『デスピサロ』
ドラゴンクエスト4のラスボス。
ピサロは人間を滅ぼすと決めた時から「デスピサロ」を名乗っており1〜5章までの作中ではデスピサロと呼ばれている。
二つ名は「魔族の王」

人間への激しい憎悪により、人類を根絶やしにするため、魔族の王ピサロが進化の秘法を自らに施し異形の姿となった。

戦闘BGMは第1形態から第6形態までは「邪悪なるもの」
第7形態(最終形態)では「悪の化身」に変わる。

異形の姿に変貌する前がの間形態が「ピサロ」であり、怪物形態が「デスピサロ」であり、この項目では怪物形態のデスピサロを記載します。

ドラゴンクエスト4 
エビルプリーストによって操られた人間たちによってエルフの少女ロザリーを殺害され、人間への激しい怒りに身を任せ人間たちを根絶やしにすべく自らに「進化の秘法」を施した。
しかし進化の秘宝は不完全であり、エスターク同様に究極の力を得るも自我が崩壊し全ての記憶を失い「人間たちを根絶やしにする」破壊の化身となってしまった悲劇の魔王。

魔界(地下世界)のデスキャッスルという拠点のさらに奥、山の頂上にて導かれし者たちを待ち受ける。
すでに記憶を失い、人類を滅ぼす衝動のみの存在となりながら…

前述のように歴代魔王の中では異例のドラマ性を持ち、他の魔王とは一線を画している。

デスピサロの強さ
ダメージを受けるごとに腕や頭が切り飛ばされて体が破損していく。
その後腹部に顔が現れ巨大な腕、足、頭が生えていき形態は7つまで存在する上に形状が変わるごとにステータスや行動が変わり別モンスター扱いになっている。
これはFC版では、容量の都合上モンスターのHPを1023以上に設定できなかった事がその原因でラスボスにふさわしい強さを求めた結果取られた策である。
さらにFC版では、学習も各形態個別に行うというAI泣かせの仕様のため、そちらの意味でも多くのプレイヤーを苦しめた。

主な内容はベホマラーやザオリクを期待していたクリフトだがザラキを唱えまくるというお荷物くんとなってしまった(PS版以降では命令が出来るようになったので、格段に戦いやすくなっている)

ちなみにデスキャッスルを抜けると馬車とは別行動になり、デスピサロとのラストバトルの際は「バロンの角笛」で呼び寄せないと4人で戦うことになり、かなり苦戦させられる。
なので必ず入手して馬車を呼び寄せておこう。

なお、公式ガイドブックではラスボスのデータは掲載されないのが通例だが、DS版のガイドブックにおいて、初めてデスピサロのデータが各形態の行動や耐性も含めて掲載された。
ラスボスの詳細な情報が公式攻略本に載ったのはドラクエ史上初めてである。


以下は各形態ごとの解説。
第1形態
最初の姿は両手に巨大な剣を一振りずつ持ったとても巨大な魔物(茶色いエスタークの色違い)の姿として登場する。

2回攻撃でひたすら両手に持った巨大な剣を降り下ろしで切りつけてくる。
たまに痛恨も繰り出してくるのでHPが低い仲間は一撃で死んでしまう事もある…
この形態のみメダパニが効くので動きを止めることも可能。
ルカニもたまに効く。

第2形態

右腕を切り飛ばし、片腕だけになった姿。
2回行動が1回行動になっているため第一形態よりは弱いが、その分片腕に全ての力が込められたから、攻撃力は上がっている。
この形態からルカニが効きやすくなる。

第3形態
左腕も切り飛ばし、両腕を失った姿。
腕を失い通常攻撃は飛び上がって踏みつけてくる。

攻撃力は激減したが2回行動で通常攻撃、ベギラマ、ヒャダルコ、ザキ、スクルト、あまいいきを使う。
使ってくる攻撃呪文は弱いが、たまに唱えるザキが怖い…
甘い息によって眠らされたりと地味に苦戦させられる…
また通常攻撃の頻度は高くないので、ザオリクが使えるクリフトは馬車に引っ込め、全員に世界樹の葉を持たせておくといいだろう。

第4形態
頭が消滅し、腹部が怪しく蠢きそこから新しい顔が出現する。
体色も茶色から緑に変わり、完全にエスターク形態から別のモンスターへと変化する。
通常攻撃は腹部に現れた口で噛みついてくる。

1-2回行動で攻撃は『瞑想→激しい炎→凍てつく波動→通常攻撃→激しい炎→高熱のガス』のローテーションを取る。
また瞑想は「HPを500回復」してくる。
激しい炎はプバーハで防げるが、凍てつく波動も使ってくる。

第5形態
巨大な両腕が生えてくる。
通常攻撃は両腕を降り下ろし爪で引っ掻いて攻撃をしてくる。
行動はランダムになり、2回行動で「通常攻撃、激しい炎、高熱のガス」を使う。
激しい炎は最高で90ほどのダメージを食らうので回復は早めに、また二回連続で激しい炎を使う場合がある。
デスキャッスルの隠し部屋で見つけられる『けんじゃのいし』を取っておかないとキツイ。
リメイク版ではクリフトのベホマラーと合わせて回復しておこう。
ミネアのフバーハも必須。


第6形態
腕の巨大化に合わせた巨大な両足に変わる。
通常攻撃は巨大化した足を片方だけ振り上げ踏みつけてくる。

攻撃力が更にアップし、2回行動となる。
高熱のガスを使わなくなり「通常攻撃、激しい炎」2つの攻撃を仕掛けてくる。
高威力の激しい炎を2連発で吐いてくるので死者が出やすくなる。
フバーハがないとかなりキツイ…
勇者が「ベホマズン」を使えるならこちらに切り替えてもいいかもしれない。

第7形態(最終形態)
第六形態に巨大な頭部が現れ巨大な角が左右から生えてくる。
この形態になるとBGMが「邪悪なるもの」から『悪の化身』に変わる。

通常攻撃は巨大な足を片方だけ振り上げ踏みつけてるのと、巨大な両腕を降り下ろし引っ掻く二種類の攻撃モーションがある。

戦闘開始時に必ず『マホカンタ』を唱える。
2回行動で「通常攻撃、激しい炎、輝く息(弱い方。100〜140程度)、凍てつく波動」を使用する。
毎ターンHPが100の自動回復があり、守りに徹してばかりいると倒せない。
輝く息+打撃でHPが低い仲間は簡単に逝ってしまう…
特に「輝く息+激しい炎」では防具の耐性がなければ『200以上』食らうため危険すぎる。

これが最終決戦なので「世界樹の葉、世界樹の雫、メガザルのうでわ」をフルに使おう。
※ただしリメイク版ではクリア後にセーブされるため、使ったアイテムは無くなってしまうので貴重品を使う際はよく考えるように。※

見事倒すと「ぐはあああ……!
身体が 熱い……。
わたしは 敗れたのか……。
わたしの身体が くずれてゆく……。
うぐおぉぉぉっ……!」
の後に、人間形態に戻り「……ぐふっ!」と、切ない断末魔をあげる。

リメイク版では導かれし者たちによって蘇ったロザリーの涙によって進化の秘宝の効果から解放され、真のラスボス「エビルプリースト」を倒すため共に戦うこと(一時休戦)になりエンディング後も彼は生存している。

ドラゴンクエスト9  
ドラクエ歴代の大魔王と戦える地図の一つ「デスピサロの地図」によって現れる宝の地図の洞窟で待ち構えている。
初めから最終形態で現れた、戦闘テーマは「悪の化身」
戦闘前の台詞も4と同じく「ぐはあぁぁぁっ……!
何者だ お前たちは……?
わたしの名は デスピサロ。
魔族の王として 目覚めたばかりだ。
うぐおぉぉぉ……!
わたしには 何も わからぬ……。
何も 思い出せぬ……。
しかし 何をやるべきか
それだけは わかっている……。
ぐはあぁぁぁ!!
お前たち 人間どもを
根絶やしにしてくれるわっ!!」
バトル背景も4の最終決戦場である。

他の大魔王と同じく倒すごとに経験値を与えるか否かを選択し、経験値を与えるとレベルが1ずつ上がっていきパラメーターや新しい呪文や特技を習得していき、行動回数が最高3回にまで増える(レベル上限は99)

デスピサロのモンスター図鑑説明文(みやぶる使用後の項目)
『愛するものを殺した 人間にふくしゅうするため
進化の秘宝に 手をそめた
悲劇のプリンス。』

ちなみにLV.99になると「HP.15066」「攻撃力1336」「防御力765」「素早さ448」と凄まじい強さになり、ザキ系や甘い息といった攻撃が地味にウザイ。

この猛烈に高い能力値について開発者曰く「高レベルの大魔王たちは開発陣が倒せなくても構わないと思ったうえで強さの設定をしている」とのことである。


外的作品でのエスターク 
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
モンスターズシリーズでは最終形態で登場し、種族は魔王系(ジョーカーシリーズでは「物質系」)

能力、耐性ともにシリーズを通して優秀。
ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2以降は2枠にモンスターとして登場。
能力が高く、耐性も優秀。
テリー3Dでは「つねにマホカンタ」が追加されたがHPが低くなっている。

ちなみにDQM2では最終進化系である「サイコピサロ」が登場。
エスタークとの配合で誕生し、進化の秘宝の力を完全に極め全ての記憶を取り戻し絶対的な力を身につけたデスピサロの姿とされる。

ドラゴンクエスト 少年ヤンガス
配合限定で登場。
配合方法は「デスカイザー×キラーマシン+デスピサロの魔石」によって誕生する。
魔石の入手が夢幻の宝物庫と遅めであるが、配合に必要な2匹は比較的作りやすく、頑張れば魔導の宝物庫前に作れる。
能力値は高く成長も非常に早く、特技も「れんぞくこうげき、輝く息」といった強力なのを習得できる。

ちなみに、♂は本編におけるピサロの性格そのままのクールな口調で話す。
ちなみに♀は頼もしいお姉さまキャラになりなんだが違和感があるが気にしてはいけない。

ドラゴンクエスト モンスターズバトルロード

モンスターバトルロードIIでは、大魔王として登場。
HPは一人プレイ時で5900、二人プレイ時では7000。

マヒ効果のある「恐怖の爪」「暗黒の剣」「暗黒の瘴気」「絶望の眼差し」「マヒャド」「凍てつく波動」といった攻撃手段をもつ。
恐怖の爪以外の攻撃は全て暗黒属性を持つので、暗黒に強い編成だと若干有利。

またデスピサロ討伐カウントが30になると赤い目をした「真デスピサロ」が出現。
HPは一人プレイ時が6800、二人プレイ時が7600。
通常時に弱かった灼熱属性に強くなっている等、耐性も変化している。
とどめの一撃は、怪物形態から人間体である魔剣士ピサロへと戻り、愛用の剣で空間ごと敵を真っ二つに切り裂く『ダークマター』
最終更新:2013年02月08日 00:09
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