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女子力向上委員会。
会える日を待って、胸を高鳴らせるほど子供じゃない。
「…服は、こっちにしようかな。お姉さんっぽい方がいいよね」
それでも嬉しくなってしまうのは。
「お菓子は甘さ控えめ、カフェオレは砂糖抜き。あのお店…気に入ってくれるといいけど」
年甲斐も無いし、馬鹿みたいだと思う。
「笑顔…どう、かな」
少しはマシになった笑顔…こーこちゃんも可愛いって褒めてくれるけど、自分では少し不安だけど。
「うん、準備万端。早めに行こっと」
メールで褒めてくれたハンドバッグ。露骨すぎるかな?
少し香水、薄い化粧。細かいところに気付くから、もしかしたら何か言ってくれるかも。
人の目がチクチク刺さる。普段なら気になって落ち着かない目線も、どうして気にならないくらいで。
「――あ」
手を振って駆けてくる男の子。金髪って、目立つよね。それとも私の目が、金髪の男の子を探していたから?
頬が柔らかく緩んでしまう。軽く手を振るだけで胸の中が暖かい。
「久しぶり。元気にしてた?」
――胸を高鳴らせるほど子供じゃないけれど。
――お姉さんとして、引っ張るくらいはさせて欲しいな。
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