美樹さやか(みき さやか)
『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物。
担当声優は「喜多村 英梨」

見滝原中学校に通う2年生。
控えめな性格の鹿目まどかとは逆に、明るく活発な性格で友人関係を非常に大切にしている。

学校生活においては鹿目まどかや志筑仁美らと一緒に登下校しているごく普通の中学生(日常編においては、授業中に居眠りをする姿が描かれるなど、コミカル担当)

まどか曰く、思い込みが激しくて喧嘩もよくしちゃうけど、優しくて勇気があって困っている子がいれば一生懸命……。

転校生の暁美ほむらに対しては、その態度や言動から来る先入観や、巴マミの生命を左右する場面に居合わせていなかったことからの誤解もあって敵視しており、彼女に対して毒づいたりしている。

・容姿
後ろ髪が斜めにカットされたショートとミディアムの中間のアシンメトリーな髪型であり、ワンポイントに髪留めをしている。
5人の魔法少女の中では最も背が高いが、仁美より低い。
胸囲は魔法少女の中でも大きめ。

一見するとボーイッシュだが内面は乙女という二面性を持っている。

作中での人物像
1話・
ほむらに襲われているキュゥべえをまどかが保護したところを目の当たりにし助けた際、魔女の創り出した空間にまどかと共に迷い込むが、巴マミによって助けられる。

そこでキュゥべえに、魔法少女になって欲しいと頼まれ彼女の取り巻く環境が大きく変わることになる。

3話・上条恭介という入院中の幼馴染のバイオリニストの少年に好意を寄せており、しょっちゅうお見舞いに行っては恭介を少しでも元気づけようとクラシックのCDをプレゼントしている。

4話
上条恭介は将来有望なヴァイオリニストだったが、交通事故に遭い後遺症で手が動かせなくなってしまった。
恭介は医者に「今の医学では治療は無理だ」と宣告され、自暴自棄になっていた。
そんな彼を見ていられなかった彼女は彼の腕を治すために奇跡を欲しとキュゥべえと契約、魔法少女となる。

5-6話
魔法少女として先輩である巴マミの影響を強く受けており、さやかが魔法少女として活動する理由の「大切な人を守る」というのもその一つ。
そのため「魔法は自分のために使うもの」という信念を持つ杏子とは相容れない立場を取り激突する。

7話
佐倉杏子に対しては当初は「魔女の使い魔を魔女に成長するまで人間を食わせ放置する」という方針や「恭介が欲しければ手足を潰してしまえ」という言動に激怒していたが、後に杏子の過去を聞いた後は自己中心的な人間だと誤解した事を謝っている。

8話
虚ろな瞳で魔女、使い魔狩りをするさやか。
そんなさやかに救いの手を差し伸べるが拒絶。
結局ソウルジェムは濁っていき、さやかの心は限界に達しソウルジェムがグリーフシードへと変化し新たな魔女が生まれた…
「あたしって、ほんとバカ…」

9話
まどかの言葉も杏子の思いも届かなかった彼女の心は遂に限界に達し魔女「Oktavia von Seckendorff」と化した。
さやかを取り戻そうという一縷の望みに掛けまどかは杏子に協力する。
杏子がまどかを守るための防御壁を展開しながら戦っていたとはいえ2人を追い込む力を見せる。
2人の必死の呼びかけにも応えることなく、最期は自爆した杏子と運命を共にした。

10話
3回目の時間軸で魔法少女として登場するが魔女化してしまい、ほむらに倒される。

11話
杏子がねぐらにしていたホテルで遺体が発見され葬儀が行われた。

12話
改変後の世界でも、恭介への思慕の情に殉じる形でソウルジェムを限界まで濁らせて、円環の理の元に消滅している。
恭介に願った奇跡を奪う事になるという事で、特別にそのまま世界が続いた場合の未来で行われた上条恭介のオーディションでの演奏をまどかの計らいで見せてもらっており、恋こそ実らなかったもののかつての感動を再びという念願を叶え、仁美と恭介の恋を祝福する形で消えていった。

   彼女の願い事    
どの時間軸によって契約時の願い事の内容は「上條恭介の為の願い」であることは一貫している。
結果、魔女化してしまう。
作中時間において魔法少女になってから、命を落とすまでの僅かな期間を、閃光のように駆け抜けた魔法少女である。
そのどこまでもひたむきで、がむしゃらなまでに一途に突き進んだ彼女の14年というあまりにも短い生涯は、あまりにも哀しくて切ない…

 魔法少女 美樹さやか   
ソウルジェムの色は青。
シンボルマークはC「楽譜において4分の4を表す拍子記号が由来と思われる」
魔法少女の衣装は、騎士礼装の様な姿であり、マントを着用し剣士のような風貌で、斜めラインのスカートと肩出しスタイルが特徴である。
ソウルジェムの位置は腹部(おへその辺り)
漫画版ではベルトのバックル部分に装着されている。

武器はサーベルやカットラスのような『剣』を数多魔法で生成して用いる。
戦闘スタイルは経験値の低さや、指導者たり得る先輩魔法少女二名と対立関係にあった事もあって洗練されておらず、スピードと勢いにものを言わせて叩き切るシンプルなもの。
複数の剣を自身の足元に展開し飛び道具として相手に投げつける攻撃も可能。

『癒し』を望み魔法少女になったことから治癒能力が非常に高く、それを利用した突撃戦法を終盤では使用していた。

しかし魔法少女になったばかりで経験不足は否めず、まどかのように希代の才能の持ち主でもない為、他の4人に比べると力不足の描写が多い。
ただし設定上は資質自体は杏子と互角の魔法少女で有り、ほむらよりは高い基礎戦闘力を持っているといえる。
(ただしほむらは特殊タイプである為、経験によってさやか達よりも強力な魔法少女たりえていた)

さやかと頻繁に絡む立ち位置にあった杏子が本来の魔力を失い後付で学んだ魔法だけであそこまでの強者に成長したことを思えば、魔法少女として経験を積む機会に恵まれなかった事は残念である。

ほむらが体験してきた他の時間軸では、さやかは魔法少女になったりならなかったりしている。
ほむらがまどかと約束を交わした時間軸で、ほむらから魔法少女が魔女になる事実を伝えられても信じなかった。

本編時間軸でのほむらとの接触の少なさからも、他の時間軸でもほむらとさやかは良好な信頼関係にはならなかったと思われている(公式ガイドによると3週目のワルプルギスの夜戦後、まどかが隠し持っていたグリーフシードは、さやかが魔女化したときのモノであると判明している)

ちなみに性格的な適正において長く魔法少女を続けるのには向かない傾向にあるとのこと。

脚本の虚淵玄氏も美樹さやかを「もうひとりの主人公」と説明しており、実際に全12話の半分にあたる第4話から第9話まではさやかを中心としてストーリーが進んでいった。

劇場版まどか☆マギカ(始まりの物語/永遠の物語)では魔法少女に変身後に音楽をモチーフにした髪飾りをつけている(ウメス曰わく、さやかの女子力が上がっています!)

 魔法少女おりこ☆マギカ  
第2巻から登場。
まどか共々キュゥべえや巴マミとの関わりがなく、魔法少女や魔女のことを知らない(当然、杏子とのライバル関係も存在しない)普通の少女として登場。
その為ほむらとも一緒に下校する友人関係になっている。

基本的には本編同様の清々しい友情に篤い人物像が貫かれているが、頑張りや心遣いが後の織莉子とキリカによる見滝原中襲撃の際、仁美を連れて逃げ回り、まどかと合流し皆でほむらを助けに行くが、まどかの最期を見届ける事になる。

   ドラマCD      
・メモリーズオブユー(1巻付属ドラマCD)
長期にわたる入院生活が原因で勉強が出来ないほむらに(仁美の)ノートを貸そうとするさやかの姿も描かれ、友好的だった時間軸もあった事が初めて提示された。

・サニーデイライフ(3巻付属)
テレビアニメ本編では対立していたり共闘する時期がなかったりした魔法少女5人とキュゥべえが、友好的な関係を築いているという設定の時間軸での日常を描いている。

魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
全ルートで登場。
まどかルート、さやかルート、杏子ルート、ほむらルート、番外編、謎の魔女結界で使用可能。

習得魔法は主に剣を使った攻撃。
回復魔法、高速魔法、バーサーカー状態など接近戦タイプ。

中盤から恭介の腕を治す為に契約。
感情値が上がりすぎるとグリーフシードでのソウルジェム回復の効果が減少したり、MP使用の強力な魔法が一切使えなくなったりと感情値が一番上昇してしまうさやかは、ゲーム一週目の最大の難関と言えなくもない。

・まどかルート
本編同様に契約し絶望に至るが、本編8話に似た展開からまどかが契約し、さやかは元の人間に戻っが、直後にほむらがループを開始したために、その後の描写は詳しく描かれていなかった。

・マミルート
数ヵ月前、ショッピングモール内で突然まどかか居なくなり必死に探しようやく見つけ出た。
非常に心配していたようで、今晩にまどかから掛かってきた電話による通話からも其れが良く解る。
翌日、まどかと戯れ合い仁美に呆れられたところ、まどかがマミを見掛け際仁美と共に不思議がっていた。

後にまどかが魔女退治で忙しくなりまどかと疎遠になってしまい、その事で若干寂しがり、その事を街で会った詢子に話していた。


・さやかルート
登校時にまどかとマミの仲の良さに不思議そうに感じ、幼馴染みを取られた気分と称していた。
ほむら転校時、さやかからすればまどかとは初対面であるにも関わらず、ほむらはまどかに馴れ馴れしく接し、更に自身とまどかに対する態度に差があった為、ほむらへの嫉妬心からか彼女を転校生と呼ぶ事が多かった。
下校時にまどか達3人に会い、彼女達が偶然会ったと言う返答に対し疑問に感じたり、まどかの足元にキュゥべえを目にするが皆に誤魔化される。
その後恭介の元にお見舞いに行きCDを渡してあげ、恭介にバイオリンの弾き方をレクチャーしてもらう。
その後事故でもう治らない左腕の事を嘆く恭介をさやかは心配した。

夕方まどか達とファストフード店で有意義な時間を過ごし仁美が先に帰り、さやかがCD探しに行こうとするも最初は了承したまどかだったが、魔女退治の予定が入った為に直後に断られてしまう。

まどかに親友が出来たことやまどか達が隠し事をしていることで落ち込み学校を休んでしまう。
夕方、病院に来てしまい恭介に悩みを打ち明けようと思い見舞いに行くも彼は二度と動かない左手に自暴自棄になる。

翌日その相談をまどかに打ち明けようと考えるも、まどかは魔法少女の訓練の予定が入ってしまった為に断られてしまう。
再び恭介に見舞いに行くが恭介に拒絶され、キュゥべえに契約を持ち掛けられるも拒否し、その後もしつこく契約を迫られていたときに、恭介が飛び降り自殺を図ろうとしたのを止め、彼を助けるためにキュゥべえと契約する。

翌日の夕方、恭介の腕の具合が良くなり恭介と良い感じになるも直後キュゥべえから魔女の気配を察知し止む終えずその場を離れ魔女退治に向かうことに。

恭介が退院し彼から夜の公園に呼び出され、さやかの為にバイオリンを弾いてくれ、良い雰囲気になりキスする直前までいくも躊躇ってしまった為に特に発展は見られず、キュゥべえからも気になられていたが、特に気にする事は無かった。

魔法少女になった次の日、使い魔を狩っているときに杏子に遭遇。
本編同様に戦い圧倒されたところにまどか達が駆け付け杏子は撤退。
その直後襲い掛かる使い魔達をまどか達と共と戦うも自分の非力さを実感し、戦いの後にマミに一緒に戦うよう誘われるがそれを断る。

翌日、マミにグリーフシード争奪故の縄張り争いや杏子に関することを踏まえ再度共闘するよう説得されるが、単身で戦うことを決意していた。

その後仁美が恭介に告白する意を伝えられ、数日後下校時に仁美を見付け追い掛けようとするも杏子に遭遇し彼女の挑発に乗り鉄橋へと場所を変え決闘するもマミの介入に止められ、直後魔女結界が発生し一時共闘することになる。

結界最深部でお菓子の魔女に苦戦し、マミに杏子と撤退するよう指示され拒否し戦うも、マミに庇われマミは食い殺される。
杏子に連れられ脱出するも、マミを救えなかった無力さに痛感し自らのソウルジェムを消えてゆく魔女結界に放り投げ、自らの肉体は魂の脱け殻と化する。

肉体はホテルで保管され杏子の魔力で体の鮮度を保たれ、48時間内にソウルジェムが見つけられなかった場合。
杏子の手で見つけ出すも彼女は疲労で眠ってしまい、さやかは目を覚ますも杏子だと気づかずホテルから出ていき、身体に疲労感を感じ周囲の視線を疑問に感じながらも自宅のマンションに到着。
恭介が自宅前で待っており、さやかの為に作曲したCDをプレゼントするも彼女の変化した姿に気付き化け物と言い放ち逃げ出してしまう。
やがて自分の腐敗した姿に気付き、駆け付けたまどか達3人に恭介に嫌われたこと、そしてマミを死なせてしまったことやまどかやほむらに酷い態度を見せたことを告げ、ソウルジェムがグリーフシードに変貌し魔女化する。

48時間内にソウルジェムが見つけられたが、さやかのソウルジェムが濁り切っていた場合。
杏子と共に魔女Isabelに挑むも結界内に恭介と仁美が居て正体がバレて化け物と見なされるのを恐れに戦うのをためらうが、杏子に叱咤され立ち直り、二人を助け杏子と共に魔女を倒す。

しかしさやかの魔法少女姿に恐怖を抱いた恭介は「大丈夫?怪我はない?」と心配してきた彼女を「さやかの姿をした化け物」と罵倒され、さやかは仁美にすがるが彼女からも化け物と見なされてしまう。

さやかは自暴自棄になり、そのまま使い魔や魔女の戦いに明け暮れ、最終的に本編同様にまどか達3人の目の前で魔女化。

期間内にソウルジェムが見付かり、濁りも浅い場合、展望台で杏子に会い、自身が失恋したことやマミを死なせたこと、友人達を傷付けたことで居場所が無くなった事を杏子に打ち明ける。

立ち去ろうとしたときに杏子が自分の過去を告げ、さやかを必要としていることを告げられる。
後に杏子と共に魔女に襲われた恭介と仁美を助け、二人が意識を失っている内に去っていった、また恭介の事も吹っ切れた様子。

その日の夜、公園でまどかとほむらと共に差ってゆく杏子を見送った。
その後はほむらとも和解した。

ワルプルギスの夜との戦いでは杏子に何も告げなかったが、これは自分達が敗北したときの「保険」の為。
しかし迎えたワルプルギスの夜戦いにほむらを残しまどか共々絶命してしまう。

・杏子ルート
本編同様契約し魔女退治に行くも、同行を希望するまどかを連れていかず、一人使い魔を追いかけている最中に杏子と遭遇し、対立し戦うもほむらに止められる。

後に歩道橋で杏子に自分の為に戦うよう説得されるも拒否、再度決闘することになるもまどかにソウルジェムを投げ落とされ、ほむらの手により戻され、改めてほむらからソウルジェムの秘密を聞かされる事になる。

ショックにより学校を休み、更に仁美から宣戦布告(恭介の告白)されて落ち込んでいたところに杏子に協会へ連れられ、杏子の過去を聞かされる。
話が終わり、杏子に一緒に戦うように勧められるも、自身は杏子が本心は他者の為に戦いたい事を看破し、彼女の分まで背負って戦う意を彼女に見せ、申し出を断って去っていった。

しかし恭介と仁美の人間関係の影響もあり、最終的に本編と同様の場所である駅のホームで杏子の前で「杏子の分の呪い」を背負って魔女化。
後に人魚の魔女は杏子達よりも先にほむらによって倒される。

・ほむらルート
冒頭でほむらがキュゥべえに発砲した場合、本編同様に傷ついたキュゥべえをまどかと共に見つけた後に、結界に迷いマミと出会い、魔法少女を知ることになる。
この時ほむらには遭遇していない。
マミの魔法少女体験コースにまどかと共に参加、廃ビルへ向かい魔女の口づけの影響で飛び降り自殺を図ろうとするOLを助けるマミを目にし、その後先回りして魔女を倒したほむらに会い、彼女がマミに2人を魔女退治に同行させない事を忠告する。

翌日、ほむらが現れキュゥべえに対する警戒を忠告され、更にマミがほむらをグリーフシードを独占目的で来たことを彼女に問い詰めたことを目の当たりにする。

夕方、恭介のお見舞いに来た所ほむらと仁美に会い、ほむらを魔女関係で恭介を巻き込むのかと警戒する。
やがてこれまでの時間軸と同様に恭介の状況が悪化し、たまたま病院で会ったほむらに魔法少女の事を話そうと考えるも止めて去っていく。

後にお菓子の魔女結界最深部にキュゥべえと共にグリーフシードを見張り、ほむらがマミを止めようとした場合マミは目の前で魔女に殺され、本編同様に魔法少女になる事を止めキュゥべえと別れることに。

ほむらがマミを先に行かせた場合、マミは助かり彼女から仲間を必要とする切っ掛けとなった過去を聞かされる。
これにより本編同様に魔法少女としての戦いの危険性を改めて感じ、魔法少女になるのを止め、キュゥべえと別れることに。

キュゥべえを捕まえた場合、普段通りまどかと共にCDショップでCDを探していた。
翌日の夕方、まどかに怪談話をしていたところ、キュゥべえのテレパシーをまどかと共に感じ廃ビルへ向かいそこで魔女の口づけの影響で飛び降り自殺を図ったOLを目にするも、直後ほむらの手で助かり、彼女の指示で廃ビルから去ることに。
翌日の昼にまどかと昨日の事を話しているとキュゥべえに会い、キュゥべえから魔女と魔法少女の事を告げ契約を持ちかけられたときにほむらが現れ、契約しないように忠告される。

後の展開でさやかの運命が変わる。
まどかの協力を得て、アメリカにいる仁美の父親の知人の医師により完治の見込みがあると診断され、さやかは契約しなくなる。

契約後、物語後半のさやかへの説得で「まどか、マミ」の説得では魔女化してしまう。
杏子の説得で魔女化回避。

さやか魔女化回避では下記3つの結末を迎える。

・マミ死亡でアニメ基準のまどか概念化エンド。

・マミ死亡、さやか未契約でほむらと杏子の共闘エンド。

・全員生存ならハッピーエンド。

番外編
まどかとマミと共に魔女退治の後にほむらが現れ、魔法少女としての教訓を叩き込まれることになる。
このルートでは、半ば強引だがほむらの思いつきにより、恭介を賭けて仁美と決闘することになる。
窮地に立たされても魔法には頼らず、結果その姿勢に仁美が負けを認めたことによって、晴れて恭介と結ばれることとなった。
後のお見舞い時に、ひょんなことから恭介に正体を明かすことになり、それも好意的に受け入れられるのだが、その後のさやかの浮かれっぷりは果てしなくウザいの一言に尽きる。

また、学校をサボり気分爽快で使い魔や魔女退治の最中に杏子に会い、彼女も魔女=悪を倒す正義の味方だと思いすんなりと譲ってあげた。
しかも杏子を『ちゃん付け』で呼んでいた。

その縁があってか杏子に教会へ連れられ、教壇の大量のグリーフシードを見せてくれて、彼女が魔法少女の縄張り争いに関することを話し、その後グリーフシードを持ってきてあげることを約束し、お互い友情を深めた。

  The_different_story  
本編同様、H.N.Elly(Kirsten)が志筑仁美を魔女の口づけで結界に誘い込もうとするがこの際、美樹さやかは仁美の様子に感づいているものの、気のせいであるとして放置してしまう。

巴マミのティロ・フィナーレで魔女を撃破するが、そこから生まれた罪悪感が、さやかの今後を左右することになる…

  ファンからの扱い   
本編で杏子と深く関わることから、二次創作では杏子との関わり合いがほとんど(詳しくは杏さやを検索)

特に杏子の側からツンデレなアプローチをされていることが多く、外伝漫画の『魔法少女おりこ☆マギカ』での出番前から、杏子絡みの幼女キャラ千歳ゆまとの絡みネタが飛び出すという事例も確認されている。

一方で、ギャグ☆マギカ日和等の一部のMADではネタキャラとして悲惨な扱いをされる事もある(詳細は安定のさやかを参照)
また10話や漫画版2巻での描写や、外向的なさやかと内向的なほむらという違いもあってか、暁美ほむらとは基本的に対立関係に描かれることが多い。
ただしパワーバランスがさやかに傾いている場合は、対立と言うより、さやかがほむらを一方的にいじり倒すとか、見るに見かねたさやかがほむらをリードするといった微笑ましい展開となる。

主要人物に比べ、これといって定着した愛称があまり見られなく「さやさや」「さやかあちゃん(漫画版の誤植から)「戦慄のブルー」や愛情を込めて「青」とも呼ばれている。

魔法少女たちの中でも、特に年頃の年齢相応の少女らしい性格のため根強い人気があり、女ならではの良い部分悪い部分を描ききった繊細な心理描写に共感する人も多いのか女性ファンも多い。
薄幸な人物であるがその不幸さを癒す、または回避するような動画・静画が多く作られていることから彼女への高い支持が窺える。

実際に最終話アフレコリポートや終了後のインタビューによると、本作の女性キャストのほぼ全員がさやか支持である。
また、さやか役の声優の喜多村英梨は最後の収録を終えた時に「恭介とくっつくのが本当の幸せとは限らないですよね」と話したという。

監督の新房昭之もさやかがお気に入りであり、ラストに生き返らせることはできないのかと脚本の虚淵玄に聞いたが無理だった。

ギャグ創作においては、この「年齢相応の少女」という立ち位置から、さよなら絶望先生の日塔奈美のように、スイーツ(笑) 扱いで俗物ぶりを発揮したり、その薄幸さやタイミングの悪さ故に常にヒドイ目に遭わされたり一人で空回りするキャラ付けが多め。

「○○だと思った?さやかちゃんでした」という台詞の付いたイラストは検索すれば次々と出てくるほどである。

また、さやかファンの実力や愛情はまどか☆マギカファンの中でも屈指であり、こうした作品でよく作られる公式絵の改造イラストも、さやかファンの手にかかれば、もはや元絵を使うことなく公式絵と区別の付かないレベルの完成度に到達している。

さやかファン達は『使い魔』と呼ばれるのがもっぱらであり、当人達も好んでそう称している。
最終更新:2013年01月20日 17:53