ハンジ×ユミル

part2>>408


前ハンユミの話出したやつです
ヌルーいというかまだ事に及んでないです。



「体液採取…ですか」
「そ。まずは手首を出してね」

ハンジに促され、長袖を捲くって手首を差 し出す。 実験されるのは百も承知であった。血液程 度なら優しいものだ、とユミルは思った。

「少し痛いかも…」
「…ぃ…」

予想に反して血液採取は注射器でなくナイ フで行われた。 手首をつうっと血液が伝って気持ち悪い し、そっと深く差し込まれるナイフが冷た くて、小さく声が漏れてしまった。

「もういいよ。傷は塞げるかな」 「…はい」

ぷしゅう、傷から蒸気が上がる。日光を受 けると楽なのだがここは生憎地下室だ。


「じゃあ次」
「へっ?」
「口開けて…あーん」

あぁ、唾液か。納得して大人しく口を開 く。 ぐりっと綿棒を口内にこすり付けられて変 な気分になる。

「綺麗な歯並びだね」
「おーぇうあ」
「キミほんと可愛いねぇ…口は閉じていい よ」
「…可愛いとかはヒストリアやサシャに似 合うんじゃないですか」

私に言わせたらキミのほうが魅力的だよ! と言われ、ユミルは唸って首を傾げた。 そうだ、この人巨人フェチだったっけ…。 などと考えていると、唐突に鼻の奥に長い 綿棒が突き刺さり、ぐりぐりと動かされ る。 すぐに抜かれたが、無論咳と涙とくしゃみ が止まらない。


「ぐぇ…げっはッ…」
「あははは!悪い悪い、インフルエンザの 検査はやったこと無いかい?」

鼻水かよ… 何か言ってからにしろよ、とユミルは心で 悪態をついた。

「鼻血出てないね?じゃあここからが本番 だよ…フフフ…」
「えっ…ゲホッ、まだ何か…ありやがるんで すか」
「正直だねキミ」

巨人を前にしたときのように嫌な感じの笑 みを浮かべて、ハンジがイスから腰を上げ た。 思わず悪態まじりの敬語になってしまった がそれをとがめる様子も無い。

「服脱ぎなさい」
「はぁ?」
「じゃあ脱がせるよ?いいんだね!?」
「わ、うぁぁぁっ!?」


忘れてたけど塔の戦い後です


嘘だろどこからそんな力が出るんだ!?と 小一時間問い詰めたいレベルの腕力で拘束 されて、服のボタンが片手でひょいひょい 外されていく。
さっきまでのテンションは余程抑えていた のだろう。 ハンジはゴーグルを額に上げて異様に楽し そうだ。ユミルはこれから自分がどうなる のか、考えたくなかった。

「ウフフフ…」
「ぎゃッ」

にっこにこ顔で、ハンジはユミルを抱き上 げる。何故自分が半裸でお姫様抱っこされ ているのかも、ユミルは考えたくなかっ た。


「軽いね…ご飯食べてる?もしかして巨人 が軽いのと関係あるの!?」 「い…いや…昏睡中は飯食えなかったん で…!」

ベッドに思いのほか優しく下ろされ、素早 い動作で下着まで取り払われる。

「ぎゃあああ!?何ですか一体何を…!?」
「言ったでしょう、体液採取だよ…」 「あぁ、汗か…」
「は?メインは違うよ?見たこと無いの? エロ本とかは」 「…えっ、ちょ、えー、…え?」

あまりの発言に、目を白黒させるユミル。 対照的に、ハンジはユミルの胸にそっと触 れた。

「、流石にそれは…ッ…な」
「あらー、おっぱい小さいね」


104期女性内で一番小さいのは、地味に気 にしていたユミルであった。

「っく…余計なお世話だ!手ぇ離せ」 「…いい目だねぇ…」

敬語をやめて、鋭い目つきで睨み付けてく るユミルに、ハンジは厭らしい笑みを浮か べた。 その瞳孔は開ききって興奮を露にしてい る。

「とても可愛い」
「っ、んん…!?」

これは確か体液採取の実験だった気がする が、ただの濡れ場のような気もする。
頭蓋を伝って聞こえる水音と、外へ溢れ出 て聞こえてくる水音が気持ちいいようなそ うでないような。 第一、ユミルはキスなんてしたことが無 い。
そういう経験はあるにしろ、それは生 活に困った末の苦肉の策であったし、アレ は少なくとも気分の良いものではなかっ た。 こっちは、息苦しいながらもなんだか頭が ぼやけて、気が遠くなる。


「んっ…ぅぅ……はぁ、はぁ…何だってんだ よ…」
「…ふぅ。キスだけでそんなに蕩けちゃう なんて…エレンよりも経験無いのかー、意 外」

口の端に伝う唾液を、力の入らない手を持 ち上げて拭う。 そういえば、同期にもう一人巨人がいた。 あいつもコレをされたのか…ユミルは少し 彼に同情した。 そして、目の前の巨人フェチに感じるとて つもない恐怖が増強されたきがする。

「大丈夫、怖くないよ」

いや怖い。

「もう、本当に止めていただきたい」 「駄目♪」
「っきゃぁ」

体温の低い手で胸を掴まれ、柄にもない声 が上がる。 かーわいい、と弾んだ声で言われて鳥肌が 立つのを感じる。 冷たい手にも慣れ始めたころ、ハンジの手 が動き始めた。


「っひ…や、止めろって言ってんだろ…!」
「感じやすいんだねー…」
「人の話をっ…あっん……!!」

慌てて口を押さえるも、もう遅い。飛び出 た声は戻らない。 ユミルは顔がみるみる赤くなるのを感じ た。悔しいが、胸はだめだ。正直弱いの だ。

「あっはぁ!もう我慢しないね!!」 「いっ…イヤだ…!!」
「巨人化しても無駄だよここ地下室だし! 私に巨人か人かは関係ないしィ!!!」

ここは地下室、ユミルの悲鳴は決して上へ 響くことは無いだろう…

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最終更新:2013年07月01日 11:01
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