クリス(デフォルト名)
『ファイアーエムブレム新・紋章の謎 光と影の英雄』に登場するプレイヤーの分身となるマルスと並ぶ今作のもう一人の主人公。
主人公なのでカジュアルモードであっても死亡するとマルスと同様にゲームオーバーとなる。

    概要     
紋章の謎のリメイクに伴い追加されたプレイヤーの分身でファイアーエムブレム史上初の物語と戦いの両方に参加させれるユニットとなっている。
マルスが「光の英雄」として後世まで名を残しているのに対し、クリスは歴史に多く語られることのないサブタイトルにある「影の英雄」となる。
物語りの初めに名前、性別、容姿は自由に設定可能。
初期職は男なら「傭兵.アーマーナイト.ソシアルナイト.戦士.アーチャー.魔道士」から選べる。
女性なら「剣士.ソシアルナイト.ペガサスナイト.アーチャー.魔道士」から選択できる。
このとき選んだ兵種により立ち絵の服装が決定する。

ちなみに兵種は第1章以降自由に変更可能だが、立ち絵の服装が変更されることはないため、見た目にこだわるならプロローグの兵種選びは慎重に。
マニアック以上の高難易度だと、職種や能力設定によっては序章ですらクリアできないかもしれないので要注意。
また物語中の選択肢によって髪型が変更することもある(鉢巻き→丸刈り→司祭帽子→半仮面→チキの格好→虎帽子)と変わり髪型を変更するとマルスの反応が面白い。

プレイヤーの分身と銘打っているが、外見以外の設定や性格はおおむね固定のものとなっている。
物語では、クリスが騎士試験を受けるためにアリティア城を訪れたところから、新・紋章の謎がスタートする。
模擬試験に合格し騎士見習いとして第7小隊所属となり小隊の隊長を務め、小隊の仲間や協力者たちと力を合わせアリティア騎士入団試験に合格してからはマルスの近衛騎士として活躍していく。

アリティア城に来るまでは、アリティアにあるセラ村という小さな村で祖父と二人暮らしをしていた。
祖父はマクリルという名で、かつてアリティアの騎士として活躍していた。
ジェイガンから祖父とは長年の友であったことが語られた。
戦傷が原因で一線を退き、クリスが生まれてからはクリスをアリティアの騎士にするために徹底的的にしごきあげた。
しごかれすぎてクリス曰わく、何度も死にかけるくらいのスパルタだったらしい。

彼が残した多くの言葉は、クリスの行動の指針となっている。
幼いころからひたすら訓練を重ねてきたおかげで常人離れした身体能力を身につけ、ドーガとの支援会話では小指一本で人を三人を持ち上げたこともある。
性格は基本的に真面目で実直。
訓練好きで実力も高く、無数の戦術書を読み兵法の知識を高めるなど常に努力を怠らない。

ただ真面目すぎて冗談やぶっ飛んだ伝説すら簡単に信じてしまういわゆる真面目バカでもある。
アリティアの王子としてだけではなく、マルスの人柄にほれ込み、マルス個人に心から忠誠を誓っている。
またマルスに危険を及ぼしかねない者や素性が不明な者、長い間敵対していた者(シリウス、アストリア)に対しては強い警戒をしている。

マルスが元祖王子様主人公であるのに対し、クリスはアイクやリンを彷彿とさせるイケイケ気質。
ただ元アリティア騎士である祖父に徹底的にしごかれたので、目上の者に対してはきちんとした態度で接している。
異性に関してはまだあまり興味がないらしいが、サムトーにからかわれた際には若干マジギレしていた。

そんな完璧超人でもあるクリスの最大の弱点は「方向音痴」であること。
クリスのせいで行軍訓練中に第7小隊まるごと迷子になってしまい、アリティア騎士団がアリティアで迷子になってしまうという、ジェイガンに知られたら殺されかねない事態に陥ってしまった(これが結果的に村を救うことになった)
そもそも地図を見るのが下手である(ロディとの支援会話より)

また、料理も壊滅的に下手である。
祖父とセラ村で二人暮らしをしていたころには、料理を作りたければ自分を倒してからにしろとか、料理作ったら絶縁するぞとか言われて徹底的に拒絶されていた。
クリスの作る料理は「鋼の味」がするらしく、マイユニット後継者である「覚醒のマイユニット、ルフレ」も鋼の味を継承した。
ただ例外として村の伝統料理である焼きリンゴだけはおいしく作れるらしい。
ちなみに覚醒では「クリスの手製菓子」というアイテムが登場する。

仲間との支援会話では悩みを相談をしたり悩みの相談を受けたり、訓練を手伝ったり親睦を深めたりなどマルス以上に見せ場が多い。
クリス本人は異性に興味がないらしいが、周りからは割とモテているらしく、同僚のルークが嫉妬していた。
とくに男クリスの場合、女性にかなり人気があり、ノルンとの支援会話で山を一つ越えた隣村の幼馴染であることが明かされる(ただしクリス本人は覚えてなかった)
女性クリスの場合も男性ユニットからも人気が高い。

とくに物語の影のヒロインでもあるカタリナの惚れっぷりはすさまじく、支援会話では彼のためなら何でもやるとか、一番の恋人でなくても時々話しかけてくれるだけで嬉しいとか言っちゃうくらいにベタ惚れしている。

ユニットとしての性能
もう一人の主人公だけあって、固有成長率も高くプロローグでの能力補正を加えるとチキやナギ並みに、高い成長率を誇る自軍の要(プロローグで異質さ→裕福者の順に選択すると魔力、魔防の成長率が上がり全能力 カンストも可能になる)
ただマルスと違い、プロローグと16章外伝以外は強制出撃ではないが、縛りプレイでもしないかぎり出撃メンバーから外す理由がなく二軍に落とす要素が全く無い。

特にルナティック以上の高難易度ではクリスに頼りきりになり、クリスの成長に今後の攻略の全てがかっているといっても過言ではない。
アランからは「アリティア軍の未来を支えるのは貴公なのだ」と言われ、ジェイガンにも「そなたが倒れては軍は立ち行かなくなると」言われるほど極めて優秀なユニットである。

また、彼の最大の特徴は全てのキャラと支援を組め支援役としてもマルス以上に優秀。
相互支援効果があるマルスや第7小隊の仲間と組むと能力補正がかなり高くなる。

ファイアーエムブレム覚醒
FE覚醒では、DLCでかつてのファイアーエムブレムシリーズのキャラが数多く魔符という形で登場しているが、クリスは名前や容姿、性別が固定されていないためか登場しない。
しかしマルスやカタリナの会話からするとクリスはちゃんと存在している。

同作にはマイユニット後継である軍師ルフレが登場するが、マルスやカタリナ曰く、クリスとルフレの雰囲気はそっくりなようである。
ちなみに覚醒では「クリスの手製菓子」が登場する。
使うと章か遭遇戦、異伝が終わるまで『最大HP+5、守備、魔防+2』の能力補正がつく中々優秀なアイテムである。
これは前述の鋼の味がするからから守備系統が伸びるのか、はたまた普通においしい焼きリンゴだから能力が上がるのか、判断が難しいところである。
最終更新:2013年04月25日 20:17