無題:part1 > 537(サシャ×クリスタ)

part1>>537


「えっ!?」
クリスタは耳を疑った。
「あの、それ……本気で……?」

「ええ、本気ですよ」
サシャがこともなげに答えた。

「あ……、あの……。でも、それって……」
クリスタはなおも戸惑いを隠せない。
「それって……」

後の言葉が続かなくなったクリスタを見て、サシャが不思議そうに問いかけた。
「えっと、私、今夜クリスタさんと相部屋になるから、エッチしたいって言ってるだけなんですけど
どうかしましたか?」

サシャはあくまで平然とそんなことを言ってのけている。それに反して、クリスタは気が動転しまくっている。
「あっ、うん。そうだよね、あはは……」
なんとか苦笑いでごまかしてみるものの、どう答えていいのか分からない。

そう、クリスタは優しすぎた。そのせいで、相手の価値観を否定したり、非難したりすることが出来ないのである。
クリスタは同性同士が性的な接触を持つことが、一般的ではないことは知っていた。常識的に考えて良くないことで
あるし、社会的に見てそういうことをする人は変態であるということも知っていた。しかし、いざ誘われてみると、
クリスタの性格では断り方が分からない。断ったら相手が傷つくのではないかと、相手のことを第一に考えてしまうのだ。
しかも相手は、親友のサシャである。サシャのことをすごく良い子だと分かっているから、なおさら傷付けたくない。
断りにくいのだ。

「クリスタさん、お願いします。私、クリスタさんとすっごくしたいんです」
誘い方もサシャらしく、極めて直接的だ。
「で……、でも……」

「お願いします! 私、あの時クリスタさんにパンとお水をもらってから、クリスタさんのことがすごく好きになってしまって」
サシャはクリスタに対して両手を合わせて頼み込んでいる。クリスタはこういう態度に弱い。
「それに……、異性との接触をなかなか持てない軍隊では、こういうことって普通のことですよ」
野生の勘が働いたのか、クリスタの考えを見抜いたかのように、作戦を「懇願」から「説得」に変えるサシャ。

「えっ? そうなの?」
クリスタはお人好しなだけでなく、騙されやすい。しかも、考えがすぐ態度に出るので、分かりやすい。頭が悪そうに見えて意外と
老獪なサシャは、クリスタが興味を惹かれたその一瞬を見逃さなかった。
「そうなんですよ。皆さん人に言わないだけで、結構やってるんですよ」
「で、でも……、やっぱり……」
「やっぱり……?」

やっぱり……、と言って、その続きが出てこない。「やっぱり……、よくないよ」と言いたいのだが、それを言うと親友を傷付けて
しまうのではないかと、気を回してしまうのだ。

そういうクリスタの態度を見て、「いける」と判断したのか、サシャは最後の一押しにかかる。
「そんなに心配しなくても大丈夫です。私がちゃんとリードしてあげますから」
「えっ……!」
「それじゃ、今夜は二人で楽しく過ごしましょうね。じゃあ、私はこれから訓練がありますから、また後でね」
「う、うん……」
半ば強制的にうんと言わせて、その場を去ってしまったサシャ。

「ど……どうしよう」
残されたクリスタは今更うろたえるが、もう遅い。一度出してしまった承諾を取り消せるほど、クリスタは強くない。いや、善人すぎるのだ。
それに……

「で、でも、サシャちゃんって背が高くってスタイルよくて、美人だし、カッコイイし、女の子から見ても憧れちゃうタイプだよね」
「それに、一般の社会ならまだしも、軍隊だったらそういうことだってアリかもしれないし……。だって男の人と付き合う機会なんて無いし……」
「それにそれに、気持ちいいことはみんな好きだよね。確かにちょっと変態かもだけど、一度ぐらい経験してみないとわからないし」
「経験してみたいし……。相手が親友のサシャちゃんだったら安心できるし……、ってきゃっ、私ったら何考えてるの」

クリスタは承諾を出してから、それを正当化する言い訳を考えるタイプであった。

ホー ホー 

ふくろうの鳴き声。もうすっかり夜になってしまった。クリスタは今日一日、ドキドキしっぱなしで何も考えられなかった。
まさか初めての相手がサシャちゃんになるだなんて、考えもしなかった。でも、初めて見た時から、サシャちゃんは結構タイプだったような
気もする。だから、あの時パンとお水を持って行ってあげたのかも。

サシャちゃんはシャワー室に行っている。自分はすでにシャワーを浴びたので、今のうちに、ちょっと化粧直しをして、下着も自分が持っている
中で一番おしゃれなものに履き替えて、そして服はとっておきのドレスに着替える。なんだか、男の人とする時よりも気を遣うかもしれない。

う~ん、変態チック……

心の中ではそう思いながらも、なぜか期待で胸はますます高鳴ってくる。サシャちゃんのカラダ……。やっぱり筋肉質で引き締まった体なのかなぁ……。
そんな想像をしていると、部屋のドアがガチャっと開いた。

「あっ、クリスタさん、着替えたんですね」
「う、うん」
なぜかサシャの反応を気にしてドキドキしてしまう。
「キャー、すごく可愛いドレス」
「そ……そうかな?」
クリスタはなぜかほっとした。

サシャはクリスタとは違って、至ってリラックスした雰囲気で、着ている服も普通の地味なパジャマだった。だが、それがクリスタをかえって安心させた。
「ね、ねぇ……、サシャちゃん……」
「ん?」
「あの……、実は私……初めてで……」
サシャはにっこりと微笑んだ。そして、
「分かってますよ。言ったじゃないですか。しっかりとリードしてあげますからって。うふふふふ……」
サシャは怪しく笑った。
「うふふふふ……、それじゃあ始めますよ。うふふふふ……」
「ど……どうしたの、サシャちゃん、怖いよ」
「うふふふふ……、なんでもないですよ」

サシャに促されるように、二人はベッドに横になった。ベッドは軍用のシングルベッドだが、クリスタの体が小さいため、そんなに狭くは感じない。
「シングルベッドで十分ですね。小さくて可愛いですよ、クリスタさん」
そう言ってサシャは、クリスタの肩や髪の毛を撫で始めた。
「そ、そうかな?」
クリスタはサシャに身体を触られて、いけないことだと思いつつも、ドキドキは増していくばかりであった。
(もしかして、私ってちょっとレズの気があったのかな……)
そんなことさえ考えてしまう始末である。

「すごく可愛いですよ。クリスタ」
突然呼び方が呼び捨てになった。だが、それは特に気にならない。それよりも、
「可愛い可愛い。よしよし」
こんなふうに頭を撫でられることが、すごく気持ちよかった。
クリスタは両親に大切に育てられた。いや、むしろ甘やかされて育ったと言っていい。しかし、軍隊に入ってからは、ずっと殺伐とした世界にいて
甘えは許されなかった。兵学校を含めて軍隊での生活は、クリスタにとっては厳しすぎた。癒しも何も無かった。でも、今はサシャに、女であるこ
とを除けば恋人のようなサシャに、いくらでも甘えることが出来る。
「サシャ……、好き……」
クリスタはもう、あまりの気持ちよさにうっとりしてしまっている。
「ふふふ……、私もですよ。クリスタ……」
そんなクリスタの様子を見て、ほくそ笑むサシャ。そう、サシャは実はこの世界では名うての、ヴァージンハンターだったのだ。

サシャはクリスタが身体を撫でられるのに弱いと見て、愛撫の範囲を、頭から肩、肩から腰、腰から背中、背中から太腿へと徐々に広げていく。
「あっ……、んっ……」
触られたことの無い所を触られるたびに、思わず声を漏らすクリスタ。
そんなクリスタがあまりに可愛いので、クリスタの悩ましい表情を見ながら、「むふふ……」と喜ぶサシャ。

「さあ、クリスタ……、服を脱ぎましょうね」
サシャは母親が幼児に促すようにそう言うが、明らかにそういう意味で言っているわけではない。これは、肉食動物が獲物を狙っている時の
咆哮のような、そういう一種残酷な言葉である。クリスタの小柄で華奢な身体は、明らかに目の前の、野獣のような少女に狙われていた。
しかし、クリスタは逆らわない。この純粋で無警戒な少女は、少し頭を優しく撫でられただけで、子猫のように従順になってしまうのだ。

サシャは丁寧にクリスタの服を脱がしていく。白く、細長い指で、器用にホックを外していく。その妖しい指の動きを見て、その手の持ち主に、
服を脱がされていることに、クリスタは少しの違和感を感じないでもなかった。しかし、もう後戻りは出来ない。それに、後戻りしたくない。
クリスタももう、同性だとかそんなことはどうでもよくなっていた。ただ、他者と、それも自分の好きな人と、肌を密着させていたい、甘えたい、
癒されたい。それだけが今のクリスタの望みだった。
目の前にいるサシャは、以前私が助けた人。だから、これはきっと神様から私へのご褒美なんだ。そんなことすら考えてしまうのだ。

「クリスタ?」
突然、サシャに呼びかけられて、我に返る。
「どうしたの? 何か考えてたんですか?」
「う、ううん……、なんでもないの……」
慌てて否定すると、いつの間にか服は脱がされていた。途端に、サシャに半裸の姿を見られていることに気付いて、恥ずかしくなってきた。
「あっ……」
頬を赤らめながら、両腕で小さな胸を隠す。そうした後で、同性に見られて恥ずかしがっている自分を少し変に思う。
「あはは、私、胸小さいよね。サシャはいいなぁ、背が高くて、スレンダーで、胸も大きくて……」
「そんなことないですよ、クリスタ。すごく可愛いですよ……」
そう言って、サシャはクリスタの発育途上の乳首に優しくキスをした。
「んっ……」
クリスタの胸に電流が走ったような感覚が広がる。その反応を見て、喜ぶサシャ。
「ふふ、敏感ですね。クリスタ。」
「……うん」
クリスタは、恥ずかしそうにうつむきながら答えた。
「吸っていいですか?」
「えっ?」
「乳首……、吸っていいですか?」
唐突に言われて少し戸惑ったが、嫌とは言えない。
「う……うん、いいよ」
「それでは、失礼して……」

ちゅっ……

「あん!」
クリスタは、生まれて初めての感覚に、全身を強張らせて艶めかしい声を出した。
サシャは構わずクリスタの乳首を吸い続ける。
「くっ……、んくっ……」
乳首を吸われるごとに、ゾクゾクっとする感覚が、乳頭の尖端から全身に広がる。クリスタの身体は緊張でますます強張ってくる。
それに気付いたサシャは、クリスタをリラックスさせるために、肩から背中にかけて、優しく愛撫をする。
「あっ……、ああっ」
クリスタの身体が、背中をさすられるごとに大きくのけ反る。
それでもサシャは乳首を吸うのをやめない。
「サシャ……、サシャぁっ……」
クリスタは無意識にサシャのふくよかな胸を触っていた。サシャは自分のパジャマの前ボタンを全部外すと、細身のわりに豊満な胸を
さらけ出し、クリスタの手をとって、直に触らせた。
「ああっ……、サシャ……、おっきい」

サシャはクリスタが程よくほぐれてきたことを確認すると、乳首を吸うのをやめて、今度はクリスタを強く抱きしめて口にキスをした。
「んっ……、んんっ……」
突然ファーストキスを奪われて、驚くクリスタ。まさか、ファーストキスの相手がサシャだなんて。そんなことを一瞬考えたが、その考えは
すぐに吹き飛んだ。
「んん……」
何も考えられなくなる、とろけるようなキス。
サシャのキスはすごく上手だ。ずっとこうしていたくなるような甘い感覚。もう女の子でも良くなってくる。いや、女の子の方が良くなってくる
とでも言うべきか。


「ぷはぁっ」
サシャが唇を話した時、クリスタは息をするのも忘れていた。呼吸を取り戻し、あの最高の瞬間が終わってしまったことに寂しさを感じた。
「サシャ……、好き……」
クリスタはもう、サシャに甘えるだけの子猫ちゃんである。
「うふふ、よしよし」
サシャもそんなクリスタを両手で包み込み、頭をよしよしと撫でてやる。甘えたがりのクリスタはそれだけでもう何でも許してしまえる気分になる。

「クリスタ……、パンツも脱いじゃいましょう」
サシャがクリスタに言う。
「う……うん……。わかった……」
クリスタはそう答えると、自分からパンツを脱ぎだした。
クリスタの目はもうトロンとしている。夢見心地である。サシャに洗脳されているというよりも、快楽の虜になっている感じだ。
「これでいい?」
パンツを脱いで素っ裸になったクリスタが、サシャに問いかける。
「うん、いいよ」
サシャは一糸纏わぬクリスタの身体を、舐めるように見回した。
「うふふ……、お姉さま」
そうしていると、クリスタは全裸でサシャに抱きついてきた。まだ甘え足りないようだ。
サシャはその気持を読み取って、よしよしとクリスタの頭を撫でてやる。
「好き好き、お姉さま……」
そう言ってクリスタは、全身を擦り付けてくる。その姿と仕草が、とても愛らしい。

「ねえ、クリスタ?」
「えっ、何?」
「私、クリスタのあそこが見たいな」
「えっ……」
クリスタは一瞬戸惑ったが、すぐに顔を紅くして、
「あ……あそこって、あそこだよね? やっぱり……」
少し照れくさそうに、もじもじとした。
「う……うん、いいよ。見せてあげる」
サシャは心の中でガッツポーズをした。

それにしても、この娘は淫乱の素質があるとは思ったが、まさかこれほどとは……。
「足を開けばいいんだよね……」
「うん」
「はい……」
クリスタはベッドの上で両脚をM字に開き、局部をサシャによく見えるようにした。
「綺麗……」
サシャはそう言って、クリスタのあそこを褒めた。
「や、やだ……、恥ずかしいよ」
両手で顔を覆って、照れるクリスタ。
予想通り、クリスタのあそこは既に愛液でびしょびしょであった。
「サシャ……、恥ずかしいよ……。もういい?」
クリスタが許しを請うように、そう問いかける。
「だめ」
その請願は、あっさりとサシャに拒否される。
サシャはびしょびしょになったクリスタの恥ずかしいあそこを、ひとしきり観察すると、顔を近づけ、クリスタのクリトリスに
優しく口付けをした。

「きゃっ……! サシャちゃん……、いくらなんでもそれは……!」
それにはクリスタもたまらず悲鳴を上げる。
しかしサシャは少しも気にしない。捕らえた獲物は、しとめるまで離さない。それが一流の狩人だ。いや、そういうことでは
ないのだが、せっかく手に入れたクリスタのクリトリスを、そんなに簡単に手放すわけがない。このことは誰もが同意してくれる
ところだろう。
「いやっ! やだっ……! やめて、サシャちゃんっ!」
サシャがクリスタのクリトリスを舌先で転がす毎に、クリスタが悲鳴を上げる。さすがに初心者にはこれはきつかったようだ。
しかし、サシャもそんなことを気にすることも出来ないぐらい熱くなってしまっている。狂ったようにクリスタの秘所にむしゃぶり
付くサシャ。サシャが自分で正気を失ったのか、それともクリスタのフェロモンがサシャに正気を失わせたのか。
「いやああ、やだよお、こんなの!」
クリスタは初めてなのに、あまりに乱暴にされて、ついには号泣してしまった。
しかし、それでもサシャは止まらない。ぴちゃぴちゃと激しい音を立てて、クリスタの花弁と突起を舐めまわす。
「いやああああっ!」
そしてクリスタは大粒の涙とともに、エクスタシーを迎えた。びくびくっと身体が痙攣し、心臓の鼓動が早くなって、収まっていく。
クリスタはベッドの上に、力なく横たわった。

「あっ、クリスタ……、ごめんなさい」
ふと正気に返ったサシャが、クリスタに謝った。
「私、なぜだかすっごく興奮して……、何も考えられなくなって……」
うろたえるサシャ。そんなサシャを見て、
「ううん、いいの。私も気持ちよかったから……」
そう言って励ますクリスタ。
「でも……」
「サシャ……、一緒に寝よ……」
サシャの手を取って促した。
「……うん」

二人はパジャマに着替えて、一緒にベッドに横になった。電気を消したら、クリスタがサシャに擦り寄ってきた。
そして、サシャの腕の中に包まれて静かにささやく。
「またしようね、お姉さま……」

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最終更新:2012年08月17日 17:18
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