『シドー』
ドラゴンクエスト2のラスボス。
タイトルにある通りに「悪霊の神々」の一柱であり、世界を破滅へと導く破壊神。
己を信じる者の命を一番の好物としており、食らえば食らうほど強さを増す。

二つ名は「破壊神」
戦闘BGMは「死を賭して」
体色はファミコンが「緑」
リメイク版からは「青」に変更されている。

DQの画集によれば、彼の姿は竜(ドラゴン)であるようだ。この事からドラゴンクエスト2と呼ばれているのではないかとも言われている。
シドーはラスボスだけど魔王ではないとの意見がよく見られるが、公式(スクエニ)の見解ではシドーは「大魔王」に分類されてます。
「ドラクエ9、バトルロード」にて『大魔王』との位置付けがされていた。
ちなみにハーゴンも「魔王」に分類されている。

ドラゴンクエスト2 
ハーゴン率いる邪教団が崇拝する破壊神。
3人のロトの子孫によって倒されたハーゴンは自らを生け贄として破壊神召喚の儀式を敢行した。
そして、ハーゴンの神殿を炎に包みながら降臨した破壊神はロトの子孫たちの前に立ちはだかる。

シドーの強さ
「ファミコン版」
HP「250」
MP「無限」
攻撃力「255」
防御力「255」
素早さ「110」
攻撃パターンは「激しい炎、2回攻撃、スクルト、ルカナン、ベホマ」


ちなみに、「HPを256以上にできない」という制約は、ハードがファミコンから抜け出るまでスタッフを悩ませされシドーにはベホマで全回復という措置がとられた。
しかしシドーはAI設定が低く運が良ければベホマを使われる前に倒すことも可能。

次作である3のラスボス、ゾーマはHPを4回数えることで1023という数値にし、更に『自動回復』により高い耐久力を実現させた。
ドラクエ4ではデスピサロは数回変身させることによって別モンスター化させるという措置がとられている。


「リメイク版」
HP「1750」
MP「255」
攻撃力「235」
防御力「240」
素早さ「110」
攻撃パターンは「激しい炎、2回攻撃、スクルト、ルカナン」

体色が緑から青に変更された。
リメイク版ではベホマは使わなくなった代わりににHPが1750と大幅に増大された。
FC版ではベホマさえ使わなければアッサリ倒せることもあったが、リメイク版では激しい炎の威力が更にアップし、90〜110のダメージを与えてくる。
防具はリメイク前より全体的に強化されたものの、耐性面はほとんど強化されなかったため、サマル王子かムーン王女のどちらかは相変わらず炎耐性がなく、かなり厳しく確実に強くなっているという説もある。

今作のサマル王子は扱える武器が増え「ベギラマ、スクルト、ザオリク」の性能強化により十分な戦力となったので回復を怠らないこと。
今回もルカナンを唱えないと硬い防御を突破できなくルカナンも強化されており、ルカナン耐性がなくなり100%効くようになっているので2回唱えれば守備力を0にできる。
また攻撃呪文の耐性がなくなったため、イオナズンやベギラマも100%効果がある。

ラスボスだから状態異常は効かないと思われるが実はマヌーサが相変わらず低確率で効く。
このため、SFC版では『マヌーサザラキ』であっさり倒してしまうことも可能。
捕捉として2でのマヌーサは「攻撃が100%命中」するというプログラムミスによりザラキが確実に効くという裏技である。
ちなみに同作のザラキは「確実に254のダメージ」を与えるという効果でありハーゴン以外の敵には効果的である。


これ以降「最初からラスボスっぽく現れたりされるヤツはラスボスの部下」というパターンが確立され、ドラクエ作品でこのパターンが踏襲されている。
3のバラモスとゾーマ。
8のドルマゲスとラプソーン。
9の暗黒皇帝ガナサイダイとエルギオス。
といったのが代表的。

戦闘になる瞬間まで完全にその存在を伏せられているが、FC版ではパッケージにシドーが大きく描かれている。
ちなみにラスボスの存在を主張した作品は「デスタムーア」まで出てこない。

ドラゴンクエスト9  
ドラクエ歴代の大魔王と戦える地図の一つ「シドーの地図」によって現れる宝の地図の洞窟で待ち構えている。
戦闘テーマは「死を賭して」

変身後早々に戦闘に突入したのでセリフはなく、本作オリジナルの「グギャアアアアァァァァッッ!!!」と雄叫びをあげながら戦闘に突入する。
バトル背景は2の最終決戦場であるハーゴンの神殿である。
ちなみに体色はFC版と同じく緑色。

他の大魔王と同じく倒すごとに経験値を与えるか否かを選択し、経験値を与えるとレベルが1ずつ上がっていきパラメーターや新しい呪文や特技を習得していき、行動回数が最高3回にまで増える(レベル上限は99)

竜王のモンスター図鑑説明文(みやぶる使用後の項目)
『おのれを 信じる者の命を
いちばんの 好物とし
食らえば 食らうほどに
強くなる いけにえの邪神。』

ちなみにLV.99になると「HP.15066」「攻撃力1306」「防御力720」「素早さ416」と凄まじい強さになり、閃光系で幻惑じょうたいにしてきたり、FC原作でも使っていたベホマも使うが、最大回復量は999なのでそれほど警戒する必要はないが、他の大魔王たちと同じく凄まじく強い。

この高い能力値について開発者曰く「高レベルの大魔王たちは開発陣が倒せなくても構わないと思ったうえで強さの設定をしている」とのことである。


外的作品でのシドー 
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ

モンスターズ1.2
モンスターズシリーズでは魔王系としと登場し、作るのにやや手間がかかる????系。
産み出すのに苦労させれるが、能力や耐性は優秀。
「ジャミラス×ローズバトラー」の配合で生まれる。
りゅうおう(変身形態でも可)を血統にして配合すると『ゾーマ』を生み出せる。

またクリア後に行ける植物系オンリーの「はかいのとびら」のボスとして最初に現れるハーゴンを倒して再び最下層に行くとシドーが現れる。

モンスターズ2では「タイタニス」との配合で誕生する『ジェノシドー』という究極形態が登場している。
ちなみにジェノシドーは????系でも会心の一撃の発動率がトップクラスで能力、耐性もとても高い。

余談だが、これまでシドーは言葉を発することはなかったがテリー編でのみセリフがある↓
戦闘前に「ワガ 名ハ シドー。
スベテヲ ハカイスル モノ……。
ワガ ノゾミハ タダ 1ツ…
スベテノ ハカイ!!」

ちなみに倒すと「……。」と無言のまま消える。


ジョーカーシリーズ
ジョーカーでは「あくま系」として登場。
スキルは「HPかいふく」
配合で生み出すのは「まおうのつかい×うごくせきぞう(バッファロン)」の配合で仲間にできる。

配合用途は「しにがみきぞくorワイトキングorデュラハーン」のいずれかと配合すると『ゾーマ』を生み出せる。

他にも「ギガントドラゴンorオセアーノン」のどちらかと配合すると『ミルドラース』を生み出せる。

ジョーカー2以降からは枠システムにより2枠モンスターになった。
ちなみにハーゴンとパーティーを組ませることもできる。


  少年ヤンガス   
配合限定で仲間になり『ベリアル×アトラス+シドーの魔石』により誕生する。
シドー魔石の入手は困難ではないが、配合に必要な2匹は全モンスター中でも屈指の配合難度を誇り、ベリアル配合にはアトラスが必要という凄く苦労させれる。
能力値はそこまで高くは無いが、貴重なしんそく持ちでにより成長が早い。

バトルロードシリーズ
「モンスターズバトルロード」
第5、6章で魔王の後に戦う大魔王として登場。
第7、8章でも一定の確率で現れ、チャレンジモードでも現れ肩書きは「破壊神」

特技は「じゃしんのごうけん、はかいのうたげ、じごくのごうか、はかいしんのさけび、ジゴスパーク、いてつくはどう」をしてくる。

バトルロードII
第4章のシドー再臨でも登場する。
また30回倒すと赤い目をした『真シドー』が登場しHPが上昇し特技も「ドルモーア、邪神の怒り、猛毒の瘴気」などがある。

とどめの一撃は、ハーゴンがシドーを復活させ神殿を壊しながら現れた破壊神シドーが、巨大な雷で敵を破壊し尽くす『ジゴデイン』


   余談      
漫画「ドラゴンクエストモンスターズ+」では『ドラクエII』の世界のその後が登場していたが、そこではローレシアの王子、アレンが「破壊神を破壊した男」として民衆から忌み嫌われていた。
これはバズズの残留思念が民衆に「ロトの末裔の中で唯一魔法力を持たず、魔法の助けなしにシドーを倒したローレシアの王子は、破壊神をも超える化け物なのではないか」と吹き込んで負の感情を煽り立てたためである。

他にはアニメ「ドラゴンクエスト〜勇者アベル伝説〜」では、ハーゴンの真の姿がシドーと酷似した魔物として描かれていた。
ちなみにハーゴンはナンバリング作品や外伝作品では当然だがハーゴンとシドーはそれぞれ別の存在である。
最終更新:2013年02月08日 09:19