『東方風神録〜Mountain of Faith.』
タイトルの読みは「とうほうふうじんろく」
副題の読みは「マウンテン・オブ・フェイス」

本作より東風谷早苗ら守矢神社のメンバーが登場し、それぞれの騒動の発端を作っていることから、風神録から星蓮船までを守矢三部作と呼ぶ場合もある。

   作品概要   
東方project第10弾となる作品で、2007年8月17日のコミックマーケット72にて完成版が頒布された。
本作は「原点に戻る」というコンセプトのもと開発されており、そのためタイトルは東方Project第2弾『東方封魔録〜the Story of Eastern Wonderland.』以下封魔録を模しているが、ストーリーや設定などの関連性は無い。

全体的にシンプルなシステムとなっているのが特徴でり、自機も「博麗 霊夢」「霧雨 魔理沙」の2名のみという形にリセットされ「永夜抄」で廃止された装備選択が本作で復活し、2名の自機と3種類の武装の計6種類の組み合わせを選択する事となる。

ちなみに「EASy.NORMAl.HARd.LUNATiC」の4種類の難易度や全6ステージから構成されている点などはこれまでと同様である。
風神録からはEasyクリアではExtraステージが解放されず、Extraステージ解禁には難易度Normal以上をノーコンティニュークリアする必要がある。

諏訪地方の神話・伝承がテーマの下地となっており、建御名方神や八坂刀売神(ともに諏訪大社の祭神)に由来する登場人物がある。
これは神主(ZUN氏)が長野県生まれであることに由来しており、今作のために長期にわたって取材を行ったらしい。
そのためStage.6の背景には諏訪大社の画像がそのまま流用されていたり、パッケージには御柱の実物が映っていたり、実在の神社関係者をモチーフにしたキャラが登場したりといわゆるローカルネタがふんだんに含まれている。

   あらすじ    
博麗神社。
幻想郷の東の境界にある寂れた神社である。
里居を忘れた妖怪がここを寝床にしているかの様に、いつも人間以外の生き物で賑やかであった。
妖怪の多い神社に人間の参拝客など居る筈もなく、博麗神社は信仰心不足に悩んでいた。

そんな秋のある日、見慣れない一人の人間が神社を訪れ、妖怪の山の上に棲む神様への神社の譲渡を迫られるという事態が発生した。
後日、神社の巫女である博麗霊夢は魔法使いの霧雨魔理沙と相談し、山の上に棲む神様に会いに行くことを決断する。

山に登った霊夢たちは、譲渡を迫った人間で巫女の東風谷早苗と再会し、山の神は八坂神奈子という名前で、外の世界から神社ごと引っ越してきたことを知る。
神奈子は、幻想郷唯一の神社であった博麗神社を押さえれば、幻想郷の人間の信仰も押さえられると考えたのだった。
その後、神奈子は博麗神社の譲渡要求を取り下げる代わりに、博麗神社に守矢神社(八坂神奈子の神社)の分社を建てることで霊夢との決着がつく。

神奈子は山の妖怪たちからも怪しまれていたが、山の妖怪の有力者である天魔(天狗の長)との会談を経て和解。
幻想郷の神の一柱として受け入れられ、妖怪からの信仰も得るようになった。


 登場キャラクター 
「主人公(自機)」
博麗 霊夢
霧雨 魔理沙

「ボスキャラクター」
・「秋 静葉」
1面中ボス。

「秋 静葉&秋 穣子(秋姉妹)」
1面ボス。


・「鍵山 雛」
2面ボス。

・「河城 にとり」
3面ボス。

・「犬走 椛」
4面中ボス。

・「射命丸 文」
4面ボス。

・「東風谷 早苗」
5面中ボス及びボス。

・「八坂 神奈子」
6面ボス(ラスボス)

・「洩矢 諏訪子」
Extraステージのボス
最終更新:2013年03月31日 15:20