戦役

ページ容量のダイエット 年表にある戦役の追加 2022-09-18
テンプレ改定アンドページ分割 2021-08-07
シルクダット会戦 2019-05-21
皇帝作戦 2018-04-06
第45次ヒグラーテ会戦 2017-06-01
ラツェルローゼの大掃除 2016-07-18
矢挫作戦を追加 2016-06-14
猛獣作戦を追加 2016-05-31
帝作戦を追加 2016-03-15
東方作戦を追加 2016-01-03
マルダル沖の戦い追加 2015_7_16
ウェスタエゲル上空戦追加 カノッサ湿地帯地上戦を加筆修正 2015_7_12
リューリア艦隊戦を追加 2015_3_1

惑星パルエ上の戦役 History of Battles

戦役とかが好きなミリタリー志向の物好きさんのためのページです
二次創作のアイデアづくり、そしてパルエ時間軸で1行で済ましてしまった会戦などの一覧。戦闘の規模の把握に役立つかも?

505 5月 南北戦争
530 5月 東方作戦
601 6月 マルダル沖の戦い
610 ~ 647 皇国戦役
621 12月 帝作戦
622 2月 デルハルト事変
628 5月 大寒波戦役
655 4月 パンノニア動乱
659 12月 バセン解放戦争
668 3月 水晶戦争
678 矢挫作戦

南北戦争

南北戦争(大陸戦争)


左上から時計回りに
北半球諸国軍人の集合写真(500年代の終わりごろ)
ダック210を運ぶ強襲艦ドゥルガ
ペタンゴランの戦い(625年)
カノッサ第四飛行場を爆撃するゼイドラの編隊
迎撃に上がるバリアンテ隊(530年ごろ)
南パンノニア自治国艦隊

基本情報
 戦争 南北戦争
 時期 パルエ標準歴505年5月~644年8月8日
 場所 パンゲア大陸全域
交戦勢力
北部同盟
・アキエリ朝(~527)
・ザイリーグ連合(~527)
・アーキル連邦
 ・ザイリーグ軍管区
 ・ニヂリスカ国
 ・オデッタ人民国
 ・その他構成国
・メル=パゼル共和国
・パンノニア王国(~505年6月)
・自由パンノニア共和国
・アナンサラド王国

北部同盟非加盟国
・フォウ王国
・ワリウネクル諸島聯合
・サン=テルスタリ皇国

その他
・帝国反乱軍
帝国
・クランダルト帝国
 ・南パンノニア自治国   
 ・ネネツ自治管区
 ・スクルフィル自治国
 ・その他属領
                                                 南北戦争                                                 
初期戦線(~522)
北半球侵攻諸戦 - 帝国迎撃作戦 - カルラII
ヒグラート空中戦線
オリエント事件 - 北方大攻勢 - ヒグラート - ウェスタエゲル - 長征作戦 - ドライアード - ヒグラートXLV - リューリア - ヒグラート渓谷XII シルクダット - クラッツ
カノッサ陸上戦線
カノッサ湿地帯 - 猛獣 - カノッサ奪還 - 皇帝作戦
パンノニア戦線
天命作戦
皇国戦線

 

東方作戦

東方作戦

画像

基本情報
 戦争 南北戦争
 時期 パルエ標準歴530年5月13日
 場所 ノスギア山脈以東
 結果 帝国の敗北
・帝国正規軍の消滅
・"禁止区域"の認知
・貴族の発言力上昇
交戦勢力
・クランダルト帝国 ・旧兵器(ミケラ系)
指導者・指揮官
・不明 ・不明
戦力
新設第1艦隊
第2艦隊
第1戦艦隊
第2戦艦隊
揚陸艦隊



調査部隊:5
???
損害
全滅と推測      旧兵器の一個体に損害

パルエ史上最も短時間のうちに、一方的に、多くの将兵と戦力を失った作戦として知られる。

実際のその戦場を見たものは誰一人としておらず、「旧兵器によって屠られた」と結論付けられた。
この推論は160年後の「目覚め作戦」にて実際に大量の帝国軍艦艇の残骸が発見されたことで証明されることとなる。
「突然その場で時間が止まったよう」と言わしめるほどに整然と並んだ艦艇の残骸の位置関係を分析した結果、多くの艦が当時の戦列様式に則った形で沈んでいることがわかった。
彼らは何に襲われたのかも理解する間もなく撃破されたようだ。

当時の帝国は北方侵攻で戦果をあげていたものの、次第に強まる北半球の抵抗により目立った戦果が得られなくなっていった。
部隊の士気をあげるためにも帝国は「大勝利」を求めていた。そこで持ち上がったのがそびえ立つノスギア山脈を超えた未知なる大平野への侵攻だった。
「北半球国家のような未開民族がいるに違いない」と踏んだ帝国軍は当時の精鋭5個艦隊を持って侵攻を開始。
しかし半年たっても、1年がたっても艦隊は報告書の一通も送ってこなかった。状況確認のため5回にわたって小部隊が送り込まれたが、彼らもまた消息を絶った。
皇室経典の記述にあった「禁断の地」は空想の産物ではなかったのかもしれない。帝国の高官たちはこの大損失を隠すために「禁止区域」というものをでっち上げてこの損失を歴史の闇に葬った。

南北和平後の目覚め作戦開始前において、残骸の上空で2分間の黙祷を行った。
勇猛果敢な船乗りに敬意を払って。これから討つは先人の敵。彼らの無念の死を無駄にしないために。
余談だが、目覚め作戦に参加したガルエ級は東方作戦時のときから現役であった。

 

マルダル沖の戦い

王国軍と諸島連合軍の初の砲火を伴った接触。
また、世界初の空軍対海軍の戦いであった。
各々があまりに異質過ぎる軍を持っているため、双方とも全ての戦局において驚きの連続であった。

マルダル沖の戦い

画像

基本情報
 戦争 601年マルダル危機
 時期 パルエ標準歴601年6月16日
 場所 マルダル沖
 結果 王国軍の撤退
・諸島連合は浮遊ノームの回収を断念
・イスカの一部が諸島に渡る
交戦勢力
・フォウ王国 ・ワリウネクル諸島連合
指導者・指揮官
・不明 ・不明
戦力
第11イスカ隊
戦闘機イスカ:18機     
第7調査艦隊
エトーピリカ:1機
カンナカムイ艘級駆逐艦:1隻
コロポクル級対空挺:3艘
武装調査艦:1隻
損害
イスカ:3機     エトーピリカ:1機
武装調査艦:1隻撃沈

事の発端
自国沿岸近くまで平然と闊歩する諸島連合軍に対して威圧飛行を繰り返してきた王国軍であったが、事実上の支配海域であったマルダル沖にエトーピリカが飛行していることを察知した王国空軍は攻撃命令を発する。
投書の軍部の思惑は「エトーピリカを被弾させて、金輪際この海域には手を出さないように警告する」といったものであった。

予期せぬ戦果
しかし、エトーピリカは予想以上に柔い機体であった。ものの数十発の被弾でエトーピリカを撃墜してしまう。訓練で使われたターゲットはもっと重装甲であったからだ。
(王国軍き全般に言えることであるが、高速飛行に耐えられるように頑丈に作られていた)
これは王国軍が諸島連合軍の装備についてほとんど知識がなかったためである。諸島連合の海域へ偵察は極秘に幾度か試みられたが、航続距離と限界気温・湿度の関係で深くまで偵察できていなかった上、運悪く艦隊にも出くわさなかった。
エトーピリカは信号弾を発射しつつ海に緊急着水した。不時着水できるという事実もこの時初めて手に入れた。

攻撃続行命令、そして会敵
「エトーピリカを見つけたら他にも5機はいると思え」オリエント海方面の王国空軍では口酸っぱく言われる言葉。
エトーピリカは諸島連合の索敵網の主役だ。この際全てのエトーピリカに警告射撃を行うことに変更、イスカ隊は更に前進。
450km/hの全速飛行から2分後、上空から見慣れないものを視認した。それこそ、彼らが初めて見る「水上艦」であった。

戦闘開始
イスカ隊は急降下し海面ギリギリを飛行し目標に近づいた。
彼らは海上艦を見て「空中艦が海に不時着したもの」と勘違いを起こし、トドメをささんとばかりに多目的噴進弾(ロケット弾)を斉射した。
しかし彼らの予想を裏切るようにロケット弾は全て跳ね返された。孔ひとつ開いていない。信じられないことであった。こんな重装甲の空中艦があるはずがない、と。
諸島連合の部隊もありえない速度で飛ぶ王国の空軍機を目の当たりにして、混乱の渦にあった。なにしろ対空砲が当たらない。彼らの対空砲はこんなに速い目標を偏差射撃することは考慮されていなかったためだ。

撤退
両軍は混乱しながら戦闘を続けていたが、時間が経つと双方に被害が出始めていた。
王国軍は船体ではなく艦橋にロケット弾を撃ちこむ戦術に切り替え、諸島連合軍側も精密射撃ではなく予想進路上に弾幕を張ることで対処したのだ。
最終的に王国軍は調査艦を"撃沈"させ、諸島連合軍もイスカを3機撃破した。

手痛い喪失
わざわざマルダル沖へ派遣された調査艦は、諸島連合が喉から手が出るほど欲しかった戦略級巨大浮遊機関、「浮遊ノーム」の引き上げ最中であった。
なぜ王国がこの調査を知っていたのか!!諸島連合では、「軍部には王国軍のスパイがいるのではないか」といった必要以上の警戒心を植えつける結果となってしまった。
また、イスカも3機が海中に沈み、これも不完全状態であるが海軍に回収されてしまう。
両軍とも多くの損失を負ったが、戦略的には王国軍の完敗であった。

 

皇国戦役

皇国戦役

画像

基本情報
 戦争 南北戦争
 時期 パルエ標準歴610年7月3日~647年6月8日
 場所 皇国南部及び聖都
 結果 帝国軍の勝利
・開戦当初の目的は果たせず
・サン=テルスタリ皇国は崩壊 皇政テルスタリへ移行し、聖都のみを領有
・その他地域は暫定的に帝国と連邦による南北分割統治
交戦勢力
・サン=テルスタリ皇国 ・クランダルト帝国
鉄槌作戦時限定的支援:
・自由パンノニア共和国
・南パンノニア自治国
・帝政ダルト国
指導者・指揮官
・カルデアロ・ワルメテュール・テルス
タリ
・ウルスラ・アールジナ・テルスタリ
・ハームレー・ジャン・テルネン
・クロナ・ゼーデリッヒ・インベルマン
・クルッカ
・ドルトヌイ
・クランダル・ブルガロードヌイ=ラツ
ェルローゼ
                                                 皇国戦役                                                 
皇国侵略戦争(~647)
遭遇戦 - 洞窟I - 要塞I - 要塞II - 湖会戦 - 要塞III - 要塞IV - アッチオ霊山 - エグゼグラン湖 - 要塞V - 要塞VI - 要塞VII - 聖都I - 88事件
鉄槌作戦(647)
洞窟II - 山脈爆破 - 要塞撤退 - ハユハム - 聖都II

 

帝作戦

帝国を私物化している宮廷貴族に対するクーデター。
近衛騎士団が正統帝位継承者であるフリッグ皇女殿下側について戦った。
ハインケル氏の「帝国の一番長い夜」に詳しく書かれています

帝作戦

画像

基本情報
 戦争 帝作戦
 時期 パルエ標準歴621年15月30日
 場所 帝都、ノイエラント、オージア、バセン、パンノニア、六王湖他
 結果 近衛騎士団の勝利
・宮廷貴族の没落
・フリッグが帝位を継承、新帝政の成立
交戦勢力
・旧体制派 ・新体制派
・近衛騎士団
・ネネツ自治管区
・南パンノニア自治国
・自由パンノニア共和国
・バセン隷区
・旧第六艦隊残党
指導者・指揮官
・皇帝(ミイラ)†
宰相(MIA)     
・マルアーク家の三兄弟🏳
・クランダル・インペラート・フリッグ
・クランダル・ブルガロードヌイ= ラツェルローゼ
・ヴァルメリダ・フォン・ グレーヒェン
・クルメ・マギア
・アナスタシア・ヤークロ=セニロフ
・サミーラ
戦力
本国艦隊
皇帝艦:1隻(デザインが8種類ほどある)
バカ貴族連合艦隊
大型戦艦:6
戦艦:15
重巡:12
軽巡:20
小型艦:40
属国艦隊
軽巡:3隻
駆逐艦:12隻   
近衛騎士団艦隊
皇衛戦艦インペリウム:1隻
フリッグ皇女座乗艦:1隻
ペルガモン級重盾艦:5隻
シヴァ級攻城艦:2隻
3馬鹿貴族艦隊
旗艦級戦艦:3
グレーヒェン艦隊
戦艦2、重巡6、軽巡4、駆逐艦10
クルメ艦隊
高速戦艦1、高速重巡1、快速軽巡2
ネネツ自治管区艦隊及び第六艦隊
航空戦艦1、重巡1、駆逐艦4
南パンノニア義勇軍
戦闘空母シュトラサ:1隻
クルド級護衛艦:9隻
自由パンノニア義勇軍
銀翼戦艦イシュトヴァーン:1隻
アルパド型護衛艦:8隻
属国艦隊(殿下の呼びかけに応じる)
軽巡:3隻駆逐艦:12隻
損害
大型戦艦:5隻
戦艦:10隻
小型艦:32隻
他 投降艦多数
軽巡:2隻
駆逐艦:3隻
損傷20隻前後

戦いの背景
帝国の腐敗は進んでいた。もとより和平を望んでいた皇帝は貴族たちにより植物人間状態にされ、
宰相が皇帝の権限を完全に掌握。宰相と貴族たちは自らの利益のために終わることのない戦争を続けていた。
帝位正統継承者であるフリッグは郊外へと幽閉され、今や帝国は貴族たちの手に落ちたかのように思えた。

だが、状況が変わった。リューリア戦役にて帝国も多くの艦船が失われ大被害を被ってしまう。
艦船の多くを占領地や属国の支配に使っていた帝国軍はもはや対外戦争を行う国力はなくなっていたのだった。
この腐敗を正すため、近衛騎士団長ラツェルローゼを中心に、帝都でふんぞり返る貴族たちの一掃作戦が始まった。

前哨戦
作戦は近衛諜報部による軍事港の爆発から始まる。
連邦軍の敵襲と勘違いした貴族艦隊は帝都防衛の任務を放棄して、一刻も早く脱出するべく全艦隊を離床した。
貴族艦隊はそのままネネツ方面へ逃亡を図るも、ネネツ国境にはネネツ艦隊が進路を塞いでいた。ネネツ艦隊は理由なき領空侵入は条約規定にはずれていることを警告するも、貴族艦隊は発砲。
ネネツ艦隊はこれに応戦。優美な戦艦を中心に構成され、空母を持たない貴族艦隊は予め待機していたネネツのグランビアによる空襲に遭う。
早くも統制を失った貴族艦隊は反転し、帝都へ逃げ込む。ほぼ全軍を繰り出していたネネツ艦隊は追撃せず、国境で追撃をやめた。

その隙にラツェルローゼの近衛艦隊が帝都へ侵入。
未曾有の危機に帝都防衛を放棄し、なおかつネネツへ放火を浴びせたことを理由に、皇帝の名を持って全階級を剥奪することを宣言。
「皇帝はここにいるのだぞ」と叫ぶ宰相に対し、
「皇帝はここにあらせられる」とラツェルローゼが応答。
彼女の言う皇帝とは、すなわちフリッグ殿下のことだった。
幽閉されていた皇女が生きていたこと、そもそも、幽閉していたことがバレたことをしった貴族たちは自暴自棄に走り、突撃を開始。
士気も練度も違う近衛艦隊は貴族の大戦艦を完膚なきまでに殲滅。
皇女殿下の再来に呼応しラツェルローゼ側に寝返った艦も応戦したが、その多くは接射を受けて爆沈してしまう。(後に慰霊塔が立てられることとなる)

貴族の反撃
機動戦力を失った貴族軍は、ついに皇帝艦の起動に踏み切る。
これに対し、ラツェルローゼは予備戦力であったグレーヒェン艦隊を招集。
両戦力はオージアン上空で鉢合わせる。異様に静かな朝焼けだ。
この時はるか北方の南パンノニア自治国と自由パンノニア共和国が、宰相派の辺境貴族艦隊を牽制・足止めしていた。
ラツェルローゼはこのことを知らなかったし、南パンノニア自治国自身も突如として増援にやってきた銀翼の艦隊に戸惑っていたらしいが、これはまた別のお話。

砲撃戦は、苛烈を極めた。ペルガモン級重盾艦は最初の15分で戦闘不能となり、ラツェルローゼ側に被害が出始めていた。
皇帝艦は全帝国艦隊を集めても敵う相手ではない。ラツェルローゼたちはとにかく皇帝艦の無数の武装を1つずつ狙撃する必要があった。
連邦艦ならまだしも、ガバガバの精度の大口径榴弾砲では難しい。

いよいよラツェルローゼのクーデターに陰りが見え始めていたその時、帝都方面より艦影を確認。
ネネツ艦隊だった。ラツェルローゼのクーデターを知ったクルメは、皇帝艦との戦いにはネネツの長砲身が必要と見抜き、
密かにネネツと交渉、クルメ艦隊はネネツ本土の防衛を引き受ける代わりにネネツ艦隊の全力出撃を持ちかけたのだった。
ラツェルローゼは勝利を確信した。ネネツ艦隊による射程外からの正確な一撃は皇帝艦の武装を剥ぎ取り、もはやただの巨大クルカと化した。

貴族軍は抵抗力を失った。
だがこのときラツェルローゼは、貴族の連中が帝都民を人質に皇帝砲を起動するのではないかと焦っていた。
現実は非情だ。予想は的中する。ラツェルローゼの予想通り皇帝艦下部の皇帝砲が起動し、貴族どもは帝都民を人質に取る。

救世主(?)参上!!
そのとき!!はるか上空より無数の徹甲弾が皇帝艦艦橋を貫いた!!

「父君たちによる貴族の時代は終わった!!」
「これからは僕達の時代だね!!」
「みーれ・いんぺりうむ!!銀髪の年増魔女狩りだ!!」
急降下するデータにない戦艦3隻は皇帝艦の中枢を破壊し、ラツェルローゼ艦隊をめがけて突撃を敢行した。
次の瞬間、ラツェルローゼ艦隊の正確な集中砲火により3隻はススまみれになった状態で、まるでロウソクのように皇帝艦へぶち刺さった。

こうしてラツェルローゼによる大掃除は無事に終了したのである。
なお、この3馬鹿共は殿下の存在を知らなかったらしく、事実背景を確認後泣きながら許しを請い、殿下への絶対服従を誓ったという。
(貴族のバカ息子といっても、帝への忠誠心は大前提であった。)

 

デルハルト事変

宰相派の残党エギル・フォン・デルハルト率いるデルハルト連合艦隊による反乱。
反乱軍艦隊が新帝都ノイエラントで行われた観艦式を襲撃。防衛艦隊と戦闘を行った。

デルハルト事変

画像

基本情報
 戦争 帝作戦
 時期 パルエ標準歴622年1月22日~622年2月24日
 場所 ノイエラント他
 結果 近衛騎士団の勝利
・デルハルト艦隊の壊滅
・後に帝政ダルトとなる六王湖地下組織の成立
交戦勢力
・デルハルト連合艦隊 ・新体制派
・近衛騎士団
指導者・指揮官
・エギル・フォン・デルハルト ・クランダル・インペラート・フリッグ
・クランダル・ブルガロードヌイ= ラツェルローゼ
・ヴァルメリダ・フォン・ グレーヒェン
・クルメ・マギア
戦力
デルハルト連合艦隊
大型戦艦:1隻
戦艦:2隻
攻城艦:1隻
旧式戦艦・重巡・軽巡・軽空母・小型艦:中規模
   

近衛騎士団艦隊
皇衛戦艦インペリウム:1隻
フリッグ皇女座乗艦:1隻
ペルガモン級重盾艦:5隻
戦艦1、空母1、重巡1、軽巡5、駆逐艦4
グレーヒェン艦隊
戦艦2、重巡6、軽巡4、駆逐艦10
クルメ艦隊
高速戦艦1、高速重巡1、快速軽巡2
正規軍艦隊
戦艦4、空母2、重巡6、軽巡5、駆逐艦15

損害
大型戦艦:1隻
戦艦:2隻
撃沈、損傷艦多数
他 投降艦極少数
軽巡:2隻
駆逐艦:5隻
損傷25隻前後
 

背景
621年に勃発した近衛騎士団によるクーデター、帝作戦は成功裏に終わり、宰相派貴族は敗北した。
しかし、宰相派貴族の中でも猛将と知られ、宰相の熱狂的な信奉者であったエギル・フォン・デルハルト中将はこれを認めなかった。帝作戦終盤、秘かに麾下艦隊を伴って帝都を脱出する。
デルハルトはその後、未だ抗戦意思のある宰相派将兵や、帝作戦に合流出来ずに主君が逮捕され宙に浮いた艦隊戦力を吸収。
艦隊規模を大きく拡大しながら機会をうかがっていたが、帝作戦から1か月後となる622年1月、六王湖の工廠より大型戦艦『』を艦隊戦力に加えたことにより、行動を開始した。

前哨戦
近衛騎士団、そして新皇帝フリッグがノイエラントにて観艦式を行うとの情報を入手したデルハルト艦隊は潜伏地より離床。南下を開始する。
その様子は視核偵察機によって捕捉され、ドクトルに報告が上がっていたが、帝作戦の成功で慢心した近衛参謀によって友軍艦艇の誤認であると一蹴されてしまう。
腰の重い新政権側を尻目に、デルハルト艦隊はオージア近郊に接近、遭遇した哨戒艦隊をすり潰し全て撃沈する。
新政府側がデルハルト連合艦隊の接近に気づいたのは、その報告が翌日観艦式の最中の騎士団長ラツェルローゼの耳に届いた後のことであった。

観艦式空襲
ラツェルローゼは報告を聞くと一喝。すぐさま観艦式に参列中の艦艇を戦闘状態にするよう指示するが、直後にデルハルト艦隊所属の艦載機による空襲に遭う。
幸いにも撃沈艦は出なかったが、少なくない数の近衛艦艇が被害を受け、フリッグ皇帝の座乗しているインぺリウム級も一部損傷を受けた。
デルハルトはこの戦果報告に満足し、無線の全周波数域帯にて声明演説を行った。
内容は「不当な方法で政権を簒奪した近衛騎士団を認めず、属領を"開放"と称し"放棄"しようとする売国奴から帝国を取り戻すため宣戦布告する」といったものであり、一部は後の帝政ダルト(六王湖)の建国理念と似通ったものであった。

新帝都決戦
ノイエラントへ肉薄するデルハルト連合艦隊を迎撃するため、ラツェルローゼは近隣の部隊へ応援を要請。自身も近衛艦隊を指揮し空中へ上がる。市街地上空で両陣営は戦闘状態に入った。
増援艦隊が来るまでの間、単独で応戦し苦戦を強いられる近衛艦隊。デルハルト艦隊は万全の状態かつ士気が高く戦闘力があった一方で、近衛艦隊は空襲による損傷を抱えたまま戦闘に突入したからだ。
撃沈艦が出るのも時間の問題か── そうラツェルローゼが覚悟し始めたとき、デルハルト艦隊の背後より増援艦隊が到着する。
増援要請を受けたグレーヒェン艦隊、クルメ艦隊と正規軍艦隊がデルハルト艦隊の艦艇を蹴散らし、勝敗は決した。
最終的にヴァルメリダのグレーヒェン級がデルハルトが座乗するA・グツォネス級戦艦『アドミラーレ・デルハルト』を。ラツェルローゼのラドゥクス=インぺリウム級がペルガモン級重盾艦にラムアタックを仕掛け身動きが取れなくなった大型戦艦『』を撃沈し、日没までにはほぼ全ての反乱艦隊が鎮圧された。

その後
宰相派の残党が蹶起したデルハルト艦隊によって起こされたこの事件により、ノイエラントでは市街地に艦艇が墜落するなどの少なくない被害が発生。
このことでラツェルローゼをはじめとする近衛騎士団の旧宰相派に対する警戒心は急激に上昇し、元宰相派貴族に対する弾圧や粛清などが強まることとなった。
これに耐えかねた人々は六王湖に逃れ、現地勢力と結びついて後の帝政ダルトの統治組織の始祖となるなど、のちの歴史に少なからぬ影響を与えることとなった。

 

大寒波戦役

大寒波戦役

画像

基本情報
 戦争 大寒波戦役
 時期 パルエ標準歴628年5月27日~631年12月2日
 場所 ワリウネクル諸島北部 マルダル諸島
 結果 未設定
交戦勢力
・フォウ王国     ・ワリウネクル諸島連合
指導者・指揮官
・不明 ・不明
                                               大寒波戦役                                               
? - ? - スラーグI - ?I - 撤退 -スラーグII - ?II - フォウ - マルダル上陸

 

パンノニア動乱

パンノニア動乱

画像

基本情報
 戦争 冷戦
 時期 パルエ標準歴655年4月29日~5月20日
 場所 南北パンノニア
 結果 テュヴィヴァン条約の締結
・統一パンノニアの成立
・パンノニア北西部の連邦への割譲
交戦勢力
・自由パンノニア共和国
・南パンノニア自治国
・コロムィツェープ政権 ・アーキル連邦
・クランダルト帝国
・メル=パゼル共和国 
指導者・指揮官
・ザージルト・カルメ
・スィスルツ・ヴェリメニスク
・コロムィツェープ     
・レトレシュ准将
・不明          
戦力
     
損害
     

 

バセン解放戦争

バセン解放戦争

画像

基本情報
 戦争 冷戦
 時期 パルエ標準歴659年12月2日~664年12月16日
 場所 バセン全域
 結果 バセン独立勢力の勝利
・バセン国の復活
・親クランダルト勢力の放逐
・公女派と共和派の台頭
交戦勢力
・バセン独立勢力
正統バセン公国
バセン人民共和国
・援助国
ヤークロ・ネネツ王国
帝政ダルト国
リューリア協商           
・バセン連邦
クランダルト貴族諸侯軍
・援助国
クランダルト帝国(傭兵部隊として参戦)
アーキル連邦(傭兵部隊として参戦)
指導者・指揮官
・バセン女公ナナン・オブ・バセン
・バセン人民代表サモーラ・ファルハン
・連邦盟主バルトリッヒ・フォン・ハシュキン
・軍総司令官ラーネリア・リートホーヘン
・各国傭兵部隊指揮官
戦力

艦艇
旧式戦艦:少数
旧式軽巡空艦:少数
旧式駆逐艦:多数
空雷艇:多数

戦闘機
陸上戦闘機:少数
陸上攻撃機:少数
哨戒機:少数

地上戦力
他国製旧式中戦車:多数
国産主力中戦車:少数
国産豆戦車:多数
装甲車:多数
自走式地対艦ラケーテ
歩兵多数

艦艇
旧式戦艦:少数
旧式軽巡空艦:多数
旧式駆逐艦:多数
対地強襲艇:多数
旧式対地強襲艇:少数
空雷艇:多数

戦闘機
艦載戦闘機:多数
陸上戦闘機:多数
陸上攻撃機:少数
哨戒機:多数

地上戦力
帝国製主力戦車:多数
帝国製旧式中戦車:多数
連邦製主力中戦車:少数
連邦製豆戦車:多数
装甲車:多数
歩兵部隊多数

                  バセン解放戦争                  
ブルカの戦い - ? - 『ノスギアの吹雪』作戦 - ? - ? - ポーマ・ラ・ヴィルト会戦 - ? - ? - テルナヴェーア川渡河戦 - ?

バセン動乱は、660年から664年にかけて鞍領バセン隷区で発生した一連の独立紛争である。
本国の意向に逆らい独自にクランダルト人政権を打ち立てた在バセン帝国貴族に対し、列強国を後ろ盾とした現地人の各勢力が対抗し、バセン全土を巻き込んだ大規模な戦闘となった。

 

水晶戦争

水晶戦争とは、メル=パゼル共和国とスクルフィル王国が互いに領有権を主張するスクレン諸島という島々を巡って発生した戦争。
当初はお互い見向きもしないグレーゾーンであったが、島内に大量のドブルジャガスが埋蔵されていたことが判明すると、メル=パゼル側が急接近して領有権を主張。それに対してスクルフィル側が反発し、挑発的な手段に出始めたことが事の発端である。かけ)

水晶戦争

基本情報
 戦争 冷戦
 時期 パルエ標準歴668年3月20日~同9月20日
 場所 スクレン諸島
 結果 メル=パゼル共和国の勝利
・スクレン諸島をメルパゼルに割譲
・ナダル宰相の失脚
交戦勢力
・メル=パゼル共和国           ・スクルフィル王国
指導者・指揮官
・ナガセ・ナガトモ共和国首相
・カサイ・ケンイチ艦隊司令官
・アラサカ・シノル副司令官
・レオポル・ラ・ナダル宰相
・ファン・プラザ空軍大将
・リア・メンデル陸軍諸島防衛連隊指揮官
戦力

艦艇
航空母艦:1隻
軽空母:1隻
大型巡空艦:1隻
重巡空艦:1隻
駆逐艦:6隻
防空フリゲート艦:4隻
強襲揚陸艦:2隻
徴用客船:4隻
可着水商船:1隻
補給艦:6隻

航空機
艦載戦闘機:48機
艦載攻撃機:12機
爆撃機:16機
哨戒機:24機

地上戦力
多数

装備
対艦ラケーテ:1500発以上

艦艇
航空母艦:1隻
突撃巡空艦:1隻   
軽巡空艦:1隻
駆逐艦:2隻
空中駆逐艦:6隻
空雷艇:8隻
武装商船:2隻
徴用客船:5隻

航空機
艦載戦闘機:4機
艦載攻撃機:8機
地上戦闘機:18機
地上攻撃機:8機
爆撃機:8機
輸送機:24機
哨戒機:6機

地上戦力
多数

装備
特殊誘導空雷:8発
空対艦ラケーテ:14発

                  水晶戦争                  
スクルフィル軍のスクレン上陸 - スクレン沖I - スクラ島強行上陸 -スクレン沖II - グルース橋を巡る戦い -スクレン沖III - マリミドリ飛行場の陥落

背景

スクルフィル軍の上陸

メル=パゼル軍の反攻作戦

航空優勢を巡る一連の戦闘

南北戦争以来初の空母機動部隊同士による決戦

その後
 

矢挫作戦

矢挫作戦

画像

基本情報
 戦争 旧文明からの独立戦争
 時期 パルエ標準歴678年3月14日
 場所 未設定
 結果 大陸連盟の勝利
・対衛星ミサイルの撃破
交戦勢力
・大陸連盟 ・旧兵器(パレタ系) 
指導者・指揮官
・不明 ・N/A
戦力
第10特殊部隊
武装アグナイテット:1機
イカルガ-Ⅲ:3機
シグモスフィア:1機
グランミトラ:30機
コンスタンティン級駆逐艦:1隻
デーヴァV:12両
シーマ自走臼砲:3両
対空砲:40門
パレタ社製報復兵器
対衛星ミサイルゼードラー:1機
オクロ機関爆縮型特A級危険兵器
損害
デーヴァV:10両
シーマ自走臼砲:3両
グランミトラ:12機
対衛星ミサイル(半壊)

緊急事態。緊急事態。

パンドーラ隊のクルカが旧文明の制御装置にいたずらをした瞬間、地下サイロが突如として起動状態に入り、
休眠型旧兵器、コードネーム「ゼードラーの矢」が発射段階に入る。
これを阻止するあらゆる努力は無駄に終わり、旧時代の大型ミサイルと思われるゼードラーは発射体制に入ってしまった。

当ミサイルの推定目標はミケラ社製衛星兵器「天眼甲型」。
ゼードラーの矢が天眼に接近した時、これに呼応してパルエ中の旧兵器が一斉に臨戦態勢に突入する可能性は極めて高かった。
この緊急事態に対して、設立されて間もない大陸連盟軍は現在所有する最高速機をかき集め、ゼードラーの矢が成層圏へ到達する前に撃破する作戦を立案した。
ミサイルの発射カウントダウンまでの1時間の間、投入出来るだけの有効兵器が集められた。

要撃機に選出されたアナンサラド製高速実験機アグナイテットに跨るパイロットは、かつて音速の壁を破ったとされるエリシア大尉。
ゼードラーの離床と同時にブースターを点火。想像を絶する加速とともにゼードラーを追尾し、ブースターを機関砲で狙撃する。
中空には連発銃を備えるグランミトラ大隊が待機し、ゼードラーに弾幕制圧射撃を行う手筈を整えていた。
仮にグランミトラの弾幕網を突破された保険としてイカルガ3型が追跡要員として旋回待機しており、二重保険としてデチューンされたシグモスフィアが高高度に待機している。
爆薬を満載したコンスタンティンも用意され、いざというときにはミサイルごとその空域を業火とともに道連れする計画であった……

結果
サイロを囲むようにして配置された自走砲群はミサイルが地上から出てきた瞬間に放火を浴びせたが、あまりに離床が早すぎたために相打ちとなり地上部隊は壊滅した。(死者0名)
エリシア大尉の操るアグナイテットの追跡が始まり、対空砲火にまぎれてブースターを狙撃する。
ゼードラーのブースターの幾つかは爆炎を上げて吹き飛んだかのように見えたが、推力はまだ有り余っており、中空で待機していたグランミトラ数機を巻き込みながら上昇を続けた。
エリシア大尉が後に自伝で表現する「パルエ史上最も長い90秒間」の間、アグナイテットの機関砲はゆっくりと、正確にブースターを狙い撃っていた。
コンスタンティン級駆逐艦が体当たり自爆を敢行するために前進し始めた頃、やっとゼードラーの加速が鈍くなり始め、上昇起動から徐々に水平飛行と移っていくのが見て取れた。
半壊しながら暴発するゼードラーは速度を落とし、燃料を燃やし尽くしながらオリエント海へ落下していった。
幸い起爆に必要なエネルギーコアも昇華し尽くしていたため、深刻な汚染も発生することがなかった。
なお、ミサイルを起動させた張本人とおぼしきクルカは逃亡していた。 

 
最終更新:2023年09月24日 18:36