私が普通、だったなら

京太郎「おーっす和」

 

和「須賀君、こんにちは」

 

京太郎「今から部活か? それなら一緒に行こうぜ」

 

和「そうですね…話しながら行きましょうか」

 

京太郎「おう。それで早速だけど、今日の部活終わり空いてるか?」

 

和「ええ…またいつもの場所で」

 

京太郎「ああ」

 

 

和「すみません、待たせてしまいましたか?」

 

京太郎「いや、さっき来たとこだし、借りたこの教本読んでたし大丈夫だぜ」

 

和「…そこは今来たところ、って言ってほしいですけどね」

 

京太郎「和って意外とそういうベタなの好きだよな…」

 

和「…ダメでしょうか」

 

京太郎「ん? いやそんなこと無いけどな。それじゃ対策会議始めるか」

 

和「ええ…まずは咲さんですが――」

 

 

京太郎「っと…もうこんな時間か。結局途中から違う話になっちまったなー」

 

和「そうですね…それじゃあ今度はまた同じ曜日で――」

 

京太郎「なあ、これって要るか? ほとんど対策会議ってできてない気がするんだけど」

 

和「…須賀君は、嫌ですか? 確かに私では話し相手としてつまらないと思いますが…」

 

京太郎「いやつまんないとかじゃないけどさ」

 

和(私は…これだけしか、須賀君との時間を…)

 

和「…言えませんね。だからダメなんでしょうけど」

 

京太郎「? 何を?」

 

和「いえ、なんでもありません…もし迷惑なら辞めにしますから、言って下さい」

 

京太郎「……和?」

 

和「それでは失礼します。また明日」

 

京太郎「……どうしたんだ、あいつ」

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最終更新:2014年08月08日 22:45