『伝説のオウガバトル』はリアルタイムストラテジーRPGというジャンルに分類されるらしい。
私も初めてこのゲームを見たときの衝撃が忘れられない。フィールド内でリアルタイムで動くキャラクターが
所々で戦闘し、技を繰り広げる。
そして非常に多彩なクラスチェンジがより戦略の幅を大きく広げている。
また、プレイ時の善悪によって変動するカオスフレームやキャラクターの各種パラメータが
ストーリーやエンディングに大きな影響を及ぼすのがこのゲームの特徴である。
現在はマルチエンディングや善悪によりシナリオが進むゲームも当たり前に存在するが、当時は本当に画期的だった。
今プレイしてもそん色ない時代を超えた名作シュミレーションである。
評価(10段階):★★★★★★★★★
9
やはり何と言っても、従来のゲーム通り普通に相手を徹底的に倒す、そして制圧するというやり方でゲームを
進めていてはダメなのがこのゲームである。しかし、、、そこにやりがいがある。
かくいう私も、初めは、ウォーレン⇒リッチ、プリンセス、ランスロット(ヴァンパイア)、カノープス・・・といった
凶悪な面々を揃えこれぞ最強パーティ!っていうのを1個作って、敵(ボス)に直行し倒すというプレイをしていた。
カオスフレームは気が付いたらすぐに0だったのでなんじゃこりゃ?程度の認識しかなかったし、
上げる方法も全く分からなかったw(当時小学生)
ええ。立ちはだかるものはみんな倒しましたとも、仲間になるなんて思わずに、、、
で、最後は当たり前のように暗黒魔王としてバッドエンディング(最低)。当時の私には理解不能でした。
そして大きなショックを受けたことを記憶しています。
その後おかしいと思って色々調べたところ、このゲームを真に楽しむにはただ敵を倒すだけでは
駄目だということが分かった。そこでこのゲームの奥の深さを学んだ。
私はこのゲームの魅力は以下であると思う。
・豊富なクラス数そして条件
クラスの種類は非常に多く、特定のクラスには条件が伴ったり、貴重なアイテムが必要だったりする。
その為狙ったクラスを作れた時の達成感は、かなりのものである。
・カオスフレームの維持
単にクリアーするだけなら要らないが、真にゲームをクリアに導くにはカオスフレームの調整が必要である。
この数値によっては仲間にならないキャラクター等もいるため、結構神経を使うが
強くなって敵を倒せばよいという従来のシュミレーションとは一線を画したゲームとなっており、
その駆け引きが非常に面白いと思う。
・パラメータの維持
クラスチェンジの条件にもパラメータが関係していたり、
各拠点を開放するためにいくつかのパラメータが高いことが有利だったりする。
そしてパラメータによっては自分よりレベルの低い相手や、自分よりいい人?な敵を
倒すと下がるものがある。よって、前述した通りのとにかく強くなって敵を全部倒せばよい
理論が通用しない。従ってレベルアップも場合によっては考えものである。
これが、、難しく中々狙ったように上がってくれない。そこが面白い。
・戦略性
とにかく、強いキャラクターを集めて敵を倒せばよいというプレイが通用しないため
途中で一杯強そうなキャラクターが仲間になるけど、そいつらばっかりに頼れない
で、どうする?といったことが発生するので、相手の弱点や状況に応じて色々な組み合わせで
ユニットを作成することができる。これはこのゲームの醍醐味だと思う。
敢えて若干気に入らない点を挙げれば、真の?エンディングの為のお使いのめんどくささ。
そして、クラスの種類はあるものの移動方法や利便性により結局ある程度決まったクラス選択を
余儀なくされる点が不満ではある。(この辺のゲームバランスはホント難しいと思うのだが)
でも、それを補って余りある魅力がこのゲームにはあるし、今プレイしても本当に奥が深い!
プレイしていない人は是非やってみてほしい!と思わせるゲームである。