レベル13

『もしもし?』

 

憧「あ…な、何?」

 

『いや特に用はないんだけど…どうした?』

 

憧「別に…明日、県大会だから早く寝ようかと思ってるくらいだし」

 

『ああ、そっちは明日なのか。ごめん、邪魔したよな。また――』

 

憧「ちょっと、何勝手に切ろうとしてるわけ? 明日が本番の私に何かいう事ないのー?」

 

『頑張れ超頑張れすげえ頑張ってくれ全国で会おうぜ!』

 

憧「好き放題言うわね…しかも雑すぎ。もうちょっと工夫しなさいよね」

 

『うーん…では頑張ったらご褒美をあげようかね』

 

憧「はあ? どうするってのよー。顔も名前も知らないじゃない」

 

『いやいや、ここは俺の甘い声でだなー。告白ボイスとか?』

 

憧「……ふー」

 

『そんな面倒くさそうにしなくても…』

 

憧「明日に備えて私寝るから。おやすみ」

 

『うぅ…じゃあ、一個だけ!』

 

憧「ばいばい」

 

『ちょまっ、えーと、えっと……が、がんばれ!』

 

憧「……ふふっ、引っ張ってそれー? つまんない男ねー」

 

『うぐぅ』

 

憧「でも、ありがと。私頑張るから…ばいばい」

 

『ああ。それじゃあ』

 

憧「……うん、頑張ろっと」

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最終更新:2014年06月02日 20:05