自由パンノニア共和国

自由パンノニア共和国 Republic of Free Pannonia

国旗追加(2023/07/09)
SP対応(2022/04/07)
地図を追加(2022/04/06)
テンプレ統一運動(2021/10/14
)

北パンノニアとも
自由パンノニア共和国は惑星パルエに存在する連邦構成国の一つである。
元々は赤道地域を支配するパンノニア王国として君臨していたが、数十年前に連邦と帝国に挟まれ分割されてしまった。
新芽期の小国乱立時代から現在に至るまで北半球における文化的先進国で、パルエの美術、建築、文学等に大きな影響を持つ。
パンノニア語を話せることは北半球の人々の知識階級のステータスでもある。

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詳細地図を作成してくださった六方晶ダイヤモンド氏に感謝


国旗
公用語 パンノニア語
首都 ソルノーク
最大の都市 ソルノーク
通貨 オリント
国歌 祖国の翼
民族構成 パンノニア系
N/A系
N/A系
その他
80%
N/A%
N/A%
N/A%

キャラクター・パレット

1:王族系 2~3:純パンノニア系 4:西方混血系Ⅰ 5~6:系西方混血系Ⅱ

概要

ラスティフロントでの位置づけ

ラスティフロントにおける北パンノニアは、騎士道精神あふれる誇り高い民族、かつての強国時代の威厳がやや薄れつつも健気に帝国に対抗する"器用貧乏の主人公国家"として創作されています。
ラスティフロントのイラストやその他の二次創作でも見られるように、ビジュアル設定が統一されており、キャラクター、建物、メカにおいてもパンノニア感を出すことが重要視されます。
このとき、主人公のようなかっこよさを出しつつも、妙にダサくする必要があるため、ビジュアルの文法を理解するまでは少し難易度が高いかもしれません。

パンノニアは文化先進国であり、その地名や人名も独特な高貴さを持っています。
語感は二次創作を見るのも良いですが、地図の地名を参考にするとわかりやすいかもしれません。

 

歴史

建国 (パンノニア王国~分裂)

赤道より南、オリエント海に突き出す肥沃な大地。そこに存在するアトミッゲ・クレーターに入植したのがパンノニア民族の祖先、リュリ族であった。
リュリ族はクレーターに形成された様々な重金属の恩恵を受けて早くも鉄器を用いた産業を発達させる。
※このクレーターは過去に対戦で使われた質量兵器によって作られたもので、天体級の物体の衝突によって重金属が局地的に形成されていた。

時代は進み、数百年前の小国乱立時代ではメル=パゼル共和国に準ずる強大な工業国にまで成長した。
メル=パゼル同様、帝国の侵略時には連邦には加盟せず独自で防衛戦を行った。
対空砲は配備しておらず対空中艦戦闘は困難であったが、当時としては珍しい装甲車やロケット砲などを用いて帝国軍を地上戦で迎撃した。
帝国軍を驚かせたのは、パンノニア軍が王宮のシンボルである青銅製大砲”キライ砲”(口径85cm)を持ちだして帝国の兵員輸送艦1隻を撃沈したことだ。
共和国よりも激しく抵抗したが、国土の立地が悪かった。つまり共和国のように他国という防波堤がなく、国境線が戦線と化し、帝国の火力の前に4日で無条件降伏してしまう。
降伏を認めず、脱出した軍と民衆の一部がレジスタンスとして自由パンノニア軍を編成。そのまま国土の北部を領土とした国家を築き上げた。同時に連邦へ加盟し、現在も存続中。

連邦崩壊後 パンノニア事変

644年の南北停戦後、そもそも戦う理由が宗主国の対立以外になくなっていた南北パンノニアでは早速、南北統一の機運が高まる。
ここで統一賛成派の南北パンノニアと、それに反対する派諸国家(主に連邦と帝国など)間による武力衝突が発生する。
介入勢力は南北戦争直後だったこともあり、全面戦争化を恐れたため投入された兵力は小規模なものだった。
パンノニアは果敢に対抗し、しびれを切らした正統アーキル軍によってパンノニアの北部工業地帯へ進駐されるなどの蛮行を受けつつも、悲願の統一パンノニアとして復帰を果たす。
その後は南北のヒト・モノ・カネ、その他文化や技術などの統合が緩やかに進んでいき、パンノニアは第四紀から宇宙時代にかけて超大国となる。

 

文化

国民

太古の騎馬民族のような、ややがっしりとした体を持つ丈夫な国民をイメージ。身長が高く、男女ともに大柄。(女性でも170cm以上に及ぶことが普通)
第二紀~第三紀:
基本的にはパンノニア南北で差異は見られず同族意識を持っているが、互いに各陣営に編入され歳月が経っており国交も断絶しているため不信感が両者に生じてしまっている。
国民の愛国心も高いことは高いのだが、帝国に無条件降伏した祖国を恥じてもおり、パンノニア王国の民という認識はなく新生パンノニアの国民としての自覚を持っているのが違いにあげられる。
分裂後一世も誕生しパンノニア王国としてのアイデンティティが失われつつある。

 

観光地として

北部の沿岸沿いには王国時代の歴史的建造物が多く残っており、連邦盟主国たるアーキル国民の観光地として有名だ。
パンノニアも貴重な外貨(貨幣であれ物々交換であれ)獲得手段として観光政策を推進している、フライトグライド世界では珍しい国家である。
主な特産品・みやげ品として以下のものがあげられる。

・巨大クルカ人形
・パンノニアハーブ
・グルッピィ乗り (陸鳥)
 飼いならされたパンノニアに生息する陸馬に乗って、海沿いを乗馬できる。グルッピィはパンノニア騎兵の象徴である。
・パンノニアバサミ
・身代わり人形
 つぶれたバオバブのような姿をしたパンノニア原生木でできた手のひらサイズの手掘り人形

経済

軍事

特筆事項

政治

自由パンノニアは政体として共和政を採用。
国民によって選ばれた議員が国策を決定し、議員から首相が選ばれるシステムである。
選挙は1年(15ヶ月)に2回行われ、国民投票率は75%と高い。
軍事衝突が少なく平和な期間は投票率が下がってしまう傾向がある。
7つの地方に地方議会があり、それぞれの自治性が高いためしばしば"連邦の中の連邦(ドボゾーク)"と皮肉られる。
 

外交

帝国軍に国土の半分を奪われ徹底抗戦の旗のもと建国されたという歴史もあり、対帝国に関しては一切の妥協も許さない。
一方で連邦の仲間入りをしたものの連邦本国の助けをあまり受け入れようとしない
これにはこの国民に根付いてしまった強いナショナリズムが影響している。
隣国のサン=タルスタリ皇国とはお互い帝国に接しているため一応の協力関係を築いているが、皇国と違ってコロニーのような戦略的資源も無く外交に関しては劣勢である。
共和国とは古くから技術を競いあう仲であったので、友好国とはいえ同時に仮想敵国でもある。
今でもなお開発部や造船工廠においてメ共和国の技術を基準に性能目標などを立てる風習が残っている。
諸島連合との関係は良好で、海産物と自国で取れる鉱物の相互貿易を行っている。(パンノニア産鉱物は軽さが重要な空中艦には適さず、水上艦に好まれたからである)

 

自由パンノニア共和国の技術

金属加工技術に長けており、連邦軍黎明期の急速な飛行機械の発達を促した。
王国分裂の事件の打撃は大きかったが、帝国が手にした南部地域は穀物地帯でパンノニアの北部工業地域は帝国の手に落ちることはなかったのが幸いし、技術の保持がなされた。
西部のメル=パゼル、東部のパンノニアの工業地帯が連邦を支えたと言って良い。

連邦が浮遊機関を実用化してから、パンノニアの技術が活かされることとなった。
空力的に安定しており、軽く十分な強度のある大型の船体を特徴とした船は一時的には連邦軍の軍艦として採用されていたが、
パンノニアの技術的全盛期はその頃にはすでに過ぎており、パンノニア製の軍艦はその多くが技術的に陳腐化したもので占められるようになる(第二紀)。
それでも技術投資は続けており、現在の技術レベルで難しい最新技術を背伸びして研究する傾向がある。


▲高速戦闘機メルゼアMk-3トゥラーンMk-1はそれぞれパンノニアが技術屋としての意地を見せた一品だ。
 

第二紀後期に差し掛かると、浮遊機関に頼らない液化ドブルジャ管を浮力に使うようになり、これによりさらなる巨大航空機の開発が可能になった。
これらの技術は戦後にかけて、パンノニアを代表する多くの傑作旅客機を生み出す原動力となった。

最終更新:2023年07月09日 18:30