『もしもし?』
憧「あ…な、何?」
『いや特に用はないんだけど…どうした?』
憧「別に…明日、県大会だから早く寝ようかと思ってるくらいだし」
『ああ、そっちは明日なのか。ごめん、邪魔したよな。また――』
憧「ちょっと、何勝手に切ろうとしてるわけ? 明日が本番の私に何かいう事ないのー?」
『頑張れ超頑張れすげえ頑張ってくれ全国で会おうぜ!』
憧「好き放題言うわね…しかも雑すぎ。もうちょっと工夫しなさいよね」
『うーん…では頑張ったらご褒美をあげようかね』
憧「はあ? どうするってのよー。顔も名前も知らないじゃない」
『いやいや、ここは俺の甘い声でだなー。告白ボイスとか?』
憧「……ふー」
『そんな面倒くさそうにしなくても…』
憧「明日に備えて私寝るから。おやすみ」
『うぅ…じゃあ、一個だけ!』
憧「ばいばい」
『ちょまっ、えーと、えっと……が、がんばれ!』
憧「……ふふっ、引っ張ってそれー? つまんない男ねー」
『うぐぅ』
憧「でも、ありがと。私頑張るから…ばいばい」
『ああ。それじゃあ』
憧「……うん、頑張ろっと」
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