「multiple sclerosis」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
*multiple sclerosis(多発性硬化症)
**概要
原因、治療法ともに分からない部分が多い、難病。中枢性脱髄疾患の一つで、様様な神経症状を呈する。なぜか、欧米人の若い女性に多い。
**原因
脱髄疾患。則ち、ミエリン鞘(myelin sheath、髄鞘)が障害され、神経伝達に支障が出ることにより様々な症状が出る。
その脱髄の原因は、不明であり以下のような仮説がある。
-自己免疫性…自己免疫性疾患に使われる治療方法が有効なため、世俗的には、自己免疫性疾患の一つ、と言われることもある。
-遺伝性…欧米人(白人)に多くアジア人には少ない、というように人種による差異が大きいため、遺伝子的要因が考えられている。但し、親から子への遺伝性はそう高いわけではないようだ。
-感染性…病原体は不明だが、症状がたびたび寛解(軽癒)・悪化することから、疑われている。
**症状
どこに脱髄が起こるか、によって症状は異なる。日本(アジア)では視神経障害が起こることが多く、視野狭窄、視力低下などの視力障害が起こる。脳幹に障害が起こった場合は、複視、眼振、運動麻痺、感覚麻痺、嚥下障害などが起こる。小脳が障害されると、歩行障害、振戦などが起こり、脊髄が障害されると、痺れや排尿障害などが起こる。
**分類
視神経や脊髄の病変を中心とするMSは、[[NMO]](NeuroMyelitis Optica、視神経脊髄炎)と呼ばれることもある。
**診断
-髄液検査…LP(腰椎穿刺)などにより髄液を検査。[[oligoclonal bands]](乏クローン帯)が見られ、またIgGの増加が見られる。
-MRI…症状から部位を予測し、当該部位のMRIを取る。急性期には[[Gadolinium]]造影剤を使うこともある。
など
**治療
根治させる治療方法は存在しない。
急性期には[[steroid]]静注によるパルス療法を行う。