2009-01-02-魔法少女リリカルなのは総合スレ

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2009-01-02-魔法少女リリカルなのは総合スレ 12:学生さんは名前がない:2009/01/02(金) 23:07:58 ID:o4n/Y2kT0 罰ゲームをくらいたいよぉ… 1月2日。八神家で新春恒例ゲーム大会が行われることになったんだ。 題目は魔法少女リリカルカルタ。なのはさんとか八神家のみんなのことが書かれたカルタらしい。 「よっしゃあー!ぜってぇ勝つぞぉ!」 気合の入った声で意気込んだのはヴィータちゃんだ。年明けから元気いっぱいだね。 その隣で静かに座っているのはシグナムさん。この様子からして、こういうゲームはあまり好きじゃないのかもしれぬ。 そしてそして、僕の対面に座っている可憐な女の子…。 「ふふ、ヴィータはやる気満々やなぁ」 柔らかい口調、やさしい関西弁で話す天使…。八神家の主はやてちゃんだ…。新年早々君とこうして遊べるなんてなんて幸せなんだろう…。 「それでは皆さん始めますよ~♪」 僕がはやてちゃんに見惚れていると、審判であるシャマルさんが開始の合図をする。参加者は僕を含め4人。ザフィーラさんは犬なって寝ている 「ではいきます。『”あ”くまでいいよ。 悪魔らしいやり方で話を…』」 シャマルさんがお題を読む。この台詞、聞き覚えがある…、そう、確か、なのはさんの… 「これだぁぁぁ!おらああ!」 僕が探す間もなく、バチンという床を叩く音とともに声があがる。ヴィータちゃんだ。”あ”の絵札を華麗に取り、満足気な顔をしている。 「へへへ、なのはのヤツ、怒らしたらこえーんだよなぁw」 「では次いきますね♪『…”と”もだちだ』」 不意打ちの短い文章だ。これはフェイトちゃんの台詞。”と”…どこにあるんだ、と、ととと… 「では次ですね♪」 へ?いきなり次に行くというシャマルさん。ちょっと待ってくださいよ、まだ誰も…。そう思って見回すと、 フェイトちゃんの絵札はシグナムさんの懐に納まっていた。なんて早業だ…。 というか、戦闘で鍛えられた二人の反射神経に僕が敵うはずないじゃないか…。焦る僕をよそにシャマルさんは読み続ける。 「『”せ”やけどこれは…』」 こ、これははやてちゃんの…!やった…!開始前からはやてちゃんの絵札だけはチェックしていたのだ…!いけるっ…! 僕が”せ”の絵札目掛けて手を伸ばそうとすると、向かい側から、迫力を感じたんだ。 「これやああああ!」 その勢いが起こすぶわっっという風。風に混じったいい匂い…。こ、これは対面の…はやてちゃんのにほい…ぁ、ぁぁ… 僕はカルタのことなんかすっかり忘れて、頭の中があけましておめでとう状態になっていた…。 で、気がついたときにはゲームは終了してたんだよね。結果から言うとはやてちゃんが優勝。 ヴィータちゃんはお手つきが仇となって2位、シグナムさんは3位だったけど、フェイトちゃんの絵札をコンプリートしたらしい。はは、流石だな…。 「といこうとで、最下位の人は罰ゲームですね♪」 シャマルさんがいきなり言い出したんで、なんだってー!?と大げさなリアクションをとる僕。 するとはやてちゃんが「そうやなぁ。肩でも揉んでもらおかな♪」 ってはやてちゃあああ それ罰ゲームやあらへんよおおおおおおおおお 96:学生さんは名前がない哲学堂 ◆aHXSUzNUz6 :2009/01/08(木) 22:56:49 ID:lyMmjZcu0 スバルはシカトされると引き攣った笑みで必死に話かけてくる ティアナは気にしない風を装うけど部屋で1人涙してる はやては「うちが何か悪いことしたなら謝るから・・・。」とか泣きながら言ってくる フェイトちゃんは(しょうがないよね・・・。どうせ私は・・・。)とかネガってうざい 107:学生さんは名前がない:2009/01/09(金) 01:37:16 ID:C4hJum3y0 >>96 はやてちゃん可愛いなぁ… その日、僕たちはとある作戦を企てていた。 それは僕とヴォルケンリッターの皆ではやてちゃんにドッキリをかけるというもの。発案者はヴィータちゃんだ。 正直、僕の最愛の天使であるはやてちゃんを騙すというのは気が引けたが…、 ヴィータちゃんがあまりに嬉しそうに話すもんで、つい賛同してしまったのだ。 作戦ってのはいたって単純なもので、一定期間はやてちゃんを無視し続けるというもの。僕にとっては大苦行だ。 よくもまぁシグナムさんやザフィーラさんがこんな作戦受け入れたなぁって思う。ヴィータちゃんとシャマルさんはなんか楽しそうに笑ってるけど… 僕たちが作戦の確認をしていると、「ただいまぁ」とはやてちゃんが夕飯の買い物から帰ってきた。 玄関先から聞こえるはやてちゃんの優しい声…、ああ…、君の声はいつ聞いても…ぅぅ…たまらんよぉ… 天使の声に聞き惚れていると、ポケーっとしてる僕を察したヴィータちゃんが僕の服をつかみ、目で「やるぞっ」と開始の合図をする。 夕飯を作ってもらう身分でありながら、こんな真似していいんだろうか… 「みんなぁ、今日はお肉の特売日だったんよー。」 リビングに入ってくるはやてちゃん。重そうなスーパーの袋をいっぱい抱えている。あぁ…、今すぐ手伝ってあげたい…。 「ヴィータぁ、アイスいっぱい買ってきたでぇ。これでしばらくは大丈夫やなぁ」 ヴィータちゃんは返事をしない。ただの屍のようだ。 「シグナムぅ、今日の晩御飯、すき焼きでええかなぁ?」 シグナムさんも返答せず。どうやらガチでドッキリを仕掛けているらしい…。 返事をしない皆に疑問を感じたのか、はやてちゃんは不安そうな顔で僕たちのほうを見回す。 「みんな、どうしたん…?今日はえらい静かやなぁ…?」 ここで僕は実はドッキリなんです!と宣言したかったけど、流石にまだ早すぎるし空気が読めてない気がしたので、我慢…。 はやてちゃんはついでシャマルさんやザフィーラさんに話かけてるけど、二人ともそっぽを向いてる。皆ちょっとやりすぎなんじゃ…。 やがて、はやてちゃんの表情が曇っていく…。 「なぁみんな、どうしてしもうたん?私、何か悪いことしたかな…?」 少し涙目になっているはやてちゃん…。こんな悲しげな表情の君は見たくない…。 「君もなんか…?君も私のこと…。何か悪いことしたなら謝るから…。」 はやてちゃんが僕を見て訴えかけてくる…。もう…、我慢なんて出来ない。ドッキリなんて知ったことじゃない。 ここで我慢したら、僕はただの大バカ野郎だ!! 「はやてちゃん!あのね!実は…!」 僕が顔を必死にさせて叫ぶと、はやてちゃんが「ごめんなぁ」って。ヴィータちゃんは「やーいやーいw」と笑っている。 なんだなんだと困惑していると、「私たちが主に背くような態度を取るわけがないだろう」とシグナムさん。 ですよねーと心の中で納得しつつ、安心して腰を抜かしてしまった僕は、逆ドッキリでよかったよぉ…ってちょっぴり涙目になっちゃうんだ。 108:学生さんは名前がない:2009/01/09(金) 01:52:08 ID:C4hJum3y0 はやてちゃんかわいいよお…はやてちゃんかわいいよぉ…は、はやてちゃん、か、かわいいよぉ… かわいいよぉ、はやてちゃんかわいいよぉ、か、かわいいよぉ、はやてちゃん…ぅぅ、す、すぅ…はやてちゃん… うぅぅ、はやてちゃん… うぅぅ! 123:学生さんは名前がない:2009/01/09(金) 23:59:27 ID:C4hJum3y0 はやてちゃんかわいいよぉ…は、はやてちゃんかわいいよぉ…、は、はやてちゃん… ねえ、はやてちゃん、知ってたかい? 2009年1月9日という1日は、もう二度と訪れることはないんだ。 そう考えたら、なんかちょっと切ない気持ちになっちゃうよね。 元旦からもう1週間以上が経っていてさ。過ぎていく時の早さに、戸惑ってしまう。 でも、そんな移り行く時間の中で、君と一緒にいるとさぁ、なんか、僕はとても安心してしまうんだぁ。 時間の事なんか忘れちまって、君の事だけが頭いっぱいになっちまうんだぁ。 181:学生さんは名前がない:2009/01/12(月) 06:22:23 ID:2u12cEz/0 それはないよぉ…。 とある休日のお昼ごろ、僕は退屈しのぎにテレビ番組を見ていた。 昼の番組ってことであまり期待はしてなかったんだけど、微妙に気になる特集が組まれていたので、 暇つぶしのつもりがつい夢中になっていたんだ。そんなとき、 「おいお前。」 と、僕の視界の中にひょこりとヴィータちゃんが入ってきた。腕組みをしてこっちを見てる。 「これ、やるぞ。」 そういって僕に見せてきたのはスーファミのソフト。タイトルはちょっとわからないかな…。 ヴィータちゃんはすっかりやる気満々って感じなんだけど、テレビ番組もいいところだったので、 「ごめん。後でね。」 と僕は誘いを断ってしまった。それが悲劇の始まりとも知らずに…。 ヴィータちゃんはムッとした表情で、テレビの前で仁王立ちしてる。これじゃテレビが見えないよヴィータちゃん…。 僕はヴィータちゃんを避けてテレビを見ようとする。と、ヴィータちゃんはテレビのほうへ歩みより手動でチャンネルを変え出した。 してやったり顔のヴィータちゃん。何かちょっと可愛い…。 だが、今日の僕はそんな可愛さにも負けない。なぜなら、こちらには”リモコン”という最終兵器があるのだ。 ピッ、と、すぐさまチャンネルを元に戻す。それに気づいたヴィータちゃんはピクッと反応し、またもや手動でチャンネルを変える。 今ここに、僕とヴィータちゃんによる第1次チャンネル争いが勃発したのだった。 テレビの前で、必死にチャンネルを回し合う僕とヴィータちゃん。 ところが、僕が30回くらいチャンネルを戻したあたりだろうか、ヴィータちゃんは急に動きを止め、 「もういい。」と言い残し、リビングからいなくなってしまった。 一瞬、勝った…!と思ったけど、その様子を見ていたシグナムさんが、呆れ顔でため息をついていた。 あぁ、僕は何をムキになっていたんだろう…。いくらなんでも大人気ないですよね…。 「ちょっと君?」 僕が反省していると、後ろから声が聞こえてきた。あぁ、この声…、わかる、わかるよぉ…。 わかってはいたけど、振り返るとそこにはやてちゃんがいた。天使だよぉ、天使ィ、天使ィィィ…、でも…、ありゃ?なんかちょっと怒ってる…? 「テレビは仲良く見なアカンよ?」 …。うあああああああ。違うんだはやてちゃん!僕はっただっ…。ぅう…。 「はやてぇ~こいつがよぉ~」 ヴィータちゃんははやてちゃんの陰に隠れ、どうだ参ったかと言わんばかりに僕を見てる…。ぅぅ…はやてちゃんを盾にされたら僕ぁ…ぅう… チャンネル争いならぬ、はやてちゃん争い。その勝者は完全にヴィータちゃん、というわけだ…。 ぅう…ぅぅぅ。僕ははやてちゃんに怒られて、もう死にたくなるくらい絶望していた…。そしたらはやてちゃんが、「反省したぁ?」って。 「はい…。」と答えると、「じゃあ皆で仲良くクッキー食べよ。焼きたてやで。」 それ聞いて、はやてちゃんのクッキィィィイイ!ってなっちゃうんだ。 334:学生さんは名前がない:2009/01/21(水) 04:20:24 ID:H72bXj5b0 雪が降ってるよぉ… とある雪の日に八神家のみんなで公園に遊びに来たんだ。 一面に積もった雪を見てヴィータちゃんなんかすごくはしゃいじゃって。しかも半袖姿。元気だなぁ。 「雪合戦しようぜ!」ってヴィータちゃんが言うから、僕とザフィーラさん、 ヴィータちゃんとシグナムさんに分かれて雪合戦をすることに。はやてちゃんとシャマルさんは観戦。 いやぁ、さすがに3人とも強肩で、しかも避けるのもうまくて。 僕なんか情けないことにヴィータちゃんにすらちっとも当てられなくて一方的にやられちゃうんだ。 雪まみれになった僕を見てヴィータちゃんが「ぷっ、一人だけ雪だるまみてーだぞw」っておかしそうに笑う。悔しい… そんなだから疲れちゃった僕は一人抜けてはやてちゃんのところへ。 雪よりもきれいな白い息をついてヴィータちゃんたちのほうを見守っているはやてちゃん…あぁ…それにしても帽子とマフラーよく似合ってるなぁ… あれ?はやてちゃん?よく見るとなんだか少しさびしそうな目をしてる…? あぁ…そうか…きっとリインフォースさんのことを思い出してるんだ…。今日みたいな雪の日に空に還っていったリインフォースさんのことを… はやてちゃんにとっては忘れようもない悲しいお別れだったんだから… けどやっぱり…うぅ…そんな、そんな寂しそうな表情しないで…僕には耐えられないよ… いたたまれなくなった僕は思わずはやてちゃんの肩を抱き寄せてしまう。 「ち、ちょっと、君?」 驚くはやてちゃん。 …って、あぁぁぁ…!!は…はやてちゃんが…こんなに近くに…どどどどうしよう…!息が苦しい…体がとろけそう…うぅぅぅ… 火照ってふらふらの頭で僕はどうにか言葉を探す… 「はやてちゃんにはヴォルケンリッターの皆がいるよ!そ、それに僕だ…」 言いかけてると僕はいきなり雪の上に倒された。 「貴様!何のマネだ!」 シグナムさんが紫電一閃のごとくすばやく駈けつけて僕を引き倒したんだ。 「こら!シグナム!なにしてん!」 「すいません…。こいつが何か変な気を起こしたのかと…」 そうだ、僕は天使に対してなんて無礼なことを…。雪で頭を冷やそう。 「ごめんなぁ、大丈夫?」 はやてちゃんが優しく起こしてくれた。うぅ…ありがとう… 「すまなかったな。だがお前も紛らわしいことはするな」 ほんとすいません、シグナムさん。 寄ってきたヴィータちゃんが、ますます雪まみれになった僕を見て「そんなに雪だるまになりてーのかw」ってまた笑う。くそぅ… それからシャマルさんの「ごはんができましたよー♪」という声がして、 見るといつの間にやら立派なかまくらができてて、中にコタツと鍋がセットされているんだ。 コタツで暖まりながらみんなで仲良く鍋を囲んでいると 「さっきはありがとうなぁ。こうして皆で一緒にいられる…ほんまに君の言うとおりやね」ってはやてちゃんがいつもの神々しい笑顔で… あぁぁぁそんな…!僕のほうこそ君に笑顔をもらったお礼を言わないといけないのに…! 507:学生さんは名前がない:2009/01/31(土) 12:00:40 ID:9HyPrE8G0 朝起きたらはやてちゃんが僕の家の台所にいたよぉ…。 トントントントントントン 朝。ベッドから起きると懐かしい音が聞こえてきたんです。この音は…、そう。まな板の上で包丁を使って何かを切ってる音…。 寝ぼけた頭で台所のほうを見てみると、どうやら誰かが朝ごはんを作ってるみたいなんですね。 一体誰だろう。一人暮らしの僕の家で。誰かが何かをしているみたいなんですよ。 普通なら怖いって思うはずなんだけど、不思議とそんな感情はなくて…。僕は台所へ確かめに行ってしまう。 台所に近づけば近づくほどに、いい香りと優しい雰囲気に包まれていって…。ついに肉眼でその人物を確かめることができたんだけど…、 「ごめんなぁ、起こしてもうたかなぁ?」 そこにはいたのは天使。天使が朝ごはんを作ってくれてるんだ。……。天使が…? 正直、意味がわからんかった。朝起きたら台所に天使って…。 ……天使? 軽い混乱状態に陥っていた僕は目をこすってもう一度台所を見る。 「おはよ。」 …。ぇえええええええええええええ!? は、はやてちゃん…。はやてちゃん…!? はやてちゃんが台所にいるぅぅぅ!?!? 台所にいた天使は、なんと、はやてちゃんだった…。窓から差し込む朝のサンライトを浴びて輝いているように見える。 どうして…はやてちゃんが…僕の家に…。は、、はやてちゃん。。 僕は目の前の天使に硬直しちゃうんだけど、そしたらはやてちゃんがトレイに朝ごはんを載せてこっちへ向かってきたんだ…。 あ、あ、ぁああああああ! 僕は慌てて自分の席に戻った。 どうしよう…はやてちゃんがこっちへ来る…。いや、その前にこの格好…。 こんな格好ではやてちゃんと面と向かって話すなんでできない…。どうしよう…。スーツにでも着替えるか…? 僕が悩んでいると、はやてちゃんがテーブルの上に朝ごはんを載せていったんです。 「たんと召し上がれ。」 はやてちゃんの作った朝ごはん…。白いご飯に大根のお味噌汁、焼き魚に漬物…。それは一般的な家庭にある庶民的な朝ごはん…。 ごはんから立ち上がる白い湯気と香ばしいにおい…。スー…ハー…。ああ、いい香りだ…。 「い、いただきます…」 「はぁい。」 まず手にとったのははやてちゃんが作ったお味噌汁だ。両手でおわんをゆっくり持ち上げる。とってもあったかい…。 ズズッ…。っはぁ。。 はやてちゃんの作ったお味噌汁が僕の体内へ流れていく…。口、食道、そして胃へ…。 美味しい…。なんて…。なんて美味しいんだ…。ぅぅ…美味しい、美味しいよぅ…。 いかん、このままでは泣いてしまう…。その前になんとかしてはやてちゃんに感謝の言葉を伝えなくては…。 「はやてちゃっ…」 僕はそう言いかけて止まってしまう…。だって…そこにはさぁ、、トレイを抱えたエプロン姿のはやてちゃんが、にこにこ笑顔でいたんだもん…
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2009年1月9日という1日は、もう二度と訪れることはないんだ。 そう考えたら、なんかちょっと切ない気持ちになっちゃうよね。 元旦からもう1週間以上が経っていてさ。過ぎていく時の早さに、戸惑ってしまう。 でも、そんな移り行く時間の中で、君と一緒にいるとさぁ、なんか、僕はとても安心してしまうんだぁ。 時間の事なんか忘れちまって、君の事だけが頭いっぱいになっちまうんだぁ。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 181:学生さんは名前がない:2009/01/12(月) 06:22:23 ID:2u12cEz/0 それはないよぉ…。 とある休日のお昼ごろ、僕は退屈しのぎにテレビ番組を見ていた。 昼の番組ってことであまり期待はしてなかったんだけど、微妙に気になる特集が組まれていたので、 暇つぶしのつもりがつい夢中になっていたんだ。そんなとき、 「おいお前。」 と、僕の視界の中にひょこりとヴィータちゃんが入ってきた。腕組みをしてこっちを見てる。 「これ、やるぞ。」 そういって僕に見せてきたのはスーファミのソフト。タイトルはちょっとわからないかな…。 ヴィータちゃんはすっかりやる気満々って感じなんだけど、テレビ番組もいいところだったので、 「ごめん。後でね。」 と僕は誘いを断ってしまった。それが悲劇の始まりとも知らずに…。 ヴィータちゃんはムッとした表情で、テレビの前で仁王立ちしてる。これじゃテレビが見えないよヴィータちゃん…。 僕はヴィータちゃんを避けてテレビを見ようとする。と、ヴィータちゃんはテレビのほうへ歩みより手動でチャンネルを変え出した。 してやったり顔のヴィータちゃん。何かちょっと可愛い…。 だが、今日の僕はそんな可愛さにも負けない。なぜなら、こちらには”リモコン”という最終兵器があるのだ。 ピッ、と、すぐさまチャンネルを元に戻す。それに気づいたヴィータちゃんはピクッと反応し、またもや手動でチャンネルを変える。 今ここに、僕とヴィータちゃんによる第1次チャンネル争いが勃発したのだった。 テレビの前で、必死にチャンネルを回し合う僕とヴィータちゃん。 ところが、僕が30回くらいチャンネルを戻したあたりだろうか、ヴィータちゃんは急に動きを止め、 「もういい。」と言い残し、リビングからいなくなってしまった。 一瞬、勝った…!と思ったけど、その様子を見ていたシグナムさんが、呆れ顔でため息をついていた。 あぁ、僕は何をムキになっていたんだろう…。いくらなんでも大人気ないですよね…。 「ちょっと君?」 僕が反省していると、後ろから声が聞こえてきた。あぁ、この声…、わかる、わかるよぉ…。 わかってはいたけど、振り返るとそこにはやてちゃんがいた。天使だよぉ、天使ィ、天使ィィィ…、でも…、ありゃ?なんかちょっと怒ってる…? 「テレビは仲良く見なアカンよ?」 …。うあああああああ。違うんだはやてちゃん!僕はっただっ…。ぅう…。 「はやてぇ~こいつがよぉ~」 ヴィータちゃんははやてちゃんの陰に隠れ、どうだ参ったかと言わんばかりに僕を見てる…。ぅぅ…はやてちゃんを盾にされたら僕ぁ…ぅう… チャンネル争いならぬ、はやてちゃん争い。その勝者は完全にヴィータちゃん、というわけだ…。 ぅう…ぅぅぅ。僕ははやてちゃんに怒られて、もう死にたくなるくらい絶望していた…。そしたらはやてちゃんが、「反省したぁ?」って。 「はい…。」と答えると、「じゃあ皆で仲良くクッキー食べよ。焼きたてやで。」 それ聞いて、はやてちゃんのクッキィィィイイ!ってなっちゃうんだ。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 334:学生さんは名前がない:2009/01/21(水) 04:20:24 ID:H72bXj5b0 雪が降ってるよぉ… とある雪の日に八神家のみんなで公園に遊びに来たんだ。 一面に積もった雪を見てヴィータちゃんなんかすごくはしゃいじゃって。しかも半袖姿。元気だなぁ。 「雪合戦しようぜ!」ってヴィータちゃんが言うから、僕とザフィーラさん、 ヴィータちゃんとシグナムさんに分かれて雪合戦をすることに。はやてちゃんとシャマルさんは観戦。 いやぁ、さすがに3人とも強肩で、しかも避けるのもうまくて。 僕なんか情けないことにヴィータちゃんにすらちっとも当てられなくて一方的にやられちゃうんだ。 雪まみれになった僕を見てヴィータちゃんが「ぷっ、一人だけ雪だるまみてーだぞw」っておかしそうに笑う。悔しい… そんなだから疲れちゃった僕は一人抜けてはやてちゃんのところへ。 雪よりもきれいな白い息をついてヴィータちゃんたちのほうを見守っているはやてちゃん…あぁ…それにしても帽子とマフラーよく似合ってるなぁ… あれ?はやてちゃん?よく見るとなんだか少しさびしそうな目をしてる…? あぁ…そうか…きっとリインフォースさんのことを思い出してるんだ…。今日みたいな雪の日に空に還っていったリインフォースさんのことを… はやてちゃんにとっては忘れようもない悲しいお別れだったんだから… けどやっぱり…うぅ…そんな、そんな寂しそうな表情しないで…僕には耐えられないよ… いたたまれなくなった僕は思わずはやてちゃんの肩を抱き寄せてしまう。 「ち、ちょっと、君?」 驚くはやてちゃん。 …って、あぁぁぁ…!!は…はやてちゃんが…こんなに近くに…どどどどうしよう…!息が苦しい…体がとろけそう…うぅぅぅ… 火照ってふらふらの頭で僕はどうにか言葉を探す… 「はやてちゃんにはヴォルケンリッターの皆がいるよ!そ、それに僕だ…」 言いかけてると僕はいきなり雪の上に倒された。 「貴様!何のマネだ!」 シグナムさんが紫電一閃のごとくすばやく駈けつけて僕を引き倒したんだ。 「こら!シグナム!なにしてん!」 「すいません…。こいつが何か変な気を起こしたのかと…」 そうだ、僕は天使に対してなんて無礼なことを…。雪で頭を冷やそう。 「ごめんなぁ、大丈夫?」 はやてちゃんが優しく起こしてくれた。うぅ…ありがとう… 「すまなかったな。だがお前も紛らわしいことはするな」 ほんとすいません、シグナムさん。 寄ってきたヴィータちゃんが、ますます雪まみれになった僕を見て「そんなに雪だるまになりてーのかw」ってまた笑う。くそぅ… それからシャマルさんの「ごはんができましたよー♪」という声がして、 見るといつの間にやら立派なかまくらができてて、中にコタツと鍋がセットされているんだ。 コタツで暖まりながらみんなで仲良く鍋を囲んでいると 「さっきはありがとうなぁ。こうして皆で一緒にいられる…ほんまに君の言うとおりやね」ってはやてちゃんがいつもの神々しい笑顔で… あぁぁぁそんな…!僕のほうこそ君に笑顔をもらったお礼を言わないといけないのに…! ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 507:学生さんは名前がない:2009/01/31(土) 12:00:40 ID:9HyPrE8G0 朝起きたらはやてちゃんが僕の家の台所にいたよぉ…。 トントントントントントン 朝。ベッドから起きると懐かしい音が聞こえてきたんです。この音は…、そう。まな板の上で包丁を使って何かを切ってる音…。 寝ぼけた頭で台所のほうを見てみると、どうやら誰かが朝ごはんを作ってるみたいなんですね。 一体誰だろう。一人暮らしの僕の家で。誰かが何かをしているみたいなんですよ。 普通なら怖いって思うはずなんだけど、不思議とそんな感情はなくて…。僕は台所へ確かめに行ってしまう。 台所に近づけば近づくほどに、いい香りと優しい雰囲気に包まれていって…。ついに肉眼でその人物を確かめることができたんだけど…、 「ごめんなぁ、起こしてもうたかなぁ?」 そこにはいたのは天使。天使が朝ごはんを作ってくれてるんだ。……。天使が…? 正直、意味がわからんかった。朝起きたら台所に天使って…。 ……天使? 軽い混乱状態に陥っていた僕は目をこすってもう一度台所を見る。 「おはよ。」 …。ぇえええええええええええええ!? は、はやてちゃん…。はやてちゃん…!? はやてちゃんが台所にいるぅぅぅ!?!? 台所にいた天使は、なんと、はやてちゃんだった…。窓から差し込む朝のサンライトを浴びて輝いているように見える。 どうして…はやてちゃんが…僕の家に…。は、、はやてちゃん。。 僕は目の前の天使に硬直しちゃうんだけど、そしたらはやてちゃんがトレイに朝ごはんを載せてこっちへ向かってきたんだ…。 あ、あ、ぁああああああ! 僕は慌てて自分の席に戻った。 どうしよう…はやてちゃんがこっちへ来る…。いや、その前にこの格好…。 こんな格好ではやてちゃんと面と向かって話すなんでできない…。どうしよう…。スーツにでも着替えるか…? 僕が悩んでいると、はやてちゃんがテーブルの上に朝ごはんを載せていったんです。 「たんと召し上がれ。」 はやてちゃんの作った朝ごはん…。白いご飯に大根のお味噌汁、焼き魚に漬物…。それは一般的な家庭にある庶民的な朝ごはん…。 ごはんから立ち上がる白い湯気と香ばしいにおい…。スー…ハー…。ああ、いい香りだ…。 「い、いただきます…」 「はぁい。」 まず手にとったのははやてちゃんが作ったお味噌汁だ。両手でおわんをゆっくり持ち上げる。とってもあったかい…。 ズズッ…。っはぁ。。 はやてちゃんの作ったお味噌汁が僕の体内へ流れていく…。口、食道、そして胃へ…。 美味しい…。なんて…。なんて美味しいんだ…。ぅぅ…美味しい、美味しいよぅ…。 いかん、このままでは泣いてしまう…。その前になんとかしてはやてちゃんに感謝の言葉を伝えなくては…。 「はやてちゃっ…」 僕はそう言いかけて止まってしまう…。だって…そこにはさぁ、、トレイを抱えたエプロン姿のはやてちゃんが、にこにこ笑顔でいたんだもん…

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