ネネツ自治管区


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ネネツ自治管区(旧ヤークロ=ネネツ王国) Autonomous Region Nenez

大規模改訂(2023/10/04)
国旗追加(2023/0
7/09)
テンプレ統一運動(2021/10/14)

元は帝国成立期から帝国との関わりが深かった国家。かつては帝国との王族同士の婚姻などの交流があったが、

帝国の肥大化に伴い吸収され現在は帝国の一自治管区となっている。

文化的には現地球のロシアに近しいものがあり、一般的な寒冷地文化といっても良い。

 

 

 

 


国旗
公用語 ネネツ語
クランダルト語
首都 サンクトウラスノルスク
最大の都市 サンクトウラスノルスク
通貨 帝国ダルク
国歌  
民族構成 ネネツ系
バセン系
クランダルト系
オージア系
84%
8%
4%
4%
 

キャラクター・パレット

1:系 2~3:系 4~6:系

概要

クランダルト帝国の自治領であり、帝国を中心とした南半球秩序の中では比較的工業化が進んだ地域です。
他の自治区や隷区とは違い、外交交渉によって帝国の封建秩序に組み込まれたことで、帝国に対する悪感情は少ないですが、無条件に帝国を信頼している訳でもありません。
国土の大半は高山地帯で、僅かに存在する都市部から少し離れれば牧歌的な風景が広がっています。
管区経済の殆どは、その国土に広がる多くの鉱山に眠る鉱物資源からなります。南側各国への金属類輸出が自治管区民を養っているようです。

南北の終戦後は、帝国支配の軛から外れ独自行動を取るようになります。

 

ラスティフロントでの位置づけ

ラスティフロントにおけるネネツ自治管区は、帝国に従う属国でありながら独自の艦隊戦力を擁し、鉱物資源の供給元という立場を活かして各地の属国とも繋がりを持つ、帝国支配への無言の抵抗者と考えています。
特に創作の中では、ネネツ人は北半球のワリウネクル諸島連合に並ぶ「魚を食っている国」、つまり謀略家達の国、というイメージを持たれています。
また、帝国系の生体技術とリューリア後の亡命連邦人たちによる機械技術の融合により、独自の艦艇技術体系を保持しています。

 

歴史

初期~

ネネツはその位置的に、現生南半球パルエ人発祥の地に近しいと考えられています。この地から各地へと人々が移り、現在の南半球諸国を成しているのです。
しかし、現行のネネツ自治管区の祖となった旧ネネツ王国の成立はクランダルト帝国成立よりも少し後である事が判明しています。
厳しい自然環境の中で生きる人々の互助共同体がゆっくりと発展し、名目上の国王とその統治範囲をネネツ人が作り上げる事で、ネネツ王国は誕生しました。
クランダルト帝国とも王室外交等で友好的な関係を築いていましたが、帝国が大規模な空中艦隊を整備し周辺諸国を併吞し始めると、帝国皇帝に臣下の礼を取る事を余儀なくされ、パルエ歴390年「レスト=リトークス条約」を締結、ネネツの食糧生産を担っていた国土西部の農耕地帯、俗にいう外ネネツを割譲し一定程度の自治権を保つこととなります。


第一期~

帝国の属国となったネネツですが、幾度かの条約改正と交渉を経て、独自の艦隊戦力を保持するに至ります。
ただし、その使い道は管区民への士気高揚の他には各地で発生する反乱の鎮圧行動に限られていました。
また、領内に僅かに残る旧時代の精錬プラント跡や元々高品質な鉱石を求めた帝国本土へ鉱石輸出を行う事となります。


第二期~

戦争遂行のため、属国にも最低限の軍整備施設を提供するサルブ=ミュクラン法が制定された事で、各地で鉱業製品の需要が高まった結果、ネネツは帝国影響下の南半球各地へも鉱石輸出を始めます。
この時築かれた販路は、そのままネネツの情報網として南半球に広がる事となりました。
この頃から、帝国には存在しない超砲身砲の製造を開始し、僅かにではありますが技術的アドバンテージを得る事となります。


第三期~

第三期に入る直前頃から、ネネツの指導者層の間では南北戦争の終結後を睨んだ計画が練られる様になります。
戦後世界を生き抜くために、条約破りの大型艦「ナドノフ」が建造され、その後のリューリア作戦では帝国艦隊と共同で連邦軍総旗艦撃破の大金星を上げる事となりました。
また、リューリア作戦時に連邦軍第六艦隊将兵の大量亡命があり、南北技術の融合が進んでいくこととなります。
その後、当時の行政長官≒ネネツ王であるアナスタシアと帝国内で皇女派として活動していたヴァルメリダの縁により、近衛騎士団のクーデターである帝作戦に皇女派として参戦し、帝国の変革によって属領解放の気運が高まると共に、生体培養技術の進歩などにより戦略的要地では無くなった外ネネツ返還へ向けた交渉が開始され、南北停戦後しばらく後にレスト=リトークス条約が失効、ネネツ王国が復興する事となりました。

 

文化

祭り

ネネツには大きな祭りが三つ存在し、管区内ほぼ全ての地域において祝われています。

1、建国祭
  旧ヤークロ=ネネツ王国建国宣言が行われた日に行われる。
  帝国の軍門に降って以降は団結の日、団結祭りという名称で行われています。
  町々では自治管区政府からの援助で大規模な炊き出しが行われ、住民の多くが肩を並べて食事をするのです。

2、感謝祭
  8月の半ばに行われる。
  暮らし、文化、技術を支えて「くださっている」スカイバードと生体器官に対する感謝を表す日です。
  一年の間に寿命が来たり大きな破損を負い機能できなくなった生体器官式器具は器官部分を取り出され各町の保存庫に保存されます。
  感謝祭の日にお焚き上げが行われ、生体器官を「空に還す」のです。

3、年末・新年祭
  年末年始に行われる。
  15月末日から1月1日はネネツのほぼ全企業が休日となります。
  管区民はこの期間、一年無事に過ごせた感謝と来る年の平穏を願い冬季間保存していた食料でささやかなパーティーを行います。

都市

・サンクトウラスノルクス
  自治管区行政府、最大都市。管区南東部の沿岸地域に発達した都市、旧ネネツ王国の首都でもあります。

 ・カルログラード
  サンクトウラスノルクス北方、山岳地帯の盆地に整備された軍事都市。
  二重三重に防空線が張り巡らされている他、郊外に自治管区最大の軍港を擁し、大規模な航空基地も整備されています。

・ナドノフ
  自治管区最西部の突出地帯に位置する都市。自治管区の誇る防空要塞線の起点であり、最も攻撃に曝される可能性が高いことから管区内最強の防空要塞線を備えます。
  艦隊戦力の貧弱な自治管区防衛の要です。

・ネリーヌイ
  管区東部に位置する鉱山都市です。ネネツで産出する鉱石の多くがこの街の周辺で採掘されています。

・ロス
  ネリーヌイ南部に位置する鉱山都市。産出量はネリーヌイに及びませんが、鉱石の質が良いことから自治管区政府の最重要整備都市となっています。

・ベルスク
  ネネツ南部に位置する海辺の町。自治管区漁業の要地です。町のすぐそばまでコンブの様な海藻の森が広がり、ネネツ最大の水揚げ量を誇ります。
  海が凍る冬季には氷上に穴を開けて釣りをする漁師が目立ちます。

 

技術

ネネツは帝国を中心とする南半球陣営の一員という立ち位置から、帝国の生体技術体系に組み込まれています。しかし、特に第三期以降のネネツ艦艇には煙突が屹立しており、帝国技術とは異なる面を見せます。
初期においてこの煙突は、寒冷地で生体器官が凍えないように循環させる温水を沸かす窯の排気のためや、空気の薄い高地で効率的に空気を取り込むために使用されていましたが、連邦軍第六艦隊の亡命者達が伝えた機械技術が流入すると、北半球諸国のそれと同じ用途に利用されるようになりました。
また、ネネツ軍事技術の中で最も帝国と異なる点は、長砲身大口径砲の製造技術にあります。
元々は帝国への献上品として制作されていた長砲身砲ですが、帝国が短砲身の大口径榴弾砲に傾倒する中で事実上ネネツの専売特許として、ネネツ艦隊の長距離砲戦を支えました。

時代が進めば、ネネツは生体技術と機械技術の融合により、他国とは全く異なる技術体系を確立するに至るでしょう。

 

軍事

先述のレスト=リトークス条約により、ネネツの軍備には極めて大きな制限が設けられています。空軍艦隊は儀礼用兼帝国軍に命令されての反乱鎮圧に必要十分な程度の規模に抑えられており、その隻数は戦闘艦18隻までと制限されています。
また、陸上戦力については帝国本土という巨大な防護壁の存在と、陸上で侵攻できる隣国はその帝国本土のみであるという理由から、空軍戦力以上に強力な制限が課せられており、陸上機動戦力は行政府警備の一個旅団のみとされています。 

しかし、皇帝に対する忠義はあれど「帝国」という統治機構に対する完全な信頼を置いていないネネツは、条約の穴を突いた事実上の軍備を整えています。
陸上では「機動しない戦力」である防空要塞の整備が進んでいます。
空中では「戦闘艦では無い」船である警備艇という名称の空雷艇が補助戦力として整備されています。

また、第三期以降は「帝国連邦間の戦後」を見据え、直接的に条約破りになってしまう事を承知で対空トロッコ群の整備や、事実上の重戦車である自走対空陣地テチューシカの配備、更に航空巡空戦艦ナドノフの建造へと至る事になります。

 
最終更新:2023年12月12日 23:35