現時点でイラスト化されている旧兵器を紹介します。フライトグライドタクティクス(FGT)に一部登場しています。
宇宙艦 | 空中艦船 | 飛行機械 | 地上兵器 | その他 |
イズモ | 自律防衛艦メルカヴァ | ラ | 機甲歩兵ファルディシィオ | |
ウルク | U223 変異体ショレフ | ノル | ミューイ | |
タイプA型探査機 | カハマルカ | シアマシュ | ||
ピシア碑文 | ラニカニカ | |||
メイドゥ往還機 | ||||
記録をベースにした想像図
旧世代末期
乗員 | 900人 |
動力 | オクロ永久機関 |
出力 | N/A |
最大速度 | 第二宇宙速度程度 |
稼働限界 | ∞ |
武装 | 艦首対物ショックレールガン 30cmショックカノンx6 パルスレーザー多数 |
デザイン:㍿杉能古重工氏
旧時代末期に生産された宇宙艦である。
パルエ脱出計画の要である"クレイドル"と呼ばれる大型恒星間世代移民船を護衛するための艦として建造された。
それ故、他の旧兵器とは異なって有人仕様となっており、数百人単位での操艦が想定されていた。
しかしながら恒星間船とは名ばかりで実際には強引な打ちっぱなしに近い暴挙であったことが確実視されている。
実際、その性能としてはソナ星系を9年かけて振り切るのが精一杯で、その後は慣性に任せて可住惑星が存在する星系まで、何百、何千世紀もかけて到達する目論見であった。
結局、後日パルエ人が地上に落ちたこの艦を空中艦に魔改造しているという事実が、イズモがまずパルエを離脱すらせずに旧人が滅びたことを物語っている。
旧世代末期
乗員 | 管理級AI |
動力 | オクロ永久機関x4 |
出力 | N/A |
最大速度 | 第一宇宙速度 |
武装 | 宙対地大出力レーザー 近距離防衛レーザー多数 |
宇宙空間に存在する旧兵器の生き残りで、多くは軌道を外れて落下するなか、この個体だけは数万年単位で起動を維持していたとみられる。
パルエ人による国家合同の旧兵器に対する一大反攻作戦 "目覚め作戦" では、宇宙空間から空中艦を狙撃した。
エカルラード級などの大型艦船を一瞬で殲滅したが、パルエ人の意外な反撃で機能不全に陥る。
更に時が進んでオービッタ・パレア時代に入ると、パルエ人もついに宇宙空間での戦闘を試みるようになる。
実質的なラスボスポジションの旧兵器であり、全長はパルエの戦艦を軽々と超える巨大な船体を有し、技術差も歴然である。
もはや強硬手段をもって攻撃するしかないが、ゴリ押しをやらせたら銀河最強のパルエ人ならなんとかしてくれるであろう。
旧世代末期
乗員 | 自律サーベイチップ |
動力 | オクロ原子電池 |
出力 | N/A |
最大速度 | 自律航行能力を有さず 姿勢制御スラスタのみ |
武装 | N/A |
旧時代の探査機である。
各惑星の衛星軌道上に比較的多くが放置されている。
その多くは動力が尽きているものの、サルベージによりデータの抽出が可能となるかもしれない。
旧人達が試みた "文明のバックアップ" 計画に基いて生産されたもので、星系内の惑星を探査して
第二のパルエとなる移住地探しに勤しんでいたものと思われる。
旧世代末期
乗員 | プライマリOS |
動力 | オクロ原子電池 |
出力 | N/A |
最大速度 | 第一宇宙速度 自律航行能力を有さず |
武装 | 対旧兵器ジャマー |
パルエ衛星軌道上で発見された、旧時代の戦争の経緯について主に後悔の念とともに記されたユニット。
当初は旧兵器と識別されたが敵対反応を全く見せず、その上それ自身に周囲の旧兵器の攻撃対象から外す効果が確認されたため、
旧兵器からアノマリーへとカテゴリーが移った稀なオブジェクトである。
解析された内容は半ば悲観、達観、自暴自棄に近いもので、
もし再び人類が宇宙に達するほどの文明を築き上げた場合、この碑文の内容をよく理解して再び過ちを犯さないでほしいというものだった。
戦争を繰り返さず、平和な発展を願うこの碑文を新生パルエ人は"平和"を意味するピシア碑文と命名した。
当分の間は初期の宇宙ステーションの防衛用として役立ったという。
次の十数年でUnit-01 ウルクを撃破すると、ピシア碑文は機能を完全に停止し、アノマリーとしての役目を終えた。
旧世代末期
乗員 | AI端子x1 16名 |
動力 | 純粋結晶エンジン |
出力 | N/A |
最大速度 | 第一宇宙速度 |
武装 | 熱線x4 |
奇跡的に崩壊を免れた旧時代のバンカーで見つかった、外的損傷の少ないSSTOである。
双発のクリスタル推進により、大気圏と宇宙圏の自由な航行が可能な有人機だ。
理論上惑星間航行にも耐えうるが、数年間この機内で耐えられるものは皆無であろう。
終末戦争の末期には、武装を取り付けた有人戦闘機として利用された形跡が確認されている。
速度が出る一方で機動性はあまり良くなかったことが、1/16サイズの風洞実験で結論付けられた。
宇宙機分野においては、700年代中期のパルエ人に一日の長があったようである。
最初の個体は、ワリウネクル領の赤道直下にある火山島の地下洞窟で発見された。
しかし、惑星ルーン探査の話題に埋もれてあまり大きなニュースにはならなかったようである。(干渉しないのでお話を書いても良いということです)
メイドゥは解析に回され、難航していたクリスタル推進、つまりFZドライブ(フェゾンドライブ)の解明に役立った。
旧世代末期
乗員 | 指揮AI |
動力 | オクロ永久機関 |
出力 | N/A |
最大速度 | 250km/h(リミッタ) |
武装 | 重力照射砲x1 収束光撃砲x3 近接レーザー多数 |
旧時代のミケラ社製空中戦艦の生き残りである。
旧兵器の中で最大級かつ最強の無人兵器で、文明崩壊後の10,000年以上もの期間を経て尚、いくつかの個体が残存している。
グレートシタデルと呼ばれる終末戦争で崩壊した旧首都周辺を今になっても警邏しているようだ。現地民はこの個体を”サタナエラ”と呼んでいる。
メルカヴァ1隻の火力は連邦アカデミーによると単純計算で連邦軍空中巡空艦約6580隻分と試算されており、惑星パルエに存在するあらゆる艦艇を集めても正攻法では撃退することは不可能だ。
幸い、メルカヴァが作られた時代は光学兵器が主流の時代であり実弾防御は全く考慮されていない(実弾兵器はすでに廃れていた)。
主兵装は地上構造物を重力を用いて破滅させる "重力照射砲" と、大出力の光の矢を放つ "収束光撃砲" を有する。
それだけでも十分に強大である。が、それ以上の脅威としてメルカヴァが限定的な学習能力と作戦考案能力を持っている事が挙げられる。
メルカヴァは隷下に複数の旧兵器を従えており、初めて経験する攻撃、例えば実体弾による攻撃や急降下爆撃といった経験を学習し、それに対抗する戦術を周囲の旧兵器に発信する能力と権限がある。
幸いそれらを認可する中央AI、セントラレナーヴの人員は遠い昔に死に絶えているため対抗措置をすぐに伝達することは出来ないため、早急に撃破することで対処が可能である。
目覚め作戦ではメルカヴァとの戦闘に大量の犠牲を出しながら、これを2基撃破、1基をシステムダウン、さらにもう1基を数分の間従属化させ、他の旧兵器と相打ちさせている。
重力照射砲
地上構造物や地上展開型兵器に対して上面から重力波動を断続的に浴びせ、物理的に圧壊させる凶悪な兵装である。
とくに都市や工場、軍事施設等に対して極めて有効であり、残存する旧文明都市がことごとく瓦礫と化しているのも、人類が死滅した後も執拗に敵国都市をすり潰していた為である。
収束光撃砲
リコゼイ砲と同系統の技術をベースにした光学兵器である。
大質量物体を容易に融解・貫通させるエネルギー出力をそのまま攻撃手段に転用した兵器。パルエ人の空中戦艦は正面からこれ食らうと火の玉と化してしまうだろう。
側面から食らった場合は、一瞬で寸断されてしまう。連射があまり効かない為、大局的に見れば物量攻撃をかけてくる現パルエ人側が若干有利だろう。
ある空域には初期生産型であるメルカヴァ・オリジナルが出現するとの噂がある。
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旧世代末期
乗員 | 戦闘AI |
動力 | オクロ永久機関 |
出力 | N/A |
最大速度 | 290km/h |
武装 | 収束光撃砲x6 近接レーザー多数 |
旧時代のミケラ社製空中戦艦の生き残りだ。
第一紀にクランダルト帝国が未開民族の征服を期待して攻め入った、東方作戦において遭遇した個体。
帝国艦隊は一方的に全滅したが、彼らの放った鉄球砲弾のいくつかは偶然が重なって、この個体U223に被弾痕をもたらした。
この個体は旧時代には存在しなかった実弾兵器を学習した唯一の個体となり、目覚め作戦においてパルエ連合軍に立ちはだかった。
実弾の飽和攻撃で撃破されていく旧兵器の中で的確に砲弾を迎撃している個体が確認され、それが223個目の敵性個体だったためそう名付けられた。
セイゼイリゼイの助言もありこの個体を撃破するには従来の方法が通用しないこと
現在のところ確認はされていないが、この個体が持つアルゴリズムを他個体へ共有された場合目覚め作戦が崩壊することが司令部で共有された。
計画遂行の遅れが許されないことから一部の戦力を割いてU223討伐隊が編成され、決死の突入が敢行された。
アルゴリズムを逆手にとった作戦は結果的に成功し、目覚め作戦の危機を救うことになった。
旧世代末期
乗員 | 防衛チップ |
動力 | オクロ永久機関 |
出力 | N/A |
最大速度 | 300km/h(リミッタ) |
武装 | 光子触手 |
通称 "ラ" 型旧兵器と呼称され、広い空洞などに4~8基で群生している。
典型的な小型旧兵器であるが、この小さい1基でさえこの世界の軍隊を叩きのめしてしまうほどの力を有するとされる。
かなりの数が量産されたらしく、遺跡や発掘現場で出くわしてしまうこともある。ただし、司令塔がほぼ全滅しているため自衛用の簡素なプログラムで行動する。
対処方法:
一定距離まで近づかなければなにもしてこない。
小型と言っても全長は3m以上あり、流線型の形も相まって対物兵器での迎撃は困難を極める。
そのため、コイツを仕留めるのに一番手っ取り早い手段は、漁網ランチャーをぶっ放すことだ。
ローテクを持ってハイテクを制すとはこういうことである!
旧世代末期
乗員 | 自己防衛プログラム |
動力 | オクロ永久機関 |
出力 | N/A |
最大速度 | 50km/h |
武装 | 対人レーザ |
どうやら斥候のような役割を担っているらしき旧兵器。
暗闇でボゥーっと光る目があったら確実にこいつが監視しているということである。
だが同時に、こちらでノルを視認したということはこいつにも見つかったことを意味する。
対処方法:
こいつは自分で自分を認識することができないらしく、鏡を使って自分を認識させると機能を停止する。
機能を停止すると目ン玉が光らなくなるので、そこを機関銃の掃射でなぎ倒す。
クルカでさえ鏡に写った自分を認識できるというのに、こいつときたら色々と謎である。
隊員のスケッチ
旧世代末期
乗員 | 自己防衛プログラムと推測 |
動力 | オクロ永久機関と推測 |
出力 | N/A |
最大速度 | 30km/h |
武装 | ? |
近づいても何もしてこないので、実態は謎に包まれている。
実のところ、この個体はクルカに興味をもっており、クルカがそばにいる限り攻撃しない。
パンドーラ隊はクルカを連れ回しているので攻撃されないという仕組みだ。ちなみにクルカはカハマルカのことを何とも思っていない。
旧世代末期
運用人員 | 人工知能 |
動力 | オクロ永久機関 |
出力 | N/A |
最大速度 | 90km/h |
武装 | 大出力熱線 実体弾射出装置 ジャマー |
旧時代の一大勢力、ミケラ社が開発した無人機甲歩兵で、彼女たちの名は ”ファルディシィオ” だとされる。
主が滅び去った後の数千年間の時をこの地下で過ごしてきた。基地防衛などに従事していた模様。
他の旧兵器とは全く違った思想で建造されており、さらなる解析が必要と考える。
対処方法:75mm砲による徹甲・榴弾攻撃はすべて無効とされており、
パンドーラ隊司令部は連邦陸軍よりデーヴァXの納入を強く希望するものである。
▲デーヴァX
終末戦争後に人知れず生産されたものと推測
乗員 | 不完全な論理回路 |
動力 | 振動子 |
出力 | N/A |
最大速度 | 2km/h |
武装 | N/A |
攻撃もしてこない上、動作も遅く、他の旧兵器ともまったくリンクできていない失敗作だと考えられている。
定期的に一定ルートを巡回しているので、コイツの背中に籠をくくりつければとても便利な物品配送網が作れるという。
無理やり違う場所へ持っていくと、どういう定義でルートを決めているのは謎だが勝手に定期巡回を始める。
最速で迷路を解くほどのチップが入っているらしく冒険のお供になるかもしれない。
ただし平然と旧兵器がいるルートを突き進むので安全とも言い切れない。
ルンバ?
旧世代末期
乗員 | 自己防衛プログラムと推測 |
動力 | オクロ永久機関と推測 |
出力 | N/A |
最大速度 | 30km/h |
武装 | 熱線x6 |
地底エリアに大量に出没する防衛兵器である。
半径17m以内に近寄らなければ無害であることがパンドーラ隊の多大な犠牲の上に判明した。
群れて行動しており、アリのような生態を持っているといえる。
付近に上位の個体(Unit-2611 ラニカニカ)があればその命令に従うので、必ずしも離れていれば安全というわけではない。
高周波を発しているので耳の良い隊員ならメンフィスの接近を察することができる。だがたいていクルカが先に気づく。
機関砲で無力化可能。ただし上位個体を召喚されるので撃破は推奨されない。
興味深いことにエラー個体であるミューイと共通点が多く、系統的には同じ部類に入ると推測される。
旧世代末期
乗員 | 自己防衛プログラムと推測 |
動力 | オクロ永久機関と推測 |
出力 | N/A |
最大速度 | 20km/h |
武装 | 衝撃フェーザー波x2 実体弾発射筒x2 |
中型の歩行ユニットで、持ち前の走破力を活かしてメンフィスと共に地下施設内部をパトロールしているとされる。
メンフィスと連携する機能を有しており、大量に稼働しているメンフィスが異物を察知すると最寄りの個体が駆けつけ排除を試みる。
珍しく実弾兵器を持っている旧兵器であり、衝撃フェーザー波も対人殺傷力は弱いが車両などを吹き飛ばすことができ非常に厄介なことこの上ない。
体内で生産した小型弾を凄まじい速さで射出する。
撃ちきるとチャンバーが閉じて再装填がなされるが、体内の弾丸生産機能はたいてい機能不全に陥っているため対処を誤らなければ脅威ではない。
――蟹のような姿をしたそいつは明らかに先月発見された新種の旧兵器、ラニカニカだった。
俺は部下を下がらせて制圧戦車ヤグラの増援を要請。
幸いすぐ隣りの回廊で警戒にあたっていた1台がすぐに来てくれた。
私が発砲を命じる。すかさず5門の砲が火を噴く。
さすがに旧兵器と言ってもこれほどの大火力ではひとたまりもあるまい。私はそう確信していた。
強烈な爆音。ヤグラがやってくれた…!
私は振り返ってヤグラに手を振ろうとしたが…そこにあるのは廃材と化したヤグラだった。
よく見ると散らばったすべてのヤグラの装甲には蓮のような無数の穴が開いていた。
まだ奴は近くにいるはずだ。我々はこのデータを持ち帰るためにもこれより撤退することにする。
万が一に備えここにデータの一部を記しておく。私が死んでも、この記録は地上へ持っていってほしい。
よろしく頼む。
この手記が発見された現場は阿鼻叫喚の地獄絵図であった。
ラニカニカは隊員が放ったとされるクルカ用の網に絡まったまま死んでいた。オーバーヒートを起こしたと見られる。
これ以後、パンドーラ隊は網射出機の配備を開始したという。
ラニカニカ:共和国名物の蟹料理
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