王国兵器紹介

王国軍兵器紹介


布告
兵器一覧ページの設立について
構成兵器数の増加により、兵器紹介ページの統治能力(読み込み時間)が悪化していることを理由に、
2月末を以ってメニューにおけるメカ関連の項を構成する全ての兵器紹介ページを形成する全ての兵器は主権を宣言し、3月末までに兵器紹介ページに代わり新たに創設される兵器一覧ページの下に独立したページとして再編されます。
それに伴い、兵器紹介ページはその役割を喪失し、メカ関連の項から消失します。

現時点でイラスト化されている王国軍の兵器を紹介します。一部の兵器はフライトグライドのオンラインゲーム”Sky Debris”にも登場しています。

兵器一覧

空中艦船(大型機) 飛行機械 地上兵器 その他
空中艦ホワックマナウ 戦闘機イスカ ガシリア機動戦馬  
ア式空中駆逐艦 コ型 戦闘機イカルガII 雪上戦車ヴァスチ  
駆逐艇ヴィゼルヴ 戦闘機ファリマ 雪上戦車グリディア  
強襲揚陸機ファーン 護衛戦闘機タネマフタ マルダル戦略戦車  
  偵察機パゼロン トチ歩兵戦車(未)  
  重戦闘機バルケッタ    
  重爆撃機ムリン(未)    
       
       

機体世代表

年代ごとの歴史的背景については是非年表をご参照ください。あくまで世代のイメージですので製造年月日がカテゴリー外の可能性もあります。
一部の説明文における「最新」という言葉は593年を"現在"とした前提で描かれています。

単位 1fin = 1cm、ps=機関出力、lc=浮遊機関の出力

第一紀世代…505~540年 帝国侵略前~帝国侵略初期 あるものを使って「これかあれか」とあくせくして作ったメカメカしい時代。カオスと多様性に富む。むき出しの配管とリベット。
第二紀世代…541~595年 帝国VS連邦体制時代 技術が確立していき、洗練されつつあるがまだ失敗続き。創意工夫による新技術と保守的な技術が入り交じる。非常にラスティフロントしている。
第三紀世代…596~643年 もはや単純な二大対立ではなくなる。 技術が累乗的に加速し洗練されていく。メカメカしさは失われ、技術的特異点にむけたレースの始まり。ここに来て一気にSFめいてくる。
第三紀後期…644~691年 南北の講話を経て、新たな世界秩序が形成される。技術の複雑な交差が起き、ある部分では現代地球文明の技術を越すものも現れる。洗練されているが野暮ったさはわずかに健在。
第四紀世代…692~未来 南北統一が実現した世界。旧兵器との戦を経て、パルエはオービッタ・パレアと呼ばれる宇宙時代を迎える。最新技術とパルエイズムのフュージョン。

空中艦船(大型機)

空中艦ホワックマナウ Whowac Manau Areial gunship

第二紀世代

乗員 250名
動力 発掘噴進機関 x4
浮遊機関 x2
出力 8300lc相当
最大速度 180km/h
武装 33fin散弾砲 x2
15fin単装砲 x8
機銃少量

ウィケ鉄鋼製
不幸王国の空中艦隊の中核をなす量産型空中艦。
乏しい国力ながらも空中艦運用の重要性を早くから認知しており、550年頃から40年間をかけて着々と生産された。
雪国の気候に特化した小柄で流線型の船体に強力な砲を格納しているのが特徴。何重もの防衛戦で消耗した敵勢力にトドメを刺すという運用法に特化している。
主機には非常に貴重な発掘噴進機関(ジェットエンジンに近いもの)を用いて高速を実現した。
非常時にはブースターを点火することで200km/hに達するのではないかと言われている。
これは周辺国の第二紀世代戦闘機の最高速度にも匹敵する速度である。

ア式空中駆逐艦 コンスタンティン型 Constantin-class Destroyer Constantin

constantin
第二紀世代
アーキル連邦の兵器である。画像は連邦艦隊所属のもの。

乗員 240名
動力 パゼリア10式エンジン x1
ソナン型補助エンジン x2
C546軽浮遊機関 x1
出力 34900ps x2
14200ps x2
9800lc x1
最大速度 145km/h
武装 12fin単装砲 x5
10fin榴弾砲 x4
高角砲 x2
連対艦噴進弾 x2
対空爆雷 x2
機銃多数

ア式はアーキル連邦式の略で、見ての通りコンスタンティン級の輸入型である。
王国は上述のホワックマナウ級を自力生産するので手一杯で、これ以上艦を生産する余力が無く、連邦の一部国境の防衛を引き受ける対価として数隻のコンスタンティン級を輸入することとなったのだ。
防衛以外に使う攻勢的な艦隊を持たない王国にとっては重要な駒であった。

駆逐艇ヴィゼルヴ Torpedo Destroyer Vizeive

Vizeive

第二紀世代

乗員 13名
動力 ゴーダVB10エンジン x2
最大速度 310km/h
武装 連発銃 x6
多目的噴進弾 x4
対尾爆雷 x6
8fin両用砲 x4
対空銃座 x3
連装対艦砲 x2
10fin榴弾砲 x1
対空銃座 x1

ラヴィン工廠製
王国軍の駆逐艦に相当する機種。共和国同様、地理的・国力的制限により大型の艦船はわずかしか存在しない。
全体的には飛行機械の項で触れられている重戦闘機バルケッタを更に大型化し強化したものといって良い。
連邦軍が帝国軍の侵入をある一定ラインまで許してしまった場合にのみ出撃する、王国軍のドクトリンに基づいた機体である。
連邦軍の船と違い浮遊機関はついていないので絶えず旋回を行う必要がある。

しかしながら、第二紀中期以降は王国領土へ侵入する帝国軍機はほぼ姿を消し、ヴィゼルヴはその真価を破棄することができなかった。
半世紀後の寒波戦役時には彼女に白羽の矢が立ち、艦船攻撃や人員輸送で再び空を飛ぶことになるのである。

 

強襲揚陸機ファーン Assault Ship Hurn


第三紀世代
機体はお世辞にも頑強とはいえないようだ。

乗員 7名
完全装備歩兵80名
動力 ゴーダVB10エンジン x2
最大速度 420km/h
武装 連発銃 x6
対空銃座 x4

ラヴィン工廠製
ワリウネクル諸島連合軍との有事に備えて開発された大型輸送機。温暖な気候条件下でも数十分の作戦行動を可能にすべく、ヴィゼルヴのゴーダ噴進機関を改造、空冷機能を施した。
機体特性はヴィゼルヴとあまり変わらないが、この強襲揚陸機ファーンは完全装備の歩兵を満載し、敵地へ強行着陸することを想定されている。しかし超重量の機体を高速で強行着陸させるのは容易いことではない。
この問題を打破するために、王国機には珍しい着陸用車輪(ランディングギア)の導入と巨大なエアブレーキ、そしてエンジンの逆噴射技術を投入した。不安の残る車輪が万が一もげたとしても、熟考された機体フォルムと主翼によって転覆を阻止する。
ほとんど使い捨てといってもいいこの機体は平時には輸送機として活躍している。

 


飛行機械

戦闘機イスカ Fighter Iscah

第二紀世代

乗員 1名
動力 イシクVB3エンジン x1
最大速度 450km/h
武装 連発銃 x2
噴進弾x4

ラヴィン工廠製
王国軍の軽量戦闘機。シンプルな構造を持ち良好な生産力と汎用性を持つ。
コックピット全体がエアインテークに収まっており、パイロットは寝そべった状態で操縦することとなる。
脱出は不可能で”世界一頑丈な空飛ぶ棺桶”と言われるようだ。

第二紀における他国の飛行機と比べて倍以上の高速性能を持ち、イスカは戦略兵器としての座を確固たるものとした。
600年代でも現役であり、戦闘機の高速化の時代に入ると第一線を退く。
複座にして偵察戦闘機として余生を送るものもあれば、練習機として老体にムチを打つ個体も。
イスカは王国に春が訪れた時にやってくる鳥の名前。


多目的噴進弾を射撃するイスカ          まるりょう氏によるペーパークラフトもあるぞ!

 

戦闘機イカルガII Fighter Ikaruga-II

第三紀世代

乗員 1名
動力 ネムVB5エンジン x2
最大速度 570km/h
武装 3fin機関砲 x2
2fin機関銃 x2

王立ラバール設計局
強力な双発エンジンと破壊力のある武装を併せ持つ王国空軍の高級戦闘機。
第三紀後期の各国のジェット戦闘機とも対等に戦うことのできる先進的な設計が特徴。
航続距離は極めて短いが、首都防衛用の最後の切り札として想定、運用されていたため問題とされなかった。
それが弱点として露呈されるのは諸島連合との寒波戦争でのことであるが、王国の戦闘機不足もあって、大型の増槽をつけて爆撃機を護衛することもあった。
 

王国空軍のエースパイロット、カリューリンの愛機として有名。
彼女のイカルガは専用のチューンを受けた幻のイカルガIIbで、より高出力のネムVB6を搭載している。

 

 

戦闘機ファリマ Fighter Falyma

Falyma

第二紀世代

乗員 1名
動力 マッキVB2エンジン x1
最大速度 310km/h
武装 連発銃 x1
噴進弾 x2

ニパース航空局
王国軍の重戦闘機。簡素な作りであるイスカと比べて大型で頑丈。
速度は落ちているが機動性は良好で、第二紀における実質的な王国の主力戦闘機。
帝国軍が防衛ラインに近づくとまずイスカが発射され、最悪の場合に備えファリマがバルケッタと編隊を組みスクランブル発進する。
ファリマが戦闘を行うときは敵が損傷していることが前提なので、武装はあまり積んでいない。
ファリマは王国の聖典に登場する吹雪の精霊。

 

護衛戦闘機タネマフタ Escort Fighter Tane Mafta

TaneMahuta

第二紀世代

乗員 2名
動力 ユムVB1エンジン
最大速度 250km/h
武装 連発銃 x4
4fin対艦砲 x1
対空銃座 x1
噴進弾 x2

ニパース航空局
バルケッタやヴィゼルヴなどの鈍重な機体の護衛に徹した機体。
ファリマの優秀な設計をベースに大型化した構造が特徴で、中型爆撃機に匹敵する巨体を誇る。
野心的な設計の後退翼はタネマフタからロールの安定性能を奪い去った。

王国機にしては速度の遅さが目立つが、護衛機としてはこれ以上の速度は求められていないため問題視されていない。
コクピットは長時間の飛行に耐えられるように湯沸かし兼暖房用の電熱線が完備されている。
タネマフタは豊作の神。毎月11の月でタネマフタ祭が行われる。

 

偵察機ラ・パゼロン Reconplane La Pazelon

Pazelon

第二紀世代

乗員 2名
動力 マッキVB2エンジン x2
最大速度 240km/h
武装 連発銃 x2
銃座 x1

ラヴィン工廠製ミヌズキ社製(メルパゼル共和国)
通称”パ型王偵”。諸島連合領海内のの海上遺跡の偵察に従事している。
後退のかかった全翼は共和国との共同開発によるもの。共和国は噴進機関搭載型全翼機目当てで共同開発をしたものの、あたりまえであるが噴進機関は軍事機密ということで結局共和国の手には渡らなかった。
共和国のハンガーには、噴進機関を諦めてメルパゼンエンジンで飛ばそうとして無理やりプロペラエンジンを取り付けたラ・パゼロンが1機埃をかぶっているという。
パゼロンは王国語におけるメル=パゼルの美称。

 

重戦闘機バルケッタ Heavy Fighter Barchetta

第二紀世代

乗員 5名
動力 ガリスVB6エンジン x2
最大速度 250km/h
武装 連発銃 x6
多目的噴進弾 x4
500kg爆弾 x4
対空銃座 x1

ラヴィン工廠製
王国の旧式重戦闘機。分類は戦闘機だが機動性は劣悪で、実質爆撃機である。機体は頑丈であるが銃座が1つしかないのが非常に心細い。
10機ほどの飛行部隊の”旗艦”を務めている。速度は出るが加速力もないので扱いが非常に難しい。
バルケッタの機長は愛機に嫁の名をつけることが多いのはそのためか。

 


地上兵器

 

ガシリア機動戦馬 Gacilia Tactical Chariot

第二紀世代

乗員 10名
動力 噴進機関
出力 2200lc相当
最大速度 155km/h
装甲(前/横/背) 10mm/10mm/10mm
武装 19fin連装噴進砲
4fin高圧機関砲
2fin機関砲x5
0.8fin機関銃x2
汎用連発銃x2

ラヴィン工廠製
諸島連合の水陸両用戦車の開発を耳にしたフォウ王国が生産した、ほぼワンオフの決戦戦車。
雪原を相手が狙えないほどの高速度で疾走し、こちらから一方的に多数の敵を屠るというコンセプトで作られた。
なんといっても155km/hという空中艦レベルの速度を出せることが特徴。あまりにも速いため、弾薬を載せて重量を増さないと離陸してしまう欠点がある。
この戦車はフォウ王国領内で相手を迎撃することのみのために存在しているので、攻撃に使ったり非降雪地帯でつかうと完全に産廃となる。
ポトフを作ってる時にお玉が便利だからといって、タイプライターで書類を作っている人にお玉を渡しても何の意味が無いのと同じである。

余談だが、上部の噴進砲塔は駆逐艦ホワック・マナウの技術が転用されている。

 

ヴァスチ中戦車 Medium tank Vasch

第二紀世代

乗員 3名
動力 ディグダ内燃機関 B1
出力 180ps
最大速度 32km/h(整地)
58km/h(雪上)
装甲(前/横/背) 35mm/20mm/20mm
武装 6.5fin榴弾砲

王立戦車委員会
フォウ王国の軍事産業に多大な影響力を持つ王立戦車委員会が送り出した、同国の傑作雪上戦車。
小型な車体に強力な榴弾砲を装備した上、これまでにない革新的なアルキメヂ・スクリュを搭載したことにより
雪上を驚異的なスピードで移動することが可能となった。
これまでのスキー板式は速度は出ても旋回性に難があり、停止/低速状態での方向転換は不可能だった。
これを解決したのがドリル状のスクリュを左右に履かせたヴァスチだった。

領土を巡る紛争が耐えない諸島連合による強襲上陸作戦が現実味を帯びてきた590年台に実戦配備。
単純な構造のおかげで大量生産され、生産数の89%がマルダル沖へ配備された。
車体が小さいため必然的に砲塔も小さくなってしまい、乗り込むハッチは車体後部にしかない。
エンジンのメンテナンスハッチも兼ねているため、乗員室と機関の間に仕切りがないのが玉に瑕である。

 

グリディア中戦車 Medium tank Gridia

第三紀世代

乗員 4名
動力 ディグダ内燃機関 B3
出力 200ps
最大速度 37km/h(整地)
54km/h(雪上)
装甲(前/横/背) 40mm/20mm/20mm
武装 7fin戦車砲(AP/HE)

王立戦車委員会
量産されたヴァスチがマルダル沖に配備されると、現場の兵士たちからは
「もっと装甲を」「雪上迷彩を」「遠距離戦闘能力を」といった数々の要望が飛び込んできた。
マルダル沖でやることがない戦車乗り達による、報告書を埋めるためにダラダラとやたら開催された模擬戦は
皮肉にもヴァスチ戦車の欠点を現場の声として絞り出すことができたのである。

王立戦車委員会は直ちにヴァスチの改修を指示。
内陸部での戦闘を意識した通常迷彩から、待ち伏せに特化させた雪上迷彩へ変更し、
ターレットの大型化とより強力な戦車砲を装備させたのだった。

ヴァスチの車体はたしかに優秀で、それを元に改修したグリディアは文句なしの戦車だったが、
車体のキャパシティはすでに限界に達しており、これは次世代戦車の開発は車両を新規設計せざるを得ないことを意味していた。

 

マルダル戦略戦車 Mardar MBT

第三紀世代

乗員 5名
動力 ジャモ燃気渦輪機関 VA-B4
出力 550ps相当
最大速度 29km/h(整地)
65km/h(雪上)
装甲(前/横/背) 70mm/40mm/15mm
武装 8.2fin戦車砲(AP/HE)

王立戦車委員会
620年代に開発された重戦車。
マルダル沖で軍事衝突を起こした両国の緊張度は過去最高レベルに達しており、
来たる本土決戦に備え開発されたのが領土係争地の名を冠した本車である。
噴進機関の動作原理を応用した初歩的なガスタービンエンジンを持ち、凄まじい騒音と排熱を撒き散らしながら雪上を疾走した。
しかしここで王国の持病である冷却問題が発生。量産は叶わず全車両31両がマルダル沖に集中配備された。

ときは同じくしてカノッサ湿地帯、アーキル連邦では帝国のエマーリアン重戦車の再登場を受けてパニックに陥っており
同格の戦車を求めたアーキルは本車を700億連邦ディナールという破格の(?)金額で購入。
1台を実戦投入したが、高温多湿な環境下で冷却問題を抱えたマルダル戦略戦車の活躍はできなかった。

本車の初の本格的な実戦は635年のマルダル上陸戦。
諸島連合の艦砲射撃などによって15両が撃破されているが、これは諸島連合が投入した主力が戦車委員会が予想した重戦車ではなく
艦砲を搭載した大型戦車と近代的な誘導兵器だったことが大きい。

大規模戦車戦の時代は徐々に終わりを告げていたのであった。

 


その他

no content so far

最終更新:2023年02月18日 20:09