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*neurocysticercosis(神経嚢虫症) **概要 豚などに寄生する有鉤条虫がヒトに感染し、神経系に移行して、様々な神経症状を引き起こす。衛生管理が進んだ先進国では稀な病気であり、東南アジアや南米などで見られることが多い。「嚢虫」というのは、幼虫が寄生する際に袋状に寄生するため(「条虫」は成虫の形態から名付けられた) 。 **原因 有鉤条虫の卵を摂取(生の豚肉や、感染者の便中に卵が含まれる)することで[[cysticercosis]](嚢虫症)に感染する。神経嚢虫症は、そのうち、条虫の幼虫がが神経系に移行寄生したもの。 **症状 脳に寄生した場合、見られる症状は、痙攣、言語障害、運動障害など、脳の損傷により引き起こされる神経症状が起こる。 **診断 一般に、診断はつきにくい。特に先進国では、生の豚肉を食べたなどの特異的な情報がなければ診断は難しい。 **治療 駆虫剤を投与して諸悪の根源たる有鉤条虫を殺虫するのが一番の治療。但し、脳内に寄生している嚢虫が薬により死ぬと、嚢内の物質が嚢外に漏出し、炎症反応(ときにアナフィラキシー様症状)が起こる場合がある。この炎症反応を抑えるためにsteroidが投与される場合がある。 **Episode [[01.PILOT]]
*neurocysticercosis(神経嚢虫症) **概要 豚などに寄生する有鉤条虫がヒトに感染し、神経系に移行して、様々な神経症状を引き起こす。衛生管理が進んだ先進国では稀な病気であり、東南アジアや南米などで見られることが多い。「嚢虫」というのは、幼虫が寄生する際に袋状に寄生するため(「条虫」は成虫の形態から名付けられた) 。 **原因 有鉤条虫の卵を摂取(生の豚肉や、感染者の便中に卵が含まれる)することで[[cysticercosis]](嚢虫症)に感染する。神経嚢虫症は、そのうち、条虫の幼虫がが神経系に移行寄生したもの。 **症状 脳に寄生した場合、見られる症状は、痙攣、言語障害、運動障害など、脳の損傷により引き起こされる神経症状が起こる。 **診断 一般に、診断はつきにくい。特に先進国では、生の豚肉を食べたなどの特異的な情報がなければ診断は難しい。 **治療 駆虫剤([[Albendazole]]、[[Praziquantel]]など)を投与して諸悪の根源たる有鉤条虫を殺虫するのが一番の治療。但し、脳内に寄生している嚢虫が薬により死ぬと、嚢内の物質が嚢外に漏出し、炎症反応(ときにアナフィラキシー様症状)が起こる場合がある。この炎症反応を抑えるためにsteroidが投与される場合がある。 **Episode [[01.PILOT]]

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