アナンサラド王国

アナンサラド王国 Kingdom of Anansalad

国旗追加(2023/07/09)
改定(2021/05/27)
テンプレ統一運動(2021/10
/14)

アナンサラド王国は、アーキル連邦を構成する国家の一つである。
首都はアナネアルベア。旧称は「ノボチア王国」。諸外国からは「南ザイル人王国」と呼ばれている。
イブリール家を国王に戴く立憲君主制の国家である。


国旗
公用語 南ザイル語サラド方言
首都 アナネアルベア
最大の都市 アナネアルベア
(メギド)
通貨 サマレ(貴族のみ)
(市民は物々交換)
国歌 なし(各部族ごとに制定)
民族構成 ザイリーグ系
├サラド大氏族
└その他
マン系
その他
88%
(84%)
(4%)
10%
2%

キャラクター・パレット

1:系 2~3:系 4~6:系

概要

国名

アナンサラドとは、伝説上に存在するサラド大氏族の父アルバ・サラドを讃える「アナン(偉大なり)、サラド(大鷲よ)」という掛け声がそのまま国名となったものである。
また、首都のアナネアルベアは「偉大なアルバの都」を意味する。

言語

アナンサラド語
ザイル砂漠南部に分布する言語(南ザイル語)のひとつ。
アナンサラド語は、実際には南ザイル語のサラド方言である。
アナンサラド王国の公用語として定められているわけではないが、公文書はアナンサラド語によって記される。
また憲法もアナンサラド語によって記されているため事実上の公用語である。
・文法
 ・時制
  時制は大きく「現在」、「過去」、「それ以外」に分類される。
  ただしサラド方言では通常、主語と現在時制が省略される。

ラスティフロントでの位置づけ

アナンサラドは無能、適当、不動の精神で知られるアーキル連邦とは違い、熾烈な政争がある国家です。
Union氏の小説「熱砂の国」にあるように北半球国家でしかも帝国との戦線に近い国であるにもかかわらず部族対立があり、
軍隊も対帝国よりも国内の部族との政争のために存在しています。

アナンサラドは現実に例えるならばサウジアラビアに似たところがあり、彼らアナンサラド人は"アナンサラド国民である"ということよりも
"同じ部族である"ということの方を重視しています。
アナンサラドは砂漠の民としてのアーキルの要素を更に濃くしたザイリーグのうち、砂漠の民の要素のみを引き出したような国です。
国民の大半は遊牧民で、ほとんどの人がテントで暮らしています。都市にいるのは外国人や貴族とその奴隷、一部の定住商工業者です。

戦争よりも政争の国、アナンサラド。この国はドブルジャガスや民間輸送船の輸出などで連邦にとって非常に重要な位置を占めます。
しかし、アナンサラドからみた連邦は自国を守るありがたい存在ですが、対する連邦からのアナンサラドは”ものくれるけど何やってるかよくわからない国”
であり先ほどあげた
熱砂の国」においても連邦のアルアミー大佐はアナンサラド特使なのにアナンサラド語を喋れません。

歴史

アナンサラド前史
もともとサラド大氏族はマン王国にとって国土の北方に跋扈する遊牧民のひとつとして認識されていた。
ながらくシスバル辺境伯領がこの蛮族の侵入を抑え込んでいたが、ヘッラ・ホブルスによって統一されたサラド大氏族による略奪は苛烈を極め、
マン王国はヘッラにシスバル辺境伯領の一部であるノボチア城とその周辺の土地を与え、ノボチア公として封じた。ノボチア公国の興りである。

ノボチア公国は以降、北方への領土拡大を進め、他の遊牧民を支配下に加えた。

マン王家の男系が途絶えると、マン王国内では親戚筋にあたるパンノニア王家から新たな王を迎え入れようとする派閥と、マン王家の女系による継承を唱える派閥とに分裂した。
ノボチア公は反パンノニア派に付き親パンノニア派と対峙する。

マン継承戦争が親パンノニア派の勝利に終わると、ノボチア公国は公然とこれに敵対し、デルマンから逃れることに成功したマン王国第二王女との婚約を宣言、マン王位の正統な後継者を僭称した。またこのときよりノボチア王を称するようになる。

帝国の北進によって周辺国が消滅していくと、ノボチア王国内ではイブリール家を中心とする親連邦派(ルーシャ)が台頭。
内戦が勃発し、クドラ王のホブルス王朝を倒すと新たに誕生したイブリール王朝は国号をサラド的な「アナンサラド」と改め、ここにアナンサラド王国が誕生した。

協商時代
アーキル連邦への加盟以前、グラヤ=ヘルバーナン条約によって連邦とノボチア王国との関係が維持されていた時代を指す。
連邦に対しては浮力ガスの輸出という形で交流を持っていた。

グラヤ=ヘルバーナン条約
ノボチア=マン王国とアーキル連邦両国間に結ばれた不可侵条約。トルクヤ条約とも呼ばれる。
また両国間での通商についての合意も形成された。
グラヤが王国側の代表、ヘルバーナンが連邦側の代表であり、トルクヤは条約が締結された都市の名前である。

第一次鷲亞協約(鷲=ノボチア=マン王国(南ザイル人王国)、亞=アーキル連邦)
グラヤ=ヘルバーナン条約の再確認と帝国に対する防衛協力の大枠合意と国境線画定の調整を行うための会議を両国間に持つことへの合意などが結ばれた。

第二次鷲亞協約
この協約で重要な点は国境線が確定されたことだ。
国境線付近の権益が整理された。
またノボチア=マン王国に含まれる国境部族もこの協約によって決定された。

第三次鷲亞協約
ノボチア=マン王国がアーキル連邦へと加盟することが内容に組み込まれた。
秘密条項としてアーキル連邦はイブリール家とその氏族を支持するという内容が組み込まれた。

トルクヤ議定書
第三次協約に基づいて締結された議定書。トルクヤにおいて交わされた。
アーキル連邦への加盟にあたってノボチア=マン王国に与えられる諸々の特殊条項が扱われている。
例えば「連邦軍による駐留条項は即効性を持たない」などである。

連邦への加盟
イブリール家への王朝の交代により国家の方針が転換され、連邦への加盟が決断された。
もともと連邦に加盟していた北方、西方の国家との軋轢にも悩まされていた。
イブリール王朝は、連邦を後ろ盾にした周辺国の圧迫に対抗する、という目的と同時に、弱体なイブリール家の権威を強化するために連邦の威を得ようとした。

加盟以前は、アーキル連邦との間に不可侵条約(グラヤ=ヘルバーナン条約/トルクヤ条約)を締結していた。

連邦国への加盟、つまり「連邦条約」の締結後、「南ザイル人王国におけるアーキル連邦軍の権利及び活動、罰則に関する協定」により連邦国軍票を受け入れている。

連邦条約(連邦基本条約)
連邦国の結成と相互安全保障体制の建設を定めた多国間条約。
その内容は「連邦政府の権限」、「連邦構成国の地位」、「連邦軍に関する取り決め」などの軍事・政治的な安全保障を主体としたものだった。
このときに見送られた連邦の経済的安全保障を成し遂げるために連邦関税条約が締結された。

連邦関税条約
連邦構成国間での関税を撤廃することを目的とした条約。
「関税の撤廃などを段階的に推進する」といったように曖昧な表現が多い。
その内容は非常に曖昧であり、実質的な取り決めは連邦関税条約を基に結ばれた協定によって補われた。
アナンサラド王国は関税の撤廃に関しては保留としていたが、非関税工業地域を設定した。
この非関税工業地域で利用される原料には関税が掛らない。
この連邦関税条約に対して、連邦条約は「連邦基本条約」、「基本条約」と呼ばれた。

南ザイル人王国におけるアーキル連邦軍の権利及び活動、罰則に関する協定
連邦条約に基づいて締結された協定。
この協定により、アナンサラド王国での連邦国軍票の利用が可能となった。
連邦国軍票は活動の項目で、その一部として扱われている。
物々交換が一般的だったアナンサラドでは連邦国軍票によって通貨経済が浸透した。
アナンサラド人にとって連邦国軍票は連邦兵士と取引可能な手段として認識されていた。
王室や王国政府は連邦国軍票による取引を受け付ける必要はなかったが、政治的な要求として戦時国債の購入が求められた。

文化

部族社会

アナンサラドはもともとザイル人の一氏族であるサラド氏族が作り上げた国なので国民意識や民族意識は希薄で、部族という共同体が根本になっている。
ザイリーグも氏族対立がある国だがアナンサラドのそれはより一層激しいもので、ノボチア公として封じられるまでも部族同士で殺し合い、奪い合い、
封じられた後も王位簒奪や反乱を繰り返してきた歴史があり、冠婚葬祭すべてにおいて異部族と行うことを禁じており、彼らの共通点はサラド氏族であること、同じ言語をしゃべること、ノボチアに住んでいるということ、スカイバードを信仰していることくらいで、違う部族に対する殺戮も平然と行われている。
322型艦(連邦軍呼称アナンジュ型)が爆撃艦なのも対帝国よりも対都市、対定住地に特化してるからだ。
サラド氏族の下には主に三つの氏族があり、現王家の系統であるイブリール氏族、王国の創家にして前王家の系統のホブルス氏族、ダバーム隊を構成するカハール氏族がある。
この御三家は常日頃から対立しあい、表裏全面で争っているので彼らが使う暗殺者集団はとても練度が高い。

アナンサラド人の食文化

食事は一日に二回、朝と昼に食べる。
それ以外で空腹を覚えた場合は、なにかしら間食をとる。
基本的には手食である。

料理

スバフ(スバッハゥ)
 バウの乳から作られたチーズ。

テハラ鍋(テッハラン)
 水分を逃がしにくい構造の鍋。
 蓋を閉めると密閉され、ごく少量の水で食材を煮込むことができる。
 水が貴重な砂漠地帯では必須の調理器具。
 大抵の場合、スボで料理汚れを擦り取って食べる。
 裕福な家では水洗いされる。

スボ(スァボ)
 丸く、薄く延ばされたパン。
 パン焼き専門の店があり、自宅で練ったパン生地をそこで焼く。
 小麦はオアシス付近で栽培しているか、近隣国から輸入している。
 切り分けて食べる。形は保つが食感は軟らかい。
 テハラで煮込んだチャウと呼ばれる食べ物を掬い取って食べることが多い。

チャウ
 肉や野菜を煮込んだ料理。
 スボで掬い取って食べることが一般的である。

ポテ(プオテ)
 スボよりも薄いクレープ状のパン。食べ物ではない。
 皿の上に乗せられ、そのうえから料理が盛られる。
 食事が終わった後にポテを捨てることで皿を水洗いせずにすむ。
 ポテを回収する業者がいて、彼らは集めたポテをバウの餌として売っている。
 ポテの回収業者は多くの場合、領主の特許業者である。

グリブ
 バウを焼いた料理全般を指す言葉。
 もともとは「アグリバウ」で、直訳は「焼かれたバウ」。
 発音の弱い「ア」が脱落し、「バウ」は語尾収斂で「ブ」に変化した。

サハブ(サハーブ)
 クドゥスから醸造された酒。甘みを帯びている。
 サハブを醸造する際に出る固形物(サハブ粕)を固めて焼くとキーリという甘菓子になる。

キーリ(キリ)
 サハブ粕を固めて焼いた甘菓子。
 サクっ、甘い。

経済

航空産業

アナンサラドの航空産業は連邦への加盟とともにその技術力を飛躍的に高めた。
この技術躍進の基礎となったのがアーキルやメルパゼルの技術者たちであった。
連邦各国から引き抜かれた技術者たちは国家航空委員会のもと高位の職につきアナンサラドの航空産業を発展させた。
アナンサラドが独力での開発技術を獲得していくと彼らの影響力は急速に衰え、その多くが解雇された。

輸出

ドブルジャガス

 ドブルジャで産出されるガスで浮力をもっていることが特徴。
 第一紀の連邦艦や商船などがドブルジャ気嚢をつかっており、パンノニアは軍民ともにこれを大量に使用しているため
 アナンサラドの最大の顧客である。

気嚢式貨物船
 アナンサラド製の貨物船はアーキル連邦で利用される物流船舶の16%を占めるに至った。
 この事業は協商時代を通して行われていたガス輸出が発展したものである。
 奴隷制を持つアナンサラド王国では他国よりも圧倒的に安価で貨物船が生産された。

気嚢式軍船
 哨戒に重点が置かれた呼辺艦(コルベット)や赴吏艦(フリゲート)が中心である。

浮力フロート式航空機
 アナンサラド王国ならではの航空機。
 浮力ガスが充填されたフロートを持ち、特定の高度に"着水"することが可能である。
 メル=パゼルの技術を導入し、フロート切り離し後は着陸可能な引込脚を持つ。

輸入

穀物

金属資源

発動機
 アナンサラドの航空産業で消費される発動機はアーキル連邦やメル=パゼル共和国から輸入されている。

工業製品
 リベットや螺子などの精密な製造手段を必要とする製品は全てが輸入頼みだった。

ホ式機関砲
 アナンサラド製の気嚢式軍船で一般的に用いられている対空砲。

12cm単装砲
 アナンサラド製の気嚢式軍船で一般的に用いられている主砲。

重航空機
 メルパゼルの重ストレルカを輸入・ライセンス生産しており、アナンサラドの貴重な空軍能力となっている。

軍事

アナンサラドの軍事組織は数が多いことで知られている。これは帝国との戦いの他に部族同士の抗争も多いため。

・封建的騎兵軍(部族騎兵隊)
・王国軍(アシャワ)
・衛兵隊(クシュタリ)┬国家衛兵(オラク)
          └王室衛兵(ウレド)
・王室親衛隊(カッサニエ)

封建的騎兵軍
連邦に加盟するまでは正規軍というものは存在せず、各家が持つ封建的な、主に騎兵からなる軍隊が存在していた。
これはかつてザイル砂漠で略奪を繰り返していた一遊牧民族のころからいた伝統のあるものだった。
しかし時代が経つにつれ、まったく近代化されず、イブリール王朝に敵対し部族抗争を繰り広げる騎兵隊は次第に立場が弱くなり、
カッサニエとの抗争もあり離散してしまう。

王国軍(アシャワ)
500年代に入り南から帝国が赤道諸国を滅ぼし、北侵してくると常備軍の必要性が議論され、
連邦軍から装備、戦術などの供与を受けて設立されたのが、連邦式軍隊である王国軍(アシャワ)である。
これは従来の部族軍とは違って、志願・契約型の軍隊だったのだがもともと常備軍という概念に乏しかった国のため、
初期のころは装備はおろか軍服も連邦軍のおさがりを利用していた始末だった。
また、アナンサラド王国の主な敵はイブリール家と敵対する部族であり、この軍も複数の部族の寄り合いみたいなもので
対外防衛が主な役目で連邦からの統制も入るアシャワはあまりいいような扱いを受けていない。
陸軍、空軍の違いがあまりはっきりしていない。

衛兵隊(クシュタリ)
オラク、ウレド、カッサニエの母体となった軍。現存しない。
連邦への加盟以前、部族抗争が激しく王都アナネアルベアでさえも治安が悪化していることから創設された警察組織で、
帝国の侵略時にはアシャワの設立にも関与し、クシュタリ系貴族というのも生み出すほど強大になったが、
警察組織と王都防衛隊の二面性を持っていたことで連邦加盟後の近代的内閣政府により、王都を守る王都衛兵と国家衛兵に改組され、
国家衛兵は警察機構としてオラッデ・クシュタリ省のもとに置かれた。

王室親衛隊(カッサニエ)
「カサルの華の者」という意味
イブリール家肝いりの軍隊で、軍であり制度であり階級であり新たなる社会でもある。
もともとはクシュタリの将校が設立した軍で、上記王国軍とは別に独立した指揮系統をもつ軍として計画され、簒奪王朝であり地盤が弱かったイブリール家が、
王家以外のすべての貴族を排すための忠実な駒となるように元来の部族中心ではなく国家中心となるように編成された軍だ。
また、アナンサラドで初めての士官学校が設立された軍でもあり、この士官学校は教育機関の乏しいこの国において唯一の教育機関であり、
この士官学校はカッサニエのためのもでありアナンサラドの国民意識はカッサニエから浸透していくといっても過言ではない。
士官学校からの出身者がカッサニエに入ってくると内部でクシュタリ系と士官学校系の両派による主導権闘争が起こった、
その結果、クシュタリ派は闘争に敗北しクシュタリ系貴族も退潮して、さらに政治経験の豊富なクシュタリ系が居なくなったためにカッサニエは
イブリール家に完全に忠実な組織になった。
このように、カッサニエと士官学校はイブリール家による永久的支配を実現するための壮大で偉大な計画の重要な布石なのだ。

アーキル連邦との関係

軍事面
アーキル連邦軍はアナンサラド王国はまったく重視していない。
連邦軍でアナンサラド語が理解できる人間は情報部の、それも数人に限られている。
熱砂の国」でアルアミー大佐がアナンサラド語を理解できていなかったのはそのためである。
またアルアミー自身は自らの職務を重要なものだと考えているが、先述の通り、連邦軍はアナンサラドを重視していない。
その意識がこの人選にも窺える。つまり現地語を習得していない軍人を駐在武官に選ぶというほどに重要視していない。
外務省の派遣している外交官たちはアナンサラド語を理解しているあたりが組織としてのアナンサラドに対する認識の違いだろう。

政治面
アナンサラド王国は連邦加盟以前からアーキル連邦への浮力ガス(ドブルジャ・ガス)の有力な輸出国のひとつであり、
エネルギー安全保障という観点から重要視されていた。
またアナンサラド王国はアーキル連邦の戦時国債を購入している。

特筆事項

主要な都市

アナネアルベア
アナンサラド王国の首都。

ドブルジャ
王国の北東に位置する都市。
浮力ガスの産地であり、イブリール家の領地である。

スーズル
王国の南に位置する都市。
アナンサラド駐留連邦軍の基地が置かれている。
古くはマン王国北端の都市であり、ザイル砂漠からの侵入を試みる遊牧民を退けるために要塞化されていた。
マン王国がクランダルト帝国に敗北するとアナンサラド王国が進出し、この都市をその領土とした。

 

政府組織

国家航空委員会
アナンサラド王国の航空産業政策と、空中艦設計を管掌する機関。
王室官房の下部組織である。組織長は航空長官。

航空技術及び設計局
国家航空委員会の下部組織。
その名の通り、航空技術の研究、航空機と空中艦の設計を行っている。
内部部局として技術部と設計部を持つ。

航空省
アナンサラド王国の航空行政と、空中艦建造事業を管掌する省庁。組織長は航空大臣。
王国内での主要な航空分野に係わる権限を国家航空委員会と二分して所掌することで、航空省に権限が集中することが防止されている。

オラッデ・クシュタリ省
国家の警察機構であるオラク(国家衛兵)を管掌する省庁。

外国委員会
アナンサラド王国の防諜機関。王室官房の下部組織である。
公的には王室官房と外務省を連絡する機関を装っている。
その任務は国内に流入する人々を監視し、その中から諜報員を取り締まることである。
実際に、アナンサラド王国で活動する諜報員がいるかは別として、
王国がこのような機関を設置する理由はアナンサラドがアーキル連邦を始めとする周辺国に対して諜報員を派遣しているためである。

 

動植物

()内は発音に近似した表記。

動物

キーゼ(キゼ)
 キーゼは、ザイル砂漠一帯に広く生息する陸鳥の一種であり、肉食。
 ザイル砂漠では移動に用いられた。
 非常時には食肉になる。

バウ(バァゥ)
 バウは、ザイル砂漠一帯に広く生息する陸鳥の一種で、草食。二肢に蹄をもつ。
 ザイル砂漠では一般的な食肉。
 キーゼよりも二回りほど小さいが同じような外見をしている。
 これは進化の収斂によるものであって、両者の祖先は別物である。
 ザイル砂漠でも生存できる生き物で、アナンサラドでは放牧がおこなわれている。
 前述の通り、肉にもなるが乳も出すためバウの乳から乳製品も作られる。

植物

コラコス
 クドゥスの木。
 
水分が極端に少ないザイル砂漠地帯でも十分に育つ優れた植物。

クドゥス(カゥドゥス)
 親指ほどの大きさの果実で楕円形をしている。
 乾燥させて保存食とする。甘くておいしい。
 種子が一つ入っている。
 クドゥスの種は炒った後に茶にしたり粉末にして調味料として使われる。

ケセリ
 香草。辛みが付く。
 細くて長い。

最終更新:2023年07月09日 18:30