小説
賽ノ地青嵐抄(さいのちせいらんしょう)
盗賊として生きる少年の成長や葛藤を敵との戦いを交え描く、王道少年漫画風の和風群像活劇。
タイトル名は参加者の
加藤ほろによる案で、それまでは【コラボ侍】というタイトルで連載されていた。
主人公の
青の視点で進む一人称の文体で、考えすぎる性格の主人公の心の葛藤が細かく描写されている。
その反面、主人公自身が口に出して話す台詞は少ない。一番多い台詞は「でこぱち」。
また、和風独特の色が効果的に使われているのが特徴の作品である。
青と
相棒の耶八が江戸に向かうまでを描いた【賽ノ地編】は、
2011年4月3日に二十四話分で、
江戸到着から江戸を出立するまでの【江戸編】は、
2014年8月10日に二十五話分で完結している。
2015年11月に製本化が予定されている。
収録予定は、賽ノ地編と桑名編。
賽ノ地黄泉抄(さいのちこうせんしょう)(裏コラボ侍)
【賽ノ地青嵐抄】を青の相棒である
耶八の視点から描いた小説。
そのため、サブタイトルは裏コラボ侍となっている。
青と
耶八が一緒にいる際の会話文は【賽ノ地青嵐抄】とまったく同じ。
あまり頭の良くない耶八視点ということもあり、
同じ場面で青と同じものを見ていても、その表現は少し稚拙なものとなっている。
また、青と一緒にいない場面での耶八の行動を見る事ができる。
浮気者の作者が文字より絵にうつつを抜かしているため未完。
賽ノ地青嵐抄 -始まりの日-
【賽ノ地青嵐抄】のヒロインである
きさらの視点のサイドストーリー。
時間軸は【賽ノ地青嵐抄】よりもさかのぼり、盗賊として【賽ノ地】にやってきた青と耶八との出会いを描いた作品。
七話から八話にかけては、青が耶八に右目と右腕を持っていかれた際の出来事も書かれている。
忍びとしては不器用なきさらの決意と、くノ一の
玖音との友情も描かれた作品。
【コラボ侍】ざこのうた
青たちと敵対する盗賊狩り
烏組の一員である狐と狸の物の怪、
緋狐と
狸休の出会いが分かるエピソード。
戦いに敗れたニ匹のうち、緋狐の走馬灯のような形で二匹の過去が描かれている。
文章と文章の間に漫画のようなイラストが差し込まれ、
文字による心理描写だけでなく、目でもキャラクターの表情や動きを楽しめる作品。
“ざこ”としてのラストシーンは、本編【賽ノ地青嵐抄】第三話でも
青と耶八との戦いの一場面としてリンクされている。
風と月の庵にて
賽ノ地町奉行
近松景元の日常。
政府の矢面に立つ町奉行の葛藤を描いた作品。
優しい月と、江戸のまち
江戸の食事処
爽亭の看板息子
優月のお話。
浅葱居待との出会いを描いた作品。
時系列的には【賽ノ地青嵐抄】より前。
江戸の冬の様子や町人たちの生活が伝わってくる描写が随所にちりばめられた作品。
朝夕疾風記
江戸の瓦版娘
朝陽と、その姉
夕凪による手記の形でつづられるお話。
一話完結型で多くのキャラクターとの交流が描かれる。
賽ノ地に瓦版のネタを求めて旅立った夕凪視点の賽ノ地編がすでに完結している。
江戸編の連載もはじまっており、近々完結予定。
最終更新:2015年10月17日 22:00