はじめに
時代考証に関して言えば、コラボ侍に明確な世界観はありません。
決まっているのは、「和風」ときどき「洋風」というだけ。
例えば盗賊の
青は、パーカーの上に和服。
その相棒
でこぱちは着物の上にアロハ。
和風の中に洋風を取り入れるのがトレンド。
お話の舞台は、北倶盧洲(ほっくるしゅう)という土地です。
国のようなものですが、ここでは国ではなく『府州』と呼んでいます。
府州の中央に江戸という都があり、将軍様がいます。
気候的には日本と同じ。
暖かい土地から寒い地域まで。植生豊かで平地もあれば山もある。
そしていま、
青や
でこぱちがいる場所は、都から遠く離れた、隣の府州との境界。
大きな町です。奉行所があってお奉行様がいて、町には岡っ引き。
しかし、江戸に比べると多少頽廃しており、郊外には職なしの盗賊もいっぱいいます。
この世界には妖怪がいます。化け狸、化け狐、鎌鼬、鬼……といろいろ。
そして、妖怪とは別に、ヒトと良く似ているけれど、ほんの少し違うイキモノが存在しています。
生まれつき力が強い、少し頭がいい、という彼らは、夜叉羅刹でないただのヒトの事を
「無族」と呼び馬鹿にします。
争い始めた理由を忘れるくらい。
しかし、数年前に突然、
いまの将軍が「やっぱ
羅刹たちと仲良くしようぜ」などといいだしました。
理由は諸説ありますが、羅刹族の娘が可愛かったからとかそうでないとか。
反対が各所であったりなかったり、各地で闘争があったり、乱がおこったり。
紆余曲折を経て半年前にようやく和平が成立しました。
羅刹たちとの和平成立の条件のうちの一つが、
「ヒトの国のどこかに羅刹の拠点を置くこと」でした。
そして羅刹の王は、拠点を置くのは
賽ノ地がいいと言いました。
人間にとっても隣の府州や龍王族は脅威なので、門番的として羅刹の城を置くのは良い面もある。
将軍様が「いいよ」と言ってしまったので、賽ノ地に羅刹族の拠点が出来る事に。
もちろん、和平の世とはいえ、簡単にヒトと羅刹族との関係が変わるわけではない。
ヒトは羅刹を嫌っているし、排他的。羅刹たちも人間を傷つける事がしばしば。
激動の時代の中、羅刹城が誘致される賽ノ地の住人達は、何を望み、選択をするのか――
あなたが作ったキャラクターを通して、賽ノ地の行方をご覧ください。
最終更新:2014年11月03日 21:42