『霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)』とはZUN(通称「神主」)制作の弾幕STG「東方Project」東方projectのもう一人の主人公にして脇役・サブキャラ。
原作での初登場は第2作目・東方封魔録の4面ボス(魅魔の手下として現れ、時間稼ぎのために戦う)

「博麗 霊夢と同じく『東方文花帖』『ダブルスポイラー』『妖精大戦争』を除いた全ての作品でのプレイヤーキャラ。
ダブルスポイラーと妖精大戦争ではExボスとして登場する。

本項目では現、魔理沙を紹介する。

   概要       
人間の魔法使いの少女。
一人称は「わたし」「私」。
語尾に「〜だぜ」「〜か?」等をつけるが丁寧な女口調になることもある。

魔法使いの宿命として、人々の生活から離れ魔法の森にある霧雨魔法店で一人暮らしをしている。
また整理が出来ない性格の為に家の中はアイテムで散らかり放題で小さな魔法の森の様になっているという。
自宅の周囲もアイテムともゴミとも判らないもので囲まれており『三月精』では折れ曲った道路標識の様な物を拾ってきていた。
自宅で何でも屋の「霧雨魔法店」も開いていて、これが本業らしい。

魔理沙の実家は、人里にある大手道具店「霧雨店」である。
一人娘であり、本来ならば家で結婚でもして跡を継がなければならない立場だが、現在は勘当されて絶縁状態にある。
魔理沙の方も実家に関わるのを避けており、仲は相当悪いようである。
これは魔法の道具を扱っていないことに関係があるらしい。

森に籠もる理由の一つは、人が寄りつかないからでもあり研究中に邪魔が入って欲しくないし、人に会いたいときは自分から出掛ければいい。
出掛ける専用の携帯電話みたいな物である。
でも、他所では色々と邪魔をする。
何処に行ってもだ(萃夢想 海上アリス通信.txt)

人間であるが、妖怪退治に喜び勇んで出かけたりしている。
根は真っ直ぐで努力家かつ勉強家だが、ひねくれ者な上に性格が悪い(紅魔郷txt)
頭は切れるが、それを自分の生活に生かしていない(紅魔郷』Manual)
努力家で勉強家なことを人に知られるのを嫌っている。
性格が悪いと言われているが根は真っ直ぐ。
蒐集癖があり、物が捨てられなく負けず嫌い。

種族魔法使いのアリスやパチュリーと違い、魔法を使うだけの普通の人間である。
求聞史紀では人間でこれほど魔法を使いこなす者は珍しく、種族魔法使いになるかもしれないとされている(永夜抄などで不老不死や不老長寿に興味を示していたが、種族魔法使いを志しているかは詳細は不明)
スピードとパワーはあるが、体術は余り得意ではない。

何処へ行っても迷惑がられるが、実際に迷惑な行動が多い。
また魔法使いの為に魔法を使う妖怪と相性が良いが、それらにはあまり好かれてはいない。
が、逆に変な者には好かれるらしい。

霊夢とは共闘した事がなく『儚月抄』で綿月依姫と対峙した時も、味方でありながら霊夢と協調する様子を見せなかった。
日常を描く『香霖堂』や『三月精』などでは霊夢とつるむ描写があるが、友人関係の設定は無い。
森近霖之助の見解では、魔理沙と霊夢は仲は良い(香霖堂 単行本第1話)

口癖は「派手でなければ魔法じゃない。 弾幕は火力だぜ」(求聞史紀)
「あー? 弾幕に頭脳?
馬鹿じゃないのか? 弾幕はパワーだよ」(永夜抄)
これは彼女の代名詞でもある得意技の巨大レーザー「マスタースパーク」にも表れている。
本編でも一貫してパワー重視となっておりゲーム中は移動速度が速く、やや精密な操作がしにくくまたショットは攻撃力と貫通力に優れるが攻撃範囲は狭めなことが多いのが特徴(上級者向け)

魔法使いとしての実力は努力を怠けていながら強い霊夢とは対照的に、魔理沙は陰で努力しており、人間離れした住人が多い幻想郷の中では最も普通の人間に近い存在として位置づけられている『普通の魔法使い』を自称している。
制作者であるZUN氏は「魔理沙は、我々に近いレベルの人間がいないと誰も話についていけないので、って理由でいるような感じ。脇役だしね。」
「魅力のある脇役。 具体的に言うとアレだけど、サブキャラ。」だと語っている。

 主人公(サブキャラ)  
初登場が第2作目であった関係上霊夢より登場回数が僅かに少なかったが、妖精大戦争においておまけボス(Exボス)として登場したことにより、霊夢と並び登場回数最多キャラとなった。
各ゲームアプリケーションのアイコンは魔理沙が担当し、霊夢がタイトル画面を担当している。
なおZUN氏の位置づけとしては『主人公はあくまで霊夢であり、魔理沙は「魅力のある脇役」との事』
天性の才能に恵まれた霊夢とは対照的に努力型なのも脇役としての役割が起因していると思われる。
ちなみに、西方projectの1作目である秋霜玉では霊夢と共にゲスト出演している。

特徴、年齢、など
リボンのついた黒い魔法使いの帽子(コーンの様に先がとがった、つばの広い三角帽)を着用。
衣服は黒系の服に白いエプロン。
髪は片側だけおさげにした金髪が特徴的(妖々夢ではおさげが無い)
髪の長さは作品によってセミショートからロングまで様々である。

菷(ホウキ)を所持し、いかにも魔法使い然とした身なりをしている。
これらは彼女自身が「いかにも魔法使い」な格好を意識して選んでいるらしい(菷の能力については後述の「能力」を参照)

服装は基本的に全作品共通だが、デザインやカラーリングが作品によって多少異なっている。
『紅魔郷』では前述の、黒いドレスのような服に白いエプロンを着けただけの服装であったが『妖々夢』以降の多くの作品では「白のブラウスのような服の上に黒いサロペットスカートのような服を着用し、スカート部分に白のエプロンを着けた服装になっている。

全体的には白と黒のカラーリングになっているが「幻想郷縁起」にも黒い服装に黒い帽子と書かれているように作中では黒ばかり強調されていている(呼び名は後述に記す)
ちなみに帽子やスカートには様々な小物を入れて隠し持っている。

実年齢は不明だが、人間なので外見どおりの年齢であると思われる(理由は霊夢と同じだと思われる)
身長は「成長期の10代前半」基準で「やや低」のグループに属し、霊夢やアリスと比べて低めで、妖夢やパチュリーに近い。
ただし、ZUN氏の描いたキャラ相対表によれば妖夢やパチュリーよりは高いようである。
ちなみに霊夢やアリスより低い。

テーマ曲
『東方封魔録』
・恋色マジック

『「東方夢時空』
・「Dim.Dream」

『東方幻想郷』
・「Selene's light」(1面道中曲だが、魔理沙のテーマとして作られている(神主コメより)

・「星の器〜Casket of Star」

『西方Project』
・「魔女達の舞踏会〜Magus」

『東方永夜抄』
・「恋色マスタースパーク」

『東方萃夢想』
・「恋色マジック(アレンジ)」
・「魔女達の舞踏会〜Magus(アレンジ)」

『東方花映塚』
・「オリエンタルダークフライト」

『東方緋想天』
・「星の器〜Casket of Star(アレンジ)」

『東方非想天則』
・「恋色マジック(アレンジ)」

『妖精大戦争』
・「メイガスナイト」

二つ名
・東洋の西洋魔術師(紅魔郷)
・奇妙な魔法使い(紅魔郷 おまけtxt)
・普通の黒魔術少女(妖々夢)
・普通の黒魔術師(妖々夢.永夜抄 キャラ設定.txt)

・普通の魔法使い(妖々夢、、永夜抄マニュアル、萃夢想.花映塚.求聞史紀.緋想天.地霊殿.星蓮船)

・霧雨の魔法使い(緋想天)
・普通の魔法使いさん(ダブルスポイラー)
・強欲の魔法使い(神霊廟)
・通りすがりの魔法使い(妖精大戦争)
・大胆小心な人間(茨歌仙)
・極めて普通のマジシャン(鈴奈庵)

能力
・「魔法を使う程度の能力」
光と熱に関する魔法を主に使う。
主に物を破壊する事にしか使えないが、その破壊力は絶大。
人間の中では最高クラスの攻撃力を誇る。
ほとんどのスペルカードが代表的な「マスタースパーク」を始めとしたレーザー攻撃系や星弾幕系である(魔廃・ディープエコロジカルボムはレーザー、星弾幕ではない)

攻撃力の面に関しては弱点が少なく、どんな人間にも妖怪にもほぼ同等に効果があるので、スペルカードシステムが出来てからはその派手な魔法を遺憾なく発揮して妖怪退治をしているらしい。

魔理沙の魔法は派手で見栄えが良いが、裏で地道な努力を重ねた結果の賜物である。

種族
・人間

呼称
基本的に「魔理沙」と呼ばれる。

たまに「黒いの」と呼ばれる『紅魔郷』ではパチュリー
『妖々夢』では幽々子
『萃夢想』では妖夢と萃香『永夜抄』では妖夢から、それぞれ呼ばれている。
また幽々子からは「黒い魔」とも呼ばれる。

  スペルカード    
霧雨 魔理沙の項目に記載。

   概要2      
光と熱の魔法以外にも使える魔法は存在するようである。
魔理沙は日々、魔法研究のために魔法の森に生息する化け茸を色々採取してきては煮詰めたりすり潰したり乾燥させたり、またはそれらを混ぜたりして薬品を作る。
生成した薬品を加熱したり水で戻したり、はたまた直接投げつけたりして色々と試行錯誤を繰り返すうちに、たまに魔法っぽいものが発動するパターンが見つかるのである。
彼女の実験結果は成功、失敗を関わらず全てお手製の魔導書に書き留められている。
これらの地道な努力については、彼女は努力を人に見られるのを嫌って人知れずの筈だったが、その努力は幻想郷縁起に記事に記載されているため、周囲には既に知られているのかもしれない。

彼女には泥棒癖があり、幻想郷縁起によれば、正々堂々と正面から突入し、正々堂々と「借りてくぜ」と言いながら持っていくのがモットーらしい。
文花帖では「空き巣」だと評価されたことに対しては「忍び込んでいるけど盗んでいる訳ではなく、自分は妖怪に比べたら圧倒的に寿命が短いのだから、死ぬまでの間借りているだけ」と話している。
射命丸文に「発言の内容はいかにも人間らしい稚拙なもの」と書かれている。地霊殿では自ら盗賊(シーフ)だからと言ったりパチュリー・ノーレッジに盗んだ本について指摘されたりしている。
求聞史紀では「魔理沙は本については盗む事に罪悪感覚えていないのかよく盗む」とされている。

魔理沙が生まれる前に霧雨屋(魔理沙の実家の古道具屋)で修行していた森近霖之助とは、物心がつく前からの付き合いでありその所為か金属の収集癖や星の魔法など彼から影響を受けたことも多い。

各作品のエンディングなどでは、博麗神社へ遊びに来た人物の一人である事が多い。
他には紅魔館や香霖堂へ遊びに行く姿も見受けられる。
また永遠亭や地底の旧都へ遊びに行く事もあり、異変が終わる度に行動範囲を広げている節がある。
最終更新:2013年02月10日 21:02
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