インタビュー関連 > 任天堂公式サイト 「女子大生が訊く『ポケットモンスターブラック・ホワイト』」

こちらは「2010年12月24日 女子大生が訊く『ポケットモンスターブラック・ホワイト』」の特設会場です。
突っ込みのネタ、指摘のネタをお持ちの方は追加・編集などご協力お願いします。


2010年12月24日 女子大生が訊く『ポケットモンスターブラック・ホワイト』


はじめに

みなさん、こんにちは。任天堂の岩田です。

突然の「女子大生が訊く」というタイトルに驚かれた方も多いかもしれません。
このインタビュー記事を掲載するにあたり、このような企画が生まれた背景をお伝えしようと思います。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、『マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド』のCMに
現役女子大生のモデルさんで女優さんである「桐谷美玲」さんにご出演いただくご縁がありました。

そのCMの撮影時のことだったのですが、桐谷さんは突然、任天堂のスタッフに
「『ポケモンホワイト』のことでお聞きしたいことがあるんです」と言い出され、3つの質問をされたそうです。

その質問が、あまりに深く専門的であったため、
その質問を受けた『ポケットモンスター』シリーズの担当でもある任天堂のスタッフは即答することができず、
株式会社ポケモンさんに問い合わせをして、ようやくお答えすることができたということがあったそうです。

その後のお話によって、桐谷さんは子どもの頃からポケモンの『赤・緑』や『金・銀』を経験されたあと
一度ポケモンから離れていたものの、昨年、『ハートゴールド・ソウルシルバー』で復帰されて
今は、『ポケモンホワイト』はすでにストーリーを終了してやり込み段階に入り、
熱心にポケモンをプレイされていることがわかったそうです。

このエピソードについて報告を受けたあと、ひとつの考えが私の頭に浮かびました。

それは、「女子大生の桐谷さん」が、子ども時代からポケモンをご存じで、
今もポケモンを遊んでくださっている女性プレイヤーを代表して、「ポケモンをつくっている人たちに訊くこと」で
「社長が訊く」とはまた違う角度から、面白い話が訊けるのではないか、という考えでした。
より正確に表現すれば、「ポケモンをプレイしている現役女子大生が、開発者に子どもの頃から気になっていたことを訊く」
ということでしょうか。

CM撮影時にポケモンに関する質問をいただいたことに端を発した不思議なご縁あっての企画です。
どんなインタビューになったのか、ぜひお楽しみください。

女子大生が訊く

今回は縁があって、『ポケットモンスター』の
ゲームをつくった方に
直接お話を訊くという機会をいただきました。
そこで、ポケモン大好きの私、桐谷美玲が
『ポケットモンスターブラック・ホワイト』プレイヤーの
ひとりとしていろいろと訊いてみたいと思います。

そこで、なんと今日はポケモンセンタートウキョー(※1)に
おじゃましています。
一同よろしくおねがいします。
※1  ポケモンセンタートウキョー=東京の浜松町にある『ポケモン』のグッズを販売する公式ショップ。ポケモンセンターは、札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の全国6店舗。
増田 はじめまして。
   『ポケットモンスターブラック・ホワイト』のディレクターを
   務めている 株式会社ゲームフリーク(※2)の増田です。
杉森 アートディレクターを担当している杉森です。
※2  株式会社ゲームフリーク=『ポケットモンスター』シリーズなどのゲームソフトを手がける開発会社。
増田 桐谷さんはポケモンが大好きってうかがいましたけど、
   過去にどのシリーズを遊ばれたんですか?
桐谷 はい。小学生のときからやっていて、
   今まで『赤・緑』、『青』、『ピカチュウ』、
   『金・銀』をやっていました。
   あとはちょっと期間が空いちゃったんですけど、
   『ソウルシルバー』もやって、
   今は『ポケモンホワイト』をやっています。

増田 なんで空いたんですか?
桐谷 小学校高学年から中学生になって・・・って
   時期だったので、いったんお休みしていました(笑)。
   『ソウルシルバー』は『金・銀』のリメイクだって聞いて、
   なつかしいなと思ってやりだしたら、
   やっぱりすごくハマっちゃって・・・。
   だから新作の『ポケモンホワイト』は
   予約して発売日に買いました。
増田 ありがとうございます。
   『ポケモンホワイト』は結構、進んでいます?
桐谷 もうストーリーは全部終わりました。
   あとは自分でやり込みながら、楽しんでいます。
増田 そっか。ストーリーも終わってるんだ。
   今回はみなさんが驚くくらいに
   新しいことをたくさん入れてみたんですが、どうでした?
桐谷 すっごく面白かったです!
   ホントにゼロからのスタートでした。
   ポケモンも全部違うところが、とにかく新鮮で・・・。
   草むらではじめて野生のポケモンに出会ったとき、名前だけで
   「どんなポケモンなんだろう」って想像しながら戦ったり、
   つかまえたときに「あ、こんな子だったんだ」って
   新しく発見できたりするのが、すごく楽しかったです。
増田 『ソウルシルバー』をやったときは、
   その前に『金・銀』をやっていたから、
   この先に何となくこういうことが起こるって、読めたもんね。
桐谷 『ソウルシルバー』のときは、「あ、こうだったなー」って
   いうのを思い出しながらやる楽しさと、
   大きくなってからわかる発見の楽しさがありました。
増田 大きくなってから発見したことって、
   たとえば何がありましたか?
桐谷 昔は、この道具を持たせれば、もっと技が強くなるとか、
   経験値が多くもらえるとか、そういうのを
   あんまりわからないままやっていたんですよ。
   でも大きくなって仕組みがわかると、より面白かったです。


"ポケモンの解放"って、結構難しいテーマだったんですけど、なんでですか?

桐谷 今回の『ポケモンブラック・ホワイト』では、
   ストーリーのテーマが今までと違いますよね。
   今までは“ロケット団(※3)が
   悪さをするから戦って倒す”って流れでしたけど、
   今回は“ポケモンを解放する”とか“共存するのが幸せだ”とか、
   結構難しいテーマじゃないですか。それはなぜですか?
※3  ロケット団=ポケモン『赤・緑』『金・銀』で登場した、ポケモンを使っていろいろな悪事を行う組織。
増田 過去の作品は、基本的に
   “ポケモンに悪さをする敵”だったんですよ。
   でも、ずっと同じパターンを続けてもなぁ・・・と思って、
   逆に“ポケモンのことをものすごく好きなヤツ”を
   つくりたくなったんです。
   それがN (※4)で、彼は極端に
   ポケモンを愛しているんです。
   そんなふうに、敵の立場を今までと180度変えてみたときに、
   “ポケモンの解放”という
   しっかりしたテーマが生まれたんです。
   NはものすごくIQが高いから、
   会話のスピードが速いんですよ。
※4  N(エヌ)=主人公たちの前に姿を現すナゾの青年。“ポケモンは人々から解放されなければならない”という独自の思想を持っており、それを実践するための力を探し求めている。
桐谷 あ、そうなんですね。
増田 話の速さを「はやい」に設定していると、
   ちょっとわかりづらいかもしれないですけど・・・。
桐谷 私、「はやい」設定だったので気づかなかったです。
   でもこういうお話って、何かうれしいです。
   “秘密”みたいなものをちょっと知れちゃった感じ(笑)。
   今まで、あんまりNみたいなキャラクターは
   いなかったってことですよね?
増田 そうだね。つくらなかったです。
桐谷 でも物語のテーマは、子どもには少し難しいかなって
   思ったんですけど、そういうところは気にしていましたか?
増田 いやー、バランスは気にしていました。
   多分“解放”っていう考え方は子どもには難しいですよね。
   でも「あいつを追っかけろ!」みたいな展開なら
   子どもでもついて来られるかなぁと・・・。
   そうしてバランスを考えないと“大人しか遊ばない”とか、
   “子どもしか遊ばない”となってしまうので。
   ストーリーはやさしくしつつ、何か深みを持たせないと、
   ひょっとしたら桐谷さんが「つまらない」って
   思うかもしれないし・・・じゃない?(笑)

桐谷 今回、そういう物語展開も新しかったし、
   テーマが深いなあって思いました。
増田 ポケモンリーグに行ったとき、Nがいるじゃない?
   あそこの展開はどうでした?
桐谷 Nの城が出てくるところですよね?
   ドドドドドド・・・って地面から城が出てきたから、
   「おおおおお!」って・・・!
増田 なりました?(笑)
桐谷 はい!いつもなら、そこでチャンピオンと戦ったあとに
   ライバルと戦っておしまいだけど、
   Nの城が出てきて、思わず「うわぁー、このあと戦うの?」
   っていうドキドキが・・・(笑)。
増田 ちょっと、いい感じでした?
桐谷 はい(笑)。あそこ、とってもよかったです。
増田 狙いどおりです(笑)。


どうやって新しいポケモンをうみだすんですか?

桐谷 今回、全部のポケモンが新しかったのですが、
   すべて一からつくられたんですよね?
   あれだけの数、どうやってつくってるんだろう?とか、
   もともと絵を描くのが上手だったんですか?とか、
   そういうのを杉森さんに訊きたいです。
   なかなか・・・描けないですよね。
杉森 そうですね(笑)。
   じつは僕ひとりでデザインしているのではなく、
   ポケモンは結構、大人数のスタッフで
   絵を描いているんですよ。
   ゲームフリークにはポケモンのデザインを担当している
   グラフィックデザイナーが17人いて、
   みんなでアイデアを出しあって、それぞれ好きなものや、
   街で見かけた面白いことをヒントに考えていくんです。
   まぁ17人いれば数百くらいはできるかな。
   簡単ではないですけれど・・・。
桐谷 すごい数です!先にキャラクターをつくってから、
   特性やタイプを決めていくんですか?
杉森 そうですね。絵にあわせてタイプを決める場合もあるし、
   逆に「こういうポケモンがほしい」と
   ゲームの内容をつくっている企画者からの
   注文があってから考えることもあるし。
   まぁ、両方です。
桐谷 デザインする方たちは動物園でスケッチする・・・
   ということをうかがいましたけど?
杉森 はい。今回はポケモンが全部新しくなったので、
   今までいたネズミや犬、鳥など、
   実際の世界にもいそうなスタンダードなポケモンを
   新たにつくらないといけなかったんです。
   そのヒントを発見するために、動物園に行ったりしました。
桐谷 ああ、それでラッコだったり、鹿だったりするんですね。
杉森 そう。動物園で見たなかでは、
   とくにモグラが面白かったです。
   あんまり見たことがないですよね?
桐谷 ええっ、モグラって動物園にいるんですか?
杉森 たまたま、モグラのいる動物園だったんですよ。
   天井にアクリルの透明なパイプが通っていて、
   そのなかをモグラが移動していくのが見えるんです。
   それがまるでドリルみたいに、
   回転しながら走っていて・・・。
桐谷 すごい(笑)。

好きなポケモンは?

杉森 ちなみに桐谷さんは、どのポケモンがいちばん好きですか?
桐谷 私はミジュマル が大好きです。かわいいです。
杉森 かわいいですか?
桐谷 はい。こういうかわいらしい表情も、
   杉森さんがつくられているんですよね?
杉森 そうですね。みんなでアイデアを考えて、
   ラフスケッチを描いたものを見ながら
   「もっとこうしよう」とか
   「こういうものをつけてみよう」とか
   意見を出しあって完成させるんです。
   でも大勢でやるので、上がってきた絵柄が
   バラバラなんですよ。
   だから最後に、それをひとつの世界観に統一するため
   最終的に僕が全部の公式イラストを描きあげるんです。
桐谷 へええ。なんでこんなにかわいくなるんですか?
杉森 う~ん、なんでですかねぇ・・・(笑)。
   まぁ、たとえばラッコはかわいいじゃないですか。
   かわいいことが魅力だったら、ラッコをもとにした
   ポケモンはやっぱり“かわいい”ってことを
   最大限に特徴にしないといけないと思うんです。
桐谷 あと、ポケモンをまねして描こうと思っても、
   どうしてもうまく描けないんですよ。
   ポイントを教えてください!
増田 僕もたまにポイントを教えてもらうんですけど、
   たとえばピカチュウ なら、左右の目の下部分にあわせて
   線を引っぱった位置に鼻がくると、いい感じになりますよ。
桐谷 ピカチュウって、すっごくバランスが難しいです・・・!
   絶妙なんですよね、ハイライトの大きさとかも。
杉森 難しいですよ。僕も描くたびに印象が変わるので・・・。
   あのときはかわいく描けたのになぁって(笑)。
桐谷 あ、増田さんと杉森さんが好きなポケモンを訊きたいです。
   今まででいちばん好きなポケモンはなんですか?
増田 最初のときは、コダック が好きでした。
桐谷 コダックですか?
杉森 意外そう・・・(笑)。
桐谷 はい、意外です(笑)。なぜですか?
増田 最初にポケモンの『赤・緑』がCMになったときに、
   コダックが出てきて“デンデンデン”みたいに鳴いたんです。
   当時、僕は音楽担当でその鳴き声をつくっていたので、
   「ちゃんと鳴き声が出た!」って感動して・・・。
   それでコダックにメロメロになりました(笑)。
杉森 そんな理由だったの!?
一同(笑)

杉森 ああ、そう・・・。見た目と関係ないじゃん(笑)。
増田 見た目と関係ないです。だいたい周りからはいつも、
   「頭痛持ちだからですよね」って言われるけれども、
   そんなことはなく・・・(笑)。
桐谷 (頭をかかえて)コダックはいつもこうやっているから(笑)。
増田 今は、ピチュー ですねぇ。
   最近はビクティニ とか。
   やっぱり苦労した子がかわいいんです。
   ピチューは一生懸命、悩んで悩んでつくったんですよ。
   ピカチュウの進化前なので、
   ピカチュウのようにかわいく、でもピカチュウではなく・・・
   っていうのがすごく難しくて。
   杉森さんが悩んでいるのをずっと横で見ていたので、
   少しずつ自分のなかで思い入れができてくるというか。
   ビクティニは女性スタッフに描いてもらったんですけど、
   “男性が考えるかわいさ”ではなく“女性が考えるかわいさ”
   にしてほしいと頼みました。これも悩んだんですよ。
   男性から見たらあんまりかわいくなくても、
   女性から見たら、かわいいってことはありますよね。
桐谷 はい、あります。
増田 そういう視点でつくって、何度も
   試行錯誤して生まれたのがビクティニなんです。
   そうするとやっぱり思い入れがありますね。
   そんな感じで、『ポケモンブラック・ホワイト』は
   開発に4年かかっているんですよ。
桐谷 そんなにかかっているんですか・・・。
増田 4年ですよ・・・長いですよね(笑)
桐谷 新作をつくるのに、どれくらいかかるんだろうって
   すごく気になっていました。
増田 大学に入ったら、もう卒業しているほどの期間ですよね。
桐谷 そうですね(笑)。4年も・・・。
   ちなみに、杉森さんはどのポケモンが好きですか?
杉森 そうですね。今作のポケモンも好きなのですが、
   生き物の上に花が生えているフシギバナ は、
   わりとポケモンらしいフォルムなので気に入っています。
   でも描くのが大変なんです(笑)。
桐谷 そうですよね、細かいですよね。
杉森 なので・・・描くのが簡単ということをふくめると、
   ゲンガー が好きなんですよ。
桐谷 ゲンガー(笑)。
杉森 ゲンガーはゴーストタイプで図鑑を読むとちょっとこわいのに
   ひょうきんな感じがして、ポケモンに必要な要素が
   シンプルな形のなかに満たされているから、
   結構気に入っています。
桐谷 ゲンガーって、ニヤついていますよね。
   何だか悪だくみしている感じが・・・。
杉森 そうです、あの表情がいいんです(笑)。
   ちょっと愛嬌がありませんか?
桐谷 そうですね、まるっこくてかわいいです。
   あの・・・じつはず~っと気になっていたんですけど、
   フシギバナって、何なんですか?(笑)
   先ほど“生き物”っておっしゃいましたよね?
杉森 何なんですか・・・(笑)。
   ああ、本体の生き物ですね。
   あれはカエルみたいなものです。
桐谷 カエルなんですか?カエルに花が咲いているんですか?
杉森 はい。だからフシギバナに進化する前のフシギダネには、
   カエルの様な生き物の上に球根がくっついているんです。
桐谷 その球根が、カエルの上で花を咲かせるんですね!?
杉森 そうです、モチーフはカエル。
桐谷 カエル・・・カエル・・・。カエルなんですね。
   これは新しい発見だ!
増田 ぜひカエルをつかまえて、
   背中に何かつけてやってください(笑)。
桐谷 お花をつければ・・・フシギバナになりますね(笑)。
  • 「4年ですよ・・・長いですよね(笑)」とあるが、厳密にはディレクターのせいで実質二年以内である。


おすすめの遊び方は?


桐谷私、ストーリーをクリアしたあともやっているんですが、
   おすすめの遊び方があれば教えてください。
増田 イッシュ地方の右側のエリア(※5)は全部行きました?
桐谷 行きました。
※5  右側のエリア=本編クリア後にはじめて、訪れることができるエリア。
増田 そうか・・・じゃあ、そろそろやめてもいいかもしれない(笑)。
桐谷 ええー!(笑)
杉森 何を言い出すのか・・・(笑)。
桐谷 私、クリア後の殿堂入りをしたいんですけど、
   レベルがどうしても上がらなくて・・・。
杉森 難しいですよね、みんな強くて。
増田 (手を叩いて)そうだ、
   『ポケモンブラック』をやりましょう。
桐谷 (笑)。
   じつは弟も一緒に『ポケモンブラック』をやっているんです。
   でも私、『ポケモンホワイト』を極めたいんですよ。
   シロナ (※6)にも勝ちたくて。
   レベルを上げるいい方法ってなんですか?
※6  シロナ=『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場した初の女性チャンピオン。強敵。
増田 四天王(※7)と再戦すればレベルが上がりますよ。
※7  四天王=ポケモンリーグにいる4人の強いポケモントレーナー。
桐谷 ええっ、四天王のレベルが強すぎるから、
   負け戦になるじゃないですか・・・。
   杉森 負けたくないですよね(笑)。
桐谷 そうなんです。
   負けず嫌いだから、どうしても負けたくないんですよ。
杉森 負けて何度もやるのは、くやしいですもんね。
   あとはビッグスタジアム(※8)に挑戦するとか。
   何タウンだったっけ・・・。
増田 ヒウンシティの上の・・・。
   ミュージカルとかあるところ?
桐谷 あ、ライモンシティです。
増田 すごい、正しいです(笑)。
桐谷 好きなんです、ヒウンシティとライモンシティが(笑)。
※8  ビッグスタジアム=ライモンシティにあるスポーツドーム。日替わりでトレーナーとバトルができる。
増田 開発中、街の名前は番号で呼んでいたんですよ。
   たとえばヒウンなら、シティの3番なのでC3とかね。
   だから「本当のシティの名前はなんだっけ?」ってなります(笑)。
杉森 正式な名前が決まるのは、最後のほうだから
   まちがえちゃうんですよね(笑)。
桐谷 名前を決めるのも大変ですよね。
増田 すごく大変です。同じポケモンでも
   国によって呼ばれ方が違うものがあるんですが、
   とくに伝説のポケモンである
   レシラム と ゼクロム は、
   全世界共通でそのまま呼ばれても
   問題のない名前にしたかったので
   決めるのに今回も数カ月ほどかかりました。

桐谷 よく意味がわからない名前とかもありますよね。
   レジギガス とか、どうやって考えたんですか?
増田 ああ、レジギガスは、『ダイヤモンド・パール』で登場した
   “レジ”ロック(※9)などの“レジ”という言葉に、
   巨人の意味の“ギガス”をくっつけたんですよ。
桐谷 ああ、なるほど。
※9  ホウエン地方の伝説のポケモンたちで、名前に”レジ”がつく。
増田 言葉の響きだけのものや、
   逆に深い意味が込められているものもあります。
桐谷 深い意味が込められているものはなんですか?
   たとえばツタージャ は、
   そのままツタからとったんですか?
増田 ツタージャは、“ツタのようなヘビ”なので“ツタージャ”。
   じつは、全体的にツタージャとツタージャの進化形は、
   ヨーロピアンな感じの名前にしたかったんです。
桐谷 おおおー!
増田 だから、何となくそういう響きの名前にしました。
   ツタージャ、あと進化形はなんだっけ・・・。
   次はジャノビー だったっけ?・・・ ジャローダ は最後?
杉森 どんだけ思い出せないんだ(笑)。
一同(笑)
増田 いやあ、「たくさんのポケモンの名前をよく覚えられますね」
   って、みんなに言われるんですけど。
桐谷 ホントにそう思います。
増田 さすがにすべての名前はパッとは出てこないかも・・・。
   開発中の名前では覚えているんですけど。
桐谷 開発中は、ポケモンも別の名前で呼ばれるんですか?
増田 そう、最終的な名前は最後に決定するんです。
桐谷 開発中はなんて呼んでいるんですか?
増田 たとえば魚の形をしていたら、適当に“ギョ”とか。
桐谷 ギョ!?(笑)
増田 そしたら“ギョ”って覚えているんで、
   そのポケモンはいつまでも“ギョ”なんですよ。
杉森 種類が多いときはブタ1、ブタ2って
   ナンバーを振るときもありますよ。
   ミジュマルは最初、“ラッコマル”って名前でした。
桐谷 ラッコマル!へええ~、なんでですか?
杉森 さっき、ツタージャはヨーロピアンって話が出ましたけど、
   ミジュマルは日本っぽく“何とか丸”とか
   “何とか助”みたいにしたかったんです。
   だから最初は“ラッコマル”と適当な名前で呼んでいました。
桐谷 私、最初のポケモンはミジュマルを選んだんですよ。
増田 (お腹の貝を指しながら)ミジュマルのこれ、
   お腹にくっついている貝の名前を知っています?
桐谷 名前があるんですか!?
杉森 じつはあるんですよ。
   ミジュマルは日本のサムライをモチーフにしたので、
   進化したら最終的には武将になるんですよ。
桐谷 ああ~、ダイケンキ って武将なんですか!?
杉森 武将をイメージしてるんです。カブトがついているでしょ?
桐谷 すっごくカッコイイのがついているなって、思っていました。
杉森 ミジュマルは、
   最初はサムライの子どもからはじまるんですが、
   フタチマルで若侍、最後はダイケンキで
   武将になる設定なんです。
   それでお腹の貝を刀の代わりに使う設定なんですが、
   進化すると2つ持って二刀流になります。
桐谷 そうですよね。
杉森 日本刀には“銘”と言って、刀に名前がついているんですよ。
   だから、ミジュマルの貝にも名前をつけることにして、
   いろいろ考えた結果、“ホタテ”と“太刀(たち)”を
   あわせて“ホタチ”って呼んでいるんですよ。
桐谷 ホタチ!ホタチ・・・!ホタチって言うんですね。
増田 だから、これは武器なんです。
   戦うときにはこれで相手をガリッと・・・痛いっすよ(笑)。
桐谷 かわいいー!ホタチ・・・。そうだったんですね。
   ツタージャはヨーロピアンで、ミジュマルは日本で、
   じゃあポカブ はなんですか?
杉森 ポカブは、中国とかアジアをイメージしています。
   最終進化は三国志の武将みたいにしようということで、
   恰幅(かっぷく)がいいヤツになるんですよ。
   桐谷 確かに、すごくいいですよね。
   そういうイメージは、どういうところから生まれるんですか?
   やはり直感なんですか?
杉森 そうですね・・・
   最初の3匹はセットで関連を持たせるつもりで、
   それぞれ性格を全部変えて、かわいいのと、かっこいいのと、
   ちょっと陽気なので、役割分担をさせたかったんです。
   それが今回はたまたまこんな感じになりました。
桐谷 へえー。
杉森 それに今回の『ポケモンブラック・ホワイト』が
   いろんな国の人とかいろんな多種多様な人たちが、
   一緒に暮らしているイッシュ地方という土地がテーマなので。
   最初の3匹は、そういう地域差が、
   ポケモンの形や性格に出ていると面白いかなと思って、
   こんなふうになりました。
桐谷 改めてみると、確かにポカブ、中国っぽいですよね。
  • 前半部で質問放棄+すり替え。悪魔か、このオッサンたちは。
  • …あれ?ミジュマルは大村さんがデザインしたのに、大村さん関係の話題がありませんよ?
  • 開発中の作業風景ではありえそうなこととはいえ、ポケモンのことをナンバリングで呼んでいたことを堂々とインタビューで言ってしまうのは如何なものか。
    • 「ポケモンのことを覚えられない人がディレクターをやるなんて…」という趣旨の書き込みをされるほど、増田が失望を買うことに。


友だちの間で、『ポケモンブラック・ホワイト』をやっている人はいますか?

増田 友だちで『ポケモンブラック・ホワイト』を
   やっている人はいますか?
桐谷 はい。
   私、女子大なんですけど結構まわりでやっています。
   空いている時間に4人くらいで横並びになって、
   「じゃあ、やろうか」って一斉にはじめて
   一言も話さずみんなでやったりしています(笑)。
増田 へぇ~。何が人気ですか?
桐谷 やっぱりそれぞれですね。女子大なので、
   かわいい系のミジュマルがわりと多いかもしれません。
増田 ミジュマルは人気あるんだ。
杉森 人気あります。
増田 じつは最初、ミジュマルのことでポケモン関係者の方から
   いろいろと意見を言われたんです。
桐谷 なんでですかー?
杉森 へえ、めっちゃかわいいですけど、なんでですか?
増田 「これ、ポケモンとして本当にイケてるの?」
   みたいに・・・。
杉森 いや、かわいいよ。
桐谷 めっちゃかわいいですよ!
増田 いや・・・僕はね、
   じつはあのコ(ミジュマル)のかわいさが
   今ひとつわからなかったんですよ。
   動いたり、アニメーションになったりしたら
   かわいさがわかったんですけど、
   最初に描かれた1枚のイラストだけだと・・・。
杉森 いや、かわいいよ。
増田 だって、頬に何かついているじゃないですか。
桐谷 そこがかわいいんですよー!
杉森 ほらぁー!
増田 ・・・そういうものなんですね(笑)。
桐谷 この、ちょっと鼻が大きいところとか。
   すっごくかわいいですよ。

増田 人気だね。
杉森 でしょ?よかったね(笑)。
増田 絵を見て大丈夫かなぁって思うポケモンが、
   たまにいるんですよ。
   まぁ、これだけ数があるので、
   好き嫌いがあるじゃないですか。
   そのときに「ちょっとこれはどうなんだろう」って
   思うのはたまにあるんですけど、
   実際に動かしてみたら全然問題ないんですよね。
桐谷 たとえば、今までどんなポケモンがそうだったんですか?
増田 何だっけ。前もあったよね。意外と毎回、
   「なんかこいつ・・・」っていうポケモンはいます。
杉森 増田さんとは、好みがちょっと違うんですよ。
桐谷 杉森さんはどういうのがお好きなんですか?
杉森 僕はストレートにかわいいよりも、
   ちょっと気になるところがあるほうがかわいいですね。
   本当は余計なものは省いて、かわいい要素だけで
   つくったほうがいいんだろうけど。
   でもストレートなかわいさだと、
   見た瞬間に忘れるっていうか、
   何かしら“気になる特徴”がないとなあって思うんです。
   ミジュマルなら、そばかすがついているところとかね。
   あえてやっているんですよ。
桐谷 一方で、増田さんはストレートに
   かわいいほうがお好きなんですか?
増田 多分ね。
桐谷 たとえばピカチュウとか。
増田 そう、わりとつるっとした感じ。
杉森 鼻とかも、小さい感じのほうが好きですよね。
増田 たとえば実際に、女性に特徴あるものがついていたら、
   「気にはなるけど、かわいいかな・・・」って思っちゃう。
杉森 そういうのが、チャーミングっていうことだと・・・。
桐谷 そうですね。それがかわいいと思います。
   そばかすとかは、私もあえてつけたことがありますよ。
増田 へえ!自分で変わった感じがしましたか?
桐谷 はい、何か印象は変わりました。
   そばかすがある友だちがいるんですが、
   とってもかわいいんですよ。
増田 確かにそばかすは、わかるかなぁ(笑)。
桐谷 そういうことですよー!
増田 まあね。だからポケモンのデザインは
   杉森さんに任せています。
   僕だと、ミジュマルみたいなポケモンが出てこないから(笑)。

通信機能がうまく使いこなせないので、よいやり方を教えてください!

桐谷じつは通信機能、まだ使い慣れていないんですよ。
   Cギア(※10)がうまく使えないんです・・・。
※10  Cギア=『ポケモンブラック・ホワイト』を進めるとゲーム中で手に入るアイテム。さまざまな通信機能の入り口になっている。
増田 すれちがいログ(※11)は、やっています?
桐谷 いえ・・・そういう通信系にすごく弱くて、
   何回説明書を読んでも、できない私・・・と思って
   やってないんです。
※11  すれちがいログ=『ポケモンブラック・ホワイト』を遊んでいる周囲のプレイヤーとすれちがい通信を行い、その人の情報を見ることができる機能。
増田 じゃあ、せっかくなので
   一緒に通信をやってみましょうか。

【お互いのDSiを取り出す】
桐谷 このCギアの下画面も、自分の好きなように
   カスタマイズできるんですよね。
増田 おお、そこまでやっています?
桐谷 ピッピッて触ったら、変な形になっちゃって・・・(笑)。
増田 桐谷さん、ホワイトフォレスト(※12)って行かれましたっけ?
※12  ホワイトフォレスト=『ポケモンホワイト』でクリア後に行ける街。
桐谷 行きました。
増田 きっと今は、何もない状態ですよね。
桐谷 はい。これって、風景が変わるんですか?
増田 ハイリンク(※13)の機能で住人が増えて、
   にぎやかになりますよ!
桐谷 ハイリンクもまったく未経験です。
※13  ハイリンク=ほかのプレイヤーの世界と行き来ができる機能。相手の世界の住人に話しかければ、自分の世界に移住してくれることも。
増田 じゃあまず、すれちがいからやってみましょうか。
   画面下にある「すれちがいログ」を押してみてください。
桐谷 あ、「タムタム」さんが現れました!
   コメントで「んなこたぁない!」って言っていますね(笑)。
杉森 「タムタム」さんはスタッフさんのひとりですね。
   今、『ポケモンブラック・ホワイト』でCギアを起動中の
   近くにいる人がすべて表示されています。
   桐谷 あれ、女のコがいますね。

杉森 あ・・・僕です。娘の名前でやっています(笑)。
   これが今、こっちにいるところですね。
桐谷 「タムタム」さんのプレイ時間はすごいです。999時間!
   相手のプレイ時間とかわかるんですね!
   すれちがい通信、本当に今はじめてやりました。
   すごいですね!
増田 せっかくなのでブラックシティ(※14)に来てみませんか?
※14  ブラックシティ=『ポケモンブラック』でクリア後に行ける街。
桐谷 あ、行ってみたいです!すごいドキドキします!
増田 まずはワイヤレスからハイリンクを選択して・・・。
桐谷 わ!何か出ました・・・!
増田 はじめてだから、ハイリンクの説明がありますよ。
   このハイリンクから、左右の架け橋を渡って、
   ほかの人の世界に行けるんですよ。
桐谷 ほかの人の世界に行けるんですか!?
   この橋を渡るんですね。
増田 右の橋を渡ってみてください。
   【桐谷さん、橋を渡って増田さんのハイリンクへ移動】
   あれ?(ブラックシティに)行けないみたいですね・・・。
桐谷 はい・・・行けない・・・。
増田 ああ。まず最初にひとつミッション(※15)をこなさないと
   いけないんです。
※15  ミッション=ハイリンクでつながった人の冒険を助けたり、一緒に遊んだりすることができる。
杉森 まぁ、この続きは、今度友だちとやってみてください(笑)。
増田 最後にライブキャスター(※16)に挑戦してみましょうか。
桐谷 ライブキャスター!

【ライブキャスターを起動】
※16  ライブキャスター=DSi、DSi LLでプレイしていれば、友だち同士最大4人で顔を見ながら話せる。(※DS、DS Liteの場合は会話のみの通信となります。)

【ぷるるるるる・・・・・・】(着信音)
桐谷 あ、来ました!
   (下画面に映った画像を見て)
   あ!ああーっ!!すご~い!
   (DSiのマイクに向かって)こんにちは~!
増田 こんにちは。何か落書きしてみてください。

【増田さんが、桐谷さんの顔に落書き中】
桐谷 落書き?
   あ、顔に何か描かれちゃった・・・!?
   やりたいです、それ。どこでできるんですか?
   こうですね。わ、すごい!

【桐谷さんが、増田さんの顔に落書き中】
桐谷 あ、落書きしているんだから、
   動いちゃダメですよー(笑)。
増田 ライブキャスターの画面も止められますよ(笑)。
   4人までできるので、友だちと遊んでみてくださいね。
   最後に桐谷さん、今日は新しいことをたくさん
   知ることできたと思うんですが、いかがでしたか?
桐谷 何か・・・初の通信体験とか、ポケモンの秘密とか、
   私の知らなかったことが本当にたくさんあって、
   今日はめちゃくちゃうれしかったです。
   これからは、こわがらずに通信を使って、
   どんどん友だちも増やしていきたいと思います。
   本当にありがとうございました。
   とっても楽しかったです!
増田 友だちとさらに楽しんでくださいね。
   一同ありがとうございました。

~ 最後に杉森さんにポケモンのイラストを
描いていただきました。 ~
桐谷 かわいいー!すごいー!
   こんなにカンタンに描けちゃうんですね!
   すごいーー!うわあああ!
増田 もう1枚、ミジュマルでなくて、違うの描いてよ。
桐谷 へ~、そっから(耳)描くんですね。
増田 でも、これをまねして描いてもこうならないんですよね。
   最終的にできあがるものは、全然違うものになるんです。
桐谷 すごいー!ありがとうございました!

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