9話案


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■第9話プロット:志藤リレー■

※話数は通しプロットに従って表記
※ネタ備忘録として会話を書いているが、口調は変更可能
※鬼の出現を朱里に報告する媒体を無線機にしてしまったが、代替品なら何でも可(話の構成上、一直の手の中で管理できるものが望ましい)

▼この話の目的

  • 街中で鬼化する人間が現れ始める出来事の描写
  • パートナーが上記現象について調査を開始する描写
  • 朱璃に対する人間社会の敵対と融和の描写
  • 和服少女との語らい

▼追加登場キャラクター

  • 権藤啓造(文科省の偉い人):表情差分のみ
  • 校長先生:表情差分のみ
  • モブ生徒:絵無し
  • 鬼化した人間:デフォルト、殴られ

▼詳細

  • 体育祭本番
校長は挨拶でひたすらに権藤を持ち上げる(後でのギャップ狙い)。
権藤は教養、理性、文化等を強調し、それらが人と獣を分けるもの、人が鬼に対抗するための武器なのだと演説する。
朱璃は前話での一直の要請を受けて体操服姿。
藍は応援担当、一直は鬼の出現報告を受けた際に朱璃に体操服や連絡機器等を渡す担当で、それぞれ制服姿。
「本浄君、そんなに朱璃ちゃんの服が好きなの?」
「そこまで好きってわけじゃねえよ。ただ、今日くらい全力で思い出作りしてもいいだろ」
「どういうこと?」
「この街の退魔師部隊は志藤に頼り過ぎだ。すぐに連絡してくるし、志藤はそれに応えて出撃する。文化祭の時もそうだった。今日は志藤の戦闘用の服と無線機が俺の手の中だ。鬼の出現報告があっても、俺が気付かなければ、志藤は一日中体育祭を楽しめる」
「それで、朱璃ちゃんに体操服を勧めたのね」

  • 鬼化現象
体育祭は順調に進んでいく。
終盤に差し掛かって朱璃たちのクラスは高得点の一角にあり、学年トップ争いをすることに。
一方街中では、人間が鬼化する現象が発生。
退魔師部隊も出撃し、次第に混乱の度を増していく。
人々が逃げ惑う中、文弥は聞き込み調査を行い、何か手掛かりを探ろうとする。

  • 志藤リレー
朱璃たちのクラスの学年トップ争いは、体育祭は最後の競技、クラス対抗リレーまでもつれ込む。
朱璃が出場する競技でもあり、クラスの面々から期待の声がかかる。
一方、街中では人間の鬼化現象が止まらず、一直の手の中の無線機はひたすら朱璃を呼び続ける。
朱璃がリレーに向かおうとしたその時、文弥が校庭に現れ、朱璃に退魔師部隊の支援を依頼する。
喰ってかかる藍と一直に、文弥は「君たちのような友人がいて、とても嬉しい」と言いながらも、今は朱璃の力が必要だと頼みこむ。

「おっさんふざけんなよ! そうやっていつも志藤を当てにしやがって!」
「大丈夫だ。あくまで人間だったものが相手だから、朱里の力なら危険はない」
「人間だったものだから危ないんだろ! 文化祭の時は二人しか復讐に来なかった! だが街の人間なら、この街に家族がいるんだ! そいつら全員を敵に回すことになって、志藤はこれからどうやってここで暮らしていくんだよ!!」

最終的に朱璃自身の強い意志で、朱璃がリレーを諦めて出撃することになるが、他クラスの生徒たちから声がかかる。

「まあ待て。志藤が出場しないまま勝っても、あの時志藤がいれば結果は違ったと言われ続けることになりそうだ。それはあまり気持ち良くない」
「そうだ。志藤が戻るまで待つぞ」
「でも、いつまでかかるかわからないし……討伐が終わったら疲れてしまって、きっとリレーには出られないと思う」
「今日の鬼は弱いんだろう?」
「弱いけど、数が多い。街全体に出現しているから、たくさん走らないといけない。それに、殺さずに殴って倒したいから……きっとものすごく疲れる」
「それを聞くに、移動が鍵かな。走らず戦うことだけに集中できれば、少しはマシになるだろう」
「なるほど。志藤は戦うだけ。ついでに俺たちもちょっと疲れれば、リレーでいい勝負ができそうだ」
「おい! この一直様がいいこと思いついたぜ!」
「俺もだ」
「私も」
「「「志藤リレー!!!」」」

全員の発案で、朱璃を背負って鬼化した人間のいる現場まで走る、全クラス混合リレーの緊急開催が決まる。
危ないからと断る朱璃だが、他クラス男子が有無を言わさず背負って走り出す。

「初めの現場は?」
「商店街」
「300メートルくらいだな。行くぞ!」

現場から現場へ、色々なクラスのリレー選手が朱璃を背負って走る。
日が暮れて、朱璃の活躍で街中の混乱が収まった頃、「鬼化した一団が学校に向かった」と連絡が入る。
自分たちの保護者もいるため、同級生の面々は必死になって学校に向かう。

  • 暴力の舞踏
どこから集まったのか、校庭には数十人の鬼化した人間がなだれ込み、校長や権藤、保護者や生徒たちは校舎内に避難している。
散乱した応援道具と鬼化した人間たちに踏み荒らされた白線を見て、朱璃は怒りに燃える。

「みんな一生懸命練習した。ずっと楽しみにしてたんだ!!」

夕影の中、朱里は数十体の鬼化した人間を、殺さないよう打ち倒していく。
攻撃を受け、傷を負いながら戦う朱璃を、生徒たちは祈るように見守る。
遂に最後の一体を殴り倒した時、一直が声をあげる。

「よし! リレーの仕上げだ! ここから校舎まで走って、最初に討伐が終わったことを校舎内に伝えた奴が優勝!!」

朱璃を含めて全員が一斉に駆け出す。
接戦になるが朱璃が僅差で勝利し、校舎内の人々の歓声と共に優勝が決まる。

  • 特別賞授与

どうにか片づけを終えた校庭で、閉会式が執り行われる。
事前の予告通り、校長は特別賞を各学年の一位のクラスに授与する。
クラス代表として、朱里が檀上に上がることになる。

「じゃあ、志藤朱里さん」
「はい」
「健闘を称え、これをあげます。市内のあらゆる娯楽施設で、一ヶ月間遊び放題の素敵なチケット。他のクラスの人も誘ってオッケーだから、思いっきり使ってね」

校長が適当な挨拶を終えて、権藤が最後の挨拶のために檀上に上がる。
権藤は口を開くなり、朱璃を名指しする。

「志藤朱里……噂には聞いていた。退魔師部隊の隊員を同志討ちで殺した者がいると。それも若いうち、理性の定まらぬ時期なら仕方なかろうと思っていた。だが、今日実際に見てわかった。あれでは獣と変わらない」
「文明の利器を以って人は鬼と戦うものだ。それを力で叩き伏せるとは……鬼が鬼と戦っているのと変わらない」
「私が君と同じくらいの年の頃には、体育祭のや文化祭の終わりには肩を寄せ合って歌ったり、男女の清らかな思いを育むためのダンスを踊ったものだ。それが笑いながら、化け物と血塗れのダンスとは、嘆かわしい」

通常の人間と乖離した朱璃の戦いぶりを、権藤は延々と非難する。
数刻経ったところで、「いいかげんにしてください」と、司会の生徒が冷たく言い放つ。

「彼女は私たちの同級生です。奇矯なところはあるけれど、大切な仲間なんです。悪口を聞かされるのは不快なので、お下がりください」

一瞬の静寂の後、割れるような拍手が起こる。
権藤が檀上で校長を睨むと、校長は何度も頭を下げる。

「遊び放題チケットなどとふざけたことを言っていると、こんな学生が育つのだな」
「いやいや、申し訳ございません。我が校の生徒が大変失礼なことを……なーんて言うと思ったかよ、馬鹿野郎!」
「な、なんだと!?」
「間違ってなかったね! ワシの教育は間違ってなかったね! 最高だよ! カッコよかったよ、今日のワシの生徒たち!! ひゃっはーっ!! 教育者最高!!!」

校長のはしゃぎ様に、保護者席から一段と大きな拍手が湧く。
保護者席で、文弥が「いい人たちに出会ったな、朱璃」と呟く。
朱里はその唇を見て、深く頷く。

  • 和服少女
疲れ切って部屋のベッドに倒れ込むと、和服少女が現れて語りかけてくる。
「偉い人に目をつけられちゃったね」
「きっと退魔師部隊は、あなたを憎んでいるよ。いつも手柄を取られているし、身内の仇だもの」
「大切な人に危害を加えてくるかもしれない。大切な人たちを守るために、そうじゃない人を殺すことになっても、仕方ないよね」
今日みたいに殴り倒せばいいと言う朱璃に和服少女は、「人間は銃を持ってるんだよ? 朱璃は大丈夫かもしれないけど、みんな避けられないよ? こっちから殺しに行かないと」と笑う。

とりあえずここまで。