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**仮想通貨とは? -暗号で書かれているお金 -「どこへでも」「簡単に」「非常に低い手数料で」送金することができる通貨 -完全に匿名で送れるわけではない -代表的なものに&bold(){ビットコイン}(&bold(){Bitcoin}:BTC)とライトコイン(Litecoin:LTC)がある。 仮想通貨、Bitcoinは2009年に中本哲史と名乗る人物が開発・公開し、当初は1枚1ドル以下だったものが2013年11月には一時1200ドルを記録するなどの経緯を持っています。 (その後、2013/12/19近辺には1000ドルを超えた後の二度目の大幅下落が起き、価値が半分以下になった。) 仮想通貨とひとくくりに言えばゲーム内の通貨から、某知恵袋のコインまで様々なものがありますが、Bitcoinが他の仮想通貨と一線を画すのはと管理を行う中央組織(銀行や政府)がないことにあります。 ゲーム内の通貨や信用通貨は管理者が流通を管理することができますが、仮想通貨は増やすことが出来ません。(詳しくは下の章) またドルや円を送金するときには数百~数千円の手数料かかってしましますが、Bitcoinの場合は相手の送金先を入力するだけで低い手数料(もしくは手数料なしに)で10分ほどで送金することができます。 そして前述したようにビットコインには中央組織が存在しないため口座が凍結されたりすることもなく、警察や政府によって差し押さえられるリスクが低いという特徴を持っています。。 以下は正確な説明をするために少しややこしい言葉を使っています。まずは読み飛ばして、概要をつかんでから読んでください。 #region しかし、仮想通貨は完全に匿名で送金できるわけではなく、送り先のアドレスのトランザクションログ(取引履歴)を[[このような方法で<http://abe.monash.pw/]](これはMonacoinの場合ですが)追跡することができます。 つまり同じアドレスを使っていれば、取引履歴を追跡され、自分のウォレットの残高を知られてしまうなどの可能性があります。これはアドレスをこまめに変更することで防ぐことができますが、完全な方法とはいえません。 また、個人情報などは仮想通貨を通して抜き取ることは通常できませんが、サーバーやP2Pネットワーク上にログが残るため、 Torなどの匿名化技術を使用するなどの方法をとっていなければ、国家や警察レベルの追跡から逃れることは難しいです。 (上記のTorに使用に関する文章はこの通貨の匿名化を保証する文章ではありません。) #endregion このwikiでは&u(){「仮想通貨」とはBitcoinやLitecoinといった通貨のことをさすようにします。} #video(http://www.youtube.com/watch?v=89Uu44voviU) **仮想通貨の利点・欠点とは? -中心となる組織がないので価値の上下をコントロールできない -ただデータなので盗まれたり消えたりしても保証がない -今後、政府などにより取引が規制される可能性がある Bitcoinは2009年に始まったばかりの通貨でまだ先行きは不透明な状態です。タイでは違法と判断され、[[WIRED タイ当局、仮想通貨「Bitcoin」を違法と判断<http://wired.jp/2013/07/31/bitcoin-illegal-in-thailand/]] 中国ではBitcoin取引大手のBTC Chinaが新たな入金を停止するなどして、一時1200ドルだったBitcoinのレートが600ドルを割るまで急落しました。[[WIRED 中国でビットコイン規制価値は半減<http://wired.jp/2013/12/19/major-china-bitcoin-exchange-halts-deposits-price-crashes-by-half/]] 他にもBitcoinには第三者によるクラッキングなどにより盗まれる危険性があります。[[GIGAZINE テレビでビットコインのQRコードを映したら即座に盗まれるという事件が発生<http://gigazine.net/news/20131224-bitcoin-stolen-on-air/]] 2014年初頭にはBitcoin取引大手、Mt.GoxがクラッキングによりBitcoinを盗まれ、破綻するという事件も起きました。 また、Bitcoinにはその匿名性からマネーロンダリングや裏取引に使われていることも多く、大手の取引所はそれを防止するために本人確認のチェックを厳しくするなどの措置をとっています。 このようにBitcoinを始めとする仮想通貨は、今後それらの価値をゼロにしかねない要素が多数存在しています。 しかしなぜこれほどのリスクがあるのにもかかわらず今のBitcoinの総額には70億ドル以上の資金が集まっているのでしょうか? この問題は色々意見があります。ただのバブルであるという指摘や、Bitcoinはすでに通貨としての信用を獲得しているためなどです。 Bitcoinには上限が決まっています。(2140年に2100万枚が発行される)この性質は金に似ています。しかし金は現実に存在し、また装飾品などとしても価値があります。 Bitcoinが金と違う点はBitcoinはデーターであり簡単に移動や取引ができるということにあります。 金は送金や国外に持ち出すには制限が大きく、通貨として非常に不便です。つまり金は遠方とすばやく取引に使用するのは現実的に不可能に近いということになります。 それを解決したのがBitcoinであり、Bitcoinを始めとする仮想通貨はそれら以外の価値の源を一切持ちません。 「簡単にやりとりできる交換媒体としての価値を持つもの」これこそが、Bitcoinを始めとする仮想通貨が価値を持っている本質であると考えられます。 **仮想通貨を手に入れるには? -交換所で円やドルと両替(為替取引)を行う -取引(オークションや個人間など)で手に入れる -マイニングする 仮想通貨は主に買う、マイニングするといった方法で手に入れます。 買うには[[主な取引所]]があるのでそこで入金を行い、ビットコインに両替します。 マイニングとはパソコンに計算をさせて、通貨を手に入れることです。マイニングの説明は[[用語解説ページ]]、マイニングのやり方は、[[マイニングのやり方]]のページに記載してあります。 **どんな仕組み? -不正が取引がないかなどは参加者全員で監視している -新しい通貨はユーザーが発行する 仮想通貨はブロックという通帳なようなものの上に成り立っています。 この通帳には各々の残高や、取引の記録などが記録されています。そしてそれを参加者全員で検証し合い、多数決をとることで不正な取引を防いでいます。 このブロックはハッシュと言われる暗号で書かれていて、計算によって新しく生成されます。そして新しいブロックを生成した者には報酬として通貨が与えられます。 これをマイニングといいます。つまり、マイニングとは新しい通帳の発行のようなものです。 通貨を偽造するには自分の通帳を改ざんするだけでは自分の物だけが他の通帳との違いが生じ、他のネットワーク参加者からの多数決により拒否されます。 つまり、改ざんを行うにはネットワークの半数以上のブロックを改ざんする必要があります。 しかしそれを改ざんできるほどの処理能力があれば素直にマイニングするほうが通貨を稼ぐことができるため、取引が改ざんされることはない、というのがこれらの仮想通貨の安全性を保つ仕組みです。 ***もっと詳しい仕組みを知りたい! 中本哲史氏による日本語のホワイトペーパーが公開されています。 ここには技術的な仕組みが書いてあるのでここを参照なさってください。 [[ビットコイン:P2P 電子マネーシステム>http://www.bitcoin.co.jp/docs/SatoshiWhitepaper.pdf]] .
**仮想通貨とは? -暗号で書かれているお金 -「どこへでも」「簡単に」「非常に低い手数料で」送金することができる通貨 -完全に匿名で送れるわけではない -代表的なものに&bold(){ビットコイン}(&bold(){Bitcoin}:BTC)とライトコイン(Litecoin:LTC)がある。 仮想通貨、Bitcoinは2009年に中本哲史と名乗る人物が開発・公開し、当初は1枚1ドル以下だったものが2013年11月には一時1200ドルを記録するなどの経緯を持っています。 (その後、2013/12/19近辺には1000ドルを超えた後の二度目の大幅下落が起き、価値が半分以下になった。) 仮想通貨とひとくくりに言えばゲーム内の通貨から、某知恵袋のコインまで様々なものがありますが、Bitcoinが他の仮想通貨と一線を画すのはと管理を行う中央組織(銀行や政府)がないことにあります。 ゲーム内の通貨や信用通貨は管理者が流通を管理することができますが、仮想通貨は増やすことが出来ません。(詳しくは下の章) またドルや円を送金するときには数百~数千円の手数料かかってしましますが、Bitcoinの場合は相手の送金先を入力するだけで低い手数料(もしくは手数料なしに)で10分ほどで送金することができます。 そして前述したようにビットコインには中央組織が存在しないため口座が凍結されたりすることもなく、警察や政府によって差し押さえられるリスクが低いという特徴を持っています。。 以下は正確な説明をするために少しややこしい言葉を使っています。まずは読み飛ばして、概要をつかんでから読んでください。 #region しかし、仮想通貨は完全に匿名で送金できるわけではなく、送り先のアドレスのトランザクションログ(取引履歴)を[[このような方法で<http://abe.monash.pw/]](これはMonacoinの場合ですが)追跡することができます。 つまり同じアドレスを使っていれば、取引履歴を追跡され、自分のウォレットの残高を知られてしまうなどの可能性があります。これはアドレスをこまめに変更することで防ぐことができますが、完全な方法とはいえません。 また、個人情報などは仮想通貨を通して抜き取ることは通常できませんが、サーバーやP2Pネットワーク上にログが残るため、 Torなどの匿名化技術を使用するなどの方法をとっていなければ、国家や警察レベルの追跡から逃れることは難しいです。 (上記のTorに使用に関する文章はこの通貨の匿名化を保証する文章ではありません。) #endregion このwikiでは&u(){「仮想通貨」とはBitcoinやLitecoinといった通貨のことをさすようにします。} #video(http://www.youtube.com/watch?v=89Uu44voviU) **仮想通貨の利点・欠点とは? -中心となる組織がないので価値の上下をコントロールできない -ただデータなので盗まれたり消えたりしても保証がない -今後、政府などにより取引が規制される可能性がある Bitcoinは2009年に始まったばかりの通貨でまだ先行きは不透明な状態です。タイでは違法と判断され、[[WIRED タイ当局、仮想通貨「Bitcoin」を違法と判断<http://wired.jp/2013/07/31/bitcoin-illegal-in-thailand/]] 中国ではBitcoin取引大手のBTC Chinaが新たな入金を停止するなどして、一時1200ドルだったBitcoinのレートが600ドルを割るまで急落しました。[[WIRED 中国でビットコイン規制価値は半減<http://wired.jp/2013/12/19/major-china-bitcoin-exchange-halts-deposits-price-crashes-by-half/]] 他にもBitcoinには第三者によるクラッキングなどにより盗まれる危険性があります。[[GIGAZINE テレビでビットコインのQRコードを映したら即座に盗まれるという事件が発生<http://gigazine.net/news/20131224-bitcoin-stolen-on-air/]] 2014年初頭にはBitcoin取引大手、Mt.GoxがクラッキングによりBitcoinを盗まれ、破綻するという事件も起きました。 また、Bitcoinにはその匿名性からマネーロンダリングや裏取引に使われていることも多く、大手の取引所はそれを防止するために本人確認のチェックを厳しくするなどの措置をとっています。 このようにBitcoinを始めとする仮想通貨は、今後それらの価値をゼロにしかねない要素が多数存在しています。 しかしなぜこれほどのリスクがあるのにもかかわらず今のBitcoinの総額には70億ドル以上の資金が集まっているのでしょうか? この問題は色々意見があります。ただのバブルであるという指摘や、Bitcoinはすでに通貨としての信用を獲得しているためなどです。 Bitcoinには上限が決まっています。(2140年に2100万枚が発行される)この性質は金に似ています。しかし金は現実に存在し、また装飾品などとしても価値があります。 Bitcoinが金と違う点はBitcoinはデーターであり簡単に移動や取引ができるということにあります。 金は送金や国外に持ち出すには制限が大きく、通貨として非常に不便です。つまり金は遠方とすばやく取引に使用するのは現実的に不可能に近いということになります。 それを解決したのがBitcoinであり、Bitcoinを始めとする仮想通貨はそれら以外の価値の源を一切持ちません。 「簡単にやりとりできる交換媒体としての価値を持つもの」これこそが、Bitcoinを始めとする仮想通貨が価値を持っている本質であると考えられます。 **仮想通貨を手に入れるには? -交換所で円やドルと両替(為替取引)を行う -取引(オークションや個人間など)で手に入れる -マイニングする 仮想通貨は主に買う、マイニングするといった方法で手に入れます。 買うには[[主な取引所]]があるのでそこで入金を行い、ビットコインに両替します。 マイニングとはパソコンに計算をさせて、通貨を手に入れることです。マイニングの説明は[[用語解説ページ]]、マイニングのやり方は、[[マイニングのやり方]]のページに記載してあります。 **どんな仕組み? -不正が取引がないかなどは参加者全員で監視している -新しい通貨はユーザーが発行する 仮想通貨はブロックという通帳なようなものの上に成り立っています。 この通帳には各々の残高や、取引の記録などが記録されています。そしてそれを参加者全員で検証し合い、多数決をとることで不正な取引を防いでいます。 このブロックはハッシュと言われる暗号で書かれていて、計算によって新しく生成されます。そして新しいブロックを生成した者には報酬として通貨が与えられます。 これをマイニングといいます。つまり、マイニングとは新しい通帳の発行のようなものです。 通貨を偽造するには自分の通帳を改ざんするだけでは自分の物だけが他の通帳との違いが生じ、他のネットワーク参加者からの多数決により拒否されます。 つまり、改ざんを行うにはネットワークの半数以上のブロックを改ざんする必要があります。 しかしそれを改ざんできるほどの処理能力があれば素直にマイニングするほうが通貨を稼ぐことができるため、取引が改ざんされることはない、というのがこれらの仮想通貨の安全性を保つ仕組みです。 ***もっと詳しい仕組みを知りたい! 中本哲史氏による日本語のホワイトペーパーが公開されています。 ここには技術的な仕組みが書いてあるのでここを参照なさってください。 [[ビットコイン:P2P 電子マネーシステム>http://www.bitcoin.co.jp/docs/SatoshiWhitepaper.pdf]]

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