ホットライン。おしまい

ホットライン。

 

憧「……もしもし? 須賀、さんですか?」

 

『ああ…新子さん、ですよね』

 

憧「……え、と」

 

『いや…なんつーか…』

 

憧「……」

 

『……』

 

憧「のっ、和の友達だなんて知らなかった! です…」

 

『ああ! 俺も驚き、ました…』

 

憧「ん……」

 

『あー……』

 

『なあ……忘れないか?』

 

憧「…何を?」

 

『メアドと番号交換して分かったこと、全部。いや、忘れるなんてできなくてもさ、考えないで話そう』

 

憧「それって…今まで通りってこと?」

 

『ああ、ラインは和繋がりで。だから、こっちの電話はさ』

 

憧「……」

 

憧「ばーか。ばーか、ばーか、バーッカ! アンタなんか…」

 

『うえー、ひっでーなオイ』

 

憧「ふんっ! アンタの名前なんかどうでもいいわよ! だから!」

 

憧「……アンタの名前なんか、登録してあげないんだから!」

 

『はは…へへ、そこまで言うなら俺も「変な奴」で登録したままにしとくわ』

 

憧「ふーんだ。アンタなんか最初っから『アンタ』でしか登録してないわよ!」

 

『へいへい。そんじゃこれからもよろしくな、名前も知らないおじょーさん?』

 

憧「仕方ないわねえ…相手してあげるわよ、どこかの誰かさん」

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最終更新:2014年08月08日 21:48