『りゅうおう』
ドラクエシリーズを記念する第一作目のラスボス。
二つ名は『闇の覇者(変身後)』
モンスターバトルロードIIでは『悪の化身(人型形態)』
他にも「竜族の王、王のなかの王」と呼ばれることもある。

見た目は竜の頭の形をした杖を持ち紫のローブを着た人間の魔法使いのような姿である。
しかし人型は仮の姿であり、正体は紫色の体色で翼の生えた大型のドラゴンである。

自分の玉座にまで乗り込んできた勇者に対し、世界の半分をかたに取引を迫ってくることで有名な大魔王。
DQ2には彼のひ孫が登場している。
ちなみに竜化すると言葉を話せないと誤解されることがあるが、竜化してもちゃんと言葉を話せる(キャラバンハート等)

ドラゴンクエスト1 
勇者の出発地であるラダトーム城から川を隔てた目と鼻の先の魔の島(かつてアレフガルドを支配していた大魔王ゾーマの居城があった場所)に居城を構える大胆さ。

かつて世界の平和を取り戻した勇者ロトから授かった「光の玉」をラダトーム城から奪い、魔物を復活させアレフガルドを恐怖のどん底に叩き落した。
更にラダトーム王国の姫を攫い、魔物たちを統率して世界征服を目指すという、きわめてシンプルな魔王である。

なお、竜王は誘拐したローラ姫をその内自身の妻としようと考えていたようだが、無理矢理我が物にするのではなく同意するまで沼地の洞窟に幽閉し心動くまで待っていたのだろうかと思われ意外と紳士なのかもしれない。

相対した際に「わしの味方になれば、世界の半分をお前にやろう」と懐柔してくるが、この提案に「はい」と選ぶと即ゲームオーバーになる。
リメイク版ではリムルダールの宿屋に強制移動(夢オチ展開へと変更された模様)

はじめは人間形態で挑んでくるが、それを倒すと巨大な竜の姿に変身し、最後の戦いを挑んでくる。
変身後のBGMは『竜王』

ファミコン版
「第1形態」
HP100。
魔法を主に使用し「ベギラマ、マホトーン」を唱える。
『ロトのよろい』を装備するとマホトーンに完全耐性ができるので必ずロトの鎧を手に入れておこう。

「第2形態」
HPは130、守備力が200とラスボスに相応し強さ。
攻撃手段は「打撃、激しい炎」とシンプルだが小細工を仕掛けてこないので攻撃にムダがない。


リメイク版
「第1形態」
HPが『240』に増えた。
新たにベホイミを唱え、ラリホーも習得しており眠らされるとかなりピンチになる。

「第2形態」
HPは350
守備力150
攻撃は「激しい炎」「火炎の息は12〜17」「火の息は9〜15」

第2形態はなんとローテーション行動になる。
「激しい炎→攻撃→火炎の息or火の息→攻撃or火の息」のパターンで行動する。
守備力が150にダウンしたがHPが高く長期戦は必至。
また「すばやさ」により、こちらと竜王のどちらが先制するかわからなくなったのでベホイミのタイミングがFC版よりかなり測りにくくなっており回復の判断ミス=死につながる。

見事倒すと「光の玉」を取り戻し世界に平和がおとずれる。

また『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』に登場する竜王は彼の若き日の姿であることが最終話で示唆されている。
CDシアターでの声優は「加藤 精三」
ロトの紋章のドラマCDでの声優は「山口 健」

ドラゴンクエスト2 
彼は1で勇者によって倒されたため、他のロトシリーズには登場していない。
しかし子孫は残していたようで『竜王のひ孫』が存在する。
地上部分が廃墟と化した竜王の城に住んでいる。
性格は穏やかで先代の仇敵であるロトの子孫に対しても友好的。

ドラゴンクエスト3  
ロトシリーズ最初の物語であるが名前などはまだ出てこない。
ゾーマが死に間際に『再び何者かが闇から現れようと』竜王のことを予言していた。

物語終盤に登場する竜の女王の子孫であると言われており『竜の女王』が勇者に光の玉を託した直後に絶命するが、このとき残した卵から生まれたのが竜王だとする説があるが詳細は不明。
ちなみに小説版ではこの設定を取っている。

ドラゴンクエスト9  
1からじつに23年振りの本編出演。
ドラクエ歴代の大魔王と戦える地図の一つ「竜王の地図」によって現れる宝の地図の洞窟で待ち構えている。
初めから最終形態で現れた、戦闘テーマは「竜王」

変身後早々に戦闘に突入したのでセリフはなく、本作オリジナルの「グァオオオオオオオ!!」と咆哮して戦闘に突入する。
バトル背景は1の最終決戦の場でもあった竜王の間である。

他の大魔王と同じく倒すごとに経験値を与えるか否かを選択し、経験値を与えるとレベルが1ずつ上がっていきパラメーターや新しい呪文や特技を習得していき、行動回数が最高3回にまで増える(レベル上限は99)

竜王のモンスター図鑑説明文(みやぶる使用後の項目)
『ほこり高き 竜族の王として
ドラゴンたちを ひきいる。
すべての竜族の頂点に立つ
いだいなる ドラゴン。』

ちなみにLV.99になると「HP.15066」「攻撃力1286」「防御力675」「素早さ304」と凄まじい強さになり、小細工を使わず真っ正面から基礎能力の高さで勝負してくるタイプである。

この高い能力値について開発者曰く「高レベルの大魔王たちは開発陣が倒せなくても構わないと思ったうえで強さの設定をしている」とのことである。

ちなみに、彼の名を冠した『竜王のツメ』という武器が登場しているが「竜神、竜神王、神竜」の爪に劣る(あれ、竜族の頂点のはずが何故…?)

 外的作品での竜王 
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ

モンスターズ1.2
モンスターズシリーズでは魔王系としと登場し、最も作るのが簡単な????系であ。
簡単に作れるため、能力や耐性は????系としては劣るが、MPの伸びは優秀。
「まおうのつかい×グレイトドラゴン(アンドレアルでも可)の配合で人型形態が生まれる。
人型形態と神龍を配合するとドラゴン形態が生まれる。
またどちらの形態も『ゾーマ』の配合素材になる。
またクリア後に行ける虫系オンリーの「やぼうのとびら」のボスとしても登場(竜王なのにドラゴン系オンリーの扉ではないことにはツッコンではいけないW)

またHPが少なくなってくるとドラゴラムを唱えてドラゴンの形態に変身する。
しかし第二形態になるのではなく、あくまでドラゴラムなので、凍てつく波動なんか撃ったりすると元に戻る。

モンスターズ2では『しん・りゅうおう』という究極形態が登場している。

キャラバンハート
ドラクエ2から数百年後の世界である本作ではまだ復活の途中であった。
「ギスヴァーグ」を撃破後、聖霊ルビスによって封じられていた竜王の城の扉が開くようになり原作と同じく最新部で戦える。

ドラゴン形態のみ登場。
戦闘BGMは「竜王」
この竜王はかつて勇者ロトの子孫によって滅ぼされた竜王であることが示唆されており、ロトに対して激しい恨みをもっており、怒りで暴走した状態で襲ってくる。
HPは10000しかなく、特技も激しい炎しか使ってこないので、ギスヴァーグを倒したパーティなら問題なく倒せる。
倒すと再び長き眠りにつき、竜王の心が手に入り、部下の『ドルバ』と三回話すと彼を仲間に出来る。

また竜のオーブのダンジョンの最新部でも戦える。
こちらはHPが18000にアップしていて、強力な部下を率いており、特技も闇の波動が追加されている。
15ターン以内で倒せば心が手に入る。

仲間にするには『デュラン』に「カオスドレイクの心×しんりゅうの心」で誕生。
種族は「エレメント系」
ランクはA。
エレメント系の転身の最終形の一つで、能力はそれほど高くはなく、MPに至ってはほとんど伸びないが、耐性は優秀かつ実用的。
マホトーンとマヌーサに完全耐性を持っており、ザキ、マヒ、メダパニ等にも高い耐性を備え、職業の心次第で完全耐性を持たせることもできる。

是非ともドルバを竜王に転身させてあげよう。
ちなみに竜王がパーティにいるとボス戦のBGMが常に『竜王』になる。
ちなみにギスヴァーグと同時にパーティにいると「死を賭して」よりも、竜王の方が優先される。

ジョーカーシリーズ
ジョーカーでは変身形態が登場し種族は「ドラゴン系」
配合で生み出すのは「はくりゅうおう×ゴールデンスライム、はくりゅうおう×キャプテン・クロウ」の4体配合とかなり大変であり、キャプテン・クロウは通信無しでは一体しか仲間にならなくガルマッゾを作ると仲間にできなくなってしまう。
能力は苦労させられたぶん、かなり高い。
ちなみに「ラプソーン(大)」と配合すると配合終着点の一体である『りゅうじんおう』を生み出せる。

ジョーカー2以降からは人間形態と変身形態の両方が登場し、人間形態は1枠モンスター。
変身形態は名前が「竜王」になり、2枠モンスターになる。

バトルロードシリーズ
「モンスターズバトルロード」
第3、4章で魔王の後に戦う大魔王として登場。
第7、8章でも一定の確率で現れ、チャレンジモードでも現れる。
これ以降、肩書きが「闇の覇者」となっている。

ちなみに姿は「永遠の巨竜」と同じ姿で登場。
「煉獄火炎、ベギラゴン」といった原作を再現した炎攻撃手段に加え「くいちぎる(物理)、おたけび、いてつくはどう、テンションアップ」もしてくる。

バトルロードII
今回はかなりイケメンになった人型から竜化して登場した。
レジェンドクエストではキャラバンハートの時のように「キースドラゴン、ダースドラゴン」を率いて現れる。

また30回倒すと赤い目をした『真竜王』が登場しHPが上昇し特技も「冷たく輝く息、ひきちぎる(二回攻撃のくいちぎるの強化版)」となっている。

変身前、変身後ともにとどめの一撃は、竜王人間体がドラゴンの姿に変身してパワーを溜めて闇の力を解き放つ『闇の波動』

   余談      
ドラクエ9に登場する「永遠の巨竜」とドラゴン形態の竜王の姿が酷似しており、どれくらいそっくりかと言うとバトルロード等でこいつの姿をしたものが竜王として出てくることがあるくらい。
特におたけびを使用する際のポーズは、竜王そのものとしか言い様がないくらい似ている。

また、キャラバンハートで「竜王は不滅の魂を持ち、転生を繰り返す」という設定が明かされたことと、戦歴の永遠の巨竜の紹介に「輪廻の如く姿を変える」という記述もあるため、しばしば『竜王=永遠の巨竜』ではないか?
との議論の的になる。
最終更新:2013年02月07日 23:38
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