京太郎「おーっす和」
和「須賀君、こんにちは」
京太郎「今から部活か? それなら一緒に行こうぜ」
和「そうですね…話しながら行きましょうか」
京太郎「おう。それで早速だけど、今日の部活終わり空いてるか?」
和「ええ…またいつもの場所で」
京太郎「ああ」
和「すみません、待たせてしまいましたか?」
京太郎「いや、さっき来たとこだし、借りたこの教本読んでたし大丈夫だぜ」
和「…そこは今来たところ、って言ってほしいですけどね」
京太郎「和って意外とそういうベタなの好きだよな…」
和「…ダメでしょうか」
京太郎「ん? いやそんなこと無いけどな。それじゃ対策会議始めるか」
和「ええ…まずは咲さんですが――」
京太郎「っと…もうこんな時間か。結局途中から違う話になっちまったなー」
和「そうですね…それじゃあ今度はまた同じ曜日で――」
京太郎「なあ、これって要るか? ほとんど対策会議ってできてない気がするんだけど」
和「…須賀君は、嫌ですか? 確かに私では話し相手としてつまらないと思いますが…」
京太郎「いやつまんないとかじゃないけどさ」
和(私は…これだけしか、須賀君との時間を…)
和「…言えませんね。だからダメなんでしょうけど」
京太郎「? 何を?」
和「いえ、なんでもありません…もし迷惑なら辞めにしますから、言って下さい」
京太郎「……和?」
和「それでは失礼します。また明日」
京太郎「……どうしたんだ、あいつ」