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どうしてこうなった  ◆m8iVFhkTec




やきうのお兄ちゃんは唐突に襲ってきた頭痛に苦しんでいた。

あぁ、マッマの元を飛び出してから、どうも頭のてっぺんがズキズキと痛むわぁ……。
うわーこれはいたい。割とホンマに頭痛が痛い。何これ痛いってレベルじゃない。矢か何か刺さってそう。
……いや、触った感じ矢なんて刺さってなかった。そらガチで刺さってたら気付きますよ。そらそうよ。
なんでや。さっきマッマにハンマーでガッされたのが効いてるんか?
それで脳内出血とか異常が起こってるんちゃうん? ファッキューマッマ。

頭の中で面白おかしく痛みの原因を探っているが、内心あまり穏やかでは無かった。
額から脂汗が流れるほどに、その痛みは強いものであった。
脳みそを内側からやられているような感覚、ただ事ではない。

「血ィ出てる様子も無いけど、怪我してるかもしれへん……。
 鏡かなんかで見たほうがええな……うぅ……」

ちょうど反射率の高いガラスがたくさんある建物を発見する。
そしてガラスを覗き込んで、彼は悲鳴を上げた。




           ¶¶¶¶¶
         (。)(。) ¶¶¶
        ノ    ) ¶¶
       <__   l¶¶¶
        ___)  l¶¶
       <__ノ  /¶

「ヒェ~ッ!!!、な、なんやこれええぇぇぇぇ」

後頭部からフサフサと生えていたはずの髪の毛がすべて、エノキのような気持ちわるいものでビッシリと覆われていた。
それは先ほどチョンマゲのように生えていたやつで、マッマに指摘されたので引っこ抜いたはずだった。
そのエノキはこのように増殖している。……なんてグロテスクな光景なんだ。
この痛みは、エノキが毛根を通り越して脳みそにまで達しているからではなかろうか。超怖い。
慌てたやきう兄はそのクッソ気持ちわるい毛を掴み、闇雲に引っこ抜いていく。
しかし、それではまにあわんもよう。
引っこ抜くよりも早くその¶¶¶は次々と生えてきた。
頭皮だけではない。首を伝って背中から、腕から、顔からも¶が芽を出してくる。

「た、助けてくれぇ~ッ!」

どうして自分がこんな目にあっているのか、全くわからない。
彼はただ、自分に襲いかかる奇妙な被害に混乱するだけ。
これは報い。これは呪い。彼の動向を見てきた者であればそう思うに違いない。
しかし、当の本人は自らが殺した女の髪の事を、一寸たりとも思い出すことはなかった。

ついには手のひらからも¶¶¶¶¶¶、¶¶¶にも¶¶¶¶¶、もはやキリが無い。
増殖に増殖を重ねた¶¶¶¶¶¶に体が埋もれていく。
やがて¶きう¶お兄¶¶んの目の前が¶¶¶¶¶¶¶¶¶に……。

「ンアーッ!!!」








―――数分後、そこにあったのは¶の塊だった。


    ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
   ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
  ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
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   ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
 ¶   ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶  ¶¶

   ¶¶   ¶ ¶¶ ¶   ¶




 ◆

「すっかり夜も明けちまったなァ…。夜通しで歩いたり走ったり、流石にクタクタだぜ」

ぼやきながらもそれほど疲れた様子を見せずに、オフィス街を歩くポルナレフ。
レストランを飛び出してから2時間、誰かしら他の参加者に会えないかと街中を片っ端から探索をしていた。
まず、本当にスタンド使いではない者にスタンドが見えるのかという確信が欲しかった事。
そして空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、花京院典明といった仲間と合流したかったのがその理由。
そういうわけで路地裏やコンビニの中、果ては公衆トイレに至るまで本当にくまなく探したのだが、結局誰にも会うことはなかった。

「チッ… 太陽が出る前に誰かしらに会えると思ったんだがな…。
 それなら仕方ねぇ。おれ一人でも吸血鬼の相手くらいなら何とかなるだろう」

そこで立ち止まり、あの吸血鬼のいるであろう工場へと戻ろうかと考える。
しかし、視界の外れに映る巨大な施設が気になり、そこに立ち寄っておきたいと思った。

「あれがテレビ局か…。この目立つ外観、地図に書いてあるだけのことはあるな」

白い太陽を見事に反射する磨きぬかれたガラス張り、入り組んだような近未来的な形状、屋上から空へ伸びる円盤のような電波塔。
他の特徴のないオフィスビルの群れとは一線を画く、そのビッグスケールの建造物。
地図にも記されるだけのことはある、普通に考えればきっと誰かしらがいるだろう。
彼は数秒ほど悩んだ末に、工場を後回しにして先にそこへ向かうことにしたのだった。



ぐるりと周囲を取り囲むフェンスに沿って歩いていくと、空いている入口を見つける。
そこから敷地内に足を踏み入れ、玄関口であろう自動ドアまで続く床石の上を歩いた。

モーターのような音と共に扉が開き、その先に広がるのはロビー。

向かって左側に受付があり、正面には革製のソファと小さなガラステーブルが並ぶ憩いの場。観葉植物も置かれている。
中央にそびえ立つ妙なモニュメント、壁にはポップな番組宣伝ポスター、さらにいくつも設置されているテレビモニター……。
あぁ、いかにもテレビ局ってこんな感じなのか、という説得力が感じられる。
電源の点いたモニターからは騒がしい音も愉快な映像も流れておらず、無機質なニューススタジオのみが映されていた。
このテレビや非常灯が灯っている辺り、電気が通っているにも関わらず蛍光灯は全て消えていた。
さらに周囲のカーテンもピッタリと閉められており、非常に薄暗かった。
ポルナレフはキョロキョロと周囲を見回し、歩きつつ声を張り上げる。

「おい、誰かいないのか!?」

案の定返答はどこからも来ない。声は虚しく響き渡るだけ。
カシャリ、と足元で音がする。見るとそこには粉々に散らばるガラスの破片。
目を凝らしてみると、石壁が砕けて瓦礫が積み上がっているところまである。
この場所で確実に戦いが行われた証拠。そうなると誰かいるのは間違いない。どこかに潜んでいるのだ。

「フン! ま、これだけの広さだ。地道に探っていくしかねぇ…」

ガラスの破片を軽く蹴飛ばし、そのまま1階をくまなく探索することにした。
受付の裏方、パソコンや書類が積まれている事務所。誰もいない。
社員食堂、木材で作られた座席が暖かな雰囲気を醸し出しているそこにもいない。
念のため調理場にも入り、冷凍庫から残飯入れに至るまでを調べたが、やはりいなかった。
そして守衛室、警備員などがカメラによる監視や仮眠を取るために使う部屋である。
ポルナレフは扉に手をかけた。

するとその瞬間に、バンッと勢いよく扉が開いた。

「うおぉっ!?」

不意の出来ごとに思わず転びかける、そしてその隙を付いて一人の男が素早い身のこなしで逃走を図った。
その男は吸血鬼田代まさし、呆気に取られたポルナレフだがその姿を見るやいなや、すぐさま追いかける。

「てめー、待ちやがれッ!!」

田代は吸血鬼のパワーを活かし、優れた跳躍力で吹き抜けとなっているロビーの2階へ飛ぶ。
ポルナレフにはそんな身体能力は無く、エスカレーターまで走るしかなかった。
無論、彼が2階に上がるときには大幅に距離を付けられてしまい……。

「逃げやがって! チクショー」

舌打ちをした。

しかし、まさかあの吸血鬼がここへ逃げ込んでいたとはな。
工場より先にここに来て正解だったぜ…。
電気が消えているのも、カーテンが締め切られているのもおそらくコイツの仕業だろう。
だとすればやつを追い詰めるために、やるべきことは決まっている。

『シルバー……』

銀の鎧を纏いし騎士が姿を現す。
騎士は風を切り裂くかの如くレイピアを振り回し―――

『チャリオッツ!!』

カーテンを次々と貫いていく!
分厚いカーテンは紙のように容易に引き千切られ、室内に朝の日差しが差し込んでいく。
これで吸血鬼は1階ロビーに立ち入ることは出来ない。
そう、このようにして逃げ道を減らしじわじわと追い詰める!!

「さぁどうした? かかってこい吸血鬼!
 早く来なけりゃあ、てめーを殺す聖域は広がっていくぜ」

吸血鬼を追い、2階の廊下へと走る。
そして美装部や衣裳室、小道具倉庫など片っ端から扉を開けて探していく。
次に撮影スタジオへの扉を開ける……と、目の前には何かもさもさとしたものが……。

           、、、、
            | | | |
           _|_|_|_|
          〈〈〈〈 ヽ
          〈⊃  }
   ∩___∩  |   |
   |        ヽ/   ! クマアアアアァァァァ!!!
  /  ○   ○ |  /
  |    ( _●_)  ミ/
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /

                ムヾ 川 /////〃〃/// /
              タ´`ヾリ////〃〃// .彡 /
             タ   `"""´´´`ミ ニ 彡彡/
            /   〃    J ミ ニ彡彡/
            { __{(( .._   ミ ニ 彡 /
            }どo ゞ‐`ヱo~ゞ ヾミ彳う)   うわあああぁぁぁぁぁぁ
            ,'   /   ```     りノ    嘘だろ!? 何故ここにクマがッ!?
            !  ({ 、       ├タ<
         /|  ィニ‐-、      /〃リ
        r'´}! }   __ ',      / r'")
      ,r==、Zノ| レ三‐ -フ   / <ノ
    /  ハ {      ̄  /    |リ
  _../ ヲ /_ ノ) \ -‐-       リ
/´/ 〉ー "/ー‐ ヽ |`==‐ '"     ト、

そりゃビックリするよ。テレビ局の中で突然グリズリー並のデカさの熊が目の前にいたら驚くよ。
身の丈2.5メートル程、それも敵意むき出し。これが恐れずにいられるか!?
返り血によりところどころが赤く塗られ、吐き出す息も強烈な死の臭いが漂う。
狩人をも思わせる鋭い目が、ポルナレフという獲物の姿を確認した瞬間、空間に『殺気』が走る。
熊は直立状態から、体重のこもったテレフォンパンチを叩き込んできた。
間一髪、横に転がって回避する。
ドガンッ、という重い音と共にコンクリートの壁にヒビが入る。

「な、なんて…怪力なヤローだ…」

コンクリにヒビは流石に怪力過ぎるのでは? と思う方もいるかもしれない。
しかし、体重93kgのヘビー級ボクサーの平均的パンチ力は約454kgと言われている。(ソース:yahoo!知恵袋)
さらにごく一般的なヘビィゲーマーがパンチングマシンで測っても、100とか普通に出すのだ。(ソース:ネ実板)
クマーの体重は推定500kg……!それだけの体重を持ち、かつ鍛え抜かれた筋肉から放たれる威力はどれほどのものか。
もはや諸君の想像に難くないだろう。エルメスの首がパンチ一発でぶち抜かれるのも頷ける。

「たかだか森のくまさんなんかに負けるかよ! 軽く突き殺してやる!」

レイピアを振るい、腹部、胸部、腕、そして顔へと思いきり突き刺すッ!
手応えは感じた。血も確かに飛び散った。……しかし……。

「クマアアアァァァァァッッ!!!」
「なっ…ほとんど効いていないだとッーっ!?」

コンクリートを殴っても腕が破壊されない程の筋力、そして骨格ッ!!
そう、肉体の鎧の前には多少の刃物など、致命傷には程遠い……!
殺し合いにおいて能力制限が掛かってないのが明らかにおかしいレベル!
制限の掛けられたチャリオッツでは追い込めない、火力が足りないのだ!

クマーは床を蹴り、甲胄の騎士へと飛びかかる。
すぐさま回避行動を取るも、スピードが少しだけ足りなかった。
チャリオッツは押し倒され、そして強靭な顎、牙によって噛み付かれる。

「うわぁあああああ」

牙の一つ一つが刃物のような鋭さを持ち、それがプレス機のような力で皮膚に食い込んでいく。
ポルナレフの右足にいくつもの穴が開き、噴水のように血が溢れ出る。
続けてシルバーチャリオッツの鎧がベキベキと破壊されていく。
それに伴ってポルナレフの足からも『ゴキッ』という鈍い音。
硬い骨はいとも容易く砕かれる……!

「ぐああああああああーーーッ!!」

痛みに耐え切れずポルナレフは絶叫、その場に転倒した。
それを見逃すほどの容赦を、クマーは持ち合わせていない。倒れ込んだポルナレフに飛びかかり、先ほどの折れた右足に食らいつく。
クマーは左手でしっかりとポルナレフを押さえることで、身をよじって逃げることを封じる。
そうして熊は獲物のふくらはぎを咀嚼し始めた。
ぶちり、ぶちりと皮膚は裂かれ、ぐちゃ、ぐちゃと口内でミンチが出来上がる。

(ぐっ…マズイ、マズイ…!!)

簡単に剥離していく己の足の肉を見て、ポルナレフは思考する。
どのように現状を打開すべきなのかを。


                         ̄l               :::::: / l∠,,//////   // |
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    答   答       答       |               ::::: ,.:;べ,e,},jli/r/ u  _,. - }  あ  こ  そ
    え     え      え   3   ,}          :::: / 「 、 ̄´  ゞr=-  〈 u _ {  の   の   こ
    ③   ②       ①   択   └┐ロ    .r‐:、 ::/rヘ \ u  〈´ `\ヽ 〉''´, |  打  え  で
 現 打   仲   チ ハ   |   l ̄     }r-/;;;:人ヘ\ .,  u ヽ.P,.ノ  /iiiiii|   開  ぐ  問
 実 開   間   ャ ン    ひ     |    :::::: r'、.;::''   `ヾ」      ::;;;;;r''´/iiiiiiiiiiii|  す  ら  題
 は で   が   リ サ    と   」     :::: };;;;ヽ u      _;:-‐''   ''ー=/iiii|   る  れ  だ
 非 き    .き   オ ム   つ   |    .:::: ,.ノ_;;;;;'l    _,.-‐'' u   r  _j,ソ,〉iii,.イ  の   た  !
 情 な   て   ッ  の    だ   ,} .....::..::::: /;;;;;:`''└‐‐''..,,,,__,.,r―-∧、ル_,ノ' :::::::{   か  足
 で  い   助   ツ  ポ   け   |:::::___,ノ  _,..-― .   _ { _,.v┘//7_,..:::::|    ?   で
 あ  。  け    で  ル   選   | ̄ ''-/_,.. -‐ ''::::´ ̄ ̄/ ;:´    ̄´   .「V        ど
 る      て   反  ナ   び   | ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,/  ;        :;;;:..ヽ       う
  。      く     撃  レ   な   |  ̄V ´ ̄:::::__::::::/   ;       :::;;;;:::::|       や
          れ    を  フ    さ   l::::::::::::::::::_ ̄ ̄:::::::::::::`{    ;.       ;::;;;;;:;;|       っ
          る   図 は    い  l::::::::`':::´:::::::::::::::::`:::ヽ: {;;:..         ,,;;;''':::::::|       て
              る         |::::::γ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::;;::......    ......::;;,' :::::::::|__________
                          |:::,/:.::. : .: .: : .: .: .: : ::.}::`ン''´   '''''   '';;;;       、ノ ::::::::::::::::::::
                         |/.:.: . . : . : .: . : . : ..: :j:::/        ,,,;;''''         ヽ :::::::::::::::::::


(普通に考えりゃ…………①しかねぇよなぁ!)

チャリオッツは今自由、そして熊の背後を捉えている。
レイピアを振るい、そのまま熊の尻をめがけて思いきり突き刺すッ!!

「クマ……アッ―――!」

悲鳴をあげるクマー、しかしポルナレフがほくそ笑むのも束の間。
クマーの振り向きざまのカウンターがチャリオッツに叩きつけられる!

 ___
(     ヽ∩___∩
  ̄ ̄\ | #\   /ヽ
      /  ○   ○ |
      |    ( _●_)  ミ
     彡、   |∪|  、` ‐- _
     /    .ヽノ   .)  \ \
    /      /   /  \|   |
   /     /    /   ヽ|   |
  /    _/     |    |  / |
    ∠//:::/::::::|:::l:i    /  / |
      |/;;;;/;;;;;;;/;;;|,,|   /  /  |
      //|/::::/|//  / /|  /|
    ./  // /    // / / .|
      /      /  // | /
                /  /

「うっ…うああああああああ!!」

チャリオッツが受けた衝撃がポルナレフへと返ってくる。
命を一撃で狩り取る様な一撃に、意識が歪む。

(肋骨を…………やられた……!! だ、ダメだ、歯が立たねぇッ……クソッ)

故に。

―――答え:③

            _
【ポルナレフ@AA タヒ亡】






















―――それが望んだ結末なのか―――

【ポルナレフ@AA 生存確認】

彼の主観的目線では死を確信していた。
しかし幸運にも現実は、少しだけ彼に都合よく働いたのである。

プシュウウウウウゥゥゥゥ!!! という音と共に視界が白い煙に包まれる。

「ゲホッ、ゲホッ、な、なんだこりゃあ……!」
「クッマアアァァァァ!!」

クマーは顔を手で覆い、のたうち回っている。
この隙にアイツの拘束から抜け出せる……!

「こちらです! さぁ早く逃げましょう!」

眼鏡をかけた初老の男性は消火器を床に投げ捨て、ポルナレフに肩を貸す。
白い煙は消火器によるもの、熊の顔目掛けて発射し、助太刀をしてくれたのだ。
見るも無残な右足を引きずりながら、どうにか熊から離れる。
向かう先はエレベーター。そこに一匹の猫が待機しており、ボタンを押してエレベーターを呼んでいた。
ポルナレフたちは猫と共にそこへ乗り込み、すぐさま扉を閉じた。

「すまない、助かった…!」
「いえいえ、当然の事をしたまでです。……しかし、このままあの熊を放置するわけにはいきませんね……」

男は気の良さそうな顔でそう答え、そして不安げな表情を浮かべた。

 ◆


――5階。比較的広めの撮影用スタジオへと入った。
男はまず真っ先に救急箱を取り出して、ありがたい事に傷の治療を行ってくれた。

「すまないな…結構堅苦しいスーツを着込んでるみたいだが、痛ッ……もしかして医者か?」
「いいえ違います。ただ、応急処置の方法は心得ていますので」

雰囲気で察する、彼はきっと有能な男に違いあるまい。
……そうだ、まだ自己紹介をしていなかった。

「俺の名はジャン・ピエール・ポルナレフだ」
「申し遅れました。私は、いわっちと申します」
「そのあんたの後ろに隠れている子猫は、あんたのペットか? うぐっ……。
 さっきエレベーター止めておいてくれてたみたいだが、随分と賢いんだな…。すまん、もう少しマイルドに治療して欲しい」
「いいえ、彼女も参加者です。名前をしぃさんと言います」
「コ、コンニチハ……」
「なッ……こいつ…喋れるのかッ!? イテテテテ!!」
「ええ、彼女は普通の猫とは違うみたいです、そして彼女以外にも言葉を話す猫がこの殺し合いに参加しています。
 ……ところで、先ほど鎧を着た方がいたと思うんですが、あなたのお連れでしょうか?」
「鎧を着た方………こいつのことか?」

そういってポルナレフは、自分の背後にシルバーチャリオッツの姿を現した。
いわっち、そしてしぃはそれを見て目を丸くした。
(やはり"スタンド使い"以外にもチャリオッツの姿が見えているようだ…………)
ポルナレフは確信する。いわっちのこの驚き方、マウンテンバイクのそれと同じ、演技とは思えない。
念のためスタンドについて知っているか尋ねてみる。
案の定、答えはNOだった。

ポルナレフはスタンドについての知識をいわっちに説明する。
少し意外だったのは、いわっちがその話を聞いても疑問を抱かずに、すんなりと理解した事だった。
普通ならば多少なりとも信じられない部分があると思うのだが。
果たして、突飛なことへの適応力が高いのか、人を疑わない性格なのか……おそらく前者だと推測する。

いわっちは傷口にガーゼを当て、止血を施しつつ包帯を巻いていた。

「剣が使える……それもかなりの実力を伴っているというのは非常に心強く思います。
 そこでお願いがあります、あの熊を押さえ込むのに協力していただけないでしょうか?」

いわっちは一時的に手を止め、そう俺に頼み込んできた。
テレビ局であの熊をどうにかしたいのだと。

「助けてくれた礼だ、俺に出来ることなら力を貸すぜ。……だが一つだけ理解出来ねぇな。
 何故いわっちサンはそうまでして、テレビ局に居座りたいんだ?
 そりゃ外には殺し合いに乗ってるヤツがいるかもしれねぇが、ここにいるよりはマシじゃねーの?」
「ええ、それについては今から説明します。…………。
 簡単に言えば、主催者との交渉を、そしてバトルロワイヤルの停戦を持ちかけようと考えています」
「バトルロワイヤルの停戦…!? ど、どうやってやるつもりなんだ?」

驚くべき答え。脱出でも反逆でもなく、『停戦』。ポルナレフの想像を超えていた。
いわっちはひと呼吸置き、ポルナレフの質問に対し丁寧に解説を始める。

「ポルナレフさんも1階ロビーにあったテレビモニターを目にしていただいたと思います。
 あの映像はこのテレビ局のどこか……おそらく報道フロア並びにニューススタジオからの映像でしょう。
 おそらくこの街中のテレビが、それを映している。つまり、それを利用すれば不特定多数の参加者にメッセージを送ることが出来るのです。
 そしてそれは、十中八九主催者の目にも止まる……。そう、ひろゆきに我々の想いを伝えることが出来るのです。
 私は殺し合いの停止を呼びかけると同時に、主催者との対話を希望します。
 それに乗ってくれれば、バトルロワイヤルの目的、思惑、それらを知るチャンスが出来る。
 そうなれば解決の糸口を見つける事も可能となるのです。主催者との和解、それが私の目的です」

気が付けば足の応急処置は完了していた。
ポルナレフは脂汗を拭いつつ、その話に対する質問を述べた。

「な、なるほど……。でもよ、主催者が対話に応じなかったとしたらどうするんだ?
 俺はDIOってやつとの戦闘中に連れてこられた、"戦闘中"だ。つまり、主催者が持つ能力は生半可なもんじゃねぇ…。
 そういう大物…少なくとも自分を大物と思っているヤツが、あんたのような一般人の話に耳を傾けるかと言われれば……」
「ええ、決して一筋縄ではいかない、それは勿論わかっています。
 ただ、このテレビ放送は参加者たちにも殺し合いを止めるよう訴える事も目的としています。
 少しでも被害を収縮するきっかけになれば、決して無駄な行為では無い、私はそう考えています」

上手く行かないのは承知している。先ほどの奥さんに指摘された通り、穴だらけであると。
しかし、行動しないことには惨劇以外に待ち受けているものはない。
少しでも停戦に持ちかけ、ひろゆきと交渉をし、最良の結果を得る……。
もっとも、大勢の者に殺し合いを強いるような彼にそんな事が望めるかと言われれば、可能性は限りなく低いけれども。

「情けない話ですが、この案にはきっとまだ改善の余地がいくらでもあると思います。
 しかし、私にこの作戦の指揮を任せて欲しい。協力してくれますか?」
「…………俺はよ、ここに飛ばされてからゴタゴタ続きで、何もわからないまま闇雲に進んできた。
 目の前の敵をどうするか、そして主催者に必ず報いをくれてやる、考えていたのはただそれだけ…。
 だが、あんたのおかげである程度、この現状に対する理解がついた。
 そう、俺はきめたぜ。このバトルロワイヤルの間、あんたに協力しよう。
 この殺し合いのを停戦、そして……不本意だがひろゆきとの和解を目指す。
 それが倒すべき真の相手、DIOにたどり着けるのであれば、その道を選ぶぜッ!」
「……ありがとうございます。共に力を合わせましょう」

いわっちとポルナレフ、互いに自然に手を差し伸べ、握手を交わす。
―――知力と戦力。
ここに一つの同盟が築かれた。

彼らの話は続く。

「さて、まずは熊の始末だな…。勝手に出て行ってくれりゃ苦労は無いんだがな」
「いいえ、あの熊を外へ逃がしてしまえば、次々に犠牲者が出てしまうでしょう。
 贅沢な意見かもしれませんが、私としてはあの熊をテレビ局のどこかへ閉じ込めたいところです。
 ……しかし、この際やむを得ませんが、倒してしまったほうがいいかもしれませんね」
「まぁ、どちらが楽かは場合によるだろうよ。………ただ、この殺し合いに参加させられてから、どうにもスタンドが本来のスピードが出せない……。
 おかげで野生の熊ですらまともにやり合えない始末…。言ってしまえばその辺の猟銃の方が確実かもしれないほどだ」
「そうですか……。しかし、あいにく私の持ち物にもしぃさんの持ち物にも、武器と言えるようなものが無く……」

しぃの支給品は『トランシーバー』『https://www.hellowork.go.jp/』である。
トランシーバーは旧式のゴツゴツとした形状の物で、通信可能なように2つセット。
旧式と言えども説明書を見る限りは、かなりの距離で有効なようだ。
ハローワークの方はなんなのか不明だが、なんとなく母親が駄目息子の目の前に叩きつけやすい形状(直喩)だった。

「チッ…確かにこれで熊をどうにか出来るとは思えねーな……。
 俺のデイパックには『トールの剛弓』とかいうのが入っていたんだが」
「おお、それでしたら熊に対して有利が取れるのでは?」
「いや…試してみたんだが、弦があまりにも硬くておれの力でも相当な時間がかかった……
 説明書には7秒間くらい引き絞れ、とか書いてあったが、そんな短時間で引き絞れ切れたものじゃなかったぜ………」
「あまりにも硬い……といいますと、私に使うことは……」
「残念だがら、出来ないと思うぜ。指が先にイカれるかと思ったからな。
 この際、さっきみたいに消火器とかで目潰しをして、その間に猛攻撃を繰り出すのがいいんじゃねーのか?」
「フン……あの背丈の熊の目を狙う? そう簡単にうまくいかんだろうよ」

第三者の声。情報から聞こえてきた。
ポルナレフ、いわっち、しぃが同時に上を見る。
天井からぶら下がる照明、そこに掴まっていたのは吸血鬼、田代まさしだった。

「なッ……てめー! 出やがったな吸血鬼! 降りてこいッ!」

ポルナレフはすぐさまシルバーチャリオッツを出現させ、戦闘態勢に移る。

「待ってくれ、降参だ。私はあの熊に右腕をやられた。お前と戦っても勝ち目は無い。
 それに日が差している間は外へ逃げることも出来ない。言わば私の詰み状態だ」

田代はそう言いながら床に降り立ち、両手を上げて敵意が無いことを示した。
見れば彼の右腕は、肘より先のあたりでブッツリと切り落とされていた。

「もしかすると、ロビーに落ちていた右腕はあなたのものでしたか……」
「そうだ。私も熊に挑んだ結果がこのザマだよ。吸血鬼の力も万能じゃ無いな」
「ハッ、情けねーな」

ポルナレフの煽りに動じず、田代は軽く頭を下げ、頼みを入れた。

「生き残るためだ、しばらくの間お前たちに協力させてくれないか? あの熊をどうにかしたいんだろう?」
「協力だァ? おれたちに信用しろってのかよ、お前みたいな吸血鬼を」
「吸血鬼は本能的な行動がより強く出るからな……自分が生き残るためであれば、お前たちを裏切るようなマネはせんよ。
 少なくとも夜までは大人しくするつもりだ。 まずは熊だ。熊を処理する手伝いをすれば、お前たちも私を信用してもらえることだろう。
 もちろん、お前たちが気に食わないのであれば今すぐにでも私に戦いを挑んだらいいさ……どうだ?」

冷静な口調で田代はそう語った。
これは交渉。戦力を取れば互いに敵が減り、熊に対して有利が取れる。
敵を取れば、良くてもポルナレフは消耗し、さらにその後熊との戦闘が待っている。

「わかりました。でしたら、私の指示に従ってください」
「おい、いわっちさん!」

その持ちかけに対し、いわっちは迷わず前者を取った。

「今は熊を捕まえる、または倒すことが今優先されるべきです。
 それに我々は日光と言う弱みを握っている状態、簡単には裏切れないはずです」
「クッ…そういうんなら仕方ないな」
「吸血鬼、裏切らなければこちらも相応に利益を提供します。ですから、期待に答えてください」
「あぁ、もちろんだ。クク、話が通じる者がいて助かるな」
「は?」

田代の煽りにポルナレフの目頭がピクッと動いた。
揉め事が勃発する寸前にいわっちが間に入り、作戦を提示した。

「熊を3階のプールに閉じ込めましょう。出入り口は一箇所のみ、壁も分厚いコンクリートと強化ガラスなので、有効だと思います。
 まず私が熊を3階まで誘導到します。3階に着いたらお二人が熊に攻撃を仕掛けつつ、プール内部までおびき寄せてください。
 プールに着いたら出入り口を封鎖、プールから吹き抜けとなっている4階の見物席からはしごを降ろしますので、そこから離脱を図ってください。
 ちなみに、戦い方はあなたがたにお任せします。……こんな感じでよろしいでしょうか」
「出入り口の封鎖……とは、それは扉がそれなりに頑丈だという事だな?」
「ええ。脱衣所の防火戸が鋼鉄製のため、そこを封鎖すれば良いと思います」

二人は了承する。
彼らはそれぞれ必要な道具を分け合い、すぐさま作戦の実行に移った。



     \ピシッ……/
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―――ピシピシッ、ピシッ……




                    パカッ!!
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         ¶¶¶¶ ¶ ¶  "" ̄≡|≡≡|     「いったいあたしの身に何が起こっているんだ!?」
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              ¶¶ノ    ー、¶
              /   ¶¶人 `i
             ¶ ,ソ.   / ) |
            ¶ / |¶¶  / (メ
 ___    ¶¶/  / ⌒ 、ヽ¶
(___二二二)ミリ ( <   ¶¶ヾ )
           ⊂_)  ⊂_)

おめでとう! やきうのおにいちゃん は エルメェス に しんかした!


エルメェスは大混乱していた。
普通の混乱ではなく大混乱。

記憶が正しければ、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所でシールの効果に気がついて……。
収容所を出たら廊下じゃなくてひろゆきの前にいて……。
殺し合いに巻き込まれて、悲鳴が聞こえた方へ行くとそこには……。

そして、そして……。



私は殺された。

黄色い化物に脇腹を撃ち抜かれ、そして止めを刺された。
……彼女の記憶はそこからだった。

(ゆ、夢なのか…? いや、確かに私は殺され…た……いったいどうなって…………)

内臓に走る激痛、とめどなく溢れる赤黒い血液、銃口を向けられた絶望感、化物の歪んだ微笑み、そして……。
エルメェスは全身に汗をかいていた。『死』の恐怖が鮮明に蘇る。
そして、己の手のひらを見て彼女は愕然とした。

「嘘だろ……アタシの手が、あの、化物の……」

自分の手のひらには間違いなく、引き金を引いた黄色い指先が付いていた。
その毒々しい色の肌が腕へ続き、肩へ続き、胴体、脚、足の指先までそっくりそのまま、化物へと変貌していた。

「うわぁあああああああああああああ!!!」

どうなっているんだ? アタシは一体どうなっているんだ?
誰か…誰かどうなっているのか説明してくれ……!!

エルメェスは闇雲に走りだした。誰でもいい。誰かに会って少しでも安心したい。
自分の身に何があったのかを知りたい。これ以上おかしな事はごめんだ!
彼女は目の前に立ちそびえる巨大な建造物の中へと駆けていった。

彼女がいた場所には、少しづつ消えていく¶¶¶¶と、デイパックが落ちていた。

【やきうのお兄ちゃん@なんでも実況J エルメェス化】
【エルメェス@エルメェス菌 降臨】


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