船のフィッティング指針

とりあえずup 確認お願いします byせる

EVEで何をやるにしても大抵は船と装備を用意することになりますが、どんな船に何を装備するのかは多いに悩む所です。
このページでは船と装備を検討する際の指針について記載しています。多くの人が悩むであろうミソラン用の船を中心にしていますが、他の用途の船であっても応用できると思います。}

なお、本ページではフィッティングに関わる船の特性値はある程度知っているものとします。
分からない人はとりあえず自習でw
(余裕と要望があったら本ページ末に追記する....かも)

フィッティングツールのすすめ


船と装備を買う時は余分な物を買ってiskと時間を余計に使うのは避けたいものです。
そんな時に便利なのがフィッティングツールと呼ばれる外部アプリです。

フッティングツール上でfitを検討することにより、実際に船や装備を買うことなくその組み合わせが可能かどうか確認することができます。
また、組んだ際のパラメータもEVE上より詳しく確認できます。例えば、ゲーム上ではキャパシタが安定としか表示されない場合、何%で安定するかまで確認できます。
さらには、装備を入れ替えた場合はもちろん、スキルを追加取得した場合にどうなるか等も確認できます。

欠点としては、自分のスキルレベルでの確認にはAPIキーの発行が必要になる(なくてもできますがAPIキーを使った方が楽)ということです。これもそれほど難しい手順ではないのでこの際慣れてしまうと他の外部アプリを使う時に役立ちます。

フィッティングツールとして一番有名なのはEFT(Eve Fitting Tool)です。
インストール方法、使い方などは日本語wikiにページがあるのでそちらを参照して下さい。

EFTにはMacintosh版がないので、その場合はpyfa(PYthon Fitting Application)を使うとよいでしょう。
機能的にはEFTと大差ないと思いますが、実効HPがEFTと若干異なるようです。

この他フィッティングできるWebサイトもあるようですが、筆者は確認していません。

本ページのケーススタディではpyfa上でfitを実際に組みながら検討していきます。

フィッティングの進め方


フィッティングの際は、以下の流れで進めると良いfitが完成するのではないかと思います。

  1. 船の仕様の検討
    1. 使用目的の確認
    2. キャラのスキルと使える船・装備の確認
    3. 船に必要な性能の検討
  2. fitの作成
    1. ベース船の決定
    2. 最低限必要な装備
    3. 防御用装備
    4. 攻撃用装備・攻撃強化装備やその他の装備
  3. fitの見直し
    1. スキル要求の確認
    2. 船のリソース
      1. PowerGridとCPUの不足がないか
      2. キャパシタの持続状況
    3. 必要な性能は出ているか

以下、順に説明していきます。
参考のため、各節の最後にケーススタディとして、筆者のキャラを例に具体的な検討内容を記載していきますので参考にして下さい。


コラム Techレベル・Metaレベル・勢力品
本文に入ると、「T2品」とか「メタ4品」といった単語が出てきます。途中で説明すると訳が分からなくなると思いますので最初に説明しておきます。

船や装備には、同系統品同士での性能の優劣を示す指標として、Techレベルが設定されています。通常品はTechレベル1なのでT1品、高性能品はTechレベル2なのでT2品となります。(この他T3艦と呼ばれる船がありますが、これは補足で説明します)

装備に関しては、同種のT1品が複数ある場合があります。この場合はTechレベルを更に細かく分けたMetaレベルで区別することができます。最も弱いT1品がMetaレベル0、通常品で最も強力なT1品がMetaレベル4で、通常メタ4品と呼ばれます。また、Metaレベル1以上(4以下)のT1品を総称してメタレベル品と呼びます。メタレベル品がいくつもある装備もあれば、メタレベル品が1個だけとか全くない装備もあります。

装備をつける際は基本的にT2品を考えますが、T1品より要求スキルがかなり高いため、装着できない場合はメタ4品を考えます。また、一部の装備はT2品よりメタ4品の方が総合的に高性能な場合があります。一部の装備はメタ4品が高価なため、その場合は他のメタレベル品を使うことになります。ただし、リグについてはT1品で充分なことがほとんどです。

この他、T2品を上回る性能を持つ勢力品と呼ばれる装備もあります。T1品の要求スキルでT2品以上の性能がありますが、非常に高価ですので最初は考慮する必要はないでしょう。

補足:T3艦について
巡洋艦(CL)と巡洋戦艦(BC)にはT3艦と呼ばれる船があります。
  • T3巡洋艦(T3CL)
戦略的巡洋艦(Strategic Cluiser)とも呼ばれる艦種で、T2の上位に当たるTech3艦になります。T2艦とは異なり、ベースとなるT1艦が存在しません。
戦略的と言われる通り、モジュールの組み替えで特性が大きく変化します。
要求スキル・価格ともに非常に高いです。
  • T3巡洋戦艦(T3BC)
こちらはTech3艦ではなくTier3艦(らしい)です。
各国3種ずつあるTech1巡洋戦艦のうち、1隻だけ「攻撃力は戦艦並、防御力は巡洋艦並」という艦が存在し、この艦をT3巡洋戦艦(T3BC)と呼びます。
こちらは要求スキルも価格も他のTech1BCと同じです。



1.船の仕様の検討


ここで間違いがあると以下全てが無駄になりますので、地味ですが非常に重要な作業です。
また、この先の流れを把握していないとfitを組んでいる途中で再検討ということもありますので、実際に組む前に本ページを最後まで読んで、流れを把握してから作業して下さい。

1-1.使用目的の確認


まず、使用目的を明確にしましょう。
とはいえ、この段階ではある程度大雑把でも構いません。
(Lいくつの)ミソラン用とか、ソロKAMIKAZE用とか、そのくらいでいいと思います。
慣れてくれば、この時点である程度仕様についてのイメージも浮かぶと思います。


ケーススタディ 1-1

今回は筆者1stキャラの(ソロ)L4戦闘ミソ用の船を作ります。
  • ソロなので回復は自前
  • ルート品/サルベ品も残らず回収
  • 壊れた際の再建を考え、海賊艦やTech2艦、勢力品は使わない



1-2.キャラのスキルと使える船・装備の確認


慣れてくれば一々確認する必要もないことですが、最初はスキル的に使える船や装備について整理しておくといいと思います。
ここでは具体的な装備についてではなく、船や装備の方針、例えば
  • 乗れる艦種
  • 防御方針(アーマーかシールドか、など)
  • 攻撃手段(タレット・ミサイル・ドローン)
  • その他必要な装備が使えるか
といった大まかな指針について確認しておくといいでしょう。


ケーススタディ1-2

上記キャラについて検討してきます。
  • 艦種:ガレンテ及びカルダリの戦艦以下の船が使用可能
  • 防御手段:シールド防御・アーマー防御どちらも可能
  • 攻撃手段:大型以下のハイブリッドタレット及び中型以下のドローンが使用可能
  • その他:使いそうな装備で使えないのはMJDくらいかな?



1-3.船に必要な性能の検討


1-1で船に必要な条件、1-2で使える手段について確認したので、ここで船が完成した時の必要条件をもう少し具体的にしていきます。
イメージとしては、

  • どうしてもこの装備は必要
  • それ以外はこんな感じで装備を組みたい
  • だからベースはこんな船を使う

という感じでよいと思います。
検討内容をもう少し具体的に書くと以下のようになります。

  • 装備品
    • 攻撃・防御以外で必要な装備
    • 防御方針
      • アーマー防御・シールド防御(もしくはその他)
      • レジ方針(後述)
    • 攻撃手段
      • タレット・ミサイルどちらを使うか
      • ドローンの運用方針
        • ドローンベイ及びバンド幅の必要量
    • その他必要事項
    • 艦種
    • 装備スロット数
      • hiスロット:主に攻撃手段
        • ランチャー/タレットそれぞれのスロット数
      • midスロット/loスロット:どちらのスロット数が多く欲しいか?
        • mid>loの場合:シールド防御向き
        • lo>midの場合:アーマー防御向き
    • ドローン関係
      • ドローンベイ容量:ドローン所持数に影響
      • バンド幅:ドローン同時運用数に影響

難しそうですが、実際にやりながら覚えていけばすぐになれると思います。


ケーススタディ1-3.

イメージとして、まず装備面では
  • 必要な装備
    • サルベージャーとトラクタービーム
    • Microwarp Drive(MWD)かAfterburner(AB):非常時のみ使用
  • それ以外のイメージ
    • アーマー防御
      • 敵に合わせて適応2枚または属性2枚を入れ替えて対応できるようにする
    • ハイブリッドタレットの最適射程は80km以上、出来れば100km程度欲しい
    • ドローン同時運用数は最低で中型5台、将来的に大型またはセントリー5台も可
    • ドローン積載量は最低で、小型・中型各5台(+予備)+採掘ドローン5台+サルベドローン1台
      • 将来的には大型またはセントリー5台+予備を追加
  • その他必要事項
    • 特になし
となります。

船については、
  • 艦種
    • L4ミソ用なのでとりあえずBS(戦艦)
  • 装備スロット数
    • hiスロット:タレットスロットが多いこと
    • midスロット/loスロット:スロット数がlo>midがよい
  • ドローン関係(※計算は省略します)
    • ドローンベイ容量:最低105m3、できれば230m3以上
    • バンド幅:最低50Mbps、できれば125Mbps(以上)
となります。


2.fitの作成


仕様の検討ができたところで、具体的なfitの作成に入ります。

2-1.ベース船の決定


あるfitが成立するためには、
  • 船に必要な装備が取り付けできること(及び使うドローンを全てドローンベイに格納できること)
  • 船に取り付けた装備がすべて同時にオンラインにできること
の両方が必要です。
ここでは、先に1-3.で検討した内容を元に、前者の条件を満たす船を絞り込み、fitのベースとなる船を決定していきます。

この時点での船の検討材料としては以下の通りになります。
  • 艦種
    • 艦サイズ(FG・DD・CL・BC・BSなど)
    • 勢力(四大国艦・海賊艦など)
    • Techレベル
  • 装備スロット数
    • hiスロット
      • hiスロット数
      • ミサイルスロット/タレットスロット数
    • mid/loスロット
      • どちらが多いか
  • ドローン関係
    • ドローンベイ容量
    • バンド幅
  • 船固有ボーナス

船の特性値についてはゲーム内のISISや日本語wiki等で確認できます。

検討が充分であれば、普通は1種類か2種類に収まると思います。逆に候補が4隻も5隻もある場合はここまでの検討が充分でない可能性が高いので、もう一度最初から検討し直してみて下さい。


ケーススタディ2-1.

ベース艦候補となり得るのはカルダリまたはガレンテのT1戦艦なので、Scorpion・Raven・Rokh・Dominix・Megathron・Hyperionの6種類となります。

固有ボーナス以外の検討材料をまとめると以下のようになります。
船名 hiスロ数 ミサイル タレット mid lo ドローンベイ バンド幅 勢力
Scorpion 5 4 4 8 5 75 75 カルダリ
Raven 7 6 4 7 5 75 50
Rokh 8 4 8 6 5 50 50
Dominix 6 0 6 5 7 375 125 ガレンテ
Megathron 7 0 7 4 8 75 75
Hyperion 7 1 6 5 7 175 125

それぞれについて不足条件がないか確認します。
  • Scorpion:loスロットが少なく、ドローンベイ容量が不足
  • Raven:タレットスロットとドローンベイ容量が不足
  • Rokh:ドローンベイ容量が不足
  • Dominix:(不足分なし)
  • Megathron:ドローンベイ容量が不足
  • Hyperion:(不足分なし、ただしドローンベイ容量に余裕なし)

以上の結果より、DominixかHyperionがよいということになります。
両方試して比較しても良いのですが、今回はドローンベイ容量に余裕がある(上に値段の安い)Dominixで組むことにします。

補足:
この条件では順当な結果です。
むしろカルダリ艦とHyperionが健闘したのが驚きです。


2-2.最低限必要な装備

ベース艦が決まった所で装備の組み込みを始めます。
フィッティングツールを起動して、まず最低限必要な装備だけ組んでみます。
ここで組み込みできないことはまずないはずですが、スロット不足で組み込めない場合は、ベース艦の艦サイズか装備の選択に問題があると思いますので、仕様を再検討して見て下さい。


ケーススタディ2-2.

ルート品とサルベ品を回収するためのトラクタービーム及びサルベージャーと、戦闘中に一時的に速度を稼ぐためのMWDを組み込みます。全部T1品。


2-3.防御用装備

fitを組む上で一番重要なのが、防御の考え方です。
ここがしっかりできているかどうかが良いfitと悪いfitの最大の分かれ目ですので、充分注意して組むようにして下さい。

防御というのは、敵からの攻撃にどう耐えるかということです。タンクと呼ばれることも多いですが指してる内容は同じです。

防御用装備を組む上でのポイントは以下の3点です。
  • 防御方針
  • レジ率
  • 回復手段

この他、防御の厚さ(どれだけの攻撃に耐えられるか)もポイントとなり得ますが、これについては回復手段の中で説明していきます。

◎防御方針
防御方針は大きくシールド防御とアーマー防御がある、と先に述べましたが、もう少し詳しく分けると以下のようになります。
  • シールド防御:大きく2つに分かれる
    • (アクティブ)シールド防御
    • パッシブシールド防御
  • アーマー防御
  • その他
    • (防御なし)
    • スピードタンク
    • ハル防御

ここでは最初にその他のものに説明してから、シールド防御・アーマー防御について説明します。
防御なしというのは、防御用装備を全く装備しないというものです。戦闘艦ではまずあり得ませんが、採掘艦など戦闘以外の目的では充分にありえます。
スピードタンクというのは、高速で移動する船には攻撃が当たりにくいことを利用して、常に高速で移動し続けることで防御装備を不要にするというものです。小型艦で使われることがありますが、初心者向けではないと思います。
ハル防御というのは、シールド防御やアーマー防御の考え方をハル(ストラクチャ)に適用するものです。レジ率向上や回復手段が乏しい上、失敗即撃墜というリスクを負うことになります。漢の防御とも呼ばれるほどのネタ仕様ですので、試すなら墜ちる覚悟で。

ということで、シールド防御・アーマー防御についての説明です。
船の装甲は外側からシールド・アーマー・ストラクチャ(ハル)の3層に分かれており、受けたダメージはまずシールドに入り、シールドがなくなるとアーマーに、シールドもアーマーもなくなるとストラクチャにダメージが入ります。
基本的に防御装備はこの3層のいずれか1層の防御を強化します。全層の防御を強化してしまうと防御以外の装備をほとんど積めなくなってしまうので、実用的なfitではシールドかアーマー、どちらか1層のみ防御を強化して対応します。シールドのみ強化するのがシールド防御、アーマーのみ強化するのがアーマー防御となります。
シールドは自然回復があるため、回復手段の考え方でさらに2種類に分かれます。これについては回復手段のところで説明することにします。

まず最初にどちらの方針を取るか決めなければいけませんが、その判断は通常難しくありません。
というのも、シールド防御装備はmidスロット、アーマー防御装備はloスロットに集中しているため、midスロットが多ければシールド防御、loスロットが多ければアーマー防御にするのが定番だからです。
また、船の勢力によっても傾向があります。一般にカルダリ艦とミンマター艦はシールド防御、アマー艦とガレンテ艦はアーマー防御向きとされています。もちろん例外もあり、例えば筆者のL3ミソ用Myrmidonはガレンテ艦ですがシールド防御にしています。

防御用装備をつけるにもスキルが要りますので、アーマー強化系スキルを取っていない場合は当然シールド防御となり、逆の場合も同様です。もし自分ができる方に適していない船を使おうとしている場合は、船の見直しをした方がよいでしょう。

◎レジ率
防御方針をどちらにしたにせよ、次に考えることは充分なレジ率を確保することです。

まず、レジ(Resistance、耐性)について説明します。
EVEでは全ての攻撃について、必ずEM(電撃)・Explosive(爆発)・Kinetic(物理)・Thermal(熱)の4つの属性が与えられています(一部のこともあれば、全属性ということもある)。攻撃を受けた際、実際に受けるダメージは攻撃の属性に応じてレジ率分を引いた分となります。
少し分かりにくいので例を挙げて説明します。
全てEM属性の1000ダメージの攻撃が命中した場合、EMレジ率0%の場合の正味ダメージは
1000×(100-0)÷100=1000
となり、1000ダメージ丸々被害を受けることになります。
同様にEMレジ率70%の場合について正味ダメージを計算すると、
1000×(100-70)÷100=300
となり、大幅に正味ダメージが減ることが分かります。
また、船の回復は正味ダメージ量に対して適用されますので、レジ率が高ければ同じ攻撃に対するダメージをより早く回復することができます。これは特に戦闘中の回復を考える際に重要なポイントです。

船の各層には各属性についてレジ率が設定されていますが、通常それだけでは不十分なのでレジ率を上げるための装備を使います。
シールド防御/アーマー防御どちらの場合でも、レジ率を上げるための装備は大きく次の2つに分かれます。
  • Damage Control(通称ダメコン)
  • レジ強化装備
どちらも装備することで対応防御層のレジ率を、装備の性能で示された分だけ(対応属性の)ダメージが減少するようにレジ率を強化します。このため、装備前のレジ率によって上昇するレジ率が変化し、装備前のレジ率が低い方がレジ率の上昇は大きくなります。(ただし同じレジ率の装備なら装備前のレジ率が高い方が装備後のレジ率は高いことに注意)
このうちメインになるのは後者のレジ強化装備ですが、先にDamage Controlについて説明しておきます。
防御3層の1層のみを強化するレジ強化装備と異なり、Damage Controlは全3層の全属性のレジ率を向上させます。シールド/アーマー層の強化率は少ないですが、ストラクチャ層のレジ率を向上する唯一の装備となります。
装備するのはloスロットで、一隻につき1個しか積めません。特に理由がなければ万一の際の保険として積んでおくといいでしょう。
なお、メタ4品は比較的高価です。本格的に使うならT2品が使えるようにスキルを鍛えましょう。

次にレジ強化装備について。
レジ強化装備は防御3層の1層のみを強化します。
レジ強化装備は、装備しているだけで効果があるパッシブ型と、装備するだけでなくキャパシタ(電力)を消費して起動することで効果を発揮するアクティブ型に分かれます。ですが、アクティブ型の方が効果が高いため、通常はアクティブ型を使います。
パッシブ型・アクティブ型どちらについても、さらに4属性全てに効果がある適応型と、各属性別のものがあります。
例えば、アクティブ型のシールドレジ強化装備は、次の5種類があることになります。
  • Adaptive Shield Hardener:適応型(全属性)
  • EM Shield Hardener:EM属性
  • Explosive Shield Hardener:爆発属性
  • Kinetic Shield Harderner:物理属性
  • Thermal Shield Harderner:熱属性
シールドに関してはアクティブ型のみ組み合わせていけば通常問題ありませんが、アーマーの場合は若干事情が異なります。
というのも、アーマーのアクティブ適応型レジ強化装備(Reactive Armor Hardener)はパッシブ型のT2品に比べレジ性能が落ちる上、一隻に1個しか積めません。そのかわり、受けた攻撃の属性に合わせてレジ属性の配分が徐々に変化して防御が強くなる、という特徴があります。従って、全属性用のアーマーレジ強化装備は目的に合わせてアクティブ型とパッシブ型を使い分ける必要があります。
ついでに、なぜか知りませんがパッシブ型のアーマーレジ強化装備は2系統あります。Energized Platingの方がレジ属性が高いので間違えないようにして下さい。
(というかResistance Platingの存在意義が分からない....)

レジ率をどのように強化するかについては、敵の攻撃属性を考慮しなければいけません。ということは、状況としては次の2通りに分かれることになります。
  • 敵の攻撃属性が不明、もしくは全属性の場合
  • 敵の攻撃属性が分かっており、全属性でない場合

前者の場合は全属性を均等に上げることを考えます。防御層や艦種によってベースのレジ特性は異なりますので、まず属性別装備でレジ率が低い1属性か2属性を強化してレジ率を平均化し、さらに全属性型を追加して全体的に強化する、という手順で考えると分かりやすいと思います。

後者の場合、攻撃属性数が1〜3の3通りが考えられますが、まずミッション等で頻出する2属性の場合です。この場合はまず2スロットあけた状態で全属性のレジ率を平均化した上で、残りの2スロットに敵の攻撃属性に対応した装備を装着するようにします。通常は全属性装備を2個入れておき、敵の属性が確定した時点で対応装備に入れ替えると良いでしょう。
敵の攻撃属性数が1ということはまずないので考慮しなくてよいでしょう。また、3属性で攻撃してくる場合は全属性強化で対応した方が簡単で良いと思います。
スロット数は艦種によって異なりますので、小型艦ではスロットが足りず、弱点属性の強化だけで終わってしまう場合もあり得ます。逆に大型艦で強固な防御が必要な場合、各属性装備1個ずつと全属性装備を入れることも可能な場合があります。リグスロットも上手に使って検討してみて下さい。


コラム スタッキングペナルティについて
特にレジ装備を積む際、同じ装備もしくは同じ効果を持つ装備を2つ以上積みたい場合があります。このとき、装備によって次の3通りのどれかになります。
  1. 2個以上積めない(例:Damage Control)
  2. 全て100%性能を発揮する(例:Capactor Control Circuit)
  3. 2個目以降の性能が低下する(例:各種レジ装備)
最後の場合のように、同種の装備を複数装備した場合に2個目以降の装備の性能が低下するルールをスタッキングペナルティといいます。

スタッキングペナルティが適用される場合、2個目は9割弱、3個目は6割弱、4個目は3割弱しか効果がありません。また、例えば全属性レジ装備と属性別装備を組み合わせた場合、対応属性が重なる部分についてはスタッキングペナルティーが適用されます。
特にレジ装備は同種の効果の装備を複数使うことになるので注意が必要です。先に本文で「属性別装備1個ずつ+全属性装備」としたのは、スタッキングペナルティーをできるだけ避けるためです。

スタッキングペナルティーの対象となる装備は、装備の説明の最後に対象となる旨の一文が入っています。
なお、スタッキングペナルティーを計算する際は、装備をつけた順に関わらず、特性値ができるだけ良くなるように計算されるようです。
また、Damage Controlはスタッキングペナルティーの対象外なので、Damage Controlとレジ強化装備1個だけをつけた場合、両方とも本来の性能を発揮します。レジ強化装備を2個以上装備した場合は、対応属性の重複する数に対して2個目以降のレジ強化装備の効果が減少します。


◎回復手段
攻撃による被ダメージを減少させるのがレジ率の強化であるのに対し、攻撃に耐える時間を長くするために必要なのが回復手段の確保です。回復手段のとしては、大きく次の3種類に分かれます。
  • アクティブ防御
  • パッシブ防御(シールドのみ)
  • 自己回復手段なし

アクティブ防御というのは、キャパシタ(電池)を消費して防御層を回復する装備を使って防御力(防御層の耐久力)を維持するものです。回復手段確保の基本形であり、通常シールド防御・アーマー防御と言う場合はこちらを指します。
回復装備としては、シールド防御の場合はShield Booster、アーマー防御の場合はArmor Repairerになります。それぞれ頭にRemoteがつくものがありますが、それは他の船を修理するための装備なので注意して下さい。また、回復装備の性能を強化する装備も存在します。
回復するためにキャパシタを消費するので、キャパシタがなくなってしまうと回復できず撃墜されてしまう可能性が高いので注意が必要です。特にシールド防御の場合は消費量が激しく、ON/OFFを切り替えての運用が必要な場合があります。

シールドには回復装備がなくても自動回復しますが、この自動回復力を伸ばすことで回復手段を確保するのをパッシブシールド防御といいます。キャパシタの(追加)消費なしで回復できる一方、回復が追いつかない場合に追加回復力を(一時的に)確保する手段がないというリスクが伴います。
自動回復力そのものを伸ばす装備もあります(Shield Recharger)が、自動回復量はシールド容量に比例して増えるので、Shield Extenderでシールド容量を増やす方が効果的な場合もあります。ケースバイケースなので両方試して効果的な方を選びましょう。なお、Shield Extenderは(リソースが足りれば)小型艦でも大型艦用のものが積めますので、できるだけ大きいものを使うようにするのが定石です。
また、Power Diagnostic Systemを装備すると少しですがシールド容量と自動回復力が向上します。シールド装備では使わないloスロットを使用するので、防御力をさらに上げたい場合に便利かも知れません。
なお、シールドの自動回復力は一定ではなく、シールド残量30%付近が最も回復力が高く、それ以外の場合は回復量が低下します。従って、実戦で運用の際はシールド残量に注意が必要です。
しつこいようですが、アーマーには自動回復がないため、パッシブ防御はできません。

戦闘艦であっても自己回復手段をあえて持たないということも、実はよくあります。
理由として一般的なのは大抵次の2つのどちらかです。
  • 別に回復担当艦がいて回復手段を賄える
  • 戦闘が短時間で終わるため、その間撃墜されなければ良い目的で使う

前者は艦隊戦仕様艦で一般的な仕様です。攻撃は攻撃力特化型の船で行い、回復は回復特化型の船で行うことで、艦隊全体としての戦力を強化するという考え方です。この場合、攻撃担当の船を火力艦やDPS艦、回復担当の船をロジ艦(ロジスティック艦の略)と呼びます。
この場合、基本的に自己回復手段や防御容量強化の装備はあまり考えなくてよいと思います。強いて言えば、シールド防御の場合はパッシブシールド気味にしておくと良いかも知れません。まぁ、普通は艦隊戦仕様のfitが指定されてると思いますが....

後者の場合で多いのは、ソロもしくは少人数でのPvP(ゲートキャンプやカミカゼなど)になるでしょう。短時間で撃墜できなければ増援を呼ばれる可能性もあるので、必然的に戦闘時間は短くせざるを得ないため、その間こちらが撃墜されなければ充分、という場合です。
この場合は防御容量を強化して、相手を撃墜する前に自分が撃墜されるのを避けることが必要です。シールド防御ならShield Extender、アーマー防御ならArmor PlateやLayered Platingを装備することになります。
なお、このような目的であっても、アクティブ防御やパッシブ防御を取ることは可能です。

繰り返しになりますが、fitで悩みやすい戦闘艦で一番重要なのが、ここまで説明して来た防御の強化です。充分検討してバランスの良い防御を組むようにしましょう。
また、大型艦の場合、充分な防御装備を組んでもmid/loスロットが余る場合があると思いますが、とりあえずそのままで先に進みましょう。


ケーススタディ2-3.
説明が長くて読むのが大変だったと思いますが、本ケーススタディも原稿書きと並行してfitを考えているので、ここまで書かないと続きができないのでした。ということで許してやって下さいw

まず防御方針ですが、Dominixはスロット数がlo6>mid5なので、アーマー防御とします。
(正確には、元々アーマー防御にするつもりでlo>midな船を選んだのでした)

Dominixのアーマーのレジ率を確認すると、Explosiveが低いことが分かる(ケーススタディ2-2.の画像参照)ので、まずここを強化することにします。
その前に、お約束のダメコンを入れますw
弱点強化に爆発属性Hardenerを使っても良いのですが、ミッション用のためもう一枚同じものを使う場合があることと、筆者の場合ここはリグで補うのが好みなのでとりあえずアーマー爆発属性強化リグを入れます。
あとはミッションごとに入れ替える分として全属性レジ強化装備を2枚入れます。シールド防御の場合は全属性Hardenerを2枚入れればよいのですが、今回はアーマー防御のため、全属性Hardenerは1枚しか入りません。もう一枚は全属性Energized Platingを使います。
ここでレジ率が全属性70%というのが今回の目標ですが、確認すると届いているのは1属性のみ、残りは60%台前半です。実運用も考えて全属性2枚を外し、属性別Hardener4種×各1枚に入れ替えれば75%前後になりますが、全属性対応時も考えてもう少し強化したいところ。
リグを属性別Hardenerに置き換えるとバランスが悪いので、リグはそのままで全属性Energized Platingを1枚追加することにしました。全属性対応時には一番低い属性でも70%弱を確保し、Energizied Platingを属性Hardener2種に入れ替えることで、対応属性2種について80%近いレジ率を確保します。
全属性Hardernerを全属性Energized Platingに入れ替えればフィッティングツール上の性能は上がりますが、装備入れ替え時のミスを防ぐためと、レジ率変化の効果を考えてのことです。

回復手段については、アーマー防御なのでパッシブ型はなく、ミッション用で持久力が必要なので回復装備は必須。日本語wikiの受け売りで、とりあえずLarge Armor Repairer(のT2品)を2個積むことにします。

2-4.攻撃用装備・攻撃強化装備その他の装備

註:私はミサイルを使わない(どころかスキル自体皆無w)ので、ミサイルについてはよく分かりません。加筆・修正お願いします(byせる)

戦闘艦を組むのであれば、防御が固まったらあとは攻撃するだけです。強力な攻撃を遠くまで確実に当てられればいいのですが、もちろんそんなにうまく行く訳がないのが世の常です。
ということで、攻撃用装備について説明していきます。
なお、戦闘艦以外の場合は攻撃装備を一切積まないという場合があると思います。その場合は攻撃以外に主たる使用目的があると思いますので、検討内容を目的に合わせて読み替えて参考にして下さい。

攻撃用装備の検討ですが、次の順に検討していくと良いのではないかと思います。
  1. 攻撃用装備と弾薬の決定
  2. 攻撃射程(攻撃が届く範囲)の確認と強化
  3. ロック距離の確認と強化
  4. その他攻撃補助装備の追加

以下、順を追って説明していきます。

◎攻撃用装備と弾薬の決定
攻撃用装備は大きく分けるとタレット/ミサイル/ドローンの3つに分かれ、その中でさらに細かく分かれています。
  • タレット:いわゆる砲。国別で大きく3つに分かれ、弾薬類が異なる。更に射程で大きく2つに分かれる
    • レーザー:アマー
    • ハイブリッド:カルダリ・ガレンテ
    • プロジェクタイル:ミンマター
  • ミサイル:誘導ミサイル。主にカルダリ艦で使用。
(いくつか種類がありますが筆者は良く知らないので保留。加筆願います)
  • ドローン:半自律型ロボット。4国共通で使えるが、ガレンテ艦は総じて運用能力が高い
    • 戦闘ドローン:目標の周囲を旋回しながら攻撃する。さらに3種類のサイズに分かれる
    • セントリードローン:固定砲台
    • (戦闘機・戦闘爆撃機については空母専用のため、また戦闘用特殊ドローンは使用頻度が低いため、いずれも本稿では触れません)

このうちのどれを選ぶかですが、それぞれ必要スキルが異なるため、自分の使える装備を使うしかありませんのであまり悩む必要はありません。逆に使いたい装備がある場合は必要スキルを取得しておきましょう。特に初めてドローンを使う場合は要注意です。
それぞれ選び方が異なりますので、以下ドローン・タレット・ミサイルの順に説明していきます。

○ドローン
どの国出身でも使用率が平均的に多いのがドローンなので先に述べておきます。
攻撃用ドローンには大きく分けて戦闘ドローンとセントリードローンの2つがあり、攻撃の方法が異なります。
戦闘ドローンは展開後自艦の回りを旋回して待機し、攻撃指示を出すと攻撃目標まで移動したあと目標の周囲を旋回しながら攻撃します。このため、指示後に攻撃を開始するまでと攻撃後に戻ってくるまでに若干時間がかかります。戦闘中の離脱時は特に注意が必要です。
セントリードローンには移動能力がなく、展開すると自艦付近にとどまります。攻撃指示を出すとその位置から砲撃して攻撃します。攻撃開始時のタイムラグは少ないですが、回収時には船を近くまで移動させる必要があります。

ドローン本体を選ぶ際のポイントは大体以下の通りです。
  • 国別系統
  • 使用サイズ
  • 使用数量(同時展開数/積載数)

ドローン本体は四大国ごとに系統がありますが、通常はガレンテ系(Hobgoblin/Hammerhead/Ogre/Garde)を選べば問題ありません。

ドローンにはLight/Medium/Heavyの3サイズがあり、サイズによって体積と起動時に必要な帯域幅(Bandwidth、単位Mbps)が異なります。なお、セントリードローンの体積と帯域幅はHeavyドローンと同じです。
航行中に使用するドローンは全て船のドローンベイに入っている必要がありますので、使用するために持参できるドローンの数は船のドローンベイ容量で制限されます。また、展開中のドローンの帯域幅が船の帯域幅以内に収まっている必要がありますので、ドローンの同時展開数は船の帯域幅によって制限されます。ドローンベイ容量・帯域幅とも船によって固定であり、装備によって増やす事はできません。
ドローンの同時展開数はスキルによっても制限され、Dronesスキルのレベル数までしか同時展開できません。従って、最大でも5機までしか同時展開できないことになります。また、同スキルがない場合、ドローンベイにドローンが積まれていても使用する事はできませんので注意して下さい。ドローンをメインで使うのであればDronesスキルLv5は必須と言ってもいいでしょう。
帯域幅と同時展開数が許す限り大きいドローンを多く使う方がよいのですが、帯域幅ごとのDPS効率を比較すると小型のドローンの方が効率がよい傾向があります。5機展開できる場合、大きいドローンを4機以上展開できないのであれば小さいドローン5機で帯域幅を余らせた方がダメージ効率はよくなります。
また、最近はNPCがドローンを攻撃することが多くなりましたので、ドローンベイには予備分を積めるようにしておいた方が安心です。

○タレット
タレットは船から誘導能力のない弾を目標に発射することで攻撃する装備です。
攻撃した直後に命中させられますが、目標との相対速度やタレットの性能などに影響される命中判定があり、状況によっては全く当たらない場合もあります。特に、大型艦用のものは小型艦には命中させにくくなっています。

タレットを選ぶ際のポイントは大体以下の通りです。
  • 国別系統
  • タレットサイズ
  • 射程タイプ
  • 射程タイプ内分類
  • 弾薬

タレットには上述した通り、レーザー/ハイブリッド/プロジェクタイルの3種類がありますが、使用する艦船の国によってどれを使うのかほぼ決まってしまいます。なお、3種類それぞれ必要スキルが異なりますので注意して下さい。

サイズはSmall/Medium/Large(/Extra Large)と分かれていますが、使用する艦船によって大きさが制限されていますので、その中で一番大きいサイズを使うのが普通です。

同じ種類の同じサイズのタレットはさらに長射程型と短射程型に分かれています。
系統 長射程型 短射程型
レーザー Beam Laser Pulse Laser
ハイブリッド Railgun Blaster
プロジェクタイル Artillery Cannon Autocannon
通常は長射程型を使用すれば問題ありません。

ここまで選んでも主に威力などによって2〜3種類に大別されますが、この中で最も威力のあるもののメタ4品で揃えて積めるだけ積むのが基本になります。ただし、長射程型プロジェクタイルタレット(Artillery Cannon)の大口径タイプは発射間隔がかなり長いので、あえて小口径タイプを選ぶのもアリだと思います(筆者より:詳しい人の加筆希望)。
なお、タレットはhiスロットに装備しますが、hiスロット数とは別にタレット最大装備数が船ごとに決まっています。スロットが空いていても最大装備数を越える分は装備できません。船選びの際は注意して下さい。

タレットには弾薬が必要です。弾薬は系統ごとに次のように分かれており、さらにタレット本体と同じサイズの弾薬が必要です。長射程型と短射程型で同じ弾薬が使えます。
系統 弾薬
レーザー クリスタル
ハイブリッド ハイブリッドチャージ
プロジェクタイル Projectile Ammo
このうち、クリスタル(の通常品)は消耗しませんが、他の2種は消耗品のため、一発撃つごとに一発ずつ減っていきます。従って、通常はカーゴに補充用の弾薬を持っていなければなりません。

同種の同サイズの弾薬でも種類があり、主に最適射程と威力が異なります。射程が長ければ威力が低く、射程が短いと威力は高くなります。必要な最適射程を確保できる一番威力の高い弾薬を選択すれば良いのですが、分からない場合は回りの人に相談するか、とりあえず(値段の安い)一番射程の長い弾を入れて様子をみましょう。また、複数の弾薬を持参し、途中で弾薬を入れ替える事もできます。
また、プロジェクタイルタレットだけは同射程で複数種類の弾薬があり、攻撃のダメージ属性を選ぶ事ができます。このため、敵の弱点属性に合わせて弾薬を変更することができます。

○ミサイル
(筆者より:私はミサイルを全く使いませんので詳しい事はわかりません。識者の補足及び加筆をお願いします)
ミサイルは自己誘導能力のある弾を目標を指定して発射し、弾が目標に当たった際の爆発によって攻撃する装備です。
発射から攻撃が命中するまで時間がかかりますが、弾が目標に到達すれば必ずダメージが入り、外れるということはありません。ただし、目標との距離や目標の速度などにより、発射したものの目標に到達しないという場合もあります。また、タレットほどではないにしろ、大型艦用のものは小型艦に対して効果が低い傾向があります。

ミサイルを発射するにはミサイルランチャーを装備する必要がありますが、ミサイルによって使えるミサイルランチャーは決まってしまいますので、実際には先にミサイルを選び、それに合わせてミサイルランチャーを決めることになります。
ミサイル・ミサイルランチャーとも種類が多いですが、船のサイズによって大体使うものが決まっているので、その中から長射程型か短射程型を選ぶ形になります。

艦種 長距離版 短距離版
フリゲート/駆逐艦 Light Rocket
巡洋艦/巡洋戦艦 Heavy Heavy Assault
戦艦 Cruise Torpedo
このうち、一部のミサイルランチャーには頭にRapidとつくものがあります。通常のものに比べ発射間隔が短い代わりに、弾薬装填量が少なく再装填にかなり時間がかかるという特徴があります。
このなかから使いたい種類のミサイルを選び、それに合ったミサイルランチャーのメタ4品で揃えて装備することになります。
タレットと同様、ミサイルランチャーもhiスロット数とは別に最大装備数が決まっていますので注意して下さい。

艦種が決まっていれば長射程型か短射程型のどちらにするか決めればよいのですが、タレットと異なりミサイルは射程が分かりにくいので説明しておきます。
ミサイルには射程の代わりに、Max Velocity(最高速度)とMax Flight Time(最長飛翔時間)という性能があり、この積で最大到達距離が決まります。ただし、発射直後に加速時間があるため、実際にはこの96%が最大到達距離とも言われています。
ただし、これは直線距離、つまり目標が全く動かない場合の話です。実際には目標が動いている事が多く、ミサイルの軌道も曲線になるため実効射程は最大到達距離よりも短くなります。目標よりミサイルの方がかなり早い場合が多いので、実効射程は最大到達距離の7〜8割程度と考えれば良いのではないかと思います(識者の意見求む)。

ミサイルには通常型の他、Auto-Targeting MissileやDefender Missileというものもありますが、あまり使われないので割愛します。

ミサイルのもう一つの大きな特徴として、攻撃のダメージ属性を完全に選べるというのがあります。
ミサイル名の接頭辞によって以下のように決まっています。
ダメージ属性 接頭辞
EM Mjonir
Thermal Inferno
Kinetic Scourge
Explosive Nova
攻撃目標の弱点属性に合わせてミサイルを使い分けることがより効果的にダメージを与える上で重要....なはずですが、船固有ボーナスの関係で普段はスコージのみ、という選択もあるそうです。

◎攻撃射程の確認と強化
折角攻撃装備を積んでも、危険なほど近くに寄らないと命中しないのでは意味がありません。ということで、必要な攻撃射程が確保できているか確認し、必要なら装備で強化します。
タレットとミサイルについては弾薬の選択で一回確認していますが、ここでもう一度確認しましょう。というのも、キャラクターのスキルや船固有のボーナスによって装備の攻撃射程が変化するからです。射程が長過ぎる場合は攻撃装備や弾薬をより強力な物に変更できますし、不足するようであれば装備によって補う事を考えます。
なお、ここで装備を追加するためにすでにつけた防御装備を外すことは厳禁です。もし仕様上そうする必要がある場合は仕様に無理があると考え、仕様の見直しを行いましょう。

以下攻撃装備別に説明していきます。

○ドローン
ドローンの攻撃射程はドローン自体の性能に表示がなく、若干分かりにくいと思いますので説明します。
戦闘ドローンに限らず、ドローンの最大行動距離はDrone Control Rangeによって決まります。ドローンに行動を指示する際、船と目標の距離がこの範囲内でないとドローンが反応しないという距離です。このため、ドローンの攻撃射程はDrone Control Rangeによって制限されます。特にセントリードローンでは見逃しやすいポイントなので要注意です。
Drone Control Rangeは船に載るキャラクターのスキルによってほぼ決まり、20〜最大60kmとなっています。
不足している場合はDrone Link Augumenterを装備する事で延長できます。hiスロットなので必要分タレットやミサイルランチャーを外して装備して下さい。
セントリードローンは一種のタレットなので、船のタレット同様最適射程が設定されています。多分射程が不足すると思いますので、Omnidirectional Tracking Link(mid)を装備して強化しましょう。

○タレット
タレットの射程はスキルや船固有ボーナスの影響を受けるので、装備した状態での最適射程を確認します。射程が仕様を大きく上回る場合はより威力のある弾に変更して攻撃力を稼ぎましょう。最も強力な弾でも射程が仕様を大きく上回る場合、必要射程が短すぎると考えるべきです。
射程が不足する場合は、Tracking ComputerやTracking Enhancerを装備することで最適射程を延長できます。Tracking ComputerはOptimal Range Scriptを積むことでさらに延長することができます。

○ミサイル
ミサイルの射程もスキルの影響を受けます。スキルによって最長飛翔時間・最大速度がそれぞれ増えますので、装備後の射程を再度確認しましょう。
射程が不足する場合、装備によって強化する方法はないようです。もっとも、長射程型を使っていてスキルをしっかり鍛えていれば不足する事はないと思いますが....

どの装備の場合も、ここで確認した最大射程は覚えておいて下さい。次の作業でも使いますし、実際に船を運用する際にも重要です。

◎ロック距離の確認と強化
先ほど確認した最長射程が「ダメージを与えられる最長距離」であるのに対し、ロック距離は「攻撃を指示できる最長距離」になります。攻撃目標のロック距離内に近づいてロックオンして初めて攻撃ができるので、最長射程が長くてもロック距離が短いと、ロック距離より遠い目標は攻撃できず無駄になってしまいます。つまり、ロック距離は最長射程より長く取らなければなりません。

ロック距離は船ごとに固有値が決まっており、そこに乗るキャラのスキルにより補強されます。ロック距離が不足する場合はSignal Amplifier(lo)やSensor Booster(mid)を装備することで延長できます。Sensor BoosterはTarget Range Scriptを入れることで更に延長できます。

ロック距離も重要ですが、船が大きくなると小型艦のロック時間が長くかかるようになります。この点はScan Resolutionを強化することで改善できます。装備でのはやはりSignal AmpliferとSensor Boosterになります。こちらもScan Resolution Scriptを入れると更に強化されますが、Target Rangeへのボーナスはなくなります。これは逆も同様で、Target Range Scriptを入れた場合はScan Resolutionへのボーナスはなくなります。

◎その他攻撃補助装備の追加
ここまでくればあとは更に攻撃力を稼ぐだけ....でもないのですが、とりあえず装備を追加して攻撃力を稼ぎましょう。

○ドローン
Drone Damage Amplifier(ドローンダメージ増幅器、lo)を装備する事で攻撃力を強化できます。

この他、ドローンの射程を延長するOmnidirectional Tracking Linkやドローンの移動速度を向上させるDrone Navigation Computer(いずれもmid)がありますので必要に応じて装備しましょう。

○タレット
タレットの種類ごとに攻撃力向上(ダメージ向上及び発射間隔短縮)装備があります。いずれもloスロットです。
タレット種別 攻撃力強化装備
レーザー Heat Sink
ハイブリッド Magnetic Field Stabilizer
プロジェクタイル Gyrostabilizer
また、装備スロットに余裕がある場合、最適射程を更に延長してより強力な弾薬に変更することでも攻撃力を増やす事が出来ます。

よくタレットは小型艦に当たらないと言われますが、Tracking Speedが足りないのが主な原因です。最適射程と同様、Tracking ComputerやTracking Enhancerで強化できます。Tracking ComputerはTracking Speed Scriptを積む事で更に強化できますが、この場合最適射程の延長効果はなくなります。これは先述のOptimal Range Scriptについても同様です。
ただし、Tracking Speedを増やしても小型艦への対応能力には限界がありますので、小型艦対策はドローンとミサイルに任せるという考え方もあります。

○ミサイル
ミサイルはBallistic Control Systemを積む事で攻撃力向上(ダメージ向上及び発射間隔短縮)ができます。
これ以外には特に強化用のモジュールはありません。
(筆者つぶやき:ミサイルって装備の選択肢が少ない分、考えるの楽そう....)


これで機能面で装備すべきものは全部装備しました。これで完成....と思いたい所ですが、本当に大変なのはこの先かも知れません。

ケーススタディ2-4.
予想以上に執筆が長期化している(前回のケーススタディから2週間くらい空いているw)ので急がないといけませんがこれを読んでる人には関係ありませんね。

使用する攻撃装備はドローンとハイブリッドタレットです。まずドローン本体から組み込んで行きます。
まず小型と中型の戦闘ドローンを搭載します。スキルはあるので最大5台運用可能、帯域幅も125Mbpsあるので大型5台でも問題ありません。中型まではT2ドローンを使えるので載せてしまいます。
攻撃力とは関係ありませんが、ついでに採掘ドローンとサルベージドローンも積んでしまいます(こっちはT1)。

次にハイブリッドタレット。
Dominixは戦艦なので大型タレット、ハイブリッドタレットの長射程型なのでRailgunになります。
大型Railgunは大きく分けて425mm/350mm/Dual 250mmの3種類がありますが、425mmが最も高威力になるので、この中のメタ4品を積めるだけ(4本)積みます。最大装備数は6なので問題ありません。
ここで弾薬も選ぶ必要がありますが、Pyfa上で組んでいるので、弾薬を選ぶとスキル補正済みの射程が分かります。ということで、とりあえず以前一桁余分に買って大量に余ったソリウム弾Lを入れておきます。

ではそれぞれ射程を確認しましょう。
ドローン制御範囲はスキルを考慮して54km。今回はセントリードローンなしで主に小型艦対策ですので特に強化せず、必要があれば後日再検討することにします。

タレットの最適射程ですが、Pyfa上で見る場合、距離別DPSグラフで見る方が分かりやすいです(多分EFTも同じ機能があると思います)。見てみると、60km前後までDPSが最高でそこから下がって行きますので射程が足りていません。
メタ4Tracking Computer+Optimal Range Scriptを2セットつけましたがやはり射程が足りないので、弾薬をLead Charge Lに変えて80km強としました。

ここでロック距離を確認すると84km。明らかに足りないのでSensor Booster(T2品)を一つ入れて100kmを越えました。スクリプト追加で一時的に延長できるのでとりあえずこれでよしとします。
Scan Resolutionについては、余裕があったら検討することにします。

攻撃力の強化ですが、1つだけ残っているloスロットにMagnetic Field Stabilizer(T2品)を装備してタレットの攻撃力を強化します。これ以上最適射程を伸ばしても弾薬は変更できないため、強化はこのくらいにしておきます。


3.fitの見直し


船につけたい装備をつけたいだけつけたらfitが完成するのは稀で、大抵何かしらが足りないものです。ということで、今まで組んだfitが本当に機能するのか確認していきます。
もちろん、何か問題があった場合は今まで選んだ装備を変更することになります。一ヶ所直したら基本性能を含めて全体を確認して下さい。

3-1.スキル要求の確認

2-1.で最初に書いたfitの成立条件のうち、ここでは「船に必要な装備が取り付け出来ること」の確認を行います。
装備を使うには対応するスキルが一定レベル必要になります。自分のキャラのスキルレベルは大体把握してfitを組んでいると思いますが、勘違いということもあるので念のため確認します。
この作業はフィッティングツールを使うのが圧倒的に簡単です。というのも、フィッティングツール上ではスキルがなくてもとりあえず組めてしまうため、(多分)確認機能がついているためです。


ケーススタディ3-1.
今回画像はないので、まず2-4.の画像を確認して下さい。

ちょっと見づらいですが、Pyfaの場合は画像の右上にある本のアイコンがスキル要求確認アイコンです。緑色だとスキル要求OK,黒くなったらスキルが不足しています。
アイコンにカーソルを合わせると、スキルが不足している場合は装備名と不足しているスキルが表示されます。
2-4.の画像の場合は、もちろん全装備の要求スキルが揃っています。ですが、実は2-3.の時点では要求スキルが不足していたことに気付いてないのでした....
ということで、確認はとても大事ですw


3-2.船のリソース

装備の取り付けと使用には船のリソースが必要です。リソースが不足した場合、装備をオンライン(有効化)出来なかったり、使っている途中で装備が動作を停止したりすることになります。
特に後者が予期せず起きると事故死につながりますので、事前に確認しておきます。

◎3-2-1.PowerGridとCPUの不足がないか
まず、「船に取り付けた装備がすべて同時にオンラインにできること」を確認します。
船にはPowerGrid(単位MW)とCPU(単位tf)という性能があり、装備ごとにそれぞれの要求量が決まっています。装着した装備の必要量合計がどちらか一方でも船の性能を越えると、越えた分の装備はオンラインにできませんので、装着した意味がなくなってしまいます。

この場合もフィッティングツールが有効です。というのも、不足しているかどうかの確認はもちろん、装備ごとの要求量もスキル込みで確認できるためです。EVE上では不可能な、とりあえず全部つけてみてから確認するということが簡単にできます。

不足している場合の対応ですが、大きく分けて次の2つです。
  • 装備を削って必要量を減らす
  • PowerGrid/CPUを強化する装備を装着して性能を強化する

通常は優先度の低い装備を外して対応した方がいいと思います。どうしても必要な装備を削る必要がある場合のみ、性能強化で対応するといいでしょう。
性能強化装備はEngineering系装備にいくつかある他、リグによって増やす事もできます。

大抵ここで性能を犠牲にして何かしら装備を削ることになりますので、どの性能をどのくらい削ったのか充分認識しながら作業を進めて下さい。


ケーススタディ3-2-1.
Pyfa上ではPowerGridとCPUの占有状況は右上の方の棒グラフの左2つになります。
上のCPUは緑色で充分収まっていますが、下のPowerGridは不足しているため赤くなっており、修正が必要です。

PowerGridを多く消費しているのはレールガン・MWD・LARですが、後ろの2つは性能上外せないのでレールガンを減らして対応します。攻撃力が低下してしまいますがやむを得ません。
タレットが減った分の攻撃力をドローンで補いたいので、空いた所にDrone Link Augmentor(T1品)を入れます。ドローン制御範囲が74kmに伸び、スキル要求・CPU・PowerGridいずれも問題がなくなりました。
(画像3-2-1.)※撮影し忘れたっぽいのであとで復旧しますw


◎3-2-2.キャパシタの持続状況
ここまでの作業で、とりあえず取り付けた装備が全てオンラインに出来るようになりました。次に問題になるのは、どれだけの時間全力で稼働できるか、という点の確認です。
ここで重要になるのが、キャパシタ(電池)です。

全ての装備はパッシブ型とアクティブ型に分かれます。パッシブ型の装備は装備しているだけで性能を発揮しますが、アクティブ型は装備後に起動しないと性能を発揮しません。
アクティブ型の装備を起動するとキャパシタの電力を消費しながら効果を発揮しますが、電力がなくなるとアクティブ型の装備は機能を停止してしまい、必要電力が確保できるまで再起動できません。

キャパシタの電力が使われると少しずつ回復し、30%前後で回復率が最大になったあとは回復率が減って行きます。したがって、電力消費量が多い場合は、ある程度の時間が経つと電力が枯渇することになります。

ここで対策を考える前に、もう一度船の要求仕様に戻る必要があります。
というのは、船の使用目的によって、持久力が必要な場合と瞬発力が必要な場合があるためです。
戦闘艦の場合、ミッションなどの対NPC戦では、持久力が必要になるので電力が枯渇しないように組むのが基本です。対人戦(PvP)では目的によって変わりますが、ごく短時間で戦闘を終了させるのでその間撃墜されなければ問題ない用途では瞬発力が必要となるので、すぐ枯渇しても問題ない場合もあります。
また、艦隊仕様艦ではロジ艦からの電力供給があるため、単独での持続力を気にしなくていい場合もあります。
以上を踏まえて電力管理の方針を考えた上で確認と対策を行うことになります。

キャパシタの持続時間の改善が必要な場合、大きく次の3通りの対処法があります。
  • キャパシタの自動回復力を強化する
  • 消耗品を使ってキャパシタを強制充電する
  • 装備を変更する

キャパシタの自動回復はシールドの自然回復とよく似ており、回復力はキャパシタ容量と回復時間(Recharge Rate)によって決まります。ただし、シールドと異なり、容量の増加はあまり効果的ではありません。Capacitor Recharger(mid)やPower Diagnostic System(lo)などを装備することで回復時間を短縮するのが中心になります。リグにCapacitor Control Circuit(通称CCC)を刺すのも常套手段です。

持久力が必要ない場合はCapacitor Boosterを使う事で、一時的に電力を回復することができます。ただし別途消耗品が必要になります。

どうしても電力消費が多すぎてキャパシタが持たない場合は装備を外すしかありません。電力消費の多い装備のうち優先度の低いものから外していきましょう。
場合によってはfitの方針そのものを見直す必要があるかも知れません。

なお、レーザータレットとハイブリッドタレットは弾薬によって電力消費が変わります。弾薬を交換する予定の場合は、交換前後の弾薬両方について持続状況を確認するようにしましょう。


ケーススタディ3-2-2.キャパシタの持続状況

キャパシタの持続状況を確認する前に、方針を再確認します。
ミッション用ですので基本的に枯渇してはいけませんが、MWDは通常使わないのでMWDなしである程度余裕を持って安定すればいい、ということになります。また、タレットとトラクタービーム・サルベージャーは基本的に同時には使いません。

以上を踏まえて、MWDなしでの持続時間を確認すると、2分持たないという結果になりました。
これでは問題外なので強化することを考えます。

LAR2つで回復量をかなり上回っていますが、これを外すことはできないので回復力を強化していきます。
空いているmidスロットにCapacitor Recharger(T2)、リグにCCC(T1)を刺しても2分ですので全く足りていません。
色々試しましたが、LAR2つを同時に起動するとキャパシタが安定しません。ここでwikiにあるL4ミソ用ドミをPyfa上で組んでみたところ、そのままではLAR2個同時起動で4分持たないことが判明。どうやら通常は1個だけ起動し、アーマーが減ったら一時的にもう一個起動するというfitのようです。
この結果を踏まえて、LAR1個で余裕を持って安定し、LAR2個でもしばらく持つように組むことにします。
結局、攻撃強化用装備はほぼ全部撤去、loスロットにSignal Amplifier(T2品)を入れ、medスロットにはCapactor Rechargerが4つ並ぶ事になりました。これでMWDなしでLAR1個回して安定、LAR2個でも4分半持つ計算になります。その代わり攻撃力はだいぶ落ちますが....

(画像3-2-2.電池検討のためハードナー2枚に入れ替え、弾薬をアンチマター弾Lに入れ替え、LAR1個とMWDを外した状態)


3-3.必要な性能が出ているか


fitの検討はこれで終わりですが、最後に完成したfitが当初の計画通りか最終確認をしましょう。
というのも、PowerGrid・CPU・キャパシタの都合で装備を外しているので、うっかり必要なものを外してしまっている場合もあるからです。その辺の都合で方針を変更した場合は、変更した方針に合っているか(その前に変更した方針が妥当か)を確認していきます。
方針に具体的な数値目標がある場合は、その目標に届いているかも確認します。レジ率・EHP・回復量などの防御面、射程・DPSなどの攻撃面で数値目標が設定されている場合もあります。特に他の人や会社からの指定に従ってfitを組んでいる場合は要注意です。
あとはスキル要求やPowerGrid・CPU・キャパシタが足りているかも再度確認しましょう。

大体何もかもギリギリで組み上がる事が多いのですが、運良くリソースや装備スロットに余裕がある場合は、ここで何か追加する事を検討してみましょう。
ここで追加するのは、戦闘艦であれば攻撃強化・補助系の装備でしょう。ターゲットペインターやwebiなどの妨害系装備を追加するのも面白いかも知れません。
装備を追加した際は、再度性能の確認をお忘れなく。

この確認で問題がなければ、fitの検討はひとまず終了です。
あとは実際にEVE上で船や部品を入手し、組んで運用してみましょう。
組み上がったら運用する前に性能を確認し、性能が違う場合は間違って組んでいないか確認しましょう。防御であればレジ率、攻撃であれば射程やロック距離などは確認しておくべきでしょう。
なお、正しく組んでいてもフィッティングツール上と若干性能が違う場合があります。


ケーススタディ3-3.最終確認

(筆者的に)長く辛かったfit検討ケーススタディも、これで最後です。
当初の要求事項に合っているか確認していきます。
○必要装備
  • サルベ用のサルベージャーとトラクタービーム:OK
  • 非常時移動用のMWD(またはAB):OK
○防御
  • アーマー防御:OK
  • 属性に合わせて装備変更:OK
  • レジ率:大体OK(全属性対応時70%に届いていない属性があるので)
  • 回復率:多分OK(LAR2個を常時起動できないため。運用時に確認)
○攻撃1:ドローン
  • ドローン搭載量・同時運用数:OK
  • ドローン運用距離:OK(むしろ長過ぎるくらい)
  • DPS:若干低いが止むなし、運用時に確認
○攻撃2:タレット
  • 射程:OK(80km程度は出ている)
  • DPS:若干低いが止むなし、運用時に確認
○ロック関係
  • ロック距離:OK(本当はもう少し欲しかった)
  • ロック速度:若干遅いが止むなし、運用時に確認
○最終確認事項
  • スキル要求:OK
  • PowerGrid・CPU:OK
  • キャパシタ:完全ではないが運用方法で対応可能と予想

装備スロットの空きはないので、以上で完成とします。

防御面と攻撃面で若干の不安が残ってしまいましたが、完璧なfitというのはまずできないものです。大体何かしらが犠牲になるものですが、運用して問題がなければそれでいいと割り切りましょう。
(ただこの船、L3ミソ用のBCよりDPSが少ないという....あっちは(ガレンテ艦なのに)パッシブシールドなので攻撃強化モジュール山積みというのもありますがw)

(画像3-3.完成状態の基本形です)

最終更新:2014年03月30日 17:47
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