セッションの進め方

実際のゲーム(セッション)の進め方

ここでは、ゲーム=セッションの実際の進め方を解説していきます。
まずは順番に決めて行ったり、実行することを説明していきます。

1.プレイ環境の決定

プレイ環境とは、どのような形式でプレイするかを決定するということです。
TRPGは元々実際にゲームマスターとプレイヤーが顔を合わせ、集まって遊ぶ遊びです。
これがもっともスタンダードなプレイ環境といえるでしょう。
便宜上このプレイ環境をアナログプレイと呼称します。

現在ではその他に、オンラインを使った様々なプレイスタイルが提案され、実行されています。
最も実際に顔を合わせるアナログプレイと近しいオンラインプレイのスタイルはSkypeなどを用いた
Skypeセッションというものでしょう。
Skypeは無料で使用出来るソフトなので、これをするためにはオンライン環境とヘッドセット(マイクとイヤホン)
さえあれば、問題なくプレイ環境を整えられます。

他にもオンラインプレイといえば、チャットを使用したプレイやBBS(ネット掲示板)などを利用した
プレイ環境などが存在します。
チャットとは、ネット上の特定の場所で公開でショートメッセージをリアルタイムで遣り取りするシステムで
ネット環境さえあれば誰でも使用できます。
ただし、かかる時間が文字を打つ速度に依存する上、どんなに早くてもSkypeなどの直接会話より時間がかかります。
通常直接顔を合わせるセッションや、Skypeセッションと比べれば遥かに時間がかかります。(3倍から4倍)

BBSの場合、そもそもプレイ感覚自体が大きく異なります。
何しろBBSの書き込みはそれぞれの都合に合わせてですから、一つのセッションをこなす為に
3ヶ月から半年程度かかることも珍しくないでしょう。
非常に気が長い分、1日数十分から1時間程度の時間投資でプレイできる利点があります。

ともあれ全ての形に合わせてここでゲームの進め方を解説するわけにも行かないので
基本であるアナログプレイとそれに近いSkypeセッションを前提として解説を進めていきます。

2.メンバーを集める

TRPGを遊ぶ上でもっとも障壁となるといってもいいのがこの『メンバー』です。
TRPGを知らない人に教えてプレイに参加させるというのは非常に大変です。
なにしろTRPGという遊び自体がマイナーですし、その楽しさを理解してもらうのが結構大変です。

元々知っている人を誘うか、リプレイや『Shared†Fantasia』を渡して普及するほかないでしょう!
ちなみに現在ではオンライン上でもリプレイやリプレイ風動画などもあり、普及する手段は結構あります。
興味を持って一緒にやってもいいというメンバーが自分を含め4人から7人程度集まればプレイ可能です。
その内一人がGMをやり、その他がプレイヤーとなります。

オンラインの場合集めるのはもう少し楽かもしれません。
そういう為のメンバーサイトや、やりたい人を募る人なども時たま見られます。
そこではTRPG参加者募集BBSが存在し、プレイヤーの募集なども行えるようになっています。
そこではTRPG参加者募集BBSが存在し、プレイヤーの募集なども行えるようになっています。
運が良ければGMがセッションを募集している機会にめぐり逢えるかも知れません。
もしオンラインでのプレイを前提に考えるなら、是非ポータルにプレイヤー登録をしてみて下さい。

ともあれ、メンバーが無事揃えばやっとセッションを実際行う準備に入っていけます。

3.キャラクターの作成

メンバーが揃ったらまずはプレイヤーがキャラクターを作ってみましょう。
ルールのガイダンスに従ってキャラクターを制作すればいいだけなので別に難しくないでしょう。

4.シナリオを用意する

シナリオを用意するのはGMの役割です。慣れた人なら1~3時間程度で用意できるかも知れませんが
一般的にシナリオ制作には構想から入って何日かはかかるでしょう。
とはいってもここを読んでいる人はほとんどシナリオを作ったことのない人だと思うので
まずはサンプルシナリオを使用するか、それをアレンジする形でシナリオを作ってみましょう。

もしかしたら今後ネットや様々なサポートにてシナリオが発表される可能性もあるので
それを利用するのもありでしょう。

5.セッション開始準備をする

キャラクターもできてシナリオの準備、あるいは準備の目処が立ったらセッション予定日を決めましょう。
アナログプレイならメンバーがまとまって長時間集まれる日時を決めましょう。
シナリオにもよりますが、余裕を持って7時間から8時間くらい場所を取れると理想的でしょう。
また大きな声で長時間騒いでも怒られない場所を確保しましょう。

Skypeセッションの場合、最低限GMがSkypeにて全員のSkypeIDを把握していれ
ば一斉会話呼び出しで全体通話が可能です。
場所については各々が声を出しても問題ない環境を整えればいいことなので、
後は長時間合わせて時間を確保できる日時を決めましょう。
アナログプレイと同じく7時間から8時間の時間を確保できるといいでしょう。

またこの時間の確保については細かく分割し、一つのシナリオを何回かに分割してプレイする方法もあります。
間の時間があいてしまうとシナリオ内容を忘れてしまうこともあるので、
出来れば分割する場合は間を置かずにやりましょう。

セッションにて用意する物はアナログプレイかオンラインプレイかで多少異なります。

アナログプレイで用意するもの

  • お菓子・飲み物
長時間しゃべり続けて遊ぶとお腹が空いたりのどが渇いたりするので、
つまめるお菓子や飲み物を用意しておいたほうがいいでしょう。
お菓子などはなるべく手が汚れないものが理想的です。

  • ルールブック
一人ひとりがルールブックを持っている状態が理想です。
『Shared†Fantasia』の基本ルールについては必要があれば印刷したり、メンバーに配布することが可能です。
タブレット端末などがあればPDFを直接表示させてもいいかも知れません。

  • ダイス(サイコロ)
Shared†Fantasiaにおいては六面体ダイスさえあればOKです。
最低でも一人2個はあるとスムーズだと思います。可能であれば一人6個くらいあるといいでしょう。

  • キャラクターデータ
キャラクターのデータを印刷、書き留めた紙を用意しておきましょう。
『Shared†Fantasia』においては現在テキストデータフォーマットしかありませんが
有志が作成しているキャラクターシートなども存在するのでそれを使うのもいいでしょう。

  • メモ用紙・筆記用具
セッション中の出来事や情報を書き留めておくなど、メモは色々と役に立ちます。
なのでキャラクターデータを書き写す紙とは別にメモを用意しておくといいでしょう。

  • シナリオ
GMはシナリオを必ず用意しておきましょう。
印刷、手書き、データ、なんでもいいですが、自分がプレイ中に参照しやすい形を選びましょう。

戦闘中などの位置概念を把握するのに何かの駒的なものがあると便利かもしれません。
実際は色付きダイスなどで代用できますし、絶対に必要とは言い切れません。

オンラインプレイで用意するもの

  • お菓子・飲み物
オンラインプレイでもかかる時間は一緒なのでお腹が減ったり喉が乾いたりします。
アナログプレイと同様お菓子や飲み物を用意しておいたほうがいいでしょう。
残念ながらアナログプレイとは違い飲み物やお菓子を共有することはできません。

  • ルールブック
オンラインの場合、ルールブックはPDFでも特に問題ないでしょう。
アナログじゃないと見づらいという人もいると思うので、そういう人は印刷するといいかも知れません。

  • ダイス(サイコロ)
Skypeセッションを行うのであれば、Skypeに導入できるサイコロアプリがあります。
SkypeSessionSupport(ダイスアプリ)URL→http://bit.ly/ihqkk6
それを使えば皆サイコロをスカイプチャット上で振ることができます。
またGMはクローズダイス(PLに出目を見せないでサイコロを振る)用に手元にダイスを用意しておくといいでしょう。

  • キャラクターデータ
キャラクターのデータも基本的にテキストデータがあれば問題ありません。
手元で紙で参照したい人は印刷なり、印刷したキャラクターシートに書き込むなりしておきましょう。

  • メモ用紙・筆記用具
セッション中の出来事や情報を書き留めておくなど、メモは色々と役に立ちます。
なのでキャラクターデータを書き写す紙とは別にメモを用意しておくといいでしょう。
これはオンラインであろうとも変わりません。手元に紙があると便利です。

  • シナリオ
GMはシナリオを必ず用意しておきましょう。
印刷、手書き、データ、なんでもいいですが、自分がプレイ中に参照しやすい形を選びましょう。

6.セッションを開始する

準備が終わったらいよいよセッションの開始です。
GMはシナリオが用意するが設定する初期状況をPLに説明しましょう。
その時点でPLが動き出す、状況の更なる確認をするならそれに対しリアクションか説明を行いましょう。

用意されているシナリオの形にもよると思いますが、
基本的にセッションが進行するには二つの要素が絡んできます。
一つはPCの行動によって起こる状況が変化、もう一つは時間経過による状況の変化です。
例えば一つのシナリオの流れの中に「冒険者の店の親父がPC達に仕事の依頼をする」
という流れがあるとしてそれは

  • 酒場にたむろする冒険者たち
という状況がまず提示され、それに対し冒険者達は思い思いに動く(行動を起こす)と思われます。

その中に金欠状態で親父に仕事の依頼がないか確認する者がいるかも知れません。
そういう場合は親父から渡りに船とばかりに依頼を持ちかけてあげるといいでしょう。

逆に誰もそういったアクションを誰も起こさなければ、他に誰もその依頼を受ける人物がいないなどの流れで
親父がPC達に依頼したりするなどの形で時間経過による状況の変化を起こします。

依頼を受けること一つでもアクションによって結果は同じでも、流れが違うかも知れません。
そして状況とアクションによっては、その結果も当然異なっていくこともあるでしょう。

シナリオ的に明記したほうが良いと思われることは、NPCの意図は目的とそれ故に状況下でとろうとする行動の設定
そして時間経過によって変化するであろう状況です。

大概のシナリオではPLが何らかのアクションを持って干渉しない限り、状況は悪化していくものです。
(ゴブリンによって村が壊滅したり、事件の犯人が逃亡してしまったり)
その状況悪化を避けるために、冒険者が活躍するのです。

シナリオの終了は、GMがそもそもシナリオの扱う事件、問題が終局的状況に達するまでというのが一般的です。
先ほどの状況ならゴブリンを退治しきったり、事件の犯人が捕まったりすれば終局的状況といえるでしょう。
あるいはPC全員が全滅したり、事件の犯人が逃げおおせてしまっても終局的状況でしょう。

GMがシナリオが終局的状況に達したと思ったらシナリオの終了を宣言しましょう。

7.経験値の計算を行い、配布を行う、余裕があればレベルアップを行う

シナリオが終了したら、計算方法に従って経験値を算出し、各PCの経験値に加算しましょう。
経験値が加算された結果、レベルアップが起こった場合、レベルアップ作業を後にやってもいいでしょう。
時間的にレベルアップ作業をする暇がなければ次回セッションの前準備で行なっても良いでしょう。

後は時間があれば反省会や、セッションに関する雑談などすると盛り上がるかもしれません。

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最終更新:2012年08月28日 19:28
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