『ゾーマ』
ドラゴンクエスト3のラスボス。
ゾーマの世界を絶望に包み『すべてをほろぼす者』としてのキャラ作りの一つとなっている。
後述のドラゴンクエスト9では愚かなしもべたちに嫌気がさして地上世界を捨てアレフガルドに君臨しているとの設定になってる模様。
3以降は外伝作品やモンスターズシリーズにも登場するキャラクター。

二つ名は「すべてを滅ぼす者」「大魔王」

ドラゴンクエスト3 
魔王バラモスを倒したことで世界に平和を取り戻しアリアハンに帰り祝勝会のエンディング、かと思われたが、突如幻影体を現し、稲妻で兵士達を撃滅し後に地上侵攻を宣言し初めてその存在が明らかになった大魔王!!
魔王の背後に真の魔王(大魔王)が控えているという設定は、今でこそありきたりだが当時はとても斬新な設定だった。

ゾーマはアレフガルドを闇の世界とし、地上世界侵攻の先駆けとして配下の『魔王バラモス』を送り込んだ張本人。
ラダトームの対岸に居城『ゾーマの城』で勇者が来るのを待ち構えている。

戦闘テーマは「勇者の挑戦」
ちなみに、ドラクエシリーズでも一二を争う非常に人気の高い楽曲。


大魔王としての実力
尖兵であった魔王バラモスを遥かに凌駕する大魔王の名に相応し実力の持ち主。
攻撃は「マヒャド、こごえるふぶき」
相手の能力強化効果などを打ち消す「いてつくはどう」などの冷気系の攻撃を使いこなす。

ゾーマの「いてつくはどうは」だけは特殊であり、、敵味方を問わず「低下」したステータスや自分にかかった不利な魔法の効果をまで元に戻すというものである。
またFC版では防御までキャンセルする。
今でこそ魔王の必須技である「いてつくはどう」を最初に使用した敵でもある。


勇者達がやって来た際は「キングヒドラ」「バラモスブロス」「バラモスゾンビ」の3体の部下を倒してから戦闘に入る。
戦闘直後は闇の衣(本人曰く『バリアー』)をまとっているため、アイテム「光の玉」を使い、闇の衣を剥いで弱体化させてからが本番。
なお、FC版とリメイク版では光の玉を使う前と使った後の配色が逆になっている。
闇の衣については後述の「闇ゾーマに記載する」

ただ強いだけでなく、アレフガルドの神「精霊ルビス」を石化させたり、3年かけて『おうじゃのけん(後の、ロトの剣)』を破壊したりと、自分にとって邪魔となる要素を徹底的に排除するといった用心深さもある。

ゾーマを倒すことで、ドラゴンクエスト1〜3(ロトシリーズ)は完結し、そして伝説が始まる。


闇ゾーマ
「ひかりのたま」を使用していない状態のゾーマは闇ゾーマと呼ばれる。
強大な闇の力の象徴である『闇の衣』を身にまとっており「光の玉」の使用により剥ぎ取ることができる。
闇ゾーマは、光の玉使用前とは比較にならないほどの強さを誇るが、レベルを上げまくり十分な装備で挑めば闇の衣をはぎ取らなくとも倒すことは可能。


「闇ゾーマの能力↓」
ファミコン版、ゾーマ
HP1023
MP∞
攻撃力550
守備力300
素早さ255
毎ターン「HP100回復」
完全2回行動
攻撃パターンは『(吹雪+マヒャド)→(吹雪+打撃)→(凍てつく波動+吹雪)→(マヒャド+吹雪)→(打撃+凍てつく波動)→最初に戻る』
また闇の衣を剥ぎ取った通常時と違い、弱い方の吹雪を全く使ってこなくなり、凍てつく波動が頻繁に来ることも無くなる。
そのため1ターンで受けるダメージが凄まじく、中途半端な能力では即死もありえるほど強い。

しかしSFCと違い呪文に完全耐性を持たず、ルカニやマヌーサなどの呪文や、ギガデインなどの一部の攻撃呪文はたまに通じる。


スーパーファミコン版、ゾーマ
HP4500
MP∞
攻撃力500
守備力350
素早さ255
毎ターン「HP100回復」
完全2回行動

攻撃パターン
「(凍える吹雪+マヒャド)→(凍える吹雪+打撃)→(凍てつく波動+凍える吹雪)→(マホカンタ+凍える吹雪)」
※マホカンタ使用後はマホカンタを使わなくなる。※

HPが4倍以上に跳ね上がりリメイク版では呪文に完全耐性を持つためマホカンタの存在意味がない。
よって、攻撃は打撃中心となる。
またローテーションも全体的に強化されており、凍える吹雪の頻度がかなり多くなっている。

ゲームボーイカラー版、ゾーマ
能力はSFC版と同じなのだが、自動回復が無くなっている。

闇ゾーマはドラクエシリーズ全モンスターの中でも最高の攻撃力であったが、後のドラクエ8の「永遠の巨竜(760)」に抜かれている(9の高LVの大魔王除く)
チートなどで闇ゾーマを闘技場で出すと、打撃か耐性無視の攻撃以外が全く通じず自動回復があるため誰も勝てない。
ちなみに裏ボスのしんりゅうが相手でも「灼熱の炎、イオナズン」が通じず、打撃や無属性規定ダメージ攻撃以外は通じないため、まさに無敵と言える。


回復系でダメージを与えれる
闇の衣を剥ぎ取った後は回復呪文がダメージとして与えられることも、ゾーマの特徴である。
FC版&GB版では、ベホマで約170ポイントのダメージを与えることができ、ベホマは消費MPが7とそれほど多くないため、通常攻撃や他の攻撃呪文で攻撃するよりも明らかに効率が良い。
しかしSFC版では、修正に伴い与えられるダメージ量が大幅に激減しており(ベホマでも50ポイント程度)

『ファミコン版限定』では回復系呪文や薬草でダメージを与えることができ、攻撃系魔法の効きにくいファミコン版では、勇者や戦士の武器攻撃よりダメージを与えられることがある。
このため、最終決戦では僧侶や「やくそう」が主戦力となる光景もちらほら見かけることになる。

※これはゾーマだけに通用する手段で、ミイラおとこやくさったしたいといったアンデッド系モンスターに薬草を使っても意味が無い。※


第二形態…?
ゾーマはドラクエ内でも数少ない「変身しないラスボス」だが、実は開発当初ではゾーマの第二形態なるものが存在していたが没になった。
その外見たるや後の作品に登場する『フェイスボール』に酷似しており我々の知る威厳溢れるゾーマ様と違い威厳のかけらもない姿…
それを見たものは誰もが「ゾーマは変身しなくて良かった」と胸をなでおろすらしい。


ゾーマの名言
「○○○○よ! なにゆえ もがき 生きるのか?
滅びこそ我が喜び。 死にゆく者こそ美しい。
さあ 我が腕の中で息絶えるが良い!」
といった詩的にして、荘厳なる大魔王の台詞。

「○○○○よ……。
よくぞ わしを 倒した。
だが 光ある限り闇もまたある……。
わしには見えるのだ。再び何者かが闇から現れよう……。
だがその時はお前は年老いて生きてはいまい。
わははは………っ。ぐふっ!」
最期まで、堂々たる態度の大魔王であり上記の圧倒的な存在感と強さ、印象深いセリフの数々、神曲と名高い戦闘BGM「勇者の挑戦」とで、ドラクエシリーズはおろか、全RPG作品の中でも特に人気、知名度の高いラスボスである。


ドラゴンクエスト9  
ドラクエ歴代の大魔王と戦える地図の一つ「ゾーマの地図」によって現れる宝の地図の洞窟で待ち構えている。
戦闘テーマは「勇者の挑戦」
戦闘前の台詞も3と同じく「○○○○!
なにゆえ もがき生きるのか?
ほろびこそ わが よろこび。
死にゆく者こそ 美しい。
さあ わがうでの中で息絶えるがよい!」


他の大魔王と同じく倒すごとに経験値を与えるか否かを選択し、経験値を与えるとレベルが1ずつ上がっていきパラメーターや新しい呪文や特技を習得していき、行動回数が最高3回にまで増える(レベル上限は99)

ゾーマのモンスター図鑑説明文(みやぶる使用後の項目)
「たぐいまれなる 邪悪さのカリスマ。 おろかなしもべたちに いやけがさし地上をすてた 大魔王。」

ちなみにLV.99になると「HP.16070」「攻撃力1356」「防御力855」「素早さ560」と凄まじい強さになる。
この強さについて開発者曰く「高レベルの大魔王たちは開発陣が倒せなくても構わないと思ったうえで強さの設定をしている」とのことである。


外的作品でのゾーマ 
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
モンスターズシリーズでは魔王系として登場(ジョーカー1除く)

能力、耐性ともにシリーズを通して優秀。
ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2以降は1枠に複数行動可能ということで全能力が激減し大幅に弱体化してしまった。
しかし特性「つねにマホカンタ」なので呪文系には強くなっている。

ちなみにDQM2では最終進化系である「アスラゾーマ」が登場。
闇の力を全て取り込み、絶対的な力を身につけたゾーマの姿とされるが、その姿は邪神や闘士を彷彿とさせる。
また、ゾーマを子供にしたような姿をした「ゾーマズデビル」も登場している。

剣神ドラゴンクエスト
復活の呪文で登場し、竜王の問いに「はい」と答えると聞くことができ、ギガスラッシュ連発で倒せる竜王とは段違いの強さを誇る。

ドラゴンクエストモンスターズバトルロード
バトルロードでは「メラゾーマやジゴスパーク」
麻痺効果のある「サイコキャノン」行動不能の「死者のよびごえ」など、冷気系以外の呪文や特技も扱う。

とどめの一撃は、バラモスが平伏しゾーマが玉座に腰を下ろしたまま「極大焼失呪文」と呼ばれるメラ系最上級呪文『メラガイアー』を敵に放つ。
ちなみに登場するたびにモーションが変更されている。
またDQMB2では30回倒すと赤い眼をした真ゾーマが登場し猛威をふるう。


    余談     
ニコニコ動画内でのゾーマは、ニフラムで光の彼方に消え去ったり、モンスター闘技場で小遣い稼ぎをしていたり、ようせいのふえで折角の戦闘BGMを台無しにされたりといった事が見られる。

ドラクエ9以前は4本指だったが、大人の事情ゆえかそれ以降の作品では5本指になっている。

アベル伝説(アニメ)にもゾーマは登場するが本項目のゾーマとは別者である。
ちなみに名前は違うがこのゾーマに酷似したモンスターが登場する。
最終更新:2013年02月07日 23:52
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