも学生に至るまでほぼ全員が所持するような世の中になるとは、彼は想像もしなかっただろう。

「キバヤシー、コノ『ニンポーチョー』ッテナニ?」
「忍法帖……何のことかと思っていたが、どうもこのPDAに搭載されたシステムのことらしい」

そういえばひろゆきが最初に言っていた。
『一人殺す毎に忍法帖のレベルが1つ上がります。現時点での皆さんの忍法帖レベルは0ですね。
 レベルが上がると様々な恩恵が得られますが、レベルが1以上の方はバトルロワイアル板にて殺害した人物の名前と実名が公表されます。』
……殺害を行なうことのメリットを生み出すシステム、それが忍法帖。
キバヤシは規定の操作でヘルプメニューを開き、その内容に目を通していく。

「……なるほど、上手く出来たシステムだな、これは……」
「キバヤシー、ニンポウチョウニツイテオシエテー!」


                _,.. -─   ─-、 しァ
          /!/ヽ‐'"         / イ⌒ヽ
         ,l_/           l l  / /!   ヽ
         |l         /lハ//  V| !   ハ
         | l       /  イ    ヽヽ/Vl !
         | ハVヽト`ー- ' イ/   ,ィ/!  \ ∧l |
        、ト、 \ ヽー- '  _,..ィ/ // ハ ト、   l!
         \  ヽ_,.メ、<イ_/__,.._-=ニ-ヽ _,/
          ヽi`、|  、‐rッヾ =|二|-=_rッァ `}',.}  「OK、わかった。説明していこう」
           { ヽ!    ̄ シノ! ヽヽ  ̄  //リ
           ヽヽ!`ー--‐'´/|  ` ー--‐ ' /./
            \!     ヾ_,.      /‐'
           _ィニlヽ    __    ,イiヽ、
       _,. -‐'"   l | \   `二´   ,r' l !  `ヽ、._
  _,. -‐ '"      l |   \       /   | l      `` ー- 、._
‐'"      _,. -‐  ̄`ヽrァr--`‐──'‐‐-r ,! !           `` ー-
    _,.ィ´     ヽ、._ ヽ        ./ /i  l
ァ‐/ /         \_ノ!        l / l  ',
 /   {       `ヽ、  }!ヽ!       /V !   ヽ
 !   ヽ      \  Y |  ` r====r'´  |    〉



(・∀・)「ワーイワーイ」

図書館内の自販機から拝借した缶コーヒーを一口啜り、説明を始めた。


      ~キバヤシで学ぶバトルロワイヤルの忍法帖システム~


 
  NヽN`              `゙、
.、Nヾミ                i
 ヾミミ、       _,.ィイ八、     !
  ー-=ニ _,..、_'"'ノ,."-'ニ'ヾ、._ l_  「まず、一般的な"忍法帖"と言うのは本家の2ちゃんねる掲示板で使われている機能から来ている。
     {F|! '、辷゙iニ{´'_辷,゙ ゙!r'-r,^、i  かつて、荒らし対策としてプロバイダーごとに一括規制してきていたんだ。
      l;j゙、_   ノ ヽ)、  ノ'  ゝ:'/  だが、その方法では同プロバイダの一般人を巻き添えにしてしまう。
      `!  ̄ヽ '   ̄~´  ,'.,ィ'   そのために多くの顰蹙を買っていた……。そんな中、改善策として導入されたのがこのシステムだ。
       i.   --一 、   ,' |.    利用者のCookieごとにレベルを設けて、利用者がそのレベルを上げていくことで投稿間隔、
        ヽ、 `二ニ´  ./  ト、   容量などの利用制限を解いていくシステムだ」
       ,..-i;:ヽ、   ,. '´  / ヽ、_
    _,.イ´  j   ̄ ̄   /   ,i、゙ト-、



  ?
(・∀・)「ドユコト?」



    ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |  「簡単に言えば"信用度"とでも言おうか。
  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |   信用の低い最初こそ少し不便になるが、これまでのような余計な規制に巻き込まれなくなる。
   `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ   そして荒らしなどの迷惑行為を行なわず、普通に使用していれば信用され、
.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ.   そのうちに元通り快適に使用出来るようになるのさ」
    ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン
      l     r─‐-、   /:|
       ト、  `二¨´  ,.イ |
     _亅::ヽ、    ./ i :ト、
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /


   !
(・∀・)「ナルホドー」


なんとなく教養番組のようなノリになっている。
というのも、ジサクジエンの反応が良いから、そういう雰囲気になってるのだろう。
キバヤシは普段のプレゼンとさほど変わらない説明を行なっている。

「では前置きはこの辺にして、次はこのバトルロワイヤルにおける忍法帖について説明していこう」
「ハーイ!!」

解説は続く。



     |丶 \ ̄ ̄~Y~、
     |  \_    /    \
    | \   /  /  ヽ   |
    \__ ̄   //\     ;!  「いわゆる"忍法帖プログラム"は、殺害を行なうごとにレベルが上がり、
      ,ゞi ̄ ̄l‐! ̄ ̄|- 、!   そのレベルを消費することで恩恵が得られるシステムだ。
       i `ー‐"||"---' |b |'   レベルが高い恩恵ほど、より強力な恩恵が得られるため、
        |    /     | /   殺し合いに積極的である者は、より大きなアドバンテージを得られるのだ」
        \  ー--   イ/
         ヽ   _,/ト\



( ・∀・)「ヘェー…ドンナノガアルノー?」



       ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.   「これが忍法帖で得られる恩恵の一覧表だ!」
    N│ ヽ. `                 ヽ
   N.ヽ.ヽ、            ,        }                           ,-v-、
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |                          / _ノ_ノ:^)
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |                           / _ノ_ノ_ノ /)
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ                        / ノ ノノ//
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./                      ____/  ______ ノ
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'                      _.. r("  `ー" 、 ノ
       l   `___,.、     u ./│                _. -‐ '"´  l l-、    ゙ ノ
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,   __       . -‐ ' "´        l ヽ`ー''"ー'"
       | :ヽ、`ー-- '  ./ヽ  / ' "´/`゙ ーァ' "´  ‐'"´         ヽ、`ー /ノ
       ヽ  `ー--‐ _´  '//    /    /                __.. -'-'"
        |  | \   / /     l   /            . -‐ '"´
        \ |___>< / ヽ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【Lv1】

  • プロキシ
  次の定時カキコの際に、使用者の"殺害者の実名"が公表されなくなる。

例:
 MSKK(モララー)
 オエー(川越達也)
 ショボーン(お断りします)
  ・
  ・
  ・

  ↓ 川越達也がボーナスを使用した場合

 MSKK(モララー)
 オエー(****)
 ショボーン(お断りします)
  ・
  ・
  ・    ……と表示されるようになる


  • 代理書き込み
  バトルロワイヤル板に1レスだけ書き込みができる。その際には使用者の名前が表示される。
  なお、最初の定時カキコ以降(6時以降)に使用可能となる。


【Lv3】

  • P2
  3時間の間、禁止エリアに自由に出入りすることが出来るようになる。
  時間切れ15分前になるとアラームで知らせてくれる親切設計。


【Lv4】

  • 専用ブラウザ
  地図上に他の参加者の位置がマーカーで表示されるアプリをインストールする。

  • キャップ発行
  全参加者の名前、顔写真、そしてリアルタイムの現在位置座標を表示するアプリをインストールする。
  専用ブラウザと合わせて使用することが出来れば、誰がどこにいるのかが手に取るようにわかる。


【Lv6】

  • 水遁の術
  全参加者の『忍法帖を未使用のPDA』の忍法帖レベルを強制的に0にする。


【Lv8】

  • あぼーん
  使用者から半径100m以内にいる任意の参加者一人の首輪を爆破出来る。
  発動すると、該当する首輪から40秒のカウントが流れ、その後爆発。
  なお、その間に使用者が死亡した場合はキャンセルされる。


【Lv12】

  • 規制解除
  恩恵を使用したPDAの"オーナー"の首輪が外れる。
  ただし、バトルロワイヤル板に使用者の名前と現在位置が表示されてしまう。


これ以外に、恩恵を使用するとオマケとして『!omikuji』が表示される。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 .ト│|、                                |
. {、l 、ト! \            /     ,ヘ                 |
  i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │
.  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            |
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |   「ただし、これらには使用限度がある。
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ   まず、『一つのPDAにつき、一つの恩恵しか使えない』と言う点だ。
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ..、  複数の恩恵を利用するためには、殺した相手のPDAをしっかり奪っておく必要があるということだな。
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }.  どうやらワイヤレス機能でレベルの譲渡が出来るらしい。
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //  つまり、稼いだレベルの一部を移し、使用するのが基本だろう。
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./   そして最も高い恩恵である"規制解除"……これに限り使用対象を『PDAのオーナー』に限定している。
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/    俺の予想が正しければ、この恩恵のために誰もが自分のPDAを最後まで取っておく傾向があると思う」
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、
            ヽ     、__,,..             /:;;:   .!; \
             ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /   l


    ?
( ・∀・)「フムフム…デモ、ナンデコンナシステムヲ、ツクッタンダロウネ?」



         N /i/´ ゙ ̄ ̄``ヾ)_
        Nヾ ゙        ゙ヽ
       N゙、            ゙i
       N゙ゞ            .!
       ゞミミ、  ノ,彡イハヾ、  i   「それはもちろん、参加者たちの殺し合いを促進させるためだ。
       ー-r-==、'リノ_ノ_,.ヾミ,.ィ,ニi   恩恵はどれも数人殺すだけで生存出来る確率がぐっと上昇するものばかりだ。
.        {i `゙';l={゙´石ゞ}='´゙'r_/    ゆえに、自分の死を恐れている参加者に他者の殺害を、一歩踏み出させるのに一役買っているということだ。
.        ` iー'/ ヾ、__,.ノ  /i´    さらに一度『一人殺す』と言うハードルを乗り越えさせてしまえば、次からは殺しに対する躊躇が大幅に減る。
          !  ゙ニ-=、  u / ,ト,    やがて参加者たちは進んで殺害を行なうようになる……
           ヽ、i'、_丿 /// ヽ   つまり、殺し合いがスムーズに進展していくというわけだ!」
        _,.ィヘヽ二 ィ'_/ /  ゙i\
  -‐ '''" ' ̄/ i ヽ_./´   ./    .| `\ 
      /  /ィ´ ゙̄i   /   ir=、  l'i"ヽ、
     ∠__,,..-イ i   /\_,イ,=-、 i 、,.ゞ、 | ゙'"ヽ \
!     .i-'´  ,i | ./`゙'i'   /i_.!._,..ヽ<!  ゙i、゙i.  =゙!  \
!    |   .,i゙::|/  .|  ,/::/-i   ゙i ゙i 三゙i ゙i   | /⌒
i/   .|   ,i゙:::i'    | ,/ ::/= .|三. ゙i/.|   .| .|  .ij:.
.l〉   |   ,i゙ :::|   .!' ::::i゙'i  ト.  ゙i | _,.. V =,!
 !   |  ,i゙ ::::|   / ::::::| l= ヾ!.._ ヽ」 "´;i  :.:i ./
. |   .|  .,i ::::::|  ,/::::::::::|  ヾ:.:. ヾ::" ゙     //
│   |  ,i::::::::| ,/ .::::::::: |   ゙i.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/,ィ'"´
.|     |  i::::::::,イ::::::::::::::::|   /ト、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::,ノi|Y



(; ・∀・)「ナ、ナンテコッタ! オソロシイハナシダ…」



ワキワキ              ワキ
    ., --、   i´!⌒!l  r:,=i
   .|l⌒l l   | ゙ー=':| |. L._」 ))
  .i´|.ー‐' |   |    |. !   l     ワキワキ
  |"'|.   l  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;  「そう、俺たちは初めからひろゆきの手の内で踊らされているんだ……!
  i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //    籠の中の鳥……いったい、俺たちに何が出来ると言うのか……!?」
  │ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
  |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
  \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
    /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../  ワキ   


キバヤシはそこまで話したところで一息をついた。
犯罪心理学の領域まで考慮された上でのこのシステム、全く本当によく出来ている。
こうも計算され尽くしては、殺し合いに乗る者を止める方法はおそらく存在しないだろう。
自分の命が狙われるのが先か、それともこの殺し合いに隠された謎を解き明かすのが先か……。
この殺し合いの目的について、会場について、ひろゆきの技術力について、そしてジサクジエンなどの謎の生物について……。

調べなくてはいけない課題は山ほどある。
それを『籠の中』で行なわなくてはいけない。
手がかりや痕跡を全て消されていたらアウト、それでもやるしかないんだ。

「あきらめない……。それがオレたちに出来る唯一の闘い方なんだ」

そう呟くと彼は図書館の奥の方……外からは発見されず、隠れられる程度の場所に向かい、そこに横になった。
少し頭を休ませたほうがいい。あまりに一気に動かしすぎるとオーバーヒートしてしまう。
時計の針は5時半を指し示す。定時更新まで30分程度あるが、今はそれほど早急に確認することも無さそうだろう。

「ジエン君、僕は仮眠を取るから見張りを頼む。1時間くらいしたら……あと誰かが来たと思ったら起こしてくれ」
「ワカッター!」
「そうだな……バイク君以外に協力者が、それも戦い慣れているような人物が現れてくれたら、図書館から出て調査したいところだな……。
 出来る事なら学校、病院、テレビ局辺りが望ましいんだが……。どこへ向かうにしろ、地図に名前が出てる時点で危険だろうな……」

そう呟いたところで、しばしの静寂が訪れた。
徐々に彼は睡魔に誘われて行き、やがて意識は闇の中に落ちていった。



【D-3・図書館/一日目・早朝】

【キバヤシ@AA】
[状態]:健康、睡眠中
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、Vやねん!タイガース×36@なんでも実況J
[思考・状況]
基本:バトルロワイヤルの謎を解明する
1:…………
2:目覚めたらバトルロワイヤル板の確認を行ない、調査を再開する
3:バイク君が帰ってきたら手伝って貰う
4:出来れば図書館以外の場所も調査したい
5:バトロワは鮫島事件と何か関係がある……? だが、諸説が多すぎて現時点ではどうしようもない

【ジサクジエン@AA】
[状態]:(・∀・)イイ!
[思考・状況]
基本:キバヤシに従う
1:ミハルゾー!
2:1ジカンゴ、キバヤシヲオコス
3:ニンポーチョーニ、クワシクナッタヨ


No.72:戦争を知らない大人たち 時系列順 No.:[[]]
No.72:戦争を知らない大人たち 投下順 No.74:第一回定時カキコ
No.56:調査未だ足りず キバヤシ No.83:――の前の静けさ