レベル8

憧「もしもーし」

 

『よ。もう掛けてくんなって言ってたの誰だっけ?』

 

憧「私から掛けないなんて言ってないけど? 暇ならちょっと相手しなさいよ」

 

『へいへい。都合のいい男になってやりますよ』

 

憧「よろしい…ねえ、アンタんとこって雨降ってる?」

 

『いや、今日は降ってねーな。梅雨って言ってもこんなんだろ』

 

憧「そうなの? こっちは降ってるわよ。地味に降ってて外出る気にならないのよねー…」

 

『別にいいじゃん。小雨なら傘差せばどこでも行けるだろー?』

 

憧「はー…デリカシーないわねー。髪の毛跳ねちゃうし、メイクも乗りにくいし嫌なのよ」

 

『そんなもんか…俺の周りってあんまそういうの気にしないからなあ』

 

憧「ま、私が気にしすぎなのかもだけどね。しずならどーせ、この雨の中走り回ってるし…」

 

『俺はそっちの方がいいかもなー。気持ちいいし』

 

憧「はいはい…っと、誰か来たから一旦切るわね。暇だったらまた電話するから携帯持っといて」

 

『無茶苦茶だぁ!』

 

憧「うっさい…はいはーい、しず? えー…しょーがないわね。準備するからちょっと待ってなさい!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年06月02日 20:00