『東方花映塚〜Phantasmagoria of Flower view.』

タイトルの読みは「とうほうかえいづか」
副題の読みは「ファンタズマゴリア・オブ・フラワー・ビュー」

   作品概要    
東方project第9弾となる作品で、2005年8月14日のコミックマーケット68にて頒布された。
前3作(紅魔郷、妖々夢、永夜抄)とは異なり、PC98版である東方Project第3弾『東方夢時空』の流れを汲んだアーケードゲーム『ティンクルスタースプライツ』のシステムを用いた対戦型弾幕シューティングゲームである。
基本的に難易度は高く上級者向きの作品。
ストーリーモードの他、任意の登場人物を選択して対戦するマッチモード、条件を満たすことで選択可能になるExtraモードが用意されている。
尚、マッチモードは2人対戦やCPU同士の対戦も可能であり、最新バージョン(ver.1.50a)ではネット対戦も可能である。

この作品で「射命丸 文」が初登場。
旧作より幽香も復活している。
自機は前作の人間側の4人に加え、前3作の登場人物が7人、新規が5人の計16人が選択可能。尚、前作の妖怪側の4人は今回は自機から外れている。
またこの作品でチルノが『(9)』と呼ばれることとなった。


   あらすじ    
冬が終わり春が訪れ幻想郷に花が咲き始めるが、しかし本来春に咲くはずのない花までが一斉に咲き始め、その異常な美しさの自然は、幻想郷に住む者全てを驚かせ妖精は浮かれ人間は慌て、さらに幽霊が大量出現した。

彼女たちはいち早くその異変に気が付き、博麗霊夢ら少女たちは、ある者は異変解決のため、ある者はただ単に異変に乗じて騒ぐために、それぞれが動き出した。

少女たちがたどり着いた先にいた閻魔の四季映姫は、次のように説明する。
60年に1度の間隔で外の世界で発生する幽霊の増加で、三途の川の案内人である死神の仕事の許容量を超える数の幽霊が幻想郷に出現したため、溢れかえった幽霊が花に憑依し、花が咲き乱れる現象が発生した。
また妖精は自然そのものであるため、不自然な花に大騒ぎしていた。
この異変は幻想郷の住人が人為的に発生させたものではないため、放置しておいても死神が順当に幽霊を彼岸へと運んでいき、次第に季節に関係なく咲いている花が減って、いずれは解決する。
この後、少女たちは映姫からそれぞれの理由で説教をされるのだが、それとは関係なく、映姫の言ったとおり花と幽霊は徐々に減っていった。

リリーホワイト乱入
長期戦になったり試合に変化が無くなると警告音とメッセージが発生し、両フィールドに春を伝える妖精「リリーホワイト」が出現する。
リリーホワイトは、大量の大型弾と白弾をばら撒いて去っていくが、ショットで撃墜する事も可能である。
撃墜に成功すれば大量のEX攻撃を相手に送ることができる上、アイテムを落とす。

また、映姫ステージではすべての妖精(ザコ敵)が黒い服を着て現れる仕様となっており、リリーも黒い衣装を纏った「リリーブラック」となって現れる。
この服装のリリーホワイトは「リリーブラック」という通称で呼ばれるが原作では同じキャラクターである。

公式設定では、四季映姫とのバトルであるため、妖精たちがノリで裁判官のコスプレ格好をしているということが判明した。
2010年8月21日『枯れラジ』の神主(ZUN氏)の発言より。

 登場キャラクター 
博麗 霊夢
霧雨 魔理沙
十六夜 咲夜
魂魄 妖夢
チルノ
ミスティア・ローレライ
因幡 てゐ
鈴仙・優曇華院・イナバ

「隠しキャラ↓」
リリカ・プリズムリバー
メルラン・プリズムリバー
ルナサ・プリズムリバー


新キャラクター
風見 幽香(旧作からの復帰キャラ)
メディスン・メランコリー
射命丸 文
小野塚 小町
四季映姫・ヤマザナドゥ

自機ではないが、一部ステージやエンディングなどに登場するキャラ
リリーホワイト
レミリア・スカーレット
パチュリー・ノーレッジ
西行寺 幽々子
八意 永琳
最終更新:2013年02月10日 21:02