牛丼屋

外食っていいよな。用意する手間も片付ける面倒くささも無いし、だいたい美味い。

加えて高校生の小遣いでも行けて、腹が膨れるなら言うことなしだ。

そうなると回転ずしみたいなのじゃなくて、牛丼なんていいんじゃないか?

 

咲「牛丼って牛と玉ねぎだから…他人丼になるのかな?」

 

じゃあ世にあるほとんどの丼は他人丼だな…で、何をメモしてるか知らんが破いちまえ。

メニューを見れば案外色々あるのが嬉しい。チーズ、野菜、ねぎ玉…牛丼だけでも目が泳いじまう。

他にも色々あるぞー、鶏そぼろ、ウナギ。カレーもいい匂いがするんだよなあ…あと、マグロなんてのもあるぜ?

 

和「失礼ですね須賀君。私は別にマグロなんかじゃないですよ!」プンスコ

 

じゃあマグロ以外で適当に選んでくれ。

牛カレーなんてのもあるから、迷ったらそっちでもいいかもな。味が濃いのが混ざるのが難点だけど。

うーん…俺はやっぱ、ねぎ玉で。サッパリネギかつ肉と米。箸が進むぜ。

 

優希「うー…このそぼろ丼、タコス風にしてほしいじぇ…」

 

また今度作るから我慢しとけ、な?

おっ、来た来た。注文から出てくるまでの速度、腹が減ってる時には最大の魅力だよなあ。

うんうん…大量の刻みネギに乗っかった薄い肉。味がしっかりついてて見た目からも濃いのが分かる。

箸で掬うように米、ネギ、肉をまずは大きく一口。するとどうよ、ガツンと飛び込んでくる牛丼の味!

噛むと今度はネギ特有のサパッとした辛みで肉のしつこさを忘れちまう…するとどうよ、また肉が味わいたくなる!

 

久「同じ相手とスるときって色んな刺激が無いとマンネリなのよねえ」

 

知った風な口を聞くなよ乙女部長…あだっ! グーは痛いっすよ…

さて…二、三口食ったら今度は生卵を手に取ろう。個人的には黄身と白身で分けて、まずは白身から投入。

白身は味が薄いから、肉と思いっきり絡めて啜るように頬張るのがオススメだ。

 

まこ「京太郎はなかなかエロい食い方するのう」

 

しーらね。てか染谷先輩はうな丼特盛か…うん、別に他意は無いよな。最近滅茶苦茶暑いし。

でもって最後は黄身オンリー。箸で割ればトロリと丼に被さって、黄色い光沢が新しい味を予感させる。

もちろん頬張れば…黄身だ! 卵だよ、ホント卵! 肉とネギを覆い隠すほど卵!

最後は残った米をかき集めて食べればおしまい…じゃあないぜ? 備え付けの麦茶が最後の幕の主役だ。

こいつは喉を潤すんじゃなくて、口の中を洗い流すためにある。そう思うわけで。

 

京太郎「――ごちそうさまでした!」

 

ああ――これがいいんだよ。全体的に安っぽい牛丼と満腹感、そしてコスパ。みんなと気軽に入れる店っていいよな。

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最終更新:2014年06月22日 21:48