Albendazole(アルベンダゾール)

概要

ベンズイミダゾール系の駆虫薬。元は家畜用として開発された。

効果効能

条虫(サナダムシの仲間)の引き起こす、echinococcosis?(包虫症、エキノコッカス症)、cysticercosis?(嚢虫症)などに効く。
副作用として重篤なものには、pancytopenia?(氾血球減少症)、Stevens-Johnson syndorome?(Stevens-Johnson症候群)などがある。また、比較的頻度の高い副作用として肝機能異常があるが、対策として休養期間(一ヶ月投与後、二週間休養など)を設けることで通常は問題なく治療が行えることが多い。あとは、一般的な悪心、嘔吐、めまいなどの副作用もある。

薬物動態・作用機序

多くが肝臓で代謝され、アルベンダゾールスルホキシド(albendazole sulfoxide)となるが、代謝前のalbendazole、代謝後のalbendazole sulfoxide、共に駆虫作用を持つため、他の薬のような「代謝による無効化を見越して多めの量の配合」が不要。
Tmax=約2~3時間、T1/2=約10時間。
作用機序としては、tubelin(微小管を構成するタンパク質)に結合し、微小管の形成を阻害することで、細胞分裂を防ぎ虫の生育を止める。生育が止まっても死ぬまでには時間がかかるので、基本は長期服用。

参考

neurocysticercosis(神経嚢虫症)
寄生虫

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最終更新:2012年07月26日 05:32